映画『神々の深き欲望』の口コミ・レビュー

神々の深き欲望

[カミガミノフカキヨクボウ]
Deep Desire of Gods
(Kuragejima - Legends from a Southern Island)
1968年上映時間:175分
平均点:6.62 / 10(Review 8人) (点数分布表示)
公開開始日(1968-11-22)
ドラマ
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2013-12-14)【イニシャルK】さん
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監督今村昌平
キャスト三国連太郎(男優)太根吉
河原崎長一郎(男優)太亀太郎
北村和夫(男優)刈谷
沖山秀子(女優)太トリ子
扇千景(女優)苅谷夫人
加藤嘉(男優)竜立元
小松方正(男優)島尻
浜村純(男優)里徳里
殿山泰司(男優)比嘉
細川ちか子(女優)東夫人
原泉(女優)竜ウナリ
長谷川和彦(男優)夜這いをする村の青年
嵐寛寿郎(男優)太山盛
中村たつ(女優)里ウト
脚本今村昌平
音楽黛敏郎
撮影栃沢正夫
配給日活
美術大村武
編集丹治睦夫
録音紅谷愃一
照明岩木保夫
その他長谷川和彦(総務)
IMAGICA(現像)
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💬口コミ一覧(8点検索) [全部]

2.人間と自然がぶつかったような映画だった。
(ビデオ)
zero828さん 8点(2004-02-25 20:34:06)
1.ネタバレ 土着の風俗・因習の色濃く残る孤絶した島での近親相姦を主題に現代の神話を描こうとした野心作。近親相姦の禁忌が作られる以前の人間の営み、生命の根源に迫る。太山盛、根吉父子は驕傲勃勃として神の怒りを買うような狂気を孕んでいる。山盛は自分の娘と肉体関係を持ち、根吉は妹のウマと恋に落ちる。ある日島に暴風雨と津波が襲来し、巨岩が神田に乗り上げるという椿事が出来した。村人はこの凶事の原因が太一家の近親相姦にあるとし、一家を村八分にし、根吉に巨岩排除を命じ、ウマは村長の妾とされた。それから20年、根吉は足を鎖に繋がれたまま巨岩を埋めるための穴掘り作業を続けている。巨岩は男根の、穴は女陰の象徴だ。両者が合体したとき祈願は成就した。すなわち村長が腹上死し、自由となったウマと根吉は舟で理想郷である西ノ島に向かう。しかし村人に追捕され、撲殺された根吉は鮫の餌となり、ウマは舟の帆柱に括られ流されてしまう。島に漲る野生の生気が文明を受け付けない。都会から来た技師の一人は仕事を辞めて村の寡婦と結婚し、一人は根吉の白痴の娘トリ子の肉体の虜となった。しかし時代の流れには逆らえず、やがて島には飛行機が飛び、機関車も通るようになった。神話が終焉したのだ。目覚しい着想と行動力、困難な作品に挑むその意気込みや良し、演技、美術、撮影技術も高評価だ。しかし看過できない短所がある。それは男と女の情愛だ。二十年もの粒粒辛苦の果てに結ばれる男と女の情愛の深みが充分に描かれていない。ここでの情愛とは正邪、道徳を超越した性的欲望のこと。状況説明の科白ではなく、より感情的に訴える場面が欲しかった。二人の死は禁忌を犯した罰ではない。村長の老妻がウマに嫉妬し、油小屋に火をつけ、村長が根吉に殺されたと虚偽の申告をしたからだ。この執念深い嫉妬も描かれていない。鮫は神の罰だが、嫉妬も神の罰で、共に重要な役割なのに、老妻自体が描かれていない。だから観客は置いてきぼりを食うことになる。神話はもう一つある。トリ子が都会に帰った技師を磯で待ち続けて死んで岩となったというもの。これはとってつけたようなもので精彩を欠く。神話に昇華させるにはトリ子の死を荘厳に描く必要がある。兄亀太郎が肉感的な妹トリ子に近親相姦的感情を持って懊悩するという設定は意味があった。亀太郎は神話を見守る役目で演技が光っていた。名作には到らないが渾身の力作である。
よしのぶさん [インターネット(字幕)] 8点(2014-07-03 15:13:59)
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【点数情報】

Review人数 8人
平均点数 6.62点
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6112.50%
7337.50%
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【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 7.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 4.00点 Review1人
4 音楽評価 8.00点 Review1人
5 感泣評価 2.00点 Review1人

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