映画『雨月物語』の口コミ・レビュー(2ページ目)

雨月物語

[ウゲツモノガタリ]
1953年上映時間:97分
平均点:7.40 / 10(Review 85人) (点数分布表示)
ドラマホラーファンタジー時代劇モノクロ映画小説の映画化
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タイトル情報更新(2025-01-26)【イニシャルK】さん
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監督溝口健二
助監督田中徳三
キャスト京マチ子(女優)若狭
水戸光子(女優)阿浜
田中絹代(女優)宮木
森雅之(男優)源十郎
小沢栄(男優)藤兵衛
毛利菊枝(女優)右近
羅門光三郎(男優)丹羽方の武将
上田吉二郎(男優)呉服屋の主
香川良介(男優)村名主
青山杉作(男優)老僧
福井隆次(男優)敗残兵
相馬幸子(女優)余吾川の老婆
横山文彦(男優)目代
小柳圭子(女優)遊女
尾上栄五郎(男優)武将
天野一郎(男優)梅津の船頭
玉村駿太郎(男優)鎧武者
堀北幸夫(男優)鎧武者
大崎史郎(男優)鎧武者
三田登喜子(女優)侍女
南原宏治(男優)
伊達三郎(男優)家臣
原作上田秋成「浅茅ヶ宿」「蛇性の淫」
脚本川口松太郎
依田義賢
音楽早坂文雄
望月太明吉(和楽)
斎藤一郎(音楽補助)
撮影宮川一夫
製作永田雅一
大映(京都撮影所)
企画辻久一
配給大映
美術伊藤熹朔(美術監督)
太田誠一(美術助手)
衣装吉実シマ
花井りつ(結髪)
編集宮田味津三
録音大谷巖
照明岡本健一[照明]
岩木保夫(照明助手)
その他マーティン・スコセッシ(4Kデジタル修復版)
あらすじ
上田秋成作「雨月物語」の「浅茅が宿」を軸に全編の雰囲気を再現する。戦国時代、近江の住人源十郎は陶器を作り新興都市で売って大儲けをし、弟の藤兵衛は侍になるという野心を抱いていた。家庭を大切にする妻たちを振り切って、二人は戦乱の最中に危険を冒して陶器を作り、都市に運ぶ。藤兵衛が陶器を売った金で武具一式を手に入れ、夢を追う間に妻お浜は身を持ち崩し、更なる儲けを目指す源十郎が謎めいた金持ちの若い女に請われるままに、その屋敷に入り浸って官能の日々を過ごすうちに妻宮木は・・・。
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💬口コミ一覧(8点検索) [全部]

4.内容自体は多少おとぎ話っぽい雰囲気はあるが、予想以上にシナリオの出来が良かった。
この監督さんは演出にとても安定感があるし、キャスティングに関しては言うことなし。
田中絹代の地味で堅実なキャラと京マチ子の妖艶なキャラとの対比、しっかりと描かれたテーマ、
幻想的な映像とともに完成度の高さを感じずにはいられない。この世のはかなさを描いた秀作。
MAHITOさん [DVD(邦画)] 8点(2012-04-12 12:02:07)
3.ネタバレ 溝口健二は好きな監督ですし、この作品も退屈せずに最後まで見れました。けれども「瀧の白糸」や「残菊物語」ほど惹かれるものは無かったです。少し説明的すぎる会話も多いですし、怪奇演出も「折鶴お千」などに比べると二番煎じ・・・なんて感じてしまいます。
時代は戦国時代ですが、おどるおどろしい雰囲気は平安時代の匂いが漂ってきます。真面目に焼き物作りに精を出していた筈の男女四人。でも肝心の男どもは妖艶な美女、成り上がりと殺し合いが魅力的に映る戦場へと行ってしまう。女たちは待ち続ける。ある者は娼婦に身を堕とし、ある者は夫の再会を待ちわびて死んで行く・・・この作品の男はみんな情けない。そんな中で本当に大切な物を思い出していく。そんな様子が人の心を打つのでしょうね。
妖艶な京マチ子よりも、常に献身的な田中絹代の方が美しく見える・・・溝口演出は恐ろしです。田中絹代の死傷率も恐ろしい。溝口健二は鬼です。悪魔です。でも大好きです。
すかあふえいすさん [DVD(邦画)] 8点(2014-01-03 17:56:05)
2.私は日本人ですので、外国映画祭の審査員ほどにはジャパネスク・ロマンに「おおっ」とシビれたりしないのですが。でも、この映像の幽玄なこと湿度の高いこと、目を瞠りました。ストーリーは「まんが日本昔話」をいくつか合わせたようなもので、驚くほどの展開は無いんだけれど、件の名アニメを実写したらこうなるんだろうなあと思わせるほど雰囲気が似ています。
廃屋だったはずの朽木屋敷に誘われ、いつしか凛とした豪邸に落ち着いているとき、こちらもいつの間にやら幻惑されているのです。明かりの灯る夕刻や、先代の兜の発する気や、妖女そのものの京マチ子らに金縛りに遭わされました。怖く美しかった。
戦が庶民らにとっていかに苛酷であったか、その描写も容赦なく厳しい。里に残した妻が槍の犠牲になる場面は俯瞰ショットで音も無く、素っ気ないけれどとても恐ろしい。
妻が遭遇した残酷さ、弟夫婦らが辿る愚かさと不条理、そして主人公が出会う異界。「昔話」のテーマがてんこ盛りの、見事な映像作品でありました。
tottokoさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2018-02-27 00:12:43)
👍 1
1.ネタバレ 戦国時代。人が集まる町では、節度ある町民たちによって、繁栄が保たれているものの、農村は落ち武者の襲撃に会い、道中は賊が跋扈する混沌とした世界設定。時代の動乱の中、農村に暮らしながらも、野心を胸に、動かずにはいられない男たちと、平和と安定を望む女たちを描いているのですが・・・最終的に女の生き方の強さを、まざまざと感じさせる作品ですね。常に焦燥感に駆られて足掻いている男の生き方ってなんなの的な。あと、とにかく、映像がすばらしいです。農村から町に向かう道中、船で漕ぎ進む先の霧に煙る水面の幻想的風景。主人公が迷い込んでしまう、朽木屋敷での妖艶な誘惑。直接的な表現を排して、なお妖しく艶やかなところは、海外作品では、なかなか見られない日本映画の真骨頂でしょうか。シーンのつなぎでの地を這うカメラワークは印象的でした。また家屋内での、蝋燭を光源とした光と影の繊細なコントラスト。白黒映画で、これだけ幻想的魅惑的表現が可能なのかと驚きました。日本映画のスペクタクルに付き物の安っぽさが微塵も感じられないことも驚きでした。もう、日本映画は新作でも半分は白黒でいいんじゃないかと思ってしまいました。
camusonさん [DVD(字幕)] 8点(2024-10-10 18:23:27)
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【点数情報】

Review人数 85人
平均点数 7.40点
000.00%
100.00%
211.18%
311.18%
467.06%
544.71%
61214.12%
71416.47%
82428.24%
91214.12%
101112.94%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.00点 Review5人
2 ストーリー評価 8.33点 Review6人
3 鑑賞後の後味 8.14点 Review7人
4 音楽評価 8.66点 Review6人
5 感泣評価 7.66点 Review3人

【アカデミー賞 情報】

1955年 28回
衣装デザイン賞(白黒) 候補(ノミネート) 

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