映画『時計じかけのオレンジ』の口コミ・レビュー(5ページ目)

時計じかけのオレンジ

[トケイジカケノオレンジ]
A Clockwork Orange
1971年上映時間:136分
平均点:7.52 / 10(Review 555人) (点数分布表示)
公開開始日(1972-04-29)
ドラマSF犯罪もの音楽もの小説の映画化バイオレンス
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2020-12-17)【イニシャルK】さん
Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索
Twitterにて検索
ブログに映画情報を貼り付け
監督スタンリー・キューブリック
キャストマルコム・マクドウェル(男優)アレックス・デ・ラージ
ウォーレン・クラーク(男優)ディム
ジェームス・マーカス〔1943年生〕(男優)ジョージー
ポール・ファレル(男優)浮浪者
パトリック・マギー(男優)アレクサンダー氏
エイドリアン・コリ(女優)アレクサンダー夫人
ミリアム・カーリン(女優)キャットレディ
ジョン・J・カーニー(男優)巡査部長
スティーヴン・バーコフ(男優)タマを掴まれる警官
マイケル・ベイツ(男優)看守長
ゴッドフリー・クイグリー(男優)牧師
オーブリー・モリス(男優)デルトイド氏
アンソニー・シャープ(男優)内務大臣
カール・ドゥーリング(男優)ブロドスキー博士
フィリップ・ストーン(男優)
シーラ・レイナー(女優)
クライヴ・フランシス(男優)間借人ジョー
デヴィッド・プラウズ(男優)用心棒ジュリアン
キャロル・ドリンクウォーター(女優)フィーリー看護婦
マーガレット・タイザック(女優)
原作アンソニー・バージェス
脚本スタンリー・キューブリック
音楽ウォルター・カーロス(シンセサイザー編曲・演奏)
作曲ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
挿入曲ジーン・ケリー"Singin' in the Rain"
撮影ジョン・オルコット
アーネスト・デイ(カメラ・オペレーター)
製作スタンリー・キューブリック
配給ワーナー・ブラザース
美術ジョン・バリー〔美術〕(プロダクション・デザイン)
クリスティアーヌ・キューブリック(劇中絵画・彫刻)
衣装ミレーナ・カノネロ
編集ビル・バトラー〔編集〕
録音ピーター・グロソップ[録音]
字幕翻訳高瀬鎮夫
原田眞人
あらすじ
近未来のロンドン。暴力とレイプとベートーベンを愛する少年アレックスは悪行の末、遂に刑務所行きとなる。しかし、ルドビコ療法という特殊な医療措置を受けることを条件にアレックスは釈放される。再び自由を謳歌するはずのアレックスだったが…。管理化された社会では本能のままに行動するアレックスの方が魅力的に見えてしまうという皮肉で逆説的な物語。
スポンサーリンク

💬口コミ一覧(10点検索) [全部]

67.「天才」と「狂人」は紙一重だとはよく言われる。キューブリックという監督は、まさしく「狂人」まであと数センチのところに、片足一本で立っている「天才」だ。好悪や嗜好の別を超えて、ただただ「スゴイ!」と感嘆できる位置にいる唯一の人。その感慨をまざまざと、そして不動のものとしてくれるのが本作だ。
給食係さん 10点(2003-11-18 00:52:37)
👍 1
66.Singin'in The Rainを口ずさむとき、物を蹴ってしまう様になってしまった(;_q)) 前世の行いによって、天 上界、阿修羅界、畜生界、餓鬼界、地獄界と生まれ変わる輪廻転生を強く感じた!
デイリーさん 10点(2003-11-20 13:57:52)
65.評価やコメントするのを窮する作品で、これほど他の人がどんな感想を持つのか気になる映画も珍しいかと思います。
観終わるとイヤーな感じな気分になりますが、いろいろ考えさせられるし忘れられない作品です、自分が生まれる前の71年に製作されているという事が驚きです。
このサイトの評価基準として10点は傑作中の傑作という指標がありますが、はたしてこの作品は傑作なのだろうか?かと言って、面白いという基準では点数がつけにくい、という疑問はあるけどもあえて10点としました。

***追記***先日、近鉄奈良駅でアレックスのコスプレ?してスルージーな奴らをビディして気分はホラーショー、ジロジロビディしてたらアルトラ爆発させてステッキでヤーブル&ガディワッツをトルチュック&フィリーされそうな気がしたのでこっそりビディ―。
スメックならデボーチカとインアウトしならがらスルーシュしてドルーグ共々使えばボルシーホラーショー、ライティライ?

【20130315追記】監督は誰とか気にしなかったのですが、この作品を観てから監督が誰なのか確認するきっかけになりました(自分の記念碑とか、何かのきっかけとなった作品に10点付けるみたいです、というかそうしますw)
ないとれいんさん [DVD(字幕)] 10点(2003-12-02 21:32:49)
👍 1
64.完璧な出来。文句のつけようがありません。
グルグルさん 10点(2003-12-03 03:03:15)
63.ここまでやりたい放題で、刺激あるこの映画、はなしも最後まで結びついて忘れられないシーンが多かった。油断しては、いけません
sangenさん 10点(2003-12-05 00:54:38)
62.「暴力」を徹底的に追求した、「非常に面白くない」映画。それが私の率直な感想だ。しかし、同時にこれは、文句なしの傑作でもある。商業映画とは全く違った次元で、だが。……私たちはなぜ、アクション映画を《娯楽》として楽しめるのだろう。殴られるのが怖いのに、他人がぶたれ、蹴られ、凶弾に倒れるシーンを、わざわざ金を払って映画館へ見に行くのはなぜだろう? ……私は思う。私たちは、剥き出しの暴力でない、ほど良い室温になったワインのように供される暴力を、エンターテイメントとして消費し、日常の糧としているのではないか、と。キューブリックは、その虚飾を剥がしただけだ。現実に生きる我々の知る暴力は、ドラマチックでもなんでもないということを示しただけである。そう、アレックスを突き放したのはキューブリックではなく、心の底では暴力が大好きな、我々自身に他ならないのだ。
J.B.さん 10点(2003-12-05 01:43:16)
👍 6 😂 1
61.ネタバレ 昨今が60年代ブームとはいえ、この作品のデザインセンスは素晴らしいですね。アレックスと3人の仲間達の白タイツにマワシはどうかと思ったけれど。暴力を楽しむ少年の一人称で語られる物語。この少年、何故にか嫉妬・悲しさ・虚栄心・惨めさは通常人と共通し、学があり、芸術に理解を示し、賢く、したたか。暴力に対する陶酔を除けば、観客が自らと同一化させるにはなんとも理想の主人公。愛着も湧いてくる。ともすれば、さて唯一の際立った特長である彼の暴力性はどの様に扱われるのかがこの映画のテーマ。暴力は社会秩序を乱し、排他されるべき存在。しかし、ソレが行政の暴力によって抑止される。牧師が言った「道徳の選択が出来るからこそ人間なのだ」はこの映画のメッセージの一つなのだと思う。ソレを気の弱いバカにされている牧師に語らせている辺りに、その言葉が余りに無力であることを示しているとも感じた。さて、主人公の暴力性は結局再び彼のモノとなる。社会秩序を乱す彼の暴力性ですら、この映画では政治的に利用される。彼は翻弄する側から翻弄される側になる。彼の暴力性は非難されるべきものではなくなり、全体主義の中ではたいした意味合いを持たない。ラストには「もどってよかったね!」と作り手側の声。アレックスは私達観客。だから観ての私も「よかった」と思う。そして、そして、そして?そして今後アレックスの暴力性はどう扱われる?物語は今後を持たない。ラストの「よかったね」のセックスシーンは既にリアルではなく舞台。だから今後は存在しないのだ。この映画は観客にアレックスという身を与えて夢を見させた気がする。観客が暴力性を持ち、それによって社会的にどういった報復を受けるかという夢を。なんとも不思議に、なんとも虚ろに。どこまでがアレックスの言葉でどこまでが私の言葉なのだか。なんというか、71年の作品ですか。丁度思想的な面でヒッピー文化の事を考えれば時代的にも今後を愁う社会風刺に感じます。とはいえ本当にキューブリックは凄いですね。他のどの作品とも一線を架しているのは変わらぬ事実だと思います。満点を献上させていただきます。
夢の中さん 10点(2003-12-10 03:53:07)
👍 4 😂 1
60.ネタバレ この映画は本来の人間性をうまく表現している。
主人公のアレックスは性欲、破壊、陶酔という本能的な行動を楽しみ、それを日常の糧にしている。日頃、勧善懲悪的観念で過ごしている我々は「こんなことをしている奴は間違っている」と主人公を完全に突き放してしまう。そしてそのまま主人公に共感や同情を持てずに嫌悪感だけが残ってしまい後味が悪いものとなってしまう。しかし、ラストシーンで主人公が『完全に直ったぜ』と呟く瞬間(この意味が解るかどうかで意見が大分違ってくる)アレックスと人間(もちろん、私達も含め)とに同一性を与えようとしているように思える。そう、本来的な人間はアレックスに他ならないのだ、そしてアレックスは私達の根底にも存在する。
私達が昔から教え説かれてきた勧善懲悪の観念を剥がされれば、私達はたちまちアレックス化するだろう。それを考えると私達が認める『善』というものが、いかに薄っぺらいものかがわかる。
この作品は人間にとって悪とは何かを教えてくれました。
runnershighさん 10点(2003-12-18 01:00:50)
👍 2
59.「ぶっ裂け」ない。。。コメントしきれない。。。10点か0点か迷ったところ,この結論。
ロウルさん 10点(2003-12-19 09:31:01)
👍 1
58.ネタバレ この映画はものすごく引き付けるものがある。暴力・レイプ・ドラッグ、別にこのテーマは普通に取り上げられてることが多いし別段驚きもしない。実際、初めから警察に捕まるまではドラッグやってハイになり暴行に及ぶことは他の映画でも良くあるし、そこからレイプやセックスってのも普通にある。ただ、そこまでで他の映画と違ったのはレイプやセックスの撮り方が他の映画と異なっただけだと思う。捕まってからも別段特殊な所は無い、ところがその後の治療から引き付けられた・・・彼は治療中暴力を見せられて「吐き気がする」と言いはじめたのだ。それからはずっとこの『吐き気』が気になった。暴力なことを考えたら吐き気、吐き気・・・今まで快楽であったものが吐き気に変わる、どんな心境なんだろうか、とても気持ち悪いに違いない・・・吐き気、吐き気。その後、話は進んで彼に罰が下り始める。そんなのは別にどうでもいい、それは良くある話だしつまり前半の逆にしか過ぎないから。だけど、作家に復讐のため第九を聞かされた時の彼の苦しみ方、また吐き気、最後に死を選んだ。その後のことはぶっちゃけどうでも良い、死のうが死ぬまいが治ろうが治らまいが。この作品では道徳とか善悪とか戒めとして見る事も出来るが俺はそういう見方はどうでも良く『吐き気』と『クラッシック』として見た気がする。なぜなら彼にとってもっとも好むものが吐き気という最もおぞましいものとなった時点で彼には好むものが無くなったからだ。これは逆説だ、治療して良い人間になったハズが何も無くなったのだから。ここから更新:映画は見る人によって評価が異なるがキューブリックの作品はキューブリックが映画の中で自分で自分の評価を必ず下す。重要なのは問題提起では無く美しさなのかもしれない。それは絵や音楽と同じ芸術であり、決して他人に共感を与えるラブソングやマンガなどではないのだと思う。
taronさん 10点(2003-12-23 02:41:13)
👍 1
スポンサーリンク
57.この脚本全てがとても素晴らしい。バイオレンスは初めから苦手ではないので、普通に見れました。ストーリーが怖い。
アンナさん 10点(2004-01-23 20:55:35)
56.やっと観ました。僕のまわりの人たちみんな絶賛するもんなんで期待して観てみたところやはり期待通りすばらしいず~っとひきつけられっぱなしの作品でした。クラシックも印象的で、かつスタイリッシュでありさまざまな感情がうずまいてました。非常にすばらしい作品に出会えたと思います。
アンリさん 10点(2004-02-26 01:58:12)
55.変人の針が振り切れてる。異次元の人間でリアリティがないから逆に面白かった。あと、キューブリックの時代を超えた芸術センスに脱帽。
モチキチさん 10点(2004-03-08 11:01:05)
👍 1
54.凄い。とにかく、ひきつけられた。音楽や映像は完璧です。内容は・・・一人で観る映画だと思う。主役の完璧な演技には脱帽!!!
やっぱトラボルタでしょうさん 10点(2004-03-20 16:08:12)
53.何回も見たくなる映画。一回見ただけではそのセンスと内容をすべて理解はできないだろう。独特の癖があってはまった。生まれる前の作品だとは到底思えない。自分が生きているうちに次代の凄腕監督は果たしてうまれるのだろうか・
ひでさん 10点(2004-03-27 00:45:22)
52.見た直後気分とても悪かった。けど今はDVDが欲しくてたまらない!  にしても、最後のあのベートーベェンみたいなシーンは何なんだろう。。主人公はぶっ飛んでしまったの??あぁ、、誰か説明してぇ。。      ところで、あろ●●●なさんのレビュ-はとても参考になりました。
おれおれ41さん 10点(2004-03-31 06:36:04)
51.いや~よいですね!キューブリックの作品の中で一番好きですね 一見狂気に満ちたような超暴力や強姦のシーンの数々ですが、芸術的で人間の真髄をついていると思います また、実際の暴力よりももっとひどい暴力もあるというのもこの作品から感じます 作家婦人の洋服の胸部分ををはさみで丸く切りぬくシーンが印象的でした。。また、音楽がよいですね 第九をつかっても負けない作品を作るのはさすがだと思います!!
キャラメルりんごさん 10点(2004-03-31 22:38:12)
50.天才と、異常者の境目というものは、紙一重といわれるが
まさしくその紙一重の人間が作った「もの」である。

コメディなのか、バイオレンスなのか
とてもじゃないけど私には分からない。

良い映画なのか、悪い映画なのか
とてもじゃないけど私には分からない。

すごい映画なのかすごくない映画なのか
それなら私でも分かる。

今までこれほどの衝撃を受けた映画はない
これからもない。断言できる。

なぜならこの映画を観たあとでは
どの映画を観てもすごいと思えない。

本当に感覚を麻痺させられてしまった。
もっと早く観るべきだったのか、
もっと遅く観るべきだったのか。

何回観ればいいのか・・・
人と共有できる映画ではない。

10回ほど観た今、半笑しながら、観れている。

良いことなのか悪いことなのか・・・
風と一緒にとばされる(Q_Q)さん 10点(2004-05-04 16:09:38)
49.完璧~っ!私もつけたい。あのオシャレまつげ。
RITAさん 10点(2004-05-24 19:54:53)
48.キューブリックの魅力が高密度に詰め込まれてます。ストーリーは当時の社会風潮を皮肉っていて、その社会が生み出した、その社会を象徴する主人公のアレックス。彼は暴力とセックスをこよなく愛する根っからの悪人として描かれています。浮浪者への暴力や作家の家へ侵入しての強姦を観て吐き気や嫌悪を抱く人は多くいるでしょう。これだけ残酷なものを観てそう感じるのは当然ですが、勘違いしてはいけないのは、キューブリックが暴力を賛美しているのではないということ。アレックスは社会の象徴なので、彼を嫌悪すると言うことは、気づかないかも知れないけど、そういう社会への嫌悪ということでしょう。頻出する性的オブジェも、人間の本質に迫ったものでしょう。性欲を抑制する道徳観は、生まれた後で付け加えられたもので、本来性欲は人間にとって自然なものだという主張だと思います。BGMも完璧にマッチしています。アレックスの大好きな第九は、はじめは昇天してしまいそうな快楽を彼に与えます。しかし洗脳の副作用により聴くだけで自殺したくなってしまいます。そして元に戻す治療が成功すると、また彼に快楽をもたらします。第九の第四楽章に付けられている歌詞は「歓喜に寄す」という詩で、つまり、政府の政策によって喜びや幸せを奪われるという構図をうまく表現しています。またヘボい内務大臣が現れるシーンでは「威風堂々」で皮肉っているし、作家の呼び鈴がベートーヴェンの「運命」だというのも伏線になっていてアレックスが出所後に再び作家の家に行ったときになるほどと唸ってしまいます。個々の場面を見てみるとごちゃごちゃとした映像が全くなく、壁などの配色もとてもきれいなため古さを感じさせません。アレックスの部屋、キャットレディの部屋、内務大臣が現れるシーンで出てくる刑務所の廊下など、とてもキューブリックらしい奥行きのあるショットで魅せています。前回の投稿からまた何回か見ましたが、何度見ていても飽きることなくまた新しい発見があったり理解が深まったりとまだまだ奥が深そうです。一回見たくらいでは残虐さや疑問しか思い浮かばないと思います。もし最初の残虐なシーンに耐えられるのなら数回見ましょう。そうすればこの映画で訴えかけているものが少しはわかってくると思います。逆に映画に哲学や思想を持ち込みたくない人、そういう観方をしない人にとってはこれほど苦痛な映画はないでしょう。
マクドウェルさん 10点(2004-06-03 23:47:40)
👍 3
スポンサーリンク
マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 555人
平均点数 7.52点
0152.70%
1111.98%
261.08%
3152.70%
4183.24%
5417.39%
6417.39%
77012.61%
89817.66%
99316.76%
1014726.49%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.30点 Review46人
2 ストーリー評価 7.22点 Review49人
3 鑑賞後の後味 5.96点 Review50人
4 音楽評価 8.27点 Review58人
5 感泣評価 3.81点 Review22人

【アカデミー賞 情報】

1971年 44回
作品賞 候補(ノミネート) 
監督賞スタンリー・キューブリック候補(ノミネート) 
脚色賞スタンリー・キューブリック候補(ノミネート) 
編集賞ビル・バトラー〔編集〕候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1971年 29回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 
主演男優賞(ドラマ部門)マルコム・マクドウェル候補(ノミネート) 
監督賞スタンリー・キューブリック候補(ノミネート) 

■ ヘルプ