映画『ラヂオの時間』の口コミ・レビュー(3ページ目)

ラヂオの時間

[ラヂオノジカン]
1997年上映時間:103分
平均点:6.71 / 10(Review 204人) (点数分布表示)
公開開始日(1997-11-08)
ドラマコメディ戯曲(舞台劇)の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2020-02-09)【イニシャルK】さん
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監督三谷幸喜
キャスト唐沢寿明(男優)工藤学
鈴木京香(女優)鈴木みやこ
西村雅彦(男優)牛島龍彦
戸田恵子(女優)千本のっこ
井上順(男優)広瀬満俊
モロ師岡(男優)バッキーさん
藤村俊二(男優)伊織万作
田口浩正(男優)辰巳真
小野武彦(男優)野田勉
細川俊之(男優)浜村錠
並樹史朗(男優)保坂卓
近藤芳正(男優)鈴木四郎
布施明(男優)堀ノ内修司
梅野泰靖(男優)古川謙十郎
梶原善(男優)太田黒春五郎
奥貫薫(女優)永井スミ子
宮本信子(女優)山崎ルミ子
桃井かおり(女優)中浦たか子
渡辺謙(男優)大貫雷太
市川染五郎(七代目)(男優)斎明寺公彦
佐藤B作(男優)鴨田巌
八木亜希子局内アナウンス
出演遠藤久美子七代目弁天ガール(ポスター)
原作三谷幸喜(三谷幸喜と東京サンシャインボーイズ)「ラヂオの時間」より
脚本三谷幸喜
音楽服部隆之
北原京子(音楽プロデューサー)
浅梨なおこ(選曲)
作詞三谷幸喜「no problem」/「渡りに舟」
作曲服部隆之「no problem」
三谷幸喜「渡りに舟」
編曲服部隆之「no problem」/「渡りに舟」
主題歌布施明「no problem」(名義「堀ノ内修司」)
挿入曲戸田恵子「渡りに舟」(名義「千本のっこ」)
小坂一也「北風(NORTHWIND)」
撮影高間賢治
戸澤潤一(キャメラオペレーター)
釘宮慎治(撮影助手)
製作村上光一
高井英幸
東宝
フジテレビ
企画島谷能成
プロデューサー石原隆〔製作〕
松下千秋(エクゼクティブ・プロデューサー)
市川南〔製作〕(宣伝プロデューサー)
配給東宝
美術小川富美夫
原田満生(美術助手)
赤松陽構造(タイトル)
任天堂(美術協力)
編集阿部亙英
上野聡一(編集助手)
録音高橋義照(録音助手)
その他IMAGICA(現像所)
あらすじ
あるラジオ局のシナリオ一般公募で入選を果たした主婦が、自分の作品が生放送でラジオドラマ化される晩に、新人の作家先生として録音のスタジオに、百戦錬磨の局のスタッフ、一癖も二癖もあるドラマの出演者と共に詰めている。リハーサルは順調に終了。ただ、力のある出演者の一人がわがままを言い、ちょっとしたいざこざが起きるが、なんとか放送開始時間の午前零時までに収まりがつき、無事オンエアにこぎつける。濃密なラジオドラマがいよいよ始まった。
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💬口コミ一覧(8点検索) [全部]

3.ネタバレ  脚本というものが、出演者や関係者によって、いかにこねくり回され換骨奪胎させられていくかという顛末を描いた作品はいろいろありますが、面白おかしく戯画化して、コメディとして非常によくできてたと思います。最終的に「作品がとにかく面白ければよい」でハッピーエンドに決着するのもロマンがあって良かったです。

 個人的には、脚本家が、よくあのめちゃめちゃな書き換え要求に対応して何度も何度も書き換えるの、すごいなー! ってところに驚嘆した感じです。実際、本作のような無茶で極端な要求ではないにせよ、書き換えが発生してそれに対応するのがプロの脚本家の仕事という話を伝え聞いており、こういったこねくり返しをやった結果、作品が全員で作り上げた作品みたいになるのは、こんな感じか、としみじみ思ったりなんかもしました。

 あと、メンバーが「王様のレストラン」と重なる部分が多々あって、あの頃の映画か、懐かしい、と思ったりなんかしました。
simさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2021-03-20 14:59:52)
2.ネタバレ 面白い!誰かの身勝手な都合で、内容がどんどん改変されて行く過程で、ラジオドラマの原作と言える「運命の女」が実はどんな話だったか、なんとなく見えてくる辺りが上手い。
主人公の職業とか、ストーリー上特に重要じゃないように見えるけど、鈴木みやこ先生自身がモデルだと解ると、そりゃ拘るよな…って納得してしまう。
どうでも良い内容のラジオドラマで、作者は素人。それでもプロの仕事をする現場スタッフ。色んな感情がありながらアドリブで乗り切る芸能人。保坂アナが最後の出演発表に、みやこ先生の夫を入れる演出が何とも憎い。
収録中、みんなが面白くない思いをしながら作っているのに、終わってしまうとみんな満足そうなのが、観ているコッチも一緒に満足感を味わわせてくれる。
唯一、今回の結果を面白くなく思っている牛島。『いつかみんなが満足するモノを作る』夢。たった一人だけど、わざわざ感動を伝えに来たトラックドライバーが救いになってるのも、ベタだけどイイ。…渡辺謙、大型トレーラーのバック操作が出来るんだな。
掃除婦が宮本信子だったなんて気が付かなかったから、種明かし的に嬉しい出演者の紹介だった。
90年代後半のお洒落な空気も味わえて、すごく得した気分だ。
K&Kさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2021-04-30 01:45:20)
1.ネタバレ 才人・三谷幸喜がドライな感覚のシチュエーション・コメディに挑み、三谷ワールド全開の初監督作品 「ラヂオの時間」

この映画「ラヂオの時間」は、ご存知、三谷幸喜の初監督作品で、ラジオドラマ「運命の女」を生放送する深夜のラジオ局が舞台。
本番になって、主役の女性タレントが、役名をリツ子からメアリー・ジェーンに変えろとゴネ始めたから、さあ大変-------。

その時、調子のいいプロデューサーが、この些細な我儘を受け入れたために、何と物語の舞台が熱海からニューヨークへと変更され、物語の辻褄がどんどん合わなくなっていくのです。
もう、とにかく、無茶苦茶、支離滅裂な展開へ-------。

生放送のラジオドラマという「時間的な制約」と、スタジオという「空間的な制約」を設ける事で、収拾がつかない大混乱に対処しようとする"人間模様"に面白味が増幅していくのです。
この映画は、全く見事な"シチュエーション・コメディ"の大傑作なのです。

考えてみれば、それまでの日本映画には、このような"シチュエーション・コメディ"が、ほとんどなかったような気がします。
"ウェットな人情喜劇"が大半の日本映画にあって、ビリー・ワイルダー監督を尊敬してやまない三谷幸喜監督が持ち込んだ、"ドライな感覚の喜劇"は非常に新鮮に感じました。

加速度的に目まぐるしく変わりまくる、のっぴきならない状況に、巧みな人物造型が織り重なり、"三谷ワールド"が構築されていくのだと思います。

この映画に登場する、それぞれのキャラクター達は、かなり誇張され、そしてデフォルメされてはいるものの、実際、こんな奴って自分達の周りに確かにいるなと、思わず頷いてしまうようなタイプばかりで、非常におかしくもあり、お腹を抱えて笑ってしまいます。

そんな、おかしな面々が、ハチャメチャな状況を収束させようと、必死になって、懸命に動き回るのだから、もう楽しすぎます-------。
とにかく、登場人物の全てが、皆、生き生きとして見えるのだから、これは、本当に凄いドラマなのです。

三谷幸喜の初監督作に賭ける意気込みは、カメラワークの工夫などにも見られ、スタジオを徘徊しながら、登場人物をノーカットで紹介していく冒頭のワン・カットでの撮影は、とにかく見応え十分で、三谷監督、やってるなあと感心してしまいます。

恐らく、この物語には、三谷監督自身がテレビドラマの脚本家として、ディレクターの横やりなどにストレスをためてきた、苦い経験が活かされているのではないかと思います。

とにかく、この三谷幸喜の初監督作は、実に三谷らしい、一本のシナリオに賭ける情熱のほとばしりが、よく伝わってきて、観終えて、爽快な気分に浸る事が出来ました。
dreamerさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2021-06-04 10:47:54)
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【点数情報】

Review人数 204人
平均点数 6.71点
031.47%
110.49%
231.47%
3104.90%
494.41%
5167.84%
63416.67%
75325.98%
84321.08%
92411.76%
1083.92%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.28点 Review14人
2 ストーリー評価 6.63点 Review19人
3 鑑賞後の後味 6.83点 Review18人
4 音楽評価 5.50点 Review14人
5 感泣評価 4.76点 Review13人

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