4.ネタバレ ヘンリー・フォンダ扮するエディーが好演。なんですが、何故ジョーンが彼に惚れたのかが不明のままで、しかもストーリーの途中で運送屋のボスに暴力を振ったりというシーンが出てきていましたし、おまけに過去に2回も刑務所に入っていたと言うから、その謎は最後まで解消されないままでした。二人の背景が曖昧だから、例えて言うならば、根をちゃんと張っていないまま伸びてしまった木のような印象で、ストーリーに深みが感じられませんでした。 愛し合う過程が描かれない映画はよく観ますが、ストーリーに入っていける映画とそうでない映画とがあり、違いはどんなところにあるのか?これはよくわかりません。 ただ、映像的には確かに格好良いところがいくつかあって、鉄格子の影の造形とか電報の見せ方などは印象に残るものがありました。 【もっつぁれら】さん [映画館(字幕)] 6点(2012-10-13 22:21:43)
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3.更生する事の厳しさが描かれる多くの作品の中にあって、監督が表す寒気がする無情さは一味違います。観る者の同情や非難をはねつけるが如き彼女の最期の台詞が泣かせます。彼女が主役のドラマに見えました。
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2.ネタバレ エドワード・テイラー。イニシャルはE・T。まるでツキのないダメ男。どうして彼は、こんなにも哀しい運命をたどらなくてはならなかったのでしょうか? その理由はただひとつ。ズバリ悪人顔だから。もし彼がもうちょっと背が高くて顔が長くてどもりがちな好青年だったら、ハネムーンで宿を追い出されることも職を失うこともなく、強盗犯に間違えられることもなかったはず。誰もが彼のことを心の底から信用し、こんな悲劇には絶対になり得なかったと思うのです。ひょっとして本編は、ご都合主義と言えなくもないキャプラ映画に投げかけられた、強烈なアンチテーゼなのでしょうか? その真偽はともかく、「運命は残酷」というテーマは、僕にはちょっと重すぎたようです。残念。
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1.さてさて、年も明けて“運命は残酷”ネタも落ちついてきましたね。ブームというのは恐ろしいものです。そんな遊びをされてしまうと、一般の良識ある人(私のことです 爆!)が怖がってレビューを書けないではありませんか(笑)。私にとっては、この映画、“運命は残酷”というよりも“おバカな二人組”としか考えられませんでした。ああああ、なんでそっちの選択をしてしまうかなぁ~、あああああ、なんで人を頼らないのよ~、ああああああ、ちょっとは人を信用しろよ~。と言った感じ。終始、あああああああと思いながら観ていたので、大変疲れました。さらに、あのタクシー会社の経営者さん、あなた、一体何? 途中で放り出すくらいなら、最初から受け入れなきゃいいのに……。ちょっとは『男たちの挽歌』のタクシー会社の人を見習ってよね!(プンプン)と、主人公達に同情する部分も確かにあります。が、疲れる……。逆に見方を変えて、どこまでバカな方向に進んでいくんだろうということを楽しもうとしたら、少しは楽に観られるようになりました。ちょいと『テルマ&ルイーズ』の後半に似ていますね。 【元みかん】さん 6点(2004-01-02 04:38:01)
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