53.…いやあすごかった!何というか、超感覚的な映画。圧倒されました。眠くなるって聞いていたけれど、最後まで目が釘付けでしたよ。脳に直接響くというか…私が今まで見た映画とは全く違う異質のもの…うまく表現できませんがとにかく強烈な体験でした。木星に着いたあたりから、なんだか映像と同時に自分も観念の世界に入り込んでしまって「人間はどこから来てどこへ行くのか」という言葉が頭の中を渦巻いていました。永久に答えの出ない問いかけですよね。不思議な体験でした。 【Tweety】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2007-02-07 19:50:22)
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52.内容は、すごおーく、人間の知的好奇心を満たすものですね。人間に生まれてよかった。(もっとも、動物や虫はすべてを知っているのかも?)空間、物質の極少(アトム?)と極大(宇宙外?)。時の過去(誕生)と未来(無)。人類の英知を持っても誰も知らない世界。そして映像。ジョーズのはりぼてのサメ。パーフェクトストーム、ツイスターを代表するCGの自然現象。タイタニックの実物の船。タワーリングの巨大な、スターウオーズの精密なミニチュア。ベンハーの実際の戦車シーン。ジャッキーチェンのアクション。そして、この映画の最高のセット、美術。どれもこれも、全てが完璧で最高の表現手段だ。取って代われるものでない。とわたしは思う。音楽は?これひとつもオリジナルはないんだよね。そういう意味で映画と全く関係ないが”クラッシク音楽作品”というジャンルは、現代にも引き継がれた、最高度に練られた、人智を尽くした、贅を尽くした、まあ2度と創られることのない、高貴な芸術品であることはいうまでもない。クラッシクにまったく興味のないヒトでも、例えば”ツアラストラ”のせめて冒頭だけでよいから、大ホールに行って、金を払い、実際の演奏を聴くことをおすすめする。それは或る意味、映画”2001年宇宙の旅”を観るよりもすばらしい世界を体験できるかもしれませんよ。(R・シュトラウスなんてたいした事ないが) 今から200年、100年ぐらい前、昔の時代の人類の英知には、もうとんでもない、驚くべきものがある。(おもうに、バッハ、モーツアルト、ベートーベン、ショパンの時代にはもちろん、映画なんかなかったんだよなあ!そう考えると、すべての映画製作者たちが、色褪せてしまうなあ)追加!これには”ヒト”が出てくるが、間違っても”ヒトという生物”は関係ないとおもう。だって、ヒトは”地球の生命の一部に過ぎない”から。犬猫など”動物”からの視点。”昆虫”など各生物のこの世の”視点、感覚ももちろん”存在”すると思う。”心”という機能が我々にあるように。人間が”宇宙”を造ったのでは”当然”ないのだから。地球に住む”ヒト”を含む、全生物が理解するとかしないとかの次元ではないと思う 【男ザンパノ】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-08-16 21:49:00)
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51.映画史の中でSFが"スペースファンタジー"から"サイエンスフィクション"に変わった瞬間。10点じゃないのは映画版を鑑賞するはるか昔に読んだ小説版の感動が自分にとってははるかに衝撃的だったからです。映画版はキューブリックの作家性を強く感じるため純粋な科学体験をしたい方は小説版の方を強くお勧めします。クラークのヒューマニズムと正確な科学知識に天才キューブリックのひらめきが融合した傑作です。(映画の中で説明不足だった点もほぼ全て説明されています。まあ映画だけ見る人にも理解できるようにしろよっていう話ですが…。) 【MEL】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-05-24 14:51:51)
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50.あと100年くらいたったら、ローカルテレビ局でよくやっている旅紀行番組の内容もこんな感じになるのだろう。 【くまさん】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-06-23 21:37:23)
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49.SFは大好きな分野ですが、何度挑戦しても難解。 映像、音楽、色彩等はまだ理解でき素晴らしいが・・・。 結局、モラリスの出現とその関連が私の理解の範囲外。 ただモラリスの存在が全ての映像に関わっている気がし、除ければただのコンピューターハルの反乱に過ぎない。***+ 7点 07’12/1 4回目の観賞と思う。いつも不思議な感覚に陥る。冒頭の音楽と人類の祖先が初めて道具を使うシーン及びHALとモラリスの印象が強烈。 一言で云えば映像と音楽の叙事詩か? 人類の始まりから未来へのスペース・ファンタジーか? 言葉、会話が極端に少なく、主人公は人間でもなく、コンピューターHAL9000でもなく、モラリスか? ?????・・・ 前回より+2点 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2005-01-06 19:42:13)
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48.モノリスの存在感。HALの感じる矛盾。そして反乱。スターゲイト突入の恐怖。そしてスターチャイルド。SF映画の最大最高傑作と言う事は間違いがない。芸術家キューブリック先生の代表作。
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47.その手があったか!と思うには、凡人なわたしには逆立ちしても無理でありんす。 【ドレミダーン】さん 9点(2004-07-11 17:37:59)
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46.確かどこかでキューブリック監督が「一回観ただけでこの映画を理解されてしまったら、私の映画作りが失敗したということだ」とか言ってましたよね。何回観ても分からないかもしれないし、分かったつもりになってインテリを気取るのもいいし、色々な楽しみ方が出来る映画です。個人的には、こういう作品を(当時と同じインパクトを伴って)発表できる監督は、もう現れないと思います。
20181206追記 「もし、この映画が一度で観客に理解されたら、我々の意図は失敗したことになる」ーアーサー・C・クラーク 当時のパンフをお持ちの方がアップされていた記事からの引用ですm(_ _)m 【金子淳】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2004-07-11 16:38:36)
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45.本作はアーサー・C・クラークの複数の短編小説を原作とする予定でしたが、最終的に「前哨」のみが残されました。クラークとキューブリックの双方でアイデアを出し、まずクラークが「前哨」を原作とした長編小説を書き上げる。その小説をベースに、脚本を書き起こす方法で製作が進められました。その作業がいかに過酷なものであったかは、クラーク著「失われた宇宙の旅2001」で知ることができます(後年、同じ制作方法でブライアン・オールディの短編をモチーフしにた映画「A.I.」の製作を開始しますが、それが完成することはありませんでした)。難解と言われる本作(映画)の理解を深めるには、クラーク著「2001年宇宙の旅」を読むのが手っ取り早いでしょう。もちろん、小説を読まずに、本作(映画)にある材料の中から自分で解釈を見つけてゆくのも楽しいと思います。本作は、意味のない謎だけを残して逃げ出してしまう最近のマニア向けムービーとは、決定的に違います。2001年を経過した今でも、色あせることなく、私たちの知的好奇心をあおり続けています。
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44.何か不思議な映画でした。でも68年製作ってことを考えると、これはやばいくらい凄すぎます。撮影技術とか特殊メイク、あと宇宙船内の完成度。素晴らしいと思います。猿の惑星と比べりゃ一目同然。見てる人が勝手に解釈してくれよ~みたいなラストも好きです。猿の惑星は万人向け、2001年宇宙の旅はマニア向け、それでいいんでしょう。しかし、二つが同じ年の映画とは思えません。
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43.偶然にもとある曲と映画をシンクロさせてみたら奇妙な一致が見られたという遊びのようなものがあるらしく、ピンク・フロイドが良く取り上げられているそうですが、(オズの魔法使いとアルバム「狂気」が一致するんだそうです)本作品とピンク・フロイドの23分もある曲「Echoes」が、最終章で一致するんだそうです。お手元にあればやってみてください。DVDだとやりやすいと思いますが、「Jupiter and Beyond the Infinite」のタイトルと同時に曲をスタートさせる。偶然の遊びかもしれませんが、この最終章が難解だと言われているのがうそのように歌詞などの一致と共に響いて来ます。ボーマンは選ばれて新たな進化の大役を与えられたともとれるし、その罪により永遠に老化と進化を繰り返させられているともとれるし、転生して罪を償うのかともとれる。そして曲と同時に映画が終わります。けど別に「なんかロココ調の部屋に飛ばされてねえ、石版がドドーンと出てねえ、赤ちゃんに戻ってねえ、よくわかんねえ~」でもいいんじゃないかとも思います。
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42.なんの予備知識もなく観るとただの宇宙観賞映画ってところ。HALと人間の争いが唯一、解りやすい部分ではあるのだが、本来のテーマから言うとそれほど重要ではない場面なんだろう。観終わって、いろいろ調べてそう思えた。人間の進化を助長する石版モノリス。このことを知らないで観ると全く理解できない映画じゃないでしょうか?原作を読んでいろいろな予備知識を備えてからもう一度観たい、と本心で思いました。名作と言われるものには他とは違った「何か」があるのでしょう。観ている間、自分の呼吸の回数が少ない(遅くなっている)のを感じていました。感動を言葉にするのは難しい・・・(--;) 【epitaph】さん 9点(2004-03-15 23:16:55)
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41.眠くなる映画だという話を聞いていたのですが、そうでもなかったです。映像がやたらと綺麗なので、ぼんやりと眺めていたら宇宙にいた、という感じで。途中からはストーリーを追うのも考えるのもやめて、ただ「よくこんな変な映画が商品として世に出たものだ」と感心しながら見ました。とりあえずテーマらしきものを探るなら、同監督のいくつかの他作品にも見られる「狂気」かなと解釈しました。 【ラーション】さん 9点(2004-03-01 03:25:33)
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40.未来と過去は表裏一体で、相対的に機能する。人間の本質など、その黎明期から1mmも変わってはいない。ある文化人はこう言った、「何千年経っても、人間が問題を解決する手段が『戦争』であることは全く変わらない」。ある科学者はこう言った、「もし第3次世界大戦が起これば使われる武器は核爆弾、そしてもし第4次世界大戦が起これば、使われる武器は棒と石だろう(これは本当に恐ろしい言葉)」。猿が人となり、また更に新世代の生物となろうとも、結局は何も変わらない。過去も未来も同時混在し、混然一体となり、絶対的なカオスの中に全ては存在する。世界は本当の意味で何も変容していない。しかしその根底には、何か得体の知れない究極の原理物質、モノリスを人類に与えた者により企まれた、究極の原理がある。それこそが絶対性であり、人知の及ばない畏怖すべき領域。抗えない1つのプログラム。キューブリックはそれをただ、人間に提示しただけであり、少なくともこの作品においてはキューブリックは「神」ではなく、「預言者」であったのだと思う。それらの者から「言を預かる者」として選ばれた人であったのだと思う。本当の意味では、キューブリックですら、この作品には属していない。誰も属せない。翻弄されるだけだ。そしてこの映画を必死に熟考し、どう解釈するのも、人間が卑小であるがゆえの特権だ。キューブリックは1999年に逝去した。新世代に突入することなく、20世紀の終わりに、自らを過去の遺産とするかのように潔く消えて行った。彼にとって「2001年」は、永遠に汚されることのない未踏の聖域となった。偶然にせよ、それは彼が貫いた究極の美学であったかのように思える。 【ひのと】さん 9点(2004-02-16 14:52:34)
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39.衝撃的、緊張感がたまらない。 感覚に訴えかけることで物語を展開している、頭で考える話じゃない、感じる映画。 喚起するイメージで物語が進行することで枠にとらわれることを避けているので、スケールが半端なくデカイ。 トリップ感が強く、中毒性あり。 【fujicccoo】さん [DVD(字幕)] 9点(2004-02-14 02:34:30)
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38.果てしなく孤独で無機質、これが本来の宇宙。それを撮ることができたキューブリックはすごい。 【藤村】さん 9点(2004-02-12 22:15:04)
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37.難しい事は考えず、素直に宇宙の旅を楽しみましょう。 【カイザー・ソゼ】さん 9点(2004-01-21 01:47:37)
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36.納得のいく絵が撮れるまで一切の妥協をしない映画監督はクロサワとキューブリックだけである、と以前スピルバーグ監督が言っていた。この作品の映像の迫力はそんな監督だからこそ撮れた映像なのだろう。冒頭の猿のシーンから圧倒される。内容はやはり難解である。特に子供の時に見た時は結構考え込んだ。それでも自分なりの解釈を持っている。人類が初めて道具を使うシーンがある。水飲み場の取り合いに武器として使う。それから数百万年後、人類は進化し、道具もその人類によって進化する。しかし人間の中身(本性)は冒頭の猿と同じである。それを猿のシーンとHALとの殺し合いを対比して見せている。人類を含む生物はすべて母なる大地(地球)から生まれた。そして地球はその母(宇宙)から生まれた。あの黒石版は宇宙そのものであり宇宙の意思のもと全てが成り立っている。宇宙の意思に触れたときを映像化したものがラストの異次元の世界である。そしてあの赤ちゃんはまさしく新たな星(生命の起源)の誕生を意味しているのでは?と、本も読んでない私はこんな自分勝手な解釈をしていたのだが、ココの皆さんのレビューを読んでると色々な見解があってホントに面白い。勉強になります。私の解釈はanemoneさんのお母様の解釈に遠からずかもしれませんね。最近、映画を見るという楽しみに加え「みんなのシネマレビュー」を見るという楽しみが増えた今日この頃です。 【R&A】さん 9点(2004-01-05 13:16:48)
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35.作品のテーマやストーリー、映像についてなんか皆さん賛否両論熱く語られているようで何より。それこそがこの映画の楽しみ方でありこの映画のすごさなんじゃないかと思ったりして。私的にはHALによって冷凍睡眠されている3人が殺されるシーンが私の知る限りの映画史上最も静かな殺人シーンとして非常に印象に残っている。派手さはないが、娯楽映画としても結構面白いと私は思うのですが。一番評価したいのはこの映画はキューブリック以外考えられないといえるオリジナリティであり、誰もがそれを踏まえた上で批評をしてしまっているという事実にある(意図せずとも)。マイナス1点ははじめてみたときに途中で寝てしまったことによってだが、またちゃんと見たくなるパワーに押されたのでこの点に。 ちなみに、猿人の投げた骨がカットが変わり宇宙船になるあの有名なシーン、あの宇宙船は実はミサイルを搭載した「武器」であるのだが、それを踏まえて見直すとまたより深くこの作品の奥深さを堪能できます。 【goose】さん 9点(2003-12-16 00:09:45)
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34.終に究極の理解に至りました。友達に否定されました。そして再び見ると、新たな発見があります。そういう映画です。受け取り方がみんな違う、それでいいんじゃないでしょうか。宇宙生活の表現の仕方が、CG使いまくり映画なんかよりよっぽどリアリティがあって、大好きです。ただ、冒頭の猿はいつも早送り。 【ネフェルタリ】さん 9点(2003-10-31 21:29:02)
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