35.なんといってもリゲティの音楽強力!「レクイエム」を聞くと、目に見えない恐怖、誰にも言えない恐怖、自分の生活を誰か他人に監視されている恐怖、細菌が体内で勝手に増殖していく恐怖、などが僕には連想され、言い知れぬ恐怖を感じます。ですが、それがなんか自分を盛り上げてくれるんです。こんなパワーをもった音楽は他にない。
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34.作品のテーマやストーリー、映像についてなんか皆さん賛否両論熱く語られているようで何より。それこそがこの映画の楽しみ方でありこの映画のすごさなんじゃないかと思ったりして。私的にはHALによって冷凍睡眠されている3人が殺されるシーンが私の知る限りの映画史上最も静かな殺人シーンとして非常に印象に残っている。派手さはないが、娯楽映画としても結構面白いと私は思うのですが。一番評価したいのはこの映画はキューブリック以外考えられないといえるオリジナリティであり、誰もがそれを踏まえた上で批評をしてしまっているという事実にある(意図せずとも)。マイナス1点ははじめてみたときに途中で寝てしまったことによってだが、またちゃんと見たくなるパワーに押されたのでこの点に。 ちなみに、猿人の投げた骨がカットが変わり宇宙船になるあの有名なシーン、あの宇宙船は実はミサイルを搭載した「武器」であるのだが、それを踏まえて見直すとまたより深くこの作品の奥深さを堪能できます。 【goose】さん 9点(2004-01-28 22:46:25)
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33.難しい事は考えず、素直に宇宙の旅を楽しみましょう。 【カイザー・ソゼ】さん 9点(2004-01-21 01:47:37)
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32.納得のいく絵が撮れるまで一切の妥協をしない映画監督はクロサワとキューブリックだけである、と以前スピルバーグ監督が言っていた。この作品の映像の迫力はそんな監督だからこそ撮れた映像なのだろう。冒頭の猿のシーンから圧倒される。内容はやはり難解である。特に子供の時に見た時は結構考え込んだ。それでも自分なりの解釈を持っている。人類が初めて道具を使うシーンがある。水飲み場の取り合いに武器として使う。それから数百万年後、人類は進化し、道具もその人類によって進化する。しかし人間の中身(本性)は冒頭の猿と同じである。それを猿のシーンとHALとの殺し合いを対比して見せている。人類を含む生物はすべて母なる大地(地球)から生まれた。そして地球はその母(宇宙)から生まれた。あの黒石版は宇宙そのものであり宇宙の意思のもと全てが成り立っている。宇宙の意思に触れたときを映像化したものがラストの異次元の世界である。そしてあの赤ちゃんはまさしく新たな星(生命の起源)の誕生を意味しているのでは?と、本も読んでない私はこんな自分勝手な解釈をしていたのだが、ココの皆さんのレビューを読んでると色々な見解があってホントに面白い。勉強になります。私の解釈はanemoneさんのお母様の解釈に遠からずかもしれませんね。最近、映画を見るという楽しみに加え「みんなのシネマレビュー」を見るという楽しみが増えた今日この頃です。 【R&A】さん 9点(2004-01-05 18:46:40)
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31.ネタバレ ヒトザル、宇宙船、モノリス、HAL9000、ワームホール、それまでのすべてをぶっ飛ばすラスト。最初から最後まで目が離せない。 【ガガガ】さん 9点(2003-12-07 21:43:05)
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30.終に究極の理解に至りました。友達に否定されました。そして再び見ると、新たな発見があります。そういう映画です。受け取り方がみんな違う、それでいいんじゃないでしょうか。宇宙生活の表現の仕方が、CG使いまくり映画なんかよりよっぽどリアリティがあって、大好きです。ただ、冒頭の猿はいつも早送り。 【ネフェルタリ】さん 9点(2003-10-31 21:29:02)
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29.何度か見てますがラストの意味やモノリスの意味が解らなかったのですが、先日とある本に解説されてるのを読みやっと長年のモヤモヤが晴れました。すごい映像、音楽、徹底したリアリティですが、何十年も悩まされていたので減点。原作を読んでいればよかった。 【亜流派 十五郎】さん 9点(2003-10-30 16:06:19)
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28.幼少の頃にテレビで観た時には、ご多分に漏れずさっぱり意味が分からない、僕にはやっぱりスターウォーズだな、なんて感想しかなかった。時を経て、手塚治虫や小林左京、そしてクラーク、ディックと、SFの傑作に触れるようになり、サイエンス・フィクションというのが「人類とは何か?」「知性とは何か?」を問う神なき時代の科学的預言であることが理解できると、ようやくこの映画に対する扉が開かれたように思う。この作品はキューブリックとクラークの合作と言ってもよく、あくまで小説「2001年宇宙の旅」がこの映画のノベライゼーションであることを考えれば、ある意味で同名の映画と小説はワンセットで一つの作品ではないか、とも思える。改めて、この映画の解釈をここで述べる必要はないでしょう。ただ「ツァラトウストラはかく語りき」はやっぱり確信的なBGMだ。意志こそが知性であり、人間身体を超えた意識の進化に繋がるのだー。ジャジャーン!
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27.今は亡き有楽座でこの映画を観た時の衝撃は今でも忘れられない。 もちろんそれは僕がSF好きであったからという理由もあるが、人類、生命、神、宇宙などについて思いを巡らす布石となるには十分なインパクトがある作品である。冒頭の猿のシーンは理解したつもりだがラスト15分は未だに理解不能のため-1点 【おさむ】さん 9点(2003-10-23 11:22:43)
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26.ハル9000は、究極の「道具」なのです。第1のモノリスで道具を使うことを覚えた人間が新たな進化を辿る旅の途中で究極の道具であるハルを自ら捨てるという筋立ての面白さがそこにはあり、それは新たな進化の方向性も示唆しているのだと思います。この映画は難解であるとの定評があるが、それはちょっと見方が違うのではないかと思います。キューブリックは抽象的な表現をしない、映像化されているのは全て実際に起きている現象である、ということを念頭に置いて見たらどうでしょうか。老年のボーマン船長が不思議な部屋で食事をしているのも、グラスを割った拍子に死にかけた自分がベッドに横たわっているのを見るのも、スターチャイルドが宇宙を漂っているのも、何かを表現するために抽象的に描かれた映像ではなく、実際の現象を冷徹にスクリーンに写しているだけなのではないでしょうか。それであれば難解とかいうこともないでしょう。解釈を挟む余地はこの映画にはないのだと思います。それは、無慈悲なまでにエンターテイメント性を排除し、現実を表現した宇宙の無音が証明しているのではないでしょうか。
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25.ラストのシュールでわけのわからないところが好き。宇宙の静寂感も好き。ただ、「ツァラトストゥラ‥」や「美しき青きドナウ」がなかったら、印象度はもっと低かったろうとは思う。部屋を真っ暗にしてこの映画を見ながら21世紀を迎えました。
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24.SFX嫌いの僕も素直に楽しめた作品です。この映画での撮影でキューブリックは唯一のオスカーを獲得しますが、彼の作品はリアルタイムではなく数年後に高く評価されることが多いのでピカソチックな監督であったとつくづく思います。アーサー・C・クラークの哲学的小説を映像化したこの作品が未だにSF最高傑作との呼名高いのは当時の画期的な特殊撮影ではなく、きわめて作品にこめられたメッセージ性が強かったことにあると思います。
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23.ハルってのはつまり、“神”なんだと思うんですよ。そもそも人間がデッチあげたものなのに、いつしかそいつに支配されてしまっているという皮肉な図式。だからボーマン船長は「神殺し」を実行した末、「超人化」したんだ、と・・・そんな風にも解釈できるんじゃないですかね? 【じゅんのすけ】さん 9点(2003-06-01 18:19:50)
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22.自分がどれだけこの映画の意味を理解できているかは分からないけど、このテーマは実に深遠で面白い。ラストシーンで一気にテーマの意味が流れ込んできた時には身震いがするほどだった。まだ1回しか見てないので再度観てキューブリックの真意に近づけたらと思う。 【スマイル・ペコ】さん 9点(2003-05-25 09:39:24)
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21.確かに解釈が難しい(特にラスト)映画だけどHALが自我を持って人類VS機械みたいなとこはハラハラもんです!ストーリー大して解ってなくても楽しめた!キューブリックはすごいなぁ。 【小美】さん 9点(2003-05-04 07:40:28)
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20.この映画こそ、SFの最高傑作であると思うのですが。キューブリックの先見の明には驚くばかり。 【さみー】さん 9点(2003-04-21 21:29:09)
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19.後半が好きです。ラストシーンが印象的。この映画を観ながら眠りにおちると気持ちいいです。 【てん】さん 9点(2003-04-21 02:58:08)
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18.感情、感動を超えた何かを見終わった後に感じた映画 【ホリユ】さん 9点(2003-04-01 13:48:24)
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17.もちろんリアルタイムで観ていない。本作のような抽象的なSF映画を評価するのは大変難しい。しかし、公開当時の時代背景を考えると、おそらく、キューブリック監督にとってこの時代のSF映画は陳腐で子供騙しのものばかりだったにちがいないはずで、彼が作る以上、過去・現在はもちろん将来にわたっても最高と称されるSF映画にしなければならない。それを如実に表現しているシーンがある。冒頭で猿が何かにとりつかれたように骨を何度も何度も打っ叩くワンショットがそれである。一見すると映画『プラトーン』のデフォーのワンショットに似ているが、とんでもない。プロレスラーのリング上でのアピール“1番・1番”と聞こえてくるようだ。このシーンは今までのSF映画に引導を渡し、今後でてくるSF映画にたいしても絶対に負けないぞという監督の力強さが伝わってくるのでありました。そのようなことを考えながら、もう一度観ると武者震いするでござるよ。余談ですが、僕の敬愛していたデイヴィッド・ボウイも本作にインスパイアされ「♪スペース・オデッティ」を作った。その衝撃もかなりすごかった。 【Fatman】さん 9点(2003-03-30 17:29:01)
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16.決して「難解な映画」ではない。公開直前にナレーションとスーパの大半を排して、あえて「難解なフリをした映画」である。監督の名声の向上には誠実な作品だが、観客に対しては極めて不誠実な作品である。。 【だいこん】さん 9点(2003-03-15 17:03:57)
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