260.現代のSFを見慣れていると、本作は全体的に安っぽく見えるし、どうも面白くなく思えます。1968年当時に見ていたら、もう少し感動はあったかもしれません。ただ、「モノリス」はわくわくしましたが、やはり全体的に意味がよくわかりません。当時の評論を読むと、禅問答のようなものばかりでますます意味がわからなくなりました。しかしその後原作を読むと、諸々の疑問が一気に氷解しました。 【malvinas】さん [映画館(字幕)] 3点(2005-06-12 06:37:24)
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259.最後まで観ることにこれほど時間がかかった映画はない。何度も何度も最初の20分くらいのサルの場面で睡魔に負け、大人になってようやくこの長い旅路(?)に終止符を打つことができた。そういう意味では最高の気分になれた。相変わらずキューブリックの世界観はスゴイし、映像や音楽も申し分ない。でも、疲れた・・・。 【チャコ】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-06-07 14:57:30)
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258.観客に意味が伝わらなければ、どんなに崇高なテーマを持っていたとしてもその映画は駄作であると思う。今作もその類に極めて近いことは確かであろう。しかし、尊大なラストシーン、あの瞬間に私は震えるような、何かが目覚めるようなひらめきを感じた。かたっくるしく難解なストーリーのすべてが一気に脳裏に流れ込むような衝撃を感じたとしか言うほかない。この伝説的映画が真の傑作かどうか、一度しか観ていない私には判断できない。ただ、もしかしたら人間の想像力と創造力の限りない深遠まで近づいた映画なのではないか、そんな気がするのは確かである。 【鉄腕麗人】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-05-29 10:34:53)
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257.普通に見た時は、なんだかわからない絵画のような映画。こないだ高熱が出て、朦朧と死にそうになりながら見た時に、色んな事が理解できました。ひとつ変だなと思ったのは、最初の方の、猿が骨投げて、それが宇宙船に変わるというところ。あのシーンの繋げ方が違和感がありました。
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256. 最近の映画って、別に映画じゃなくてもいいじゃないというのが多い気がします。物語だけなら小説で語れる。映画は人々の描く物語へのビジョンを画一化してしまうものが多いと思う。でも2001年宇宙の旅は、私達をさらなる想像と創造の世界に連れて行ってくれる。映像がどんどん訴えかけてくる。無限の旅です。 【ちゃこ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-05-14 14:51:13)
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255.遅い、早う動け! 【y_osuka】さん [ビデオ(字幕)] 4点(2005-05-14 00:26:56)
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254.キューブリックは天才。骨という武器第一号を手に入れた猿がその骨を投げ、未来にまでその道具は届いた。そして、科学に耐えれなくなった人間が自らコンピューターを壊す。この映画本当に恐ろしい。しかし、僕はこの映画を1/10も感じることができていないという未熟者・・・それゆえ、この映画は何度でも見たい作品なのです。 【マイアミバイス】さん [映画館(字幕)] 10点(2005-04-29 23:40:50)
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253.スピルバーグのキューブリックに対するコメント「彼は誰の真似もしなかったが、誰もが彼を真似ようとした」的を得ていますよね。彼の映画はほとんどが頭で理解するというより、感じる映画。僕は感受性が乏しいのでよくわかりませんが、すごいって言う雰囲気はしますし、まぁ、絵画も文学もすごいって言われている作品は結構難解ですからね。原作も一応読みましたが、どうでしょうか。たぶんキューブリックは原作にそった形で、だけど違う意図で、これを作ったんだと思います。
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252.SF映画好きの私にとってはまさにバイブルのような作品!・・・と言いたいところですが、まとめ方に疑問を感じるところが多々ありました。一応ストーリーは人類の発展とHALLの反乱とスターチャイルドの誕生を3部構成で展開させているわけですが(昔の映画だからか、休憩時間まである!)、冒頭の宇宙船内の説明シーンが長すぎます。キューブリックは直前にナレーションをカットしたという噂ですが、それが納得できるほど退屈でした(「エイリアン」は船員たちの行動を追うだけで近未来の説明を終わらせる事に成功している)。普通、ただカットするだけじゃなくて、ちょうどいい尺に収めなおすのがプロでしょう。さらに、ラストの20分はもうちょっと詳しく説明する必要があったと思います。そのせいで内容は人類の発展がテーマである哲学的な映画でもあるのに、見るものに映像だけに集中させるような終わり方になってしまっていました。「2010年」が撮影されたのは正解だと思います。 【マイカルシネマ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-04-08 15:41:18)
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251.映像も音楽もすばらしいが、ストーリーが退屈。 【ucs】さん [DVD(字幕)] 4点(2005-04-08 11:48:39)
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250.自然の造形の中でただ直線だけで構成されたモノリスが佇むシーン、その直線の異様さはまさに芸術。現代生活は見渡せば全てがほとんど直線と円で出来たものに囲まれてしまっている。それなのに自然を見て「不思議な形をしている」と言う人間。自然にしてみれは直線と円は特異な形であって、その特異な形に囲まれて生きている人間がとても異質なものに思えてきた。この映画は映画ではなく動く芸術画、哲学。製作が1968年なのにも関わらず今観てこんなに「新しい」と思えるのはすごいとしか言えない。観終わって、人間はどこまで行ってしまうのだろうと一抹の期待と恐怖が混ざった感情が生まれてきた。小さいころは世界というのはずっと今あるままで進んできていたのだと思っていた。しかし全ては淘汰、進化を繰り返していき、過去にはあのアウストラロピテクスまで遡り、未来はスターチャイルドまで行き着く。今自分が見ている全てのものは過去からの淘汰、進化の結果であって、時間が埋め込まれている。やばい。答えの無い哲学に入り込んでしまいそうだ。自分の人生観、価値観を覆される映画には10点をいつも献上しているのだが、モノリスが出てくる時だけに聞こえてくるあの呻き声のような歌は脳が痒くなるみたいで本当に不快で、消音にして観たほど。9点。いや、10点。 【ちーた】さん 10点(2005-03-13 02:14:15)
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249.監督自らが「一度観ただけでは理解できないよ」なんて馬鹿野郎な発言をしている作品などよほどのことがなければ到底認められない。しかーし!これがそのよほどのことなのだよ。ただ観るものではなくて体験する映画。わけわからんと憤っておられる方もいらっしゃいますが、宇宙の彼方にふっとばされるなんて体験をした当人はわけわからなくって当然じゃありませんか。主人公から極力個性を排除してあるのもキューブリックの作風云々というより観客の参加を容易にするための配慮ではないかと(優れたRPGがそうであるように)。あの至福の映像ドラッグ体験はその後観たどんな映画もかなえてくれません。脳内麻薬ドバーの快感がくせになっちゃって10回くらい劇場に足を運んだが、実家のある田舎のボロい小屋で観たときには映写機の光量不足のせいか、スクリーンに映る星の数が10分の1くらいだったので驚いた! 【皮マン】さん 10点(2005-03-02 16:21:10)
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248.これはもう絶対にやばい. 【戦慄の右クロス】さん 10点(2005-02-26 13:24:47)
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247.偶然にもとある曲と映画をシンクロさせてみたら奇妙な一致が見られたという遊びのようなものがあるらしく、ピンク・フロイドが良く取り上げられているそうですが、(オズの魔法使いとアルバム「狂気」が一致するんだそうです)本作品とピンク・フロイドの23分もある曲「Echoes」が、最終章で一致するんだそうです。お手元にあればやってみてください。DVDだとやりやすいと思いますが、「Jupiter and Beyond the Infinite」のタイトルと同時に曲をスタートさせる。偶然の遊びかもしれませんが、この最終章が難解だと言われているのがうそのように歌詞などの一致と共に響いて来ます。ボーマンは選ばれて新たな進化の大役を与えられたともとれるし、その罪により永遠に老化と進化を繰り返させられているともとれるし、転生して罪を償うのかともとれる。そして曲と同時に映画が終わります。けど別に「なんかロココ調の部屋に飛ばされてねえ、石版がドドーンと出てねえ、赤ちゃんに戻ってねえ、よくわかんねえ~」でもいいんじゃないかとも思います。
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246.何でソラリスは眠くて仕方なかったのにこっちは「もっと観たい」と思うんだろう。この映画を「ちゃんと」観る為に、ホームシアターセットを買う金を貯めています。 【ぶらっくばぁど】さん 8点(2005-02-01 01:11:19)
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245.「名作」で有名な映画。なんかすごいってのは分かるねんけど、凡人のあたしにはいまいち理解できず(笑)。冷たい印象。 【mamik】さん 8点(2005-01-16 22:48:08)
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244.この映画とキューブリックについて予備知識全くなしの僕の挑戦が始まった。最初はHALが壊れて危機に陥るみたいなサスペンス系かと思って見始めたら、なんと開始約25分。セリフが「ウキー!」しかないじゃないか。そして謎の石碑。徐々にこれはただの娯楽映画じゃないとやっと気がついた。(かなり中略)見終わった・・・。衝撃だ。映像美のことを忘れてしまうくらいだ。そして、ある程度はこの作品の意図したところを理解したつもりだったが、キューブリックの意志は遙かに先の方であった。かくて僕の挑戦は敗北に終わった。 【アルテマ温泉】さん 8点(2004-12-07 19:14:38)
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243.長かった。映像と音楽に興味を持ってみれたけれど、けっして面白くはなかった。私は、それほど暇ではない!2004年 人類。 【杜子春】さん 4点(2004-11-11 16:17:53)
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242.キューブリック監督の映像美に圧倒されます。 船外での作業シーンなど本当のドキュメントフィルムを 見ている気がしてきます。 示唆が多い為、謎に満ちていて、わけが分からないと言われる映画なのですが、 小説を先に読んでいたのでその辺の フラストレーションはあまり感じませんでした。 【amicky】さん 6点(2004-10-02 20:26:06)
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241.映画史上、最高傑作を争う一本。ジャンルを超越した名作です。原作の素晴らしさを余すところなく表現した作品の一本とも言えます。 思えば30年ほど前、この作品を初めて観た時には衝撃を覚えました。当時の私にとって、映画というものは単に娯楽であって、決して自らの存在を問うような対象ではなかったからです。この作品は、観ている「その時」に感銘するのではなく、見終わった「その後」に感銘し、それが増幅していくという特別な影響力を持ちます。私自身、その持つ意義について、初めて真剣に議論した作品でもあります。 SF映画としても、30数年前にこれほどまでに将来の科学技術を具現化した作品は稀でしょう。少なくとも私は他に知りません。勿論、優れた原作に拠るところも大きいのですが。唯一、「無重力状態の宇宙船の中でストロー内のドリンクが下に落ちるのはオカシイ。」という意見を昔なにかで読みましたが、そんな指摘は何の意味もないですね。
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