映画『ローマの休日』の口コミ・レビュー(7ページ目)

ローマの休日

[ローマノキュウジツ]
Roman Holiday
1953年上映時間:118分
平均点:8.42 / 10(Review 457人) (点数分布表示)
公開開始日(1954-04-27)
ドラマラブストーリーコメディモノクロ映画ロマンス
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2025-07-03)【イニシャルK】さん
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監督ウィリアム・ワイラー
キャストオードリー・ヘプバーン(女優)アン王女
グレゴリー・ペック(男優)ジョー・ブラドリー
エディ・アルバート(男優)アービング・ラドビッチ
ハーコート・ウィリアムス(男優)大使
池田昌子[声]アン王女(日本語吹き替え版【ソフト/1972年フジテレビ/テレビ朝日/機内上映】)
城達也ジョー・ブラドリー(日本語吹き替え版【ソフト/1972年フジテレビ/テレビ朝日】)
大塚明夫アービング・ラドビッチ(日本語吹き替え版【ソフト】)
北村弘一大使(日本語吹き替え版【ソフト】)
荘司美代子伯爵夫人(日本語吹き替え版【ソフト】)
山寺宏一マリオ(日本語吹き替え版【ソフト】)
丸山詠二将軍(日本語吹き替え版【ソフト】)
中庸助支局長(日本語吹き替え版【ソフト】)
増岡弘タクシー運転手(日本語吹き替え版【ソフト】)
竹口安芸子(日本語吹き替え版【ソフト】)
磯辺万沙子(日本語吹き替え版【ソフト】)
有本欽隆(日本語吹き替え版【ソフト】)
辻親八(日本語吹き替え版【ソフト】)
金尾哲夫(日本語吹き替え版【ソフト】)
岡村明美アン王女(日本語吹き替え版【PDDVD】)
てらそままさきジョー・ブラドリー(日本語吹き替え版【PDDVD】)
小形満アービング・ラドビッチ(日本語吹き替え版【PDDVD】)
定岡小百合伯爵夫人(日本語吹き替え版【PDDVD】)
楠見尚己支局長(日本語吹き替え版【PDDVD】)
納谷六朗(日本語吹き替え版【PDDVD】)
山内雅人アービング・ラドビッチ(日本語吹き替え版【1972年フジテレビ】)
千葉順二大使(日本語吹き替え版【1972年フジテレビ】)
広川太一郎マリオ(日本語吹き替え版【1972年フジテレビ/テレビ朝日】)
沼波輝枝(日本語吹き替え版【1972年フジテレビ/テレビ朝日】)
辻村真人(日本語吹き替え版【1972年フジテレビ】)
あずさ欣平(日本語吹き替え版【1972年フジテレビ】)
田村錦人(日本語吹き替え版【1972年フジテレビ】)
宮内幸平(日本語吹き替え版【1972年フジテレビ】)
矢田稔(日本語吹き替え版【1972年フジテレビ】)
青野武(日本語吹き替え版【1972年フジテレビ】)
栗葉子(日本語吹き替え版【1972年フジテレビ】)
沢田敏子(日本語吹き替え版【1972年フジテレビ】)
加藤正之(日本語吹き替え版【1972年フジテレビ】)
槐柳二大使(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
及川ヒロオタクシー運転手(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
峰あつ子靴屋(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
石井敏郎提督(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
村松康雄(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
緑川稔(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
寺島幹夫(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
大塚芳忠アービング・ラドビッチ(日本語吹き替え版【機内上映】)
大滝進矢マリオ(日本語吹き替え版【機内上映】)
笠原弘子アン王女(日本語吹き替え版【TBS】)
津嘉山正種ジョー・ブラドリー(日本語吹き替え版【TBS/2004年日本テレビ】)
安原義人マリオ(日本語吹き替え版【TBS】)
島香裕将軍(日本語吹き替え版【TBS】)
阪脩(日本語吹き替え版【TBS】)
小島敏彦(日本語吹き替え版【TBS】)
池田勝(日本語吹き替え版【TBS】)
巴菁子(日本語吹き替え版【TBS】)
池本小百合(日本語吹き替え版【TBS】)
鈴鹿千春アン王女(日本語吹き替え版【1994年フジテレビ】)
小川真司〔声優・男優〕ジョー・ブラドリー(日本語吹き替え版【1994年フジテレビ/機内上映】)
山野史人アービング・ラドビッチ(日本語吹き替え版【1994年フジテレビ】)
松岡文雄大使(日本語吹き替え版【1994年フジテレビ】)
浅井淑子伯爵夫人(日本語吹き替え版【1994年フジテレビ】)
江原正士マリオ(日本語吹き替え版【1994年フジテレビ】)
大木民夫将軍(日本語吹き替え版【1994年フジテレビ】)
上田敏也支局長(日本語吹き替え版【1994年フジテレビ】)
片岡富枝(日本語吹き替え版【1994年フジテレビ】)
藤本譲(日本語吹き替え版【1994年フジテレビ/2004年日本テレビ】)
真地勇志(日本語吹き替え版【1994年フジテレビ】)
仲野裕(日本語吹き替え版【1994年フジテレビ】)
天田益男(日本語吹き替え版【1994年フジテレビ】)
西尾徳(日本語吹き替え版【1994年フジテレビ】)
幹本雄之(日本語吹き替え版【1994年フジテレビ】)
小室正幸(日本語吹き替え版【1994年フジテレビ】)
湯屋敦子(日本語吹き替え版【1994年フジテレビ】)
田中敦子〔声優〕(日本語吹き替え版【1994年フジテレビ】)
引田有美(日本語吹き替え版【1994年フジテレビ】)
すずきまゆみアン王女(日本語吹き替え版【2004年日本テレビ】)
内田直哉アービング・ラドビッチ(日本語吹き替え版【2004年日本テレビ】)
石森達幸将軍(日本語吹き替え版【2004年日本テレビ】)
富田耕生支局長(日本語吹き替え版【2004年日本テレビ】)
谷育子伯爵夫人(日本語吹き替え版【2004年日本テレビ】)
岩崎ひろしタクシー運転手(日本語吹き替え版【2004年日本テレビ】)
さとうあい(日本語吹き替え版【2004年日本テレビ】)
西村知道(日本語吹き替え版【2004年日本テレビ】)
伊井篤史(日本語吹き替え版【2004年日本テレビ】)
稲葉実(日本語吹き替え版【2004年日本テレビ】)
水野龍司(日本語吹き替え版【2004年日本テレビ】)
星野充昭(日本語吹き替え版【2004年日本テレビ】)
佐藤ゆうこ(日本語吹き替え版【2004年日本テレビ】)
沢木郁也(日本語吹き替え版【2004年日本テレビ】)
堀内賢雄ジョー・ブラドリー(日本語吹き替え版【N.E.M.】)
高木渉アービング・ラドビッチ(日本語吹き替え版【N.E.M.】)
早見沙織アン王女(日本語吹き替え版【2022年日本テレビ】)
浪川大輔ジョー・ブラドリー(日本語吹き替え版【2022年日本テレビ】)
関智一アービング・ラドビッチ(日本語吹き替え版【2022年日本テレビ】)
浦山迅大使(日本語吹き替え版【2022年日本テレビ】)
関俊彦マリオ(日本語吹き替え版【2022年日本テレビ】)
伊藤和晃将軍(日本語吹き替え版【2022年日本テレビ】)
茶風林支局長(日本語吹き替え版【2022年日本テレビ】)
チョータクシー運転手(日本語吹き替え版【2022年日本テレビ】)
石住昭彦(日本語吹き替え版【2022年日本テレビ】)
原作イアン・マクレラン・ハンター(ダルトン・トランボ)(原案)
脚本イアン・マクレラン・ハンター(ダルトン・トランボ)
音楽ジョルジュ・オーリック
ヴィクター・ヤング(ノンクレジット)
編曲レオ・シューケン(ノンクレジット)
撮影フランク・F・プラナー
アンリ・アルカン
製作ウィリアム・ワイラー
パラマウント・ピクチャーズ
制作東北新社(日本語吹き替え版【ソフトほか】)
グロービジョン(日本語吹き替え版【2022年日本テレビ】)
配給パラマウント・ピクチャーズ
美術ウォルター・タイラー(美術監督)
ハル・ペレイラ(美術監督)
衣装イーディス・ヘッド
ヘアメイクウォーリー・ウェストモア
編集ロバート・スウィンク
録音オムニバス・ジャパン(録音・調整)(日本語吹き替え版【ソフト】)
字幕翻訳高瀬鎮夫
岸田恵子(字幕監修)
日本語翻訳木原たけし(日本語吹き替え版【ソフト/1972年フジテレビ/テレビ朝日/2004年日本テレビ】)
その他テレビ朝日(製作70周年4Kレストア版 協力)
あらすじ
ある国の国王の名代としてヨーロッパ各地を巡る若いアン王女は窮屈な日程に追われ、慣れない旅先でしばしば不眠に陥る。ローマに滞在中のある夜、王女は侍医に睡眠薬を無理やり注射される。それでも眠れない王女は側近の目を盗んでホテルを抜け出すが街に出た途端に睡眠薬が効き始め、アメリカ人の新聞記者に助けられる。翌朝、目を覚ました王女は連れ戻されるまでの束の間の自由を存分に楽しもうと心を決め、新聞記者は特ダネを狙って王女に付き添う。お転婆の王女としたたかなヤンキー・ジャーナリストのローマ観光珍道中。
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💬口コミ一覧(10点検索) [全部]

25.ラブストーリーというものを敬遠しがちだった自分はこの作品をみてラブストーリーへの見方が変わった。
ネネさん [地上波(吹替)] 10点(2007-11-05 11:11:42)
👍 1
24.妻投稿■突然ですが、何で女の子はお化粧をしたりおしゃれをするのでしょう・・・私は「自分らしい美しさ」を表現したいからだと思います。■でも王女さまは国家の象徴・・「自分=国家」で存在していますから、お化粧も振る舞いも全部自分ではなく国家を表現することになっちゃう。■この映画はたった24時間「1人の女の子」として輝く王女さまの美しさをどれだけ表現するかに全てを注いだ映画。時間も登場人物も限定し、映画の1秒1秒を素晴らしいものにしようとする監督だからこそ、限られた時を1秒1秒楽しもうとする王女さまの気持ちをうまく表現し、この映画自体をこの世で最も美しい白黒映画にしているのだと思います。
はち-ご=さん [地上波(字幕)] 10点(2008-03-01 22:38:54)
23.全てが神がかっているように感じる作品です。俳優陣は言うまでも無く、あの白黒映像やローマの街並み、ベスパ、カメラのフラッシュに至るまで全てが上手く融合して一つの奇跡が起こったような…そんな素晴らしい映画だと思います。何度観ても同じように感動できる名作。ただ、吹き替え版はオードリーの声がおばさんっぽくて、わざとらしい感じがして好きじゃ有りません(笑)。
ClocheRoseさん [DVD(字幕)] 10点(2008-05-15 04:23:10)
👍 1
22.初めて見たのは、故ダイアナ元妃が来日した際に、TVで放映された時でした。その後、映画館で見て、VHSを購入し、DVDが発売されると同時に買いました。いつ見ても笑えて、楽しく切なくなります。この映画のオードリー・ヘプバーンが大好きなので、他の映画に出ていても、違和感があってあまり楽しめません。
shoukanさん [映画館(字幕)] 10点(2008-10-19 00:01:53)
21.ネタバレ ヘプバーンが初登場時も可愛いのに、物語が進むにつれどんどん可愛くなっていく。何年たっても色褪せない良い映画です。
SAS30さん [DVD(吹替)] 10点(2009-01-30 13:35:07)
👍 1
20.ネタバレ 多分僕が今までに繰り返し観た回数の最も多い映画がローマの休日です。全てのシーンのオードリーがまぶしすぎるほどの魅力にあふれ、この名作の何を、どこから、どうレビューすればいいか分からないくらいです。でも、一つだけあげればラストの記者会見ですね。記者会見でのアン王女とジョーの心のこもった2人だけの“会話”が最も好きです。グレゴリー・ペック、エディ・アルバートの2人も素晴らしかった。笑顔で会見場でアン王女を撮影し、アン王女に思い出の写真を渡すアルバートが実に気持ちがよく、ペックの会見の間は笑みを絶やさず、そして会見場を立ち去るラストシーンの姿もたまらなくいい。ストーリーはジョーが記事にしない事も結末も大体分かってしまうのですが、僕にとってはそれでいいんです。極上のラブロマンスであると共に人間の真心を変にひねることなくストレートに見せてくれた事が嬉しいです。この名作の誕生に関わった方々に、アン王女役にオードリーを選んでくれた事に心から感謝したい。そして観ているだけで幸せな気持ちにさせてくれるアン王女・オードリーに心から感謝したいと思います。
とらやさん [地上波(字幕)] 10点(2009-02-28 19:24:25)
👍 1
19.文句なしの満点です。
あげどんさん [DVD(字幕)] 10点(2009-07-14 12:37:20)
👍 1
18.ネタバレ 何度目かの鑑賞。初めて観たという夫もドはまりしていた。一番好きなシーンは倒れてしまった注射嫌いの将軍をみてアン王女が叫んだ一言。美容室の鏡を見ながらグーにした手を髪にあてるところ。ベッドで不満をぶちまけた王女に対して冷静に「(ミルクは)こぼれませんでした」とお盆を下げるところ、あんだけ迷惑をかけられたのに結婚式に急いでいたという理由ひとつで笑顔で祝福する陽気なイタリア市民たち、それとやっぱり「ローマ!」と叫ぶ・・・あれ、一番じゃないじゃん。
りんすさん [CS・衛星(字幕)] 10点(2009-09-19 23:27:20)
17.ベタな名作、ミーハーなイメージ、かつ、ラブストーリーなんか・・・という勝手な思い込みにより、今まで鑑賞したことはありませんでした。・・・が鑑賞してみてビックリ。こんなに楽しい映画だったとは。ストーリーは、今でこそ映画のみならず様々な作品で見たことがあるようなシンプルなものですが、何より主役と相手役が、輝いているというか、魅力的というか、うまく表現できないのですが、とにかくこの2人に惹きこまれました。ラストシーンは最高でした。甘すぎず辛すぎず、ハッピーエンドでもなくバッドエンドでもない・・・非常に心地よい余韻に浸れました。もっと早くアン王女に出会っていたかった・・・
午の若丸さん [DVD(字幕)] 10点(2010-04-22 18:39:17)
16.ネタバレ 個人的に劇場でしか見たくない映画 No.2 なので、ずいぶん久しぶりでした。少なくとも、オードリーが亡くなってから見たことはないはず。が、あいかわらず楽しい、そしてステキな映画です。とってもおかしいし、笑いのとり方に品がありますね。そして最後の“Rome”は、わかっていても感動で涙ぐんでしまいます。こんないい映画になったのは、脚本のよさか、監督の手腕か、オードリーの魅力か、グレゴリー・ペックが格好いいからか、ローマという街の持っているオーラから来るのか。きっとそのすべての要素に、さらになにかよくわからない「プラスアルファ」があって初めて、これだけのすばらしい作品になったのでしょう。もうほとんど奇跡です。奇跡の名作。
アングロファイルさん [映画館(字幕)] 10点(2010-06-02 20:31:45)
👍 1
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15.ネタバレ 何度見てもいい映画ですよね、私は落ち込んだ時とかに見ると励まされます。色々な良さがありますが、私が一番印象に残っているのは、アン王女の成長です。最初の場面で靴を履けなくなって困っていた王女が、終わりでは凛として威厳に満ちた王女に変身しますね、まるで蛹が蝶になったような感じです。アン王女はあのままブラッドリーと逃げてしまっても良かったのに、自分の周りの人々のこと、自分の立場を考えて戻って来ますね、周囲の人のことを考えられるようになった時、人は大人になるのではないでしょうか。成長映画(私が勝手にそう呼んでいるだけですが)は色々ありますが、この映画では主人公が成長し、その影響を受けて周囲の人(ブラッドリー)も大きく成長するという感じです。恋は人を成長させ、そしてそれをあきらめる時、人は更に成長するんですね。若い世間知らずの人が恋をして、大人になっていく、そんな誰にでもある経験を解り易く描いているので、この映画はいまだに多くの人々に愛されているのではないでしょうか。
Tokyo's Holidayさん [地上波(字幕)] 10点(2010-07-21 17:54:49)
👍 2
14.ネタバレ もういうまでもなく超有名作品で 観たいと思いつつ、ミーハー映画じゃねぇか的思いもありーので、、なかなか観れませんでしたが、ご縁に恵まれDVD購入し鑑賞   オードリー・ヘップバーンのまさに「妖精」のような可愛さは筆舌に尽くしがたい しかしそれにもまして王女として威厳も身にまとう気品の高さは…きっとこれを超えるモノはある意味ないかもしれません 美しく清らかなラストシーン  もっと早くこの映画に出会いたかった イヤマジでほんとに素晴らしい この喜びを共有できることに感謝致します 文句ナシ!10点満点!!
Kanameさん [DVD(字幕)] 10点(2010-10-27 21:21:11)
👍 1
13.もう何十年も昔に見た映画で、これほど私の好みにあった映画は他にない。
夢のようで、ロマンティックで、後味もよい。オードリーの美しさに参ってしまった私は、これ以来映画の虜になってしまった。
ESPERANZAさん [映画館(字幕)] 10点(2011-02-07 08:47:23)
12.オードリー、かわいいなあ~。キレイだなあ~。
りゅうちゃくんさん [地上波(字幕)] 10点(2011-04-06 04:17:23)
11.昔見たことがあったのですが、細部が記憶の彼方だったので再鑑賞しました。清楚で品があり、少女らしさも兼ねそろえているオードリー・ヘップバーンに終始、目が釘付けでした。
*まみこ*さん [DVD(字幕)] 10点(2011-10-05 15:59:43)
10.ネタバレ 「奇跡的」。本作を最も相応しく形容する言葉はこれだと思います。映画の魅力は多々ありますが、概してキャスティングが嵌る作品は見応えがあり、そして多くはありません。そんな作品の中でも、本作におけるヘプバーンの魅力は映画の魅力を代表する力があります。製作から60年近く経ても、全く色褪せない。いや、価値が増して行くのではないかと思えるほど輝いています。名匠ウィリアム・ワイラーの丁寧で見せどころを外さない演出。名優グレゴリー・ペックが醸す切ない情感。これらも「奇跡的」な要素です。映画は「非日常」を提供して楽しませるものですが、派手なアクションや爆発で部分的に作られた非日常ではなく、王女様の冒険が全編を通した自然な非日常として機能し、観客を魅了し続けます。その冒険を「ホリディ」とタイトルするセンスにも畏れ入る。これらの邂逅が「奇跡的」なのです。そんな本作にはもうひとつ、「永遠の名画」と云う形容も相応しいと思います。
アンドレ・タカシさん [地上波(吹替)] 10点(2012-02-06 06:23:08)
👍 4
9.半醒半睡状態のヘプバーンがグレゴリー・ペックのアパートのらせん階段で見せるサイレントギャグの冴えを始め、ワイラー印の「階段」の数々は本作ではロマンチックなアイテムとしてある。

一方で得意のパンフォーカスによる縦構図も、夜の別離のシーン(駆け去るヘプバーンと、それを手前の車中から見送るG・ペック)や、ラストの記者会見シーン(画面奥から手前へと順々に握手していくヘプバーン)などに活かされているのだが、その用法は実にさりげなく抑制的であり、技巧が前面に出てくることはない。

その代わりに際立つのが、(本作以前と比して)ワイラーらしからぬ「通俗的」切り返しのモンタージュの多用である。

そのエモーショナルなクロースアップの数々と視線の劇は結果的にスター映画として主演二人のスクリーンイメージのアップに大きく貢献すると共に、その「物語」を最も効果的に語り切ることとなる。

自身の持ち味である映画的技法を抑制し、突出させぬこと。説話に徹することで原作(Story)の美点を最大限に引き出すこと。

それこそが、赤狩りの渦中ワイラーへ累が及ぶのを懸念しノンクレジットに徹した原作者ダルトン・トランボに対する映画作家の敬意と報恩だったのではないか。

密告と不信の時代に「信頼と友情」(「faith in relations between people」)の主題を王女とアメリカ人記者とカメラマン(エディ・アルバート)の間にさりげなく忍ばせた脚本の声高でない慎ましさ。

それは劇中の会見の場で、主演二人が交わす短い台詞の背後に込められた万感の真情とも響き合う。

恋愛劇・ビルドゥングスロマンとしての魅力と、劇中でヘプバーンが飲むシャンペーンのような軽妙なコメディの奥に、時代の切実なテーマ性を含ませたストーリーの豊穣。

そしてそのストーリーに奉仕する為、自らの技巧を透明化してみせたワイラーの矜持に打たれる。

50周年記念ニューマスター版において、デジタル修復によって初めてクレジットされたStory by Dalton Trumboの記名が感慨深い。
ユーカラさん [DVD(字幕)] 10点(2012-03-21 17:33:34)
8.名作映画の代名詞。幾度となく見てるけどやっぱりいいですね。ちなみに公開された1953年は元号で言うと昭和28年。日本ではNHKが初のテレビジョン本放送した年です。
時計仕掛けの俺んちさん [CS・衛星(字幕)] 10点(2012-10-03 00:16:04)
7.ネタバレ 何度も見返している大好きな映画。
不朽の名作と呼ばれるにふさわしく、数々の名シーンが挙げられる。
オードリー・ヘプバーンは決して美人だとは思わないが、この作品のアン王女はハマり役でとてもキュート。
まるで無垢な子どものようで愛おしくなる。
新聞記者が大スクープを放棄するなんて本来リアリティのないことだけど、このアン王女は絶対裏切ってはいけないと思わせる存在。
お洒落で後味の良い映画なので、多くの人から愛されるのも納得。
ラストシーンの切なさが心地よい余韻を残して、「ああ、いい映画を観た」と思わせてくれる。
飛鳥さん [DVD(字幕)] 10点(2012-12-04 20:49:52)
👍 1
6.ネタバレ すごい。すごいすごい。なんだこのシナリオ。これは、ロマンス映画だとか、ラブストーリーだとか、そういう「ジャンル」に収まるような器の作品ではないです。あまりにストーリーが計算しつくされていて、変な笑いが出てしまいました。まず冒頭、公務で公人たちに事務的な挨拶を交わす間、ドレスの中では足で足をボリボリかくプリンセス。この瞬間からアン王女のキャラクターがバッチリ見えてきてすっかり魅せられました。画で語る、とはまさにこのこと。でもって公務漬けの日々と礼儀・作法・行儀を要求される束縛にウンザリの王女。そんな彼女が憧れるは「俗世」。羽を伸ばせる唯一の世界と信じて疑わない場所。えいやっと抜け出し、出合ったのは新聞記者ブラドリー。金癖の悪いブラドリーは当初、王女を金のなる木としかみておらず、スクープ激写による金儲けを画策。アン王女の素顔を引き出すため一日ローマ巡りを。しかし一日が終わりを迎える頃には二人は恋に落ちる。そして終盤、身分の違いにより分かれなければならなかった二人。しかし、公人としての覚悟を決め一肌脱げたアン王女と、金より愛を選んだブラドリー。そこにはもう、公務を投げ出す自分勝手な王女の姿もなければ、金にだらしのない記者の姿もない。何もかもが計算されたヒューマン・ストーリー。それがローマの休日。って自分でジャンル分けしちゃってますな。ダルトン・トランボに興味がわきました。近いうち、彼の手がけた作品を漁ることになりそう。
Jar_harmonyさん [DVD(字幕)] 10点(2015-06-21 22:31:59)
👍 1
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【点数情報】

Review人数 457人
平均点数 8.42点
000.00%
110.22%
230.66%
361.31%
451.09%
5143.06%
6204.38%
74910.72%
810623.19%
910823.63%
1014531.73%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.92点 Review38人
2 ストーリー評価 8.42点 Review50人
3 鑑賞後の後味 8.69点 Review49人
4 音楽評価 7.67点 Review34人
5 感泣評価 7.21点 Review28人

【アカデミー賞 情報】

1953年 26回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演女優賞オードリー・ヘプバーン受賞 
助演男優賞エディ・アルバート候補(ノミネート) 
監督賞ウィリアム・ワイラー候補(ノミネート) 
脚本賞イアン・マクレラン・ハンター(ダルトン・トランボ)受賞原案賞
撮影賞アンリ・アルカン候補(ノミネート) 
撮影賞フランク・F・プラナー候補(ノミネート) 
美術賞(白黒)ウォルター・タイラー候補(ノミネート) 
美術賞(白黒)ハル・ペレイラ候補(ノミネート) 
衣装デザイン賞(白黒)イーディス・ヘッド受賞 
脚色賞イアン・マクレラン・ハンター(ダルトン・トランボ)候補(ノミネート) 
編集賞ロバート・スウィンク候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1953年 11回
主演女優賞(ドラマ部門)オードリー・ヘプバーン受賞 

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