14.血と暴力と狂気、そしてロマンチシズム、センチメンタリズムの見事な融合。NYの体臭がプンプン。ウディアレンが描くNYとまるで別世界のようだ。 トラヴィスが女性とのデートでポルノ映画館に連れてって彼女を怒らせる場面があるけど、あの映画館はNYでは、ちゃんとメインストリートにある、有名な映画館で、普通のカップルも普通に行く映画館らしい。そこへ女性を連れて行くということは、この男としては、精一杯奮発した、気合入れたつもりなんだよ。そこを認識しておかないと、トラビスのズレ方の悲しさ、怖さ、可哀相さがわからないぞ。 【ひろみつ】さん 10点(2003-11-21 01:50:50)
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13.『タクシードライバー』・・・私はこれ観終わった後自分自身がかなりへこみました。トラヴィスという存在がまるで自分を鏡で見るような想いでした。何かをしたいが何をしたいかが見つからず常に不満な自分がいる。それを打破しようと何かを始めると方向違いで他には認められない。結局他を見限り孤立していく一人の男。まったくもって「はぁ・・・」という溜息しか出なかった覚えがある。共感してしまった自分はどこかが病んでいてトラヴィスを憎めない。そしてトラヴィスを直視出来ない、彼を観るのが辛いんですよ。トラヴィスに私の心の中を覗かれているようで心が痛むんですよ。クズ人間がダメダメ生活を送っているだけのストーリー。出来ればこの映画のトラヴィスの気持ちなんてまったく理解できないような人生を送りたかった。今現在における私の観た映画の中でベスト1であり2度と観たくない映画ベスト1でもある。 【tetsu78】さん 10点(2004-06-03 00:24:20)
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12.トラヴィスは俺だ!(ベトナム戦争は経験ないけど) 【ガブ:ポッシブル】さん [ブルーレイ(吹替)] 10点(2015-10-30 21:00:05)
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11.「俺に言ってるのか?俺に言ってるのか?(ニヤリ)」『バックトゥーザフューチャーPART3』でパロってましたなぁ。クライマックスの殴り込みは「中学生男子の妄想度数100パーセント」のカッコ良さ!!シャキーン!!バキューンバキューンバキューン!! 俺的に『地獄の黙示録』の「ワルキューレの騎行シーン」と並ぶ「ヤバいぐらいに痺れるバイオレンスシーン」に認定! ちなみに、高校の時に父と一緒にこのビデオを見た後に父が一言「お前も気をつけろよ」ちょっと、父さん・・・。 【幻覚@蛇プニョ】さん 10点(2004-06-10 01:02:42)
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10.ご多分に漏れず、私も学生の頃とかには、この映画にハマったもんです。カッコいい、あまりにカッコいい狂気。ああ、こんな映画を考え出すなんて、ホント、世の中には頭のいい人がいるもんだ、なんてね。 で、今見ると、何だか懐かしく、そして何だかちょっと恥ずかしい。過去の自分の青臭さと向き合う恥ずかしさ、ってのも当然あるんですけれど、それだけじゃなくって、映画自体が少々薄っぺらいような、やっぱりコレじゃあダメなんじゃないの、という気持ちも。トラヴィスという特異なキャラに寄りかかり過ぎていて、思い付きの一発ネタで作られた作品、という感じがしてくるんですね。で、「俺は誰にも理解されねえ!」「理解されなくて結構!」という映画を作ることによって、結果的に、世界の若者からの共感を得る、ってのも、何だか、ねえ。ラストの修羅場も、いささか露悪趣味が見え透いていて。 でもでもやっぱり、コレじゃあダメということはなくって、コレでいいんだよなあ、と思い直す(本作観て、大統領暗殺未遂みたいな暴走事件を起こさなければ、ですが)。単なる思い付きだろうと一発ネタだろうと、いいじゃないの。それで、映画がこんなにも光ってるんだから。カッコいいんだから。芸術作品のすべてがすべて、「老成」していなければいけない、などという事は無い訳で。今日もまた世界のどこかで、この映画にハマった若者がいるんだろうし、明日もまた、誰かが新たにこの映画にシビレるんだろう、そういう映画を、使い捨てのごとく悪く言う気には、なれないのです。さあみんな、一度はハマってよ、と言いたいのです。だからやっぱり私はこの映画を支持するのです。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2017-10-15 23:06:06)
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9.この映画を初めて知ったのは、かれこれ20年くらい前に、ビデオでーた(現DVD&ブルーレイでーた)のビデオカタログという本にて、最高星の評価点が付けられていたという、単純な動機からです。当時からみても古い映画なのに、最高星が付けられるという事は、よほど面白い映画に違いない!と思い、レンタルして観てみたが、当時ハタチの学生だった自分には何が面白いのか、さっぱり理解できませんでした。しかし、どちらかというとライト層向けのビデオでーたで、何故最高星が付くのかという疑問は残したまま・・。その後社会人となり、様々な苦境を経験し、一人暮らしも経験した頃、ふとこの映画の事が頭によぎり、再鑑賞してみました。凄い・・。主人公トラヴィスの心境が痛いほどよく解る。すっげぇカッコいい!!と思いましたね。但し、僕も含めてトラヴィスに共感してしまう方はちょっと危険ですが(苦笑)。世間でもしばしば無差別殺傷事件が起きていますが、その犯人はトラヴィスと似たような心境で犯行に及んでいるのでしょうね。勿論、実際に犯行には及ばず、まっとうな社会生活を営んでいる方が大多数である事は言うまでもありませんが・・。そのような性質から、この映画は、28歳以上(孤独・挫折等といった苦境を多少なりとも経験されたという意味で)で、非リア充でかつ自己愛の強い方であれば、共感できる映画です。逆に、社会生活未経験な方、楽観的な方、公務員やサラリーマン等といった集団社会生活の中で、みんなとも適当に打ち解ける事ができ、不条理な事があってもさほど気にせずに要領よくやっていける方には、あまり共感できないでしょうね・・。 【けんおう】さん [DVD(字幕)] 10点(2014-05-18 20:29:27)
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8.10か1にしかならない映画だと個人的には思っています。 自意識過剰という言葉があります、他人の目が気になりすぎるのが自意識過剰です。 自意識過剰の人は何の根拠もないのに自分は人より優れていると思い込みがちで、世間と自分は違うと社会を拒み、見下し、孤独になりがちです。 トラビスは典型的な自意識過剰です。 そこに共感できるかがこの映画の最大のキモだと思います。 内容はとても退屈だと思います、しかし、トラビスに痛いくらい共感できる人なら、この映画を観ることが何よりの癒しになり、自分とトラビスを照らし合わせるのだと思います。 この映画に共感できる方は、ドストエフスキー著の「地下室の手記」 サルトル著の「嘔吐」も是非読んでみてください 【りょーちん】さん [DVD(字幕)] 10点(2014-04-04 02:43:21)
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7.今はなき名画座ですよ。高校生の僕はそのハーマンのサックスに乗って、一緒にタクシーに乗ってニューヨークの街をただよい、最高の気分。しかし、なんといってもこの映画は全編、最高に面白いんです。ハナシが。で、やはりかっこいいんですねー。”ダイアリーオブタクシードライバー”トラヴィスの台詞を暗記しましたよ。で、なんといっても最高のシーンはラスト。ベッツイーをタクシーから下ろしたすぐ後の、トラヴィスのバックミラーの見返しのあの不思議で超かっこいい、光と音の一瞬ね。最高の芸術です。あのシーンでベッツイーを振った男のかっこよさを中和してるんだなあ。いいよ。 あ、それから、候補者暗殺失敗のあとの、いったん自宅に戻ったときのあの狂気の感じね!40歳独身の今!再度見返す!高校生のときの印象は単にデニーロ、ニューヨーク、ジャズ、孤独、カッコイイ、スゲー!だが、今は、トコトン男の孤独を身につまされ、ラスト!わかってはいるものの、ベッツイーを笑顔でサヨナラするシーンで号泣してしまった。ばかと孤独は、死ななきゃなおらねえよ!ってのは、世界共通ですなあ!!! それから!これが10点でなけりゃ、なにが10点なのか!!!? あっつ!それから、はじめてトラヴィスがアイリスに名前を聞いたとき”イージー!”。”そんなナマエない!”ってのにはわらったな。追加!結構有名な話なんだけれど、配給会社によれば、この作品には当初”邦題”をつけて公開する予定があったそうだ。”ニューヨークタクシー狂死曲!”、、、、、、”USODAYO------んんn!" 【男ザンパノ】さん [映画館(字幕)] 10点(2006-05-07 22:50:20)
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6.マーティン・スコセッシとロバート・デニーロのコンビによる最高傑作!スコセッシの力強い演出とロバート・デニーロの物凄い演技、2人にとってこの作品を超える作品はないと言ってもいいぐらいの大傑作!この映画の主人公、トラビスにとっては殺す相手は誰でも良かったと思います。英雄と犯罪者とが紙一重で同居するアメリカ社会に対する物凄い強烈な批判を描いているこの映画の物凄くパンチの効いた不気味なまでの人間ドラマに物凄い衝撃を受けました。あのジャズの音楽も映像と共に見事に作品にマッチしている大傑作映画として忘れることは出来ません。 【青観】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-06-18 17:08:33)
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5.最近は「あなたは一人じゃない」とか「僕は一人じゃない」といった言葉が音楽や本やあらゆるものの中に氾濫している。そういう歌の歌詞を作っている人はこの映画をどういう風に見るのだろうか? 孤独に心を蝕まれているトラヴィスは一人じゃないのだろうか? 誰か彼を助けるような人がいるのだろうか? 違う、彼はずっと一人だ。もし現代が舞台ならベッツィも「一人じゃない」とい言う言葉を信じている一人として描かれると思う。でもトラヴィスの不器用な(いささか普通じゃない)行動にあっさりと彼から離れた。タクシー仲間も彼を全く理解はしていないし、大統領候補も他の誰も彼に手を差し伸べたりしていない。トラヴィスは初めから大統領を暗殺しようとか売春宿を襲撃しようとか考えていなかったはず。孤独な彼は自分を自分で絶望から救出しようとしてもがいていた。でも誰も理解はしなかった。現実はそんなものだ。この映画の主人公は社会に特別な人間ではなく、現代にも少なからず存在する。甘い言葉が溢れ返っている今の時代で、そんな言葉の発信者たちはどのようにこの映画を捉えるのだろう?
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4.粒が揃った作品を、長年に亘りコンスタントに贈り続けてくれるスコセッシ監督は貴重な存在。今回敢えて10点の作品を一本に絞った結果、この作品に決定した。この作品は低予算映画で、無駄にフィルムを回すことができない為、全篇に於いて画コンテを描いた上で撮影に入ったと監督自身がインタビューで回顧している。その甲斐あって、非常にタイトな仕上がりとなっている。もちろんデニーロの存在があっての成功とは言えども、作曲家の選定等スコセッシのセンスが光っている。 【ももんが】さん 10点(2003-05-30 20:14:17)
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3.僕にとって最高傑作。これほどまでにこの映画に共感し、興奮した映画は無い!モヒカンにもしました。結構いいっすよ、この髪型 【驢馬賭DE弐瑯】さん 10点(2003-05-19 22:05:56)
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2.僕も孤独、社会への苛立ちなどを感じていて同じ心境になっていた時、この映画を見てシビレました。おそらくこの映画は女性には理解しにくい映画だとおもいます。この映画を見て理解できないと言う人に言いたいのですが、心に”暗”が無いかポジティブな人だからではないでしょうか。それだけ、人生をエンジョイしているのだから理解できないできない人は理解できなくて結構だと思います。人生がつまんないなーと感じたときに見れば理解できると思いますよ。この映画が好きな人(僕を含め)というのは、理解するのではなく共感しているのです。 【修平】さん 10点(2002-09-16 21:45:20)
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1.10回以上見た。そのたびに新しい発見がある映画、パルプフィクションが出るまでマイベスト1 【ひまじん】さん 10点(2000-12-23 16:30:05)
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