9.ストーリーがいまいち。ゾンビすばやすぎ。最後の落ちはおもしろい。
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8.この映画はアクションですね。(ゾンビとは言え)群集に向かって銃を乱射する、情けをかけず殺しまくるなどなど、通常の設定では倫理的にいかがな描写も、ゾンビ相手ならOKとばかりにやりたい放題。ゾンビ映画の醍醐味のひとつってこれなんですよ。大勢で、しかも単品では弱い連中をとにかく殺しまくると。こういう正直な映画、アクション好きとしては奨励したいと思います。そしてクライマックスは「マッドマックス2」!プロパン大爆発、誰もが思い描くナイスな作法でチェーンソーを振り回すなどなど、とにかくわんぱく放題です。しかしこれがかの「ゾンビ」のリメイクとして見た場合には、確かに問題もあるわけで。ゾンビの存在以上にオリジナルのキモだったドス黒い世界観が継承されておらず、その点で言えば「28日後」の方がオリジナルに近いんですよね。そしてやっぱりゾンビはユラユラ歩きの方が不気味でいいです。殴られようが撃たれようがユラユラ歩いて来る、目的がわからないから怖いんですよね。でも目標めがけて全力疾走してしまうと、その怖さがなくなってしまいます。それに走ってしまうと、どうしても人間に見えてしまうんですよね。全員陸上選手みたいにいいフォームだし。でもゾンビが走ればアクションの緊迫感は高まるわけで、やっぱりこの映画はアクションとして評価すべきなんです。なのでこの点数で。 【ザ・チャンバラ】さん 7点(2004-06-03 22:29:26)
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7.ネタバレ スプラッター全盛期を生きてきた私としては、どうしても観たくなってしまいました。行ってきましたよ映画館に。全く面白くなかったですが。冒頭でゾンビが全力疾走し、拳でフロントガラスを割った時点で、こんなゾンビに勝てるわけないやん!と、これはゾンビ映画にはならないと悟りました。案の定ホラーではなくアクション映画になっていました。それにゾンビ映画って単純にゾンビと戦えばいい訳で、余計な内輪揉めとかはいらないです。赤ちゃんゾンビとかデブゾンビとか遊びもあるけど滑ってますよね。犬を助けに行く辺りからラストまでは欲張って取って付けたような強引な展開だし。登場人物も多すぎて性格付けもわけわからんし。過去のゾンビ映画を知らない世代が観れば楽しめるのかな?でも観客は結構失笑してたなぁ。私も思わずくだらねぇ~って呟いてました。とにかくこの映画のゾンビには気持ち悪さも怖さも感じませんでした。集団で走ってからに…マラソンかよ… 【じふぶき】さん 3点(2004-05-29 19:09:06)
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6.ネタバレ 一夜明けると、そこには非日常の世界が広がっていたのでした、という導入部がとっても上手くて、あっという間に映画の世界に誘われてゆきました。でも、さっさとショッピングモールへ行く展開、惨劇が繰り広げられているらしい基地の状況を見せてはくれない状態に、なんだ、製作費足らないのね、ワリとチープだったりするのね、なんて思ったんですが、そうじゃなくて、それは早く閉ざされた世界へ誘うためだったんだな、って後で理解しました。社会との繋がりが断ち切られて孤立してゆく不安感が、躁状態な映像と展開の中にひたひたと染み込んでくる感じが秀逸です。ゾンビという存在そのものが怖いというよりも、コミュニケーションを失った存在になってゆく、というのが怖くて、徐々に失われてゆく仲間という名の希望に、熱い画面とは裏腹な冷たい空虚な気持ちに支配され、見終わってこれが作り物の映画だって事に安心、って感じです。どん詰まりの終末の世界へ向かって疾走するパワフルな悲劇に、意外なくらいに感心しました。ただ、オリジナルとの安易な比較はできません。オリジナルの方は、つい最近見たために、時代性の違いを感じてしまったので、どうしても今のこの時代に語られたこちらの印象が良くなってしまって。映画は作られた時代にリアルタイムに見るのがいちばん、というのを実感させられました。あと、ゾンビものとしては残虐なシーンが少なめ、みたいに言われていたので油断しちゃってたのですが、私にとってはかなりツラい映像いっぱいなのでした。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 8点(2004-05-29 14:49:21)
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5.なかなか面白かったな。”テキサス・チェーンソー”がオリジナル版にあった魅力的な”怖可笑しい”ブラックユーモアを排除して恐怖演出の強調してしまったのに対してこちらはショッピングモール内での生活にある程度慣れてからのほのぼの演出もきっちりあって安心した。ロメロ版はああいうリアルな人間生活を描いていたのが凄く新鮮だったのであれは残して欲しいなあと思ってました。屋上のホワイトボードを使ってのチェス、なんて新アイディアも面白く、きっちり人間も描けてましたね。”28日後・・”同様、荒廃した町を俯瞰を多用して撮るのも大変効果的でした。最近はやりの走るゾンビも迫力満点でおっかないし、改造バスにわんさか群がる様もすごい。 ただところどころ異常に強引なつながりの編集が見られたのは残念。なんだか無理やりカットしたように見えるのと、犬を助けにいった女との無線のやりとりはありがちな上に脚本が良くなくて(不自然に説明的)ちょっとしらける。”復活の日”で無線でしゃべりながらピストル自殺する子供のエピソードを思い出す、わざとらしい演出。 しかし全体的にはロメロ版をモダンに撮りました、というレヴェルには達していると思います。ロメロ版を凌駕するまではいってないけどね。かつて新人監督の腕試しはホラーだった時代があったが最近またその傾向にあるようで楽しい。 【GO】さん 7点(2004-05-16 23:29:34)
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4.いやぁもう、ゾンビ怖すぎ!今までのゾンビならゆっくりとしか歩けないので、たとえ10メートル、5メートル近くに居てもまだまだ大丈夫だったけど、この映画ではそんな余裕はありません。目が合ったが最後、鬼ごっこの鬼のように猛スピードで追いかけてきます。しかも速い!ゾンビを甘く見てはいけません。とにかく凄い恐怖と絶望感だった。最初から最後まで全く気が抜けない。 【きのすけ】さん 8点(2004-05-16 11:10:59)
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3.いろいろな意味で旧作への「愛」、そして四半世紀後の今、再映画化するにあたって、単に旧作の焼き直しにとどまらない「心意気」を感じる作品。ガラッと変わったストーリー展開の中にあっても旧作のモチーフが随所に散りばめられ、その精神性は正しく引き継がれたと思う。リメイクというよりはオマージュに近い内容だが、「人はそれでも生きることを諦めない」という最大のメッセージは強烈に生かされている。看護婦、セールスマン、警備員・・・実に普通の、決して特殊な能力に長けたトップエリートではない彼ら生存者が、「生」へのエゴをぶつけ合いながらも次第にお互いの個性を認め合って一つのチームに成長していく姿の中に、アメリカ社会が最も重んじるグループ・ダイナミクスの妙が見える。時にシニカルに、時にエゴイスティックに、しかし断固として「生」への執着を捨てない一握りのアンチ・ヒーローたちは、絶望的な篭城の果てに英知を駆使して脱出に一縷の望みを賭ける。スタイリッシュな映像、軽快なプロット、完璧な楽曲選択。非現実的な設定の中で、無名ながらあまりにも魅力的な登場人物たちが織り成すリアルな人間模様。ホラーを愛し、ホラーで遊ぶという旧作の精神そのままに、死者と生者を分かつ物という深遠なテーマをとことん遊び倒した本作の精神は、映画という芸術において特にホラー映画が担って来た「娯楽とは何か」という本質的な問いかけに対する率直な答えでもある。 【DVD版を見た後の追記】シーンが追加された分、劇場公開版にあったキレの良さが多少損なわれた印象。でもCJの見せ場が増えたのは嬉しいです。 【anemone】さん 10点(2004-05-16 05:00:58)
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2.ネタバレ 『女子高生限定試写会』で4人も当たり観て来ましたが、まあ黄色い声の多い事!きゃーきゃー②うるさい。しかし自分もある場面で思わずキャッと叫んでしまっていたけれども。ゾンビ本体は観た事はなかったけど、ああ~このお方はあれじゃないか~とかこんな台詞用意するなんて小粋だねぇとかそゆのは全然分からんかったけど、それでも普通に怖がれた。中盤ショッピングモールに立てこもった主人公達がシャウト系なBGMの中で、ゴルフしたり、愛を育んだり、なんちゃらかんちゃら、周りはゾンビで溢れてるのに楽しんじゃってて、そりゃ緊張感無さすぎだろ~って感じだった。あそこで劇場内に張り詰めてた緊張感がフッと緩んだ。そんなのホラーじゃないよ。最後は安易なハッピーエンドに終わらず、ひねくれ坊主の私はラストには満足した。 あと、冒頭付近の、ゾンビになった夫が妻の車を追いかけて猛ダッシュしてくるシーン、劇場中が笑いに包まれました。『上映中に声を出すなんて、何たることだ!』と瞬間憤慨した自分だが、やっぱりその夫のかけっこ、面白すぎて噴き出してしまった。だって追っかけてる途中で捕まえれそうなヤツに標的変えてそっち追っかけ出すなんて案外ちゃっかりしてるゾンビだなぁ~と思ったら・・・。つい・・
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1.ネタバレ 一番乗り!いや~ついに見ましたよ!あのジョージ・A・ロメロ監督の大傑作「ゾンビ」のリメイク版!って事で公開前から期待はしていたんですが同じく期待していたリメイク(悪魔のいけにえ)の出来がイマイチだったので疑心暗鬼の状態で映画館へ。しかしこの作品は予想をよい意味で裏切ってくれた。上映前にどれだけ自分達のようなオリジナル版のマニアをニヤリとさせてくれるか期待してたんですが期待通り過去のロメロ版「ゾンビ」に出演していたスター達が続々ゲスト出演。まずトム・サヴィーニが保安官役で登場。まぁサヴィーニ様が出てる事は事前に知ってたんだけどファンにはうれしい。次にスコット・H・ラインガーがベレー帽を被った軍人(かっこいい~!顔のシワはだいぶ増えたけどあのロジャーのままだ)。そして×2ついにあのピーター(ケン・フォーリー)の登場!!!しかもアノ超有名な名台詞を披露してくれちゃいます!!(感涙)。監督の粋なはからいに感謝。うれしいね~!マジで感動!これだけでもお腹一杯ですわ!(注:デヴィッド・エンゲやゲイラン・ロスは未確認。もしかしたら出てたのかもしれない。情報求む!あと「死霊のえじき」のバブに似た人も見たが確信無し。同じく情報求む!)さて肝心のゾンビですがオリジナル版に比べてカナリ動きが早いです。全速力で走ってきます。「サンゲリア2」とか「28日後・・・」のそれに近いです(「バタリアン」も?)。特殊メイクはまずまずの出来。しかし特殊メイク担当がサヴィーニ先生だったら10点満点だったのに残念。今回のラストはオリジナル版と違って船で海へ逃げるが、これってオリジナル版でジョセフ・ピレートー達が逃げた方法と同じじゃないか!オリジナル版で彼等はああなったって事かな?コレ深読みしすぎ?あと登場キャラが増えたので一人一人の魅力があんまり伝わらない。唯一際立ってたのは最初は憎まれキャラだった警備員のリーダー役のヒゲの人。あと屋上でのホワイトボードを使ったやりとりが面白かった。今回はヘルズ・エンジェルス無し。ちょっと期待してたのにな。あと太ったおばちゃんのシーンで館内爆笑。アメリカ人達の倫理観がわかった一瞬でした。リメイク物では成功の部類に入ると思う本作。もちろん本家には到底敵いませんがね。長々と書かせてもらいましたが最後までお付き合い頂きありがとうございました。 【和魂洋才】さん 9点(2004-04-03 21:27:41)
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