映画『グッバイ、レーニン!』の口コミ・レビュー

グッバイ、レーニン!

[グッバイレーニン]
GOOD BYE LENIN!
2003年上映時間:121分
平均点:7.35 / 10(Review 180人) (点数分布表示)
公開開始日(2004-02-21)
ドラマコメディ政治もの
新規登録(2004-02-04)【c r a z yガール★】さん
タイトル情報更新(2022-11-17)【Cinecdocke】さん
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監督ヴォルフガング・ベッカー
キャストダニエル・ブリュール(男優)アレックス
カトリーン・ザース(女優)クリスティアーネ
チュルパン・ハマートヴァ(女優)ララ
マリア・シモン(女優)アリアーネ
フロリアン・ルーカス(男優)デニス
ブルクハルト・クラウスナー(男優)ロベルト
内田夕夜アレックス(日本語吹き替え版)
藤田淑子クリスティアーネ(日本語吹き替え版)
甲斐田裕子ララ(日本語吹き替え版)
藤貴子アリアーネ(日本語吹き替え版)
高木渉デニス(日本語吹き替え版)
脚本ヴォルフガング・ベッカー
ベルント・リヒテンブルク
音楽ヤン・ティルセン
作曲ヨハン・シュトラウス2世「美しき青きドナウ」
ジョアキーノ・ロッシーニ「ウィリアム・テル」序曲
製作ステファン・アルント
字幕翻訳石田泰子
あらすじ
舞台は旧東ドイツ。危険をかえりみない息子のアレックスに対する心労が原因で母親のクリスティーネは心臓発作をおこし意識不明となる。意識が戻らないまま、ベルリンの壁は崩壊し、世の中は劇的に変化を遂げる。その直後、奇跡的にクリスティアーネは意識を取り戻す。共産主義を信望する母がこの状況を知ったら今度こそショックで命が危ない! 息子のアレックスは母のために無謀な嘘を貫き通す決意をした。
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💬口コミ一覧(7点検索) [全部]

50.旧東ドイツでベルリンの壁崩壊直前に心臓発作で倒れて昏睡状態となったアレックスの母親は、8ヶ月ぶりに奇跡的に目を覚ます。しかし少しのショックも彼女には命取りだと医者から宣告されたアレックスは、旧政権を愛していた母から壁の崩壊とその後の社会の激変を隠すべく、周囲の人々を巻き込んで奮闘する。映画を見ながら、私はあれ程までに誰かの為に必死になったことがあっただろうかと自分を恥じた。そして母の為に旧東ドイツを再現しようと奔走する内、いつしか実際は成り得なかった理想とする祖国を作り上げてゆくアレックスの姿に素直に感動した。世の中何が起こるか分からない。昨日まで信じていたものが一瞬にしてゴミになるやもしれない。その時信じられるものは何か?照れくさいがそれはやはり人間としての愛情か。可笑しいけれどちょっと悲しくて優しい映画だ。但し、ひとつ気になったのが音楽。同じフレーズをひっきりなしに流されるので少しうるさい。もう少し控えめにして欲しかった。あと音楽が同じでインテリアがちょっと可愛いからって「アメリ」と一緒にして、オシャレ系として宣伝するのは辞めて欲しいなぁ。【crazyガール★】さん登録ご苦労様です。先に書いちゃいました。ごめんなさい。
黒猫クロマティさん 7点(2004-02-25 10:46:00)
49.一夜にして資本主義化されてしまった世の中で旧体制を再現することは、文字通りの社会主義のパロディ。同時に、社会主義の理想を再現することで資本主義にアイロニーを捧げることも忘れていない。しかし、本作の主題は政治的な部分では無く、母子相互の思いやりにあったので、マザコンの気の全く無い私は少し拍子抜けしてしまった。もっと毒気とドタバタを期待してました。そんな文句を書きつつも、ヘリコプターに運ばれるレーニン像が母親に向かって助けを求めるが如く通り過ぎるシーンには鳥肌が立ってしまったし、充分観る価値のある良い映画だと思います、7点献上。
sayzinさん 7点(2004-02-28 01:52:05)
48.ネタバレ ベルリンの壁崩壊という大ニュースは世界中に衝撃的に伝わり、当時日本でもいろんな報道がされた。しかし当事者である人々の生活がどんな風であったかというのは意外と知らない。これは母親が社会主義の愛国者でショックを与えられない、世界は一気に変わってしまったのに偽りの元の世界を見せなくてはならない、
といううまい設定でその頃の様子や人々の混乱が伺えるのが興味深い。こういう極端な価値観の転換による悲喜こもごもと言うのは敗戦前後の日本も同様だったのだろう。親孝行の息子と親友の奮闘はコメディタッチで軽いが、最後は西側が東側を吸収したというのとは逆バージョンの話になる。母親のためについた嘘だが、このあたりになると息子の嘘シナリオも社会主義国から見た自由主義国を描いてブラックジョークに近い。ただ心臓病で重症だという母親が意外と元気そうだったり、後半の話の雑な運び(恋人が母親に真実を告げたのにその後が描かれない、会いに来た父親との話が中途半端なままあっけない母親の死など)で気になるところもある。レーニン像がヘリコプターで吊られて母親の目の前を過ぎる映像はとても印象的だった。
キリコさん 7点(2004-03-25 22:14:57)
47.全体的に、たくさんの要素を詰め込み過ぎの感はありました。ただ、冷戦にもともと興味があることに加え、コメディのスパイスが効いているので、満足度は高く、☆7です。最後の政治的主張のようなものは不要だったし、全体としては何を言いたいのか分からない映画だけど、でも、観た後面白かったと思えればいいのです。 一番考えたのは、権力構造が変化する際の混沌に乗じて上昇する者と没落する者が生まれることです。校長先生のように、組織に対して真面目に生きてきた人が、ある時突然、地位も名誉も職業も財産も失う、こんなにつらいことはないだろうと思う。仕方のないこと、時代の流れだけれども、革命の負の面をも深く感じた映画でした。
凛々さん 7点(2004-04-21 00:07:09)
👍 1
46.壁が崩壊して大変な事が起こったんだなぁ、ということが映像を通してよく伝わってきました。こういう歴史的な題材を扱いながらも、全体的にはコメディタッチの内容だったので、とても見やすかったです。ああ、家族愛って素晴らしいなと思いました。
きのすけさん 7点(2004-05-02 08:28:01)
45.ネタバレ 社会主義が崩壊し資本主義に圧倒されていく流れの中では、社会主義に対する風当たりが厳しくなるのは仕方が無い。しかし、社会主義の全てが間違っているわけではないし、その中でそこそこ幸せに生活していた人達がいたわけです。そういった人達にとって変革は必ずしも良いものではなかった。仕事は失うし、かつての労働者の英雄はタクシー運転手になってるし…社会の中でしか人は生きられないが、社会は個人の思いとは関係なく回転し、流れていくようで哀しかったです。けど、映画全体はコメディということもあって、それほど湿っぽくありません。また、西でも東でも禁止されている散骨をするシーンは、西だ、東だ、資本主義だ、社会主義だ、そんなことより大事なことがあると訴えているようで、救われました。
ペリエさん 7点(2004-05-09 14:22:33)
44.ララが可愛かったが、喫煙はいただけない。主人公がイグナショフに似ていた気がしたが、気のせいだったかな。
マックロウさん 7点(2004-06-09 11:41:46)
43.お母さんじゃなくてもレーニンがヘリで運ばれてるのを見たらびっくりしますよ。 友人(笑える)とお母さん、孫、家族愛と、厳しいけどやさしい映画でした。音楽は『アメリ』と同じ方だそうで、なかなかいい感じでした。
rexrexさん 7点(2004-06-12 13:14:15)
42.ウソをつきとおす。面白かった。コメディということで笑いもあるんだけど、雰囲気を壊さない、良質な笑いであったと思う。ストーリーはどちらかというと単純だと思うけど、それでも感動するに値する作品であると思いましたっ。
アンソニーさん 7点(2004-11-30 23:25:50)
41.ネタバレ  生真面目な、けれどすごく可愛らしいファミリードラマでした。きっと旧東ドイツで育った観客はうんうん、にやにやとしながら観たんでしょうねえ。小ネタのきいた微笑ましいエピソードを積み重ねていくうち(ピクルスの瓶探しがかわいいなあ、特に)、やがて息子が母親のため、っていう元々の行動原理を超えて、自分自身が不意に失ってしまった、安心して将来を委ねてきた社会主義の理想像を自分の手で語る事にのめり込んでいきます。最後にうそニュースでかれだけの輝ける東ドイツの指導者となる彼の元ヒーローの口を借りて語られる理想はけれど、社会主義も資本主義も超えて、若い優しい男のもっともっと素朴な理想像のキラキラ輝くスケッチです。それを優しく見守るすべてを理解した母親の優しい笑顔にはやはりほろりとさせられます。けど、何より素晴らしかったのはやっぱり、あのレーニン像のシーンです。取り払われた旧世界の理想のイコンが太陽に照らされて輝きながら優しく手を広げて新しい世界の訪れを告げる。滑稽なんだけどかなしい、厳しい世界をまざまざと見せながらも優しく受け入れる。何となくみんなのなかに印象的なニュース映像としてあったあの画をなんと鮮やかに甦らせたことか!あのシーンがラストシーンでもよかったのに、とさえ思っちゃいました。あれを思いついた瞬間がこの映画の創り手の勝利の瞬間でしょう。映画全体のなんとなくのぎくしゃく感を忘れる素晴らしいシーンだと思います。あ、あと。えー、ララちゃんかわいいっす。惚れたっす。
amさん 7点(2004-12-19 03:43:53)
👍 2
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40.ネタバレ つき始めた嘘が、結果的に彼自身の理想の世界の話へと変わっていったアレックス。傍目から見れば「ゆっくりとでもいいから、真実を教えてあげたほうがいいのでは?」と彼に言ってやりたくもなりますが、それは病で倒れた母親にショックを与えないため、という理由以上の、彼なりの母親への愛情なのでしょう。そして、彼から語られる話やニュースが嘘であるということを薄々知りながらも、息子の気持ちを汲み取って「素晴らしいわ」とそれを受け入れながらこの世を去って行く母親にも彼への愛を感じ、胸を打たれました。
ライヒマンさん 7点(2004-12-19 21:41:20)
39.いい話でした!!あの息子偉いね!!ララ可愛いね!!やっパリ資本主義万歳!!
はりマンさん 7点(2005-01-12 11:49:09)
38.良くできた作品だと思う。ここまでする息子はいないよォ・・と思いつつも少し感動した。
やっぱトラボルタでしょうさん 7点(2005-01-18 16:47:25)
37.なんかほのぼのしますね。息子の奮闘する姿はちょっと行き過ぎのような気もするけど、それも母親を思ってのこと。最後の嘘は自分の出張も混じってかなりの自己満になっちゃいました。全てを理解した母の表情も素晴らしかった。
Andy17さん 7点(2005-01-24 23:46:26)
36.息子の母を思う気持ちも母の子供を思う気持ちといろいろな優しい気持ちがあり、見終わって何かホッとしました。
アンリさん 7点(2005-02-10 22:27:14)
35.面白かった。アレックスの友達がかなり良い。あ、でも音楽がアメリと同じでびっくり。
ネフェルタリさん 7点(2005-03-08 11:29:02)
34.ネタバレ この映画はとても切なかった。 「せつない」という言葉は英語には存在しない言葉だといいます。 日本語でもかなり微妙な言葉です。それは涙がぼろぼろ出るほど悲しいという感情ではなく、どこか甘さがあって、涙は数粒しか流れないような、なんとも表現しにくい感情です。その「せつない」という感情を充分に味わうことができるのが、この作品でした。 母親はあとわずかな命だという事は分かっていました。それで息子は「母さんの死ぬときまで、騙しきってやる」と考えます。 この「嘘」がこの映画の最高の見所になります。 友人と2人でニュースを作ってまで、母親を騙そうとする姿は、とても笑えるのだけど、切なさが漂ってくる笑いがあるのです(泣) 最後に母親がその嘘に気がついたにもかかわらず、知らんふりをして言った「素晴らしいわ」という言葉のなんと素晴らしいことでしょうか? それを息子は、嘘のニュースを見て、母親が信じていた共産主義が勝利したことに喜んでいるのだと思って得意顔になっていました。 しかし実は、息子のついた一世一代の嘘に対して「素晴らしいわ」と言ったのだと思うともう本当に切なくなってきます。 この映画に登場するすべての人間のつく嘘の切なさに強く共感しました。 ちなみにこの母親の設定は、作家三浦綾子の自伝小説「道ありき」と、とても似ていました。
花守湖さん [映画館(字幕)] 7点(2005-03-12 13:13:32)
33.ネタバレ 東独のニュースをでっち上げるところとかいいですね。社会主義圏のニュースの作り、内容がいかに安っぽいものであったのかの皮肉になっています。それだけでなく、ニュースを虚構的に構成することで、今、私たちが真実と思って接しているニュースでさえ、けっこう虚構的なものではないかということに気付かせてもくれます。、、、、また、別の世界から、私たちの世界を反転させて見せようといった趣向は、例えば、コカコーラを東側がどうみたかというあたり、あるいは壁の崩壊を西からの難民と説明したりするところにもうかがえます。、、、、、あと、統一から15年経過して、かつての東独をどのように捉えるのかというところにも面白い変化が出ていると思いました。あの空色の自動車、パルプでできていたというトラバントですよね。ドイツの人たちは、みんな「懐かしいなぁ」と思って見たんじゃないでしょうか。つまり、以前にはあったような、社会主義体制に対する痛烈な批判は、ある意味、いうまでもないこととして背景に退き、むしろ社会主義体制に対しての、ある種のノスタルジアみたいなものが全面にでるようになっている。そうした懐かしさを、どう評価するかは意見の分かれるところでしょう。、、、、、、ただ、映画、ストーリーの作りとしては、まだ十分に練れていないとは思いました。また、もし亡命したのが父ではなくて母で、全体も父子の物語として構成されていたら、皆さんがどう評価したのかも興味深いところです。
王の七つの森さん [DVD(字幕)] 7点(2005-04-01 08:55:58)
32.こんな息子になりたい。
ブッチ・ハーモンさん [DVD(字幕)] 7点(2005-05-19 23:35:29)
31.退屈せずに見られましたが、特に感動はしませんでした。いかにも孝行息子の心温まる美談に見えますが、実は、母親の心臓発作は自分のせいだという自責の念から逃れるために、周囲の反対を押し切り、母親のためという目的で、今は亡き東ドイツの虚構の世界を維持し続けるが、いつしか虚構の維持自体が彼の目的となっていき、のめりこんでいく、という作品に思えます。彼のほうが姉よりまっとうに見えるけど、姉が妊娠したとき、妊娠は素晴らしいことなのに「またかよ、気をつけろよ」なんて言って、正常な価値判断ができなくなっている。姉のほうが、超音波画像を見て「素晴らしいわ」と言えるまっとうな価値判断ができる人間であり、虚構の世界に生きている弟と違い、現実を見据えて生きています。また、母親はいつ死ぬかという危険な状態のはずなのに、歩けるまで回復しちゃうあたりでは、「こんなに元気なら真実を話したって平気だろうに」と思いました。それにアレックスは安月給だろうし、母の看病と嘘の演出に多大な時間をとられてロクロク働けていないはずなのに、母の医療費、母の部屋の家賃、嘘の演出にかかるお金をどうやって調達していたのだろうかと思うと、いかにも無理があるストーリーに思え、感動できませんでした。
チョコレクターさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-05-24 18:53:32)
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マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
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《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 180人
平均点数 7.35点
000.00%
100.00%
200.00%
331.67%
473.89%
595.00%
62513.89%
75027.78%
84122.78%
93720.56%
1084.44%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review14人
2 ストーリー評価 8.25点 Review24人
3 鑑賞後の後味 8.52点 Review25人
4 音楽評価 6.80点 Review21人
5 感泣評価 7.15点 Review19人

【ゴールデングローブ賞 情報】

2003年 61回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

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