《改行表示》 1.ネタバレ 数十年ぶりの再鑑賞。 若い時も嫌いじゃなかったけど、年取って観てもやっぱりいい。 民さんを好きなだけなら話は簡単なんだよ。 でも、水田だってかけがえのない親友なんだ。 二人を失わずにいられる方法は、危険な距離に陥らないように細心の注意を払いながら、水田の家に通うこと。 「会わないことも愛なんだ」 民との危険な距離感を感じた門倉が下した切ない決断。いや、つらい。そりゃパナマかぶって背広を羽織って一人でお茶目に踊る姿なんて見たら、穏やかでいられるはずなんかない。 でもね、民さんと結ばれたって、幸せになんかなれっこないんだよ。 門倉も民さんもそのことはわかってる。 だから、時々互いを思い合ってることを感じ取りながら、三人の関係を続けるのが一番。 原作も読んだけど、映画もいい。 高倉健って、あんまりうまい役者じゃないって勝手に思い込んでたけど、上手い。 富司純子も気品と少女のような可憐さが抜群で、そりゃ健さん惚れるわ。 いや、いい映画。
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