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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2257
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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201.  何がジェーンに起ったか? 《ネタバレ》 
姉への嫌がらせというレベルから、殺人にまで事態はエスカレートします。ジェーン破滅への道が本作のストーリー。2時間超という長尺が上手く活かされています。展開が緩やかなので、状況の正確な見極めが難しい。泥沼に沈むかの如く、気付いたら最悪の局面を迎えています。展開は巧みです。そして最も秀逸なのがタイトル。“ジェーンは何を起こしたか”ではなく、“ジェーンに何が起こったか”。最後にタイトルの真意が明かされます。本作の要所は現在進行形の事件にあるのではなく、数十年前の自動車事故にあった。いやベイビー・ジェーンと呼ばれていた少女時代にまで遡るのかもしれません。殺人事件の元凶はどこにあるのか。自動車事故の真実、幼い頃の家庭環境。加害者と思われたジェーンが被害者に変わります。これはサスペンスから悲劇への転換も意味します。もちろんジェーンの責任は間逃れない。しかし彼女を取り巻いた人達、ベイビー・ジェーンを作り上げた人達にも等しくその罪が問われるはずです。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-02-22 18:15:23)
202.  50回目のファースト・キス(2004) 《ネタバレ》 
自分はいわゆる“難病もの”というのが苦手です。設定で泣けるのは何となくずるい気がするから。悲しい結末が予想できるからです。そのため、そういう雰囲気を漂わせている作品は敬遠しがちになります。本作についても躊躇はありました。でも思い切って鑑賞することに。衝撃的でした。自分の抱いていた“難病もの”の定義が覆りました。徹底して明るいつくり。終始一貫ラブコメディ。気持ちよく笑えました。その分当事者の苦しみ、周りの人の悩み葛藤は描けていないのかもしれません。しかし、全てをありのまま描くのが、いつも良いとは限りません。病気は理解して欲しい。けど同情して欲しくはない。同じ悩みを抱える人たちも、こんな明るい作品を望んでいる気がします。“毎回ファーストキスなんてステキ”。見方を変えれば、感じ方も変わる。いろんなことに当てはまります。とっても前向き、爽やかにハッピー。いいお話でした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-02-18 18:11:40)(良:2票)
203.  波止場(1954) 《ネタバレ》 
暴君による支配体制を打破すべく立ち上がる民衆。構成はまるで市民革命。勇気ある行動、弱き者の団結は胸を打ちます。しかし本作はストレートな感動作ではありませんでした。まず主人公について。彼はヒーローではありません。ただのならず者。それに甘ったれです。不正の告発に至ったのも、良心の呵責や正義感からではありません。きっかけは“好きな女を自分のものにするため”。さらに兄を殺されたことに対する“復讐心”から。そこに弱者の味方としての視点は一切ありません。彼を取り巻く2人のキーパーソンにしてもそう。牧師はただ宗教家としての倫理を振りかざすのみ。女も彼と恋仲になるや、不正の告発はそっちのけで一緒に逃げようと言う始末。結局主要キャストを含め、みんな自分の事しか考えていません。正義の味方はいないのです。(本来ヒーローとなるべき2人の男は、あっけなく殺されています。)多分それが現実。でも革命は起こりました。たった一人の意地によって。革命に英雄は必要ない。崇高な理念も信念もいらない。ただ行動あれ。それが多数の心を捉えれば事は成される。そんなふうに感じました。ですからエンディングに予定調和の爽快さはありません。しかしそれがいい。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-02-11 18:35:10)
204.  アバウト・シュミット 《ネタバレ》 
職を離れ、妻を亡くし、友を失い、ひとりになったウォーレン。孤独な現実が彼に突きつけます。お前の生きてきた証がこれだ。お前の歩いてきた人生がどんなものか判るだろう。最後の砦、娘まで奪われて失意のうちに帰宅する主人公。そんな彼を待っていたのが、援助をしている子供からの手紙でした。この手紙に彼は涙します。それは無意味に思えた人生を僅かながらも肯定してくれたから。ウォーレンの泣き顔が心に沁みます。そしてこの事は全てに通じる“どんでん返し”でもありました。「恵まれない子供への援助」は、主人公に心情を語らせる演出上の仕掛けのように見えます。チャリティ自体も結構インチキ臭い。でもそれは自分の“勝手な思い込み”でした。彼の援助は本当に子供を救っていた。彼は必要とされていた。それは本作の既定事実にも当てはまることに気付きます。妻と過ごした歳月は虚しいものだった。娘の結婚は間違いだ。主人公の人生は無意味だった。これらの結論は全て彼の“勝手な判断”です。いみじくも彼は結婚式でスピーチしています。「2人の道は交差した」と。人生は自分だけのものではなく、関わり合った全ての人のものでもあります。だから一人でその価値を判断することに意味はない。そんな気がしました。苦くて切なくて笑える「シュミットについて」。彼は30年後の自分の姿でもあります。
[CS・衛星(吹替)] 8点(2007-02-08 18:04:30)(良:2票)
205.  シンデレラ(1950)
まずキャラクターの設定が秀逸です。ヒロインの凛としたたたずまい、継母+姉妹の悪役ぶり、動物キャラも楽しい。演出もエンターテイメント性に溢れ、かつ丁寧な仕事ぶりが伺えます。そして映像が抜群に素晴らしい。鮮やかな色彩と緻密な作画。華やかさだけではない、“絵”の魅力がありました。うっとりして、ちょっと泣きそうになるくらい。名作と呼ばれるものの中には、“当時にしては”と注釈が付く場合があります。映像技術は日進月歩。この部分では、近年の作品にアドバンテージがあるのは明らかです。しかし本作はそのような気遣いを必要としません。完成度は驚くほど高い。誰もが知る有名な童話、馴染みのあるディズニーキャラクター。そのため自分のように、“何となく観たような”気になっている方もおられるかもしれません。でもご注意ください。本作を観ないのは本当にもったいないです。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-02-06 18:06:35)
206.  ズーランダー 《ネタバレ》 
コメディを賞賛する場合、“腹がよじれた”と表現することがあります。これは一種の比喩表現。それくらい面白かったという意味で、現実に腹がよじれることは稀かと思います。でも本作では現実に起こりました。腹よじれが。寝転びながらDVDを観ていた自分は、本当に腹を抱えて笑い転げました。ガススタンドの爆発シーンで文字通りの大爆笑。あまりのアホらしさと火薬の多さに不意を付かれました。ここで一気に作品の世界に引き込まれました。作品の楽しみ方が分かれば、もうしめたものです。家族揃って同じ髪形にも、ちっちゃな携帯にも、ウォーキング対決にも、宇宙の旅パロディにも、安っぽい家族愛にも、ことごとくハマリました。エンディングでダメ押しの噴水像。もう堪忍して!内容の無さ、無茶な展開がたまりませんでした。コメディは笑わせてナンボのジャンル。下品だろうと、卑怯だろうと笑わせた者勝ちだと再認識しました。もうあのキメ顔にメロメロです。セレブギャグのニュアンスが理解できれば、もっと面白かっただろうということだけが心残りです。
[DVD(字幕)] 8点(2007-01-16 19:36:00)(良:2票)
207.  アイ,ロボット 《ネタバレ》 
ロボットのデザインがキャッチーでないこと、お遊びの要素が強すぎて緊張感が削がれた部分があったこと、不必要に凝ったカメラワークなど、やや不満な点もありますが、これは個人的な好みの範疇。全体的にみれば、巧みな展開、スピード感あふれるアクション、質の高いCG、テーマ性、どれをとっても良いと感じます。中でも特筆すべきは、自我を持った新型ロボット“サニー”のキャラクターの立ちっぷり。同じく自我に目覚めたロボティック社のマザーコンピュータ“ヴィキ”との対比が絶妙です。「君の理論は分かるけど、それではあまりに心が無い」とヴィキに言い放つサニーにシビレます。主役を食わんばかりの見事な芝居をみせるサミー(主人公とアイコンタクトをとるシーンでの“微妙な頷き”には脱帽!)に驚かされます。伏線の張り方もそつが無く、ラストの余韻は秀逸です。もともと期待していなかったせいもありますが、満足度の高い作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-01-04 18:20:50)
208.  トイ・ストーリー2
続編としては、ほぼ完璧な出来だと思います。本作が持っているコメディ、アクション、アドベンチャーの要素が程よいバランスで配合されています。またストーリーもいい。子供と遊ぶのがおもちゃの役割。いつか子供が大きくなって、その役目に終わりが来ることになろうとも、そのときまで一所懸命に楽しもう。ラストでは、あえてアンディの成長(少年期の終わりが間近であること)を見せ、このことを観客に意識付けます。これはそのまま人間にも置き換えられます。いつか来る終わりのときまで、人生を楽しもう。少し切ないですが、ポジティブなメッセージだと思います。映像面も格段にパワーアップ。あえて良くない(好きでない)部分を挙げるなら、ウッディーを救うべく立ち上がるバズを露骨に“アメリカ”に例える場面があったこと。あとエンディングロールの嘘NGシーン。興醒めしてしまいます。でも全体的には◎の作品です。
[CS・衛星(吹替)] 8点(2006-12-31 18:37:58)
209.  トイ・ストーリー 《ネタバレ》 
コメディであり、アクションであり、ホラーの要素まである本作品。緩急のある演出で観客を飽きさせません。特に終盤の展開はスリリングで手に汗握ります。また物語的にも心を掴むものがあります。新しいおもちゃが来る度に、戦々恐々とする既存のおもちゃたち。ご主人に飽きられるのではないか、捨てられるのではないか。これは多くのサラリーマンが抱く思いに通じます。ちょっと切ない。映像的にもストーリー的にも上質で、子供はもちろん大人も十分に楽しめる作品です。ただ、個人的に一箇所だけ腑に落ちない場面があります。それは、隣の家の子供からバズを救い出す際に、おもちゃたちが禁を破るシーン。おもちゃいじめの子供にお灸を据えるのは、確かにスカッとするのですが、手法がイマイチだと思いました。“人間の目の前では身動きしない”は絶対に破ってはいけない“掟”のはず。おもちゃたちにとって“誇り”でもあったと思います。それをいとも簡単に反故にしたことにガッカリしました。いかに禁を破らず、目的を成し遂げるか。工夫のしどころです。ここを上手くクリアできれば、本作はもう一段階高みに達したと思います。
[CS・衛星(吹替)] 8点(2006-12-30 18:22:28)(良:1票)
210.  ナイトメアー・ビフォア・クリスマス 《ネタバレ》 
目を見張るのはやはり映像美。監督特有のダークな色合いを持つ世界は、それだけで観る価値ありと思わせます。また、内容的には意外と大人向けであると思いました。主人公ジャックの抱いていた想いとは何か。代わり映えしない仕事の繰り返し。意義を見失いかけていた時に、新たな価値観、クリスマスの存在を知ります。人を怖がらせる仕事ではなく、人を喜ばせる仕事。ジャックの目には魅力的に映ったのでしょう。ジャックはサンタの仕事を横取りします。しかしこれって多かれ少なかれ、誰もが抱く想いではないでしょうか。自分の仕事に意義を見出せず、他人の仕事を羨ましく思ってしまう。隣の家の芝生は青く見えるものです。でも無駄な仕事、無意味な仕事なんて本当は無いはず。たぶん。きっと。もちろん自分の代わりはいくらでもいますし、大して人の役に立っていないかもしれません。でも自分がいないと“ほんの僅かでも”困る人がいるのでは。その僅かな人のために仕事を頑張ろう。自分の仕事に誇りを持とう。そんなことを感じました。前向きなメッセージなのではないかと。映像だけが見所では、これだけ多くの人から支持されないのだと思います。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-12-27 18:30:52)
211.  銀河ヒッチハイク・ガイド(2005)
予備知識なく、何の期待もなく観ました。とても面白かったです。いい拾い物をした感覚。まず良いのが冒頭に流れる「イルカの歌」。もう大好き!歌詞も曲も楽しく、心を奪われました。物語の導入部分からインパクト大で、その見せ方も上手いです。いきなりとんでもない状況に追い込まれる主人公。後はもう“イっちゃってる”物語に身をまかせ、楽しめばいいです。“何が起きているの?”とか“何処に向かっているの?”とか、分からなくてもOKです。大筋の流れをつかんでいれば問題ありません。意外性のあるオチが待っています。本作のテーマは意外と深いと思いました。「無限不可能性ドライブ」「最高の銃」「究極の問い」…よく分からなかった事柄が、ひとつの答え(考え方)を導きます。答えは深くても難解とは限りません。というか、とっても単純。それが素晴らしい。こういう話、大好きです。(注)物語冒頭の「イルカの歌」はエンディングロールでも流れます。この曲終わりで、本作を理解するうえで助けとなるアナウンスがありますので、お見逃しなく。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-12-19 18:48:00)
212.  激突!<TVM>
ちょっと凝った作品やひねりの効いた作品が自分は好みです。解釈を観客に委ねるようなあそびのある作品も好き。いうならば本作はそれと対極に位置するような作品です。単純明快、直球勝負。必要なことは過不足なく作品の中で描かれています。ストーリーは一言で説明出来てしまいます。“自家用車がタンクローリーに追いかけられるお話”。でもこれが面白い。シンプルが故に誤魔化しが効かず、純粋に監督の力量が分かります。抽象的な褒め言葉を必要としない作品。こういうのを見せられると参るしかありません。監督の見事な手腕の前にただひれ伏すのみ。シンプルイズベスト。炊き込みご飯や混ぜご飯もいいけど、やっぱり白めしは上手いと思わせる作品です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-12-09 19:04:02)(良:1票)
213.  タイム・マシン/80万年後の世界へ 《ネタバレ》 
主人公が見たかったのは“人類の行き着く先“。そこにあるのは純粋な探究心。そして争いを繰りかえす現代人に対する”あきらめ“でした。未来には希望がある。技術の進歩、社会の成熟が世界を平和にすると。だから彼は未来を目指します。しかし80万年後の世界、人類の行き着いた先は、彼の期待したものではありませんでした。モーロックとイーロイたち未来人の世界。見た目は違っても元は同じ人間。人間が人間を支配する。人間が人間を一方的に食う世界は、まさしく地獄です。現代人よりもはるかに性質が悪い。感情を捨て、自らの存在意義を捨てたイーロイ。野獣と化したモーロック。人類は”進化“ではなく”退化“した。未来人は人間であることを棄てたのです。未来人を再び”人間“に戻すために、主人公は80万年後の世界に戻ります。3冊の本を手にして。本は主人公の言葉を借りれば”何千年もの努力の結晶“。人類の営みの記録です。知識を後世に伝える”タイムマシン“とも言えます。人の一生は短い。1人の人間が経験できることはほんの僅かです。しかし本を介せば、莫大な量の経験や知識を得ることが出来ます。それが人間の知恵。知恵を放棄した未来人が人間でなくなるのは当然です。知恵はより良く生きるためのもの。それさえ捨てなければ、きっと人間は理想の世界を築ける、そんなメッセージが本作には込められているのだと思います。
[DVD(吹替)] 8点(2006-12-05 18:03:29)(良:1票)
214.  旅するジーンズと16歳の夏 《ネタバレ》 
“ジーンズにかけた魔法”“仲間内の決まりごと”。いかにもティーンの女の子が考えそうなことです。アホらしい。正直苦手な分野です。甘ったるい青春ごっこなら御免だなと思いつつ鑑賞しました。でもこれが大違い。実に爽やかな青春ドラマでした。本作が素晴らしいのは、主役4人がみんな“外の世界を経験したこと”です。気の合う仲間でつるむのは重要な成長過程。しかしあまりの心地よさに、そのコミュニティーに依存してしまうことがあります。狭い社会の中だけで物事が完結してしまう。陥りがちです。思考の幅が広がらない。それはすなわち、人としての成長していないこと。4人は、ひと夏で多くのことを経験しました。仲間内の世界にいては見えないこと、思いもよらぬ世界を知りました。苦く、辛く、涙が出るようなこと。そんな人生のハードルを乗り越える時には勇気が要ります。その勇気をもらう“おまじない”。それが1本のジーンズでした。4人にはもうジーンズは必要ありません。子供から大人になるということは、多分そういうことだと思います。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-11-29 18:41:23)(良:3票)
215.  キャプテン・スーパーマーケット 《ネタバレ》 
基本的にはバカ映画なんだと思います。設定も展開も無茶苦茶。でも、良いバカ映画だと思いました。迷いが無い。この手の作品は勢いが大切です。観客に非難するスキを与えずに突っ走る。バカに徹してとことんやる。あり得ない量の血しぶきに、サイコガン風チェーンソー。観客がバカ負けして笑ってしまうような、そんなパワーを感じました。さらに本作が優れているのは、ただ勢いだけの作品ではないことです。屍軍団の一味と化した娘。無気力そうに剣先で爪垢を取るシーンに感心しました。ほんの些細なことですが、身も心も変わった様子が伝わってきます。大雑把なようで、そうではない。確かな技術に裏打ちされ、監督が楽しんでつくった作品。こんなバカ映画なら大歓迎です。(ちなみに自分は『1』も『2』も未見。皆さんのレビューを拝見し、俄然観たくなってきました。)
[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-11-13 17:51:12)
216.  メジャーリーグ 《ネタバレ》 
何の心の準備もなく観られます。野球のルールだけ知っていればOK。その手軽さがイイ。クライマックス、ホームラン予告からの一連の流れはシビれます。個性あふれるキャラクターに単純明快なストーリー。結末がみえみえだろうと、物語が浅かろうと全然構わない。いやむしろそこがスキ。気軽に観られてスッキリと楽しい気分になれる。こういう作品がとても良いと思うようになりました。最近疲れているのかもしれませんが(笑)。ところで本作といえば『ワイルドシング』。この曲に乗ってマウンドに向かうリッキーには鳥肌が立ちます。本作で一番盛り上がるシーン。でもこの曲を聴くとアノ人の顔も浮かんできて困ってしまいます。プロレスファンの哀しい性です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-11-10 18:35:53)(良:1票)
217.  ベイブ
『子供・ファミリー向け動物もの』の体裁ながら、本当は大人(とくに政治家)が観るべき作品だと思います。本作には教訓が詰まっています。「対話は大事だよ」「偏見はいけません」「友達は大切に」「可能性を諦めないで」。もちろんそんなことを意識して観る必要はありません。単純に可愛い子ブタのサクセスストーリーとして楽しめばOK。だけど、このような“忘れがちだけど大切なこと”が隠れているから、鑑賞後は清々しいのだと思います。それに、「正論を真正面から言う」のは意外と難しいこと。説教くさかったり、気恥ずかしかったりします。それを感じないのがイイ。あと、おやじさんの顔が本当に素敵です。
[映画館(字幕)] 8点(2006-10-17 18:19:30)
218.  ミザリー 《ネタバレ》 
物語は実にシンプル。凝った仕掛けや細工はありません。でも作品には求心力があります。何といってもアニー役のキャシー・ベイツ、彼女の力に負うところが大きい。彼女の表情、話し方、振る舞い、体つきに至るまで全てが魅力的。この場合の”魅力”とは、”恐怖”という意味。主人公に初めて食事をさせるシーン。我を忘れてヒートアップするアニーの豹変ぶりが、強く心に刷り込まれます。「こいつはマジでヤバイ」と。“作家とそのファン”という関係性を最後まで崩さない展開も素晴らしい。本作の真の怖さは、アニーのような発想の人間が現実に存在するということ。ここまで極端ではなくても、プチアニーは身の回りにきっといるはずです。
[DVD(字幕)] 8点(2006-10-13 19:08:50)(良:1票)
219.  暗くなるまで待って 《ネタバレ》 
“夫以外の男性に惹かれるなんて初めて。でも私は人妻。いけないわ。でもこの気持ちはもう止められないの…”で「暗くなるまで待って」な話だとずっと思い込んでいました(笑)。全然違いましたね。アパートの一室で展開されるサスペンス。主人公が盲目という設定が上手く生かされていて、見ごたえがありました。2度目の電話のベルには思わず唸り、電灯をすべて壊してまわるあたりでは鳥肌が立ちました。暗闇での対決は名シーンだと思います。(見えないけど)。ただ最後にきて展開に“もたつき”や生々しさを感じたため、もう少しスッキリと終わっていても良かったかなと思います。それでも、尻上がりに面白くなる作品でした。タイトルで勝手な思い込みをしてはいけませんね(自戒します)。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-08-18 18:07:17)(良:2票)
220.  現金に体を張れ
コンパクトで洗練された印象を受けました。とくに登場人物の“ひととなり”についての描写が的確で、短い時間ながらも登場人物がどんな境遇なのか、どんな性格なのかがよく伝わってきました。演出技術の高さをうかがわせます。なお善人や感情移入してしまうような登場人物が出てこないのも良。シビアなクライムサスペンスとして、上質だと感じました。死者の表情、エンディング間際の空港シーンやラストカットなど印象的なシーンの数々は、センスの良さを感じさせます。この表現が的確かどうか分かりませんが、“鋭さ”をもった作品だと思いました。毒を含んだ鋭さとでもいいましょうか。毒は悪女の毒ですが。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-07-07 19:14:01)
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