21. ラスト サムライ
渡辺謙、本当にかっこよかったです。気がついたら、唇をかみしめながら泣いてていました。公開までは、「カラテキッド」的、ああ勘違い日本な映画かもと期待していなかったのですが、とてもよい娯楽映画に仕上がっていました。時代考証、設定の無茶苦茶さはさほど気になりません。渡辺謙の迫力と存在感が、えもいわれぬ説得力をかもし出していたのがさすがです。さすがに、に忍者かよぉとは思いましたが、王さまと私や7イヤーズインチベットがご当地の実情に即していなくても、良い映画だったのと同じことかと。「明日に向かって撃て」のラストで泣いてしまう人にお勧めいたします。同質の「男の美学」が堪能できますよ。 8点(2004-01-15 23:45:24) |
22. S.W.A.T.
予告を見ていたので、逃亡宣言からスタートするかと思いきや、チームの作りこみとSWATの任務紹介的な部分が以外と長かったです。でも、前半が丁寧に作りこまれているせいで後半の展開もスムーズで楽しめした。ボクサーの妹の話はやや蛇足な感じ。しかしアメリカという国にはこんな可能性も秘められているんですかねぇ。恐ろしいなぁ。市民からライフルぶちかまされては、おまわりさんもたまらんすよ。 8点(2003-09-30 00:04:35) |
23. マレーナ
トルナトーレ監督の持ち味である映像の美しさ・音楽の素晴らしさは満点です。なにより、マレーナの美しさはえも言われぬものがあります。が、あの少年の行動は男の子の純情なのでしょうかね。正直なところ私にはちと共感しにくかったです。 8点(2001-06-17 21:40:07) |
24. バビロン(2022)
《ネタバレ》 雨に唄えばで描かれる、無音からトーキーへの転換期をベースに物語が進んでいきます。 デイミアン・チャゼル監督の映画への愛がさく裂しているのですが、少し登場人物が多すぎた感があります。 これだけの上映時間を費やすなら、もう少し人物を絞って掘り下げてほしかったなと・・・。どの人物も魅力的で気になるんですよね。もったいない。 ラストの映画館の場面でブラットピットが生き返るところから、ネリーにプロポーズする美しいシーンが続いて、おぉ、この長い映画がついに終わるのか、と思ったところにつづけて、未来の映画の予想みたいなものまでワーッと押し寄せてきたので、ちょっと監督が映画好きすぎで壊れたんじゃないかと、ロボットになったチャゼル監督が「オオオレオレレ・エエエイガ、トトトル」とか言っているみたいに妄想しちゃいました。ごめんなさい。 [映画館(字幕)] 7点(2023-03-06 22:47:52) |
25. コードネーム U.N.C.L.E.
スパイ度よりもオシャレ度が高めなスパイ映画です。にやけハンサムと、堅物ハンサムと、謎あり美女とが出てきて、まったくもって楽しめます。ちょっぴりセクシーなところもありますが、子供の目をふさぐような場面もありません。なんだろう、スティングみたいな感じですかね。 ただ、公開間もない、三連休の昼間の上映にもかかわらず、なんでかびっくりするぐらい、映画館ががら空きなのがショックでした。 変なドラマの続編とか、少女マンガの実写版とかばっかりでなく、こういうザ、娯楽映画!ももっと映画館で上映してほしいんだけどなぁ。 [映画館(字幕)] 7点(2015-11-22 00:15:53) |
26. ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
《ネタバレ》 スパイ映画にアクションは求めてないんだけど、と思いつつ、公開されればやはり大画面でみたいな、と劇場まで足を運んでしまいます。 なんだかんだ言っても、トムが年齢を顧みずに頑張っている姿は、一見の価値があります。 オペラの場面と、水中金庫の場面はなかなか緊迫してよかったです。 全体的には悪役が小物というか、プロのスパイの転職エージェント??的な感じが微妙でした。 [映画館(字幕)] 7点(2015-09-24 22:29:14) |
27. オール・ユー・ニード・イズ・キル
《ネタバレ》 ファミコン世代には、まさにゲームな設定。とりあえず死にながら、ストーリーと次の展開を記憶して次のステージに進んでいくという、昔のRPGそのものです。 特に私はゲームのセンスがなかったので、すぐにリセット!とやっていたものですが、映像として表現すると、死んだ途端に空港の場面に戻るという、こんなにも辛くてえぐいことだったのかと、ゲームキャラクタに申し訳なく思いましたよ。 たった1日ちょっとの時間を繰り返すストーリーながら、2時間弱、飽きさせず見ることができました。 途中でやり直しができなくなる設定が必要だったのか微妙だけど、娯楽映画として十分成功しています。 [映画館(字幕)] 7点(2014-08-19 21:46:11) |
28. 藁の楯
テーマは面白そうだけど、でも日テレ・・・。どんなもんかなぁと思ってましたが、面白かったです。娯楽映画として、十分に合格点です。 もちろん、トレーラーの炎上シーンなんかは、ハリウッドで作ったほうが迫力はあるのでしょうが、十分に見応えのある(2時間退屈させない)ものでした。 松島奈々子のSP役が、なんかちょっとSPシリーズの真木ようことかぶってみえたところと、華がほしいのはわかるけど、そもそも護送メンバーに女性が入る意味がちょっと弱かったところが減点。 [映画館(邦画)] 7点(2013-05-03 23:02:14) |
29. まほろ駅前多田便利軒
《ネタバレ》 原作の雰囲気がよく出ていた良作。行天の力の入らない感じを、手をブラブラさせた歩き方でよく表現しているなと感心した。 とくに、多田の離婚の下りを瑛太にかたらせ、回想シーンを挿入しなかったのは正解だとおもう。 「なんじゃこりゃー」はもう、にやにやせずには見ていられない。この二人なら、シリーズ化されても見に行くなぁ。 プライベートで残念なことがあったばかりだったので、うっかり帰り道で涙しました。 [映画館(邦画)] 7点(2011-09-07 21:47:21) |
30. ダージリン急行
《ネタバレ》 だめだめな3兄弟のだめだめなスピリチュア探求ロードムービーです。 全体をただよう、ぐだぐだ感がいいですね。お金持ちで自分達のスタイルを変えようとしない3人に精神的な達観など得られるわけもなく、やることなすことばかばかしくおかしいです。こんな奴らに来られちゃインドだって迷惑だよなどと思いかけた後半、通りすがりの子供を助けるために3人が迷わず河に飛び込むシーンからお話が動き始めます。 ぐだぐだながらも、スタートよりも3人ともよい状態となる映画なので、週末にこちらもビール片手にぐだっと見て楽しめる映画と思います。 [映画館(字幕)] 7点(2008-03-29 21:44:16)(良:1票) |
31. 転々
コネタ満載、脱力系映画です。三浦友和が思った以上に好演しています。物語のスタートにおけるオダジョーの状況も、三浦友和の最終目的も結構シリアスなはずなのに、このユルやさしい感じでお話を進められるのは三木監督ならではです。 全世界が泣いた!とか、感動の実話!!とかはもういいよ、と思ったりときにぜひ見て脱力してください。 [映画館(邦画)] 7点(2008-02-25 00:00:12)(良:1票) |
32. ドリームガールズ(2006)
《ネタバレ》 ミュージカル映画なんて、歌が全てで、ストーリーなんか陳腐でぜんぜん構いません。 前評判どおり、ジェニファハドソン、エディマーフィ、どちらの歌も良かったです。 特に、ジェニファは、助演女優というかほぼ主演ってくらいの存在感を出してました。 ビヨンセもかわいいし、どの歌も聴き応えがあって、充分に見る価値があると思います。 (ここからネタばれです) ジェニファの兄を演じた役者さん、私の兄にそっくりなんですが、そのそっくりな兄ことccが、長く絶縁していた妹に「お前にしか歌えないんだ」ともってきた歌がワンナイトオンリーって、、、どうなの、兄ちゃん??この歌詞あてつけ?くらい思いますよ? 自分の兄を思いうかべて考えました。私なら、殴るね、きっと。 [映画館(字幕)] 7点(2007-03-04 00:41:16) |
33. 酒井家のしあわせ
最近の邦画には、ユースケサンタマリアというちょっと薄い存在感を持った俳優が欠かせなくなってきました。頼りなかったり、ちょっと情けなかったりするそんな、普通の人を演じるのがうまいですね。 ストーリーは、14歳の男の子を主人公に、いたってシンプルな起承転結でまとめられた家族の話。 友近、浜田マリ、高知東生など、大丈夫か?花形俳優ゼロって感じの作品ながら、笑えてちょっと泣ける佳作にまとまっています。 山崎まさよし作曲のテーマ曲も、とても良いですよ。 [映画館(邦画)] 7点(2007-01-22 22:45:43) |
34. 長い散歩
《ネタバレ》 モントリオール映画祭グランプリ作品、正直なめていました。思った以上に良い作品です。 重い問題ながらも説得力のあるストーリーと、山崎努、高岡早紀ら俳優陣の演技には充分な見所があります。 難点をいえば、後半ちらりと写る、高岡早紀が裸足のシーンは余分でしたし(改心したとは思いたくない)、提起したテーマが多い割には、逃避行の終わりのまとめ方がいま一つです。が、たまにはまじめに社会問題を考えてみる、良いきっかけとなる映画とおもいます。 [映画館(邦画)] 7点(2007-01-06 23:24:14) |
35. プラダを着た悪魔
世紀の名作!とは言わないけど、今の自分がとても共感できる内容でした。 働く(戦う)女性の今って感じの内容です。女同士の戦いって紹介されているけれど、アンハサウェイがメリルストリープに挑み、成長していくって話かな。 仕事に夢中になりすぎて、恋人と上手く行かなくなったりとかリアルだよねぇ。日本でもアメリカでも、そんなに変わらないんですかね。お友達も恋人も、アンディがのめりこんでいくのがステキなファッション♪おしゃれにめざめたOLな私、ではなく、凄まじく仕事の出来る上司との息を抜けない緊張感の中での仕事だってことに、理解してくれないんですね。 前半の冴えないアンディの青いセーターに対するミランダの「その青は私達がここで選らんだ色」だというセリフ、後半のアンディがミランダを擁護して言う「彼女が男性だったなら、人々は有能な人だというでしょう」というセリフがとてもよかったです。仕事に対する誇りと、上司に対する尊敬と理解ですね。 ラストシーンで、アンディがピンヒールをはいて歩いていくところもいいです。 あー、アンディの恋人と、ちょっかい出してくる人のどちらも素敵でないところだけ減点 [映画館(字幕)] 7点(2006-11-26 22:55:17)(良:1票) |
36. 交渉人 真下正義
《ネタバレ》 ユースケ主演なんて、大丈夫か?と危惧しながらも、踊る~ファンとしてやはり見に行ってしまいました。ユースケの薄さと、交渉人という動きを出しにくい設定をうまくフォローすべく、寺島進が物語に弾みをつけてくれたと思う。小泉孝太郎は、レインボウの時と性格等が別人・・・。前作の時には、キャラの肉付けとかされていなかったんだろうね。出なくて良かったのに。 色々な穴もあるけれど、二時間しっかり楽しめる作品にまとまっている。満点は狙わず、常に一定以上のクオリティを提供してくれる良いシリーズだと思う。 [映画館(字幕)] 7点(2005-06-02 21:28:34) |
37. Mr.インクレディブル
スーパーパワーとか、敵側の謎の美女とか、家族愛とか、アニメに必要なアイテムが大体そろっていて、最後はハッピーエンド。安心して楽しめるので、デートとかご家族での映画鑑賞にお勧めです。 個人的には、エドナ・モードのキャラクターがすごく好き。桂由美かと思った。あと、エンドクレジットが、ものすごく良いですね。 7点(2005-01-16 18:54:55) |
38. キル・ビル Vol.2
ようやく見て来ました。面白かったです。怪しいカンフーの修行やら、サミュエル・L・ジャクソンのオルガン奏者(演奏してないし)やら、BBと見る子連れ狼のナレーションやら、ビルのスーパーマン論やら、もう、ニヤニヤしっぱなしでした。 でも、やっぱり長かったですね。もっと、ばしばし短く編集して、劇場版は1本で見て、DVDでノーカット版販売!の方が、二度おいしかったのに。ペイメイ修行のあたりで、中だるみによる眠気を感じたので、そう思いました。 7点(2004-05-30 21:04:50) |
39. オーシャンズ11
実は公開を楽しみにしていて、前売りも買ってあったのですが、直前になって父親からオリジナル版のネタばらしをされてしまい(ヒドイ)、同じ内容だったらどうしようかと危惧して観に行くのが遅れました。結論から言えば、面白かったです。(父親からばらされた)オリジナルのネタもうまく散らばせつつ、現代版として上手くアレンジしてありました。強盗の手段と脱出の方法がありきたりな感はありますが、カジノを舞台に豪華キャストな面々が出演する以上、下水道を札束抱えて泳がせるわけにも行かなかったのでしょう。ジュリアの役どころは他の方の意見にもある通り、ちょっと弱すぎますね。知性かお色気のどちらかを強烈にアピールして欲しかったなぁ。 7点(2002-03-03 21:46:33) |
40. Winny
末端でシステム開発にかかわっている人間なので、この事件が映画化されると知り、かなり期待して見に行きました。 勝手な期待の方向は、邦画版「エリンブロコビッチ」的なものでしたので、少し期待外れの感が否めません。 7年間のなぜ1審までを中心にしたのかなというところと、愛媛県警の裏金告発との絡みが弱く(この方は匿名ではなく実名で告発された勇気ある方なので)だったら最高裁の審理まで描いてほしかったなというのが正直なところです。 とはいえ、1審のやりとりは見ごたえありましたし、金子氏のピュアな人柄もよく描かれていて、好感が持てました。 悪意を持った権力の恐ろしさや報道をそのまま鵜吞みにすることの恐ろしさ(事件当時の私がまさにそれでした)、を改めて考えさせられる映画でした。 [映画館(邦画)] 6点(2023-07-16 16:47:45) |