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映画小僧さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 313
性別 男性
年齢 63歳
自己紹介 映画は生もの。リアルタイムで見るのが一番だけど、古い名画はどうしようもない。TVでしか観れないのなら、電気を消して電話を切って、誰も来ない夜に、なるべく劇場と同じシチュエーションで見るように努めています。(お酒を飲みながらはありますが)観る側、つまり自分も生ものですので、その時の体調、精神状態では見方も変わります。B級がA級に見えたり、恋愛映画がアクション映画に見えたり、でもそれはそれで面白いと思います。
と、勝手な事をのたまう40才の映画好きな親父です。

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41.  香港国際警察/NEW POLICE STORY 《ネタバレ》 
我が愛するジャツキー・チェンの久々の快作です。ハリウッドでの作品群は確かに悪くはないものもあるけれど、あの香港映画にある「匂い」がないんですね。機械的というか、人間の手でこしらえてないというか、技術先にありき、みたいな作り手の「生々しさ」がどうにも希薄な感じがして大好きとまではいかなかったです。でも、この作品は今までのジャッキー作品の中でも、トップに位置する程、良かったです。確かに歳を重ねれば、絶頂期のアクションを再現するなんて難しいもの。若々しい肉体で突っ走るジャッキーはもうたくさん観てきました。だからこそ、年相応の存在感ある今回の役所はまさにツボ。警部になり、部下を、仲間を大切にする自信たっぷりのリーダーとして、画面の中で輝いています。そして、人間的な面でも苦悩を演じる立派な役者になっています。自分が観たかったのはこういうジャッキーなのです。だからといって、アクションにも手を抜かないのが凄いところ。今回は、涙を誘う場面もいくつかあり(恋人との爆弾をはさんでの会話や、留置所を抜け出す際の仲間達の見て見ぬ振りのリアクション、ニコラス・ツェー君の過去など)アクションへの流れというか、動と静のバランスがお見事。ベタでもいいんです。こんな場面の連続こそが香港の「匂い」。作り手の楽しませてやろう、という意気込みこそ大事。だからこそ、NG集が生きてくるのであり、ますますジャッキーが好きになるのであります。
[DVD(字幕)] 10点(2005-09-26 19:17:50)(良:2票)
42.  スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 《ネタバレ》 
劇場の深い椅子に座る。場内が暗くなる。TVでよくみたCMや次回公開の予告編がいくつもながれる。そして照明がさらに落ちて、スクリーンがワイドに拡がる。う~ん、このはじまりのワクワク感はやはり映画館ならでは。そして20世紀フォックスのマーク。あの音楽。黒バックに青く浮かび上がるいつもの決まり文句。そして、そしてバーンと壮大なテーマ曲とともにSTAR WARSの文字が宇宙に流れていく。不覚にも涙が出てしまった。この作品が最後。もう新作をみることはない。そんなことが頭をよぎり、中学生時代に出会えたこの映画が、高校生、社会人、そして結婚して妻と一緒に観て来たこの映画が、これで終わる、これで最後を迎える、その事実にしばらく涙が止まらず。横の妻も同じく涙目で画面を観ていました。何だかんだ言って、6作品ともすべてリアルタイムに、映画館で観れてきた事はやはり幸せな出来事。旧三部作とか新三部作とか比べることはもう止めにして、自分の感情の赴くままに画面に身をまかせることを約束。そしてあれよあれよの2時間30分。物語は悲劇へ、これ以上はない悲劇へとまっしぐらに。ダ-スベイダ-の誕生をもってクライマックスへ。そして、最後の最後。惑星タトゥーインにおいて、ふたつの太陽を観る二人のシルエット。ここでも涙。これが、このシーンがエピソード4のルークの旅立ちを決意させるシーンにリンクする。ああ、本当にサーがが始まり、そして終わったんだとしばし放心状態。どんな形でも、ジョージ・ルーカスは答を出しました。9部作になるといってても、結局は6部作に落ち着いたけれども、答を出し切ったという感じです。辛口なレビューをしてきた自分でも、この壮大な輪の中に参加できたこと、そしてやっと見届ける事ができたんだという安堵感はかけがえのないもの。映画の力というものを充分に思い知った作品です。
[映画館(字幕)] 9点(2005-07-19 19:46:04)(良:1票)
43.  デビルマン
怖いもの見たさという人間の基本的な心理に屈して見てしまいました。数々の罵声、罵倒、低俗映画の際たる評価を受けてのこの作品。レンタルコーナーにおける、新作でありながら誰も借りていない事実を見ても、ある意味偉大な作品かも知れません。俳優というよりはただの人が出ている映画です。演技とか声の発し方とか、そんなことおかまいなしに進むこの強引な作品には、感想すら浮かびません。原作を知っています。永井豪のファンでもあります。しかし、制作していいものと悪いものとの区別ぐらいはつくのではないだろうか。何の判断基準があってこの映画がロードショーとなったのか。ぶつ切れのストーリー。どこかで見たような視覚効果。噂ほどではない戦いのシーンとか、どこをどう切っても「凡作」以下の「駄作」でしかありません。映画制作を志す若い人達がもしこの映画を見て、この程度でも商業として成り立つんだと感じたならばこれはもう立派な犯罪です。でも、反面教師にはなるでしょうね。この面白なさを越える作品などもう出て来ないでと、今は祈るばかりです。
[DVD(吹替)] 1点(2005-05-28 10:51:44)
44.  マッハ!!!!!!!!
「痛い!」画面から出てくる熱気と汗と肉体のぶつかりあう音。それらは全て本物だけが持つ「痛さ」となって観ている者に容赦なく降り掛かってきます。よくもこんな映画がつくれたもんだ。天晴れという他ありません。人間ってやれば何でもできちゃうんだな、なんて変な感心をしました。ジャッキーのようにはエンターテイメントしていないけれども、荒々しいけれど、粗野だけれど、そうした作品にしかない大胆な展開と迫力は貴重です。観た後に身体がとてつもなく熱くなりました。
[DVD(字幕)] 7点(2005-05-28 10:33:48)
45.  アイ,ロボット 《ネタバレ》 
故手塚治虫先生の「鉄腕アトム」誕生の時代に、果たしてこのような映画が登場することなど誰が想像したでしょうか。ロボットはヒーローである。悪と戦う正義の味方である。そんな刷込みをされた自分らの世代にとっては、この作品に登場する、何の違和感もなく日常の生活に溶け込むロボット達には少しばかりの失望と驚きを感じました。ロボットを当たり前の存在として描けること。何ら特別な存在ではないこと。映像技術の発達に伴い、簡単(ではないだろうけど)にしかも普通に描写できる作品に出会えるなんて。サニーの造形も素晴らしくどことなく哀感を誘う目の表情やしぐさ、より人間に近い「形」がリアルな世界観をうまく見せています。未来社会におけるアナログな人の暮らしぶりも面白く、ウィル・スミスが履くコンバースなどもいい小道具です。人間の便利な道具として発明されて、人間の都合により廃棄されていくロボット。その哀しみは、機械の身体には分る訳もなく、苦悩などもインプットはされていません。でも、サニーにはアトムと同じ血が流れているようなそんな気がします。ラストの戦闘で、ウィル・スミスの「彼女を助けろ!」に感情を持って応えたのが凄くいいです。(映画的には伏線を張っておいたのですが)ウィル・スミスを信じて投げた、あの場面こそがこの作品の大きなテーマだと思います。最後、遠景で映される丘はまるでイエス・キリストを見つめる人々のように、ロボットの群れをずーっと見せていきます。ロボットと人間とのよりよい共存のためにサニーがいること。サニーが選ばれたこと。サニーが頑張るんだろうな。だって、ロボットはヒーローなんだもの。
[DVD(字幕)] 8点(2005-05-28 10:24:45)
46.  APPLESEED アップルシード 《ネタバレ》 
映像の進化というのでしょうか。TV画面の中で繰り広げられる戦闘シーンは物凄い迫力です。目まぐるしく動く主人公や敵(?)に酔いそうにもなりながら、思わず唸ってしまいました。「絵」で見せる点では、アニメーション映画のジャンルでは充分上位に存在する作品だと思います。原作は未読ですが、設定や展開にはハードSFの匂いがします。女性が主人公なのも動きにしなやかさが加わり(恋人がロボットというのも面白い)実写映画よりもなめらかだと感じる所もありました。ただ、話自体は明るいものではなく、近未来というと必ずこういったテーマになるのですね。その問題の一時的解決のために用意されたいくつかの戦いは悲惨なものよりもカッコイイもの、という定義が成されているみたいで視覚的な見応えはあっても、あまりスッキリするものではありません。でも、こうした作品が作れる今の時代、今の技術、そして才能には素直に感動します。
[DVD(吹替)] 7点(2005-05-28 09:56:53)
47.  フォーチュン・クッキー 《ネタバレ》 
入れ代わりによる相手への思いやり、本当の感情に気づく展開は過去にもたくさん題材として利用されて来ました。むしろ手垢のついた内容でもあるのにも関わらず、この映画は大変楽しく見る事が出来ました。ラストも分かっているのに、なんで?きっと安心して笑いながら見れるからなんでしょうね。カラッと笑える点では、この女優さんの起用は良いですね。娘さんも上手です。おじいちゃんもいい味出してます。弟の作文のエピソードもいいです。ただ、母の生き方や考え方も娘がもう少し理解出来たらと思いました。娘の方は、学校での教師のいじめを解決し、バンドも成功。母親のカウンセラーの仕事の方は、それほどスムーズにはいってないし(当たり前か)、ただ、アドバイスした女性のその後の事にも映画は触れていませんし。TVは見せ場的な要素でしたし。でも、結婚式前夜のリハーサルでのスピーチは良かったです。娘の言葉一つ一つが不思議と母親の言葉にも聞こえてくるのがうれしかったです。
[DVD(字幕)] 7点(2005-04-19 19:03:09)
48.  テキサス・チェーンソー 《ネタバレ》 
つい最近まで「バイオハザード4」というゲームをやっていたものですから、映画の中のチェーンソ-男が怖くて怖くて。あと、建物や、出てくる人物達が(若い方でなくて)ゲームと見事にオーバーラップしてしまい、「うへぇ~」と声を上げながら見てしまいました。色調的にも錆びたドア、朽ちた車、人の生命感のない部屋、調度品などが、不参材料としてこれまたゲームと重なるのです。前作は観ています。後味の悪さでは今作も決してひけをとっていません。むしろ、よりリアルになっている気がします。何よりも空気ですか。この映画の肝とも言える熱さ、汗の描き方、乾いているような、埃っぽい空気が全編に漂い、クライマックスの雨が少し心地よくもありました。でも、こめかみに小さい針をちくちく刺されているような観賞時間は人を選ぶかも知れません。自分的には不快を不快らしく見せる徹底した姿勢が好きなので良かったです。
[DVD(字幕)] 7点(2005-04-19 18:47:09)
49.  CASSHERN 《ネタバレ》 
泣いてしまいました。映画で描かれる戦争の無意味さややり切れなさに思わず泣いてしまいました。単純なヒーロー物になってなくて、テーマはかなり重いです。映像で見せる点でも、そこかしこに目をみはるものがありました。監督の稚拙さもたくさん書かれていますが、キャシャーンを好きだった(今もきっと好きなんだろうな)感情はきちんと伝わってきました。TVアニメの時でも決して明るくはなかった物語。人間でない主人公の葛藤や悩みは大人の観賞に充分耐えうるアニメだっとた思います。それを実写で見る事が出来るなんて、長生きはするものです。でも、映画が全てを描き切れているかと言えばそうでなく、台詞で流す所も多くあり、ある意味内面描写には弱い点もあります。ただ、オレンジ色に統一された街並、白黒に近いスラム街、夜のブルーなカラーリングなどは、何故かしらゾクッとさせられました。世界観を色によって伝えようとする姿勢は好感が持てます。センスはありますね。傷だらけの人間とキャシャーン。ボディスーツが血まみれになったヒーローには、ただひたすらその戦いの無意味さが漂います。監督が一番したかったことは、言葉は悪いですが、キャシャーン自身を壊すことだったのではないのかな、そこに、善とか悪とか超越した「生きるもの」の存在を見い出したかったのでは?深く考え過ぎかも知れませんが、悪い映画ではなかったです。 最後に流れる唄も確かに沁みました。
[DVD(字幕)] 8点(2005-04-19 18:33:38)
50.  シュレック2 《ネタバレ》 
技術的な面を評価する形になってしまうと、CGの凄さ、その表現力ですでに満点になるのですが。でも、それはあくまでもサブ的なもので、時代が進めば、技術も進むので映画とは直接関係は薄いもの。物語として見るならば、続編らしい続編ですが、結末は大体予想がついてしまいます。その過程をどううまく見せて、観客に「もしかしたら、最後は・・・」なんて、少しでも意外性を持たせてもいいのではと思います。ストレートな展開に、多少引いてはしまいます。だからこそ、数々の映画のパロディを散りばめて話を面白く見せようとしたのでしょう。確かに面白いです。笑いました。でも、表面上のものだけで終わってしまいました。まあ、本編全てがギャグそのものなので、これでいいのかも知れません。ただ、長靴をはいた猫には、助演賞を上げたいくらい、堪能できました。場面の端々で見せる、猫特有の仕草には、感心させられました。よく見ているなあ。猫の形態だけじゃなく、猫の気持ちまでもしっかり描けているみたいで。本編もそんな描き方がされていれば良かったのに、と思います。
6点(2005-03-07 17:21:24)
51.  28日後... 《ネタバレ》 
確かに誰もいないロンドンの町並み、人間の息吹を微塵も感じさせない空虚さは映画ならではの表現ですが、本編がすすむにつれ、そうした世紀末感が薄れていってしまいます。何故か、撮影が大変だったろうな、とスタッフの心配をしてしまったり。きっと、この世界に存在する主人公に緊迫感めいたものが欠けていたからでしょうか。途中めぐりあう男女にしても、親子にしても、よく生き残っていたなあ、というサバイバル感があまりありません。映画の進行上、この集団でないといけないのかどうかも分らず。それに、後半はランボー並みに頑張る主人公にどうしていいやら、観ている者は迷ってしまいます。悪い映画ではないと思うのですが、何を見れば、何を感じればいいのかが、最後まで理解しにくい作品でした。
5点(2005-01-24 10:17:27)
52.  デイ・アフター・トゥモロー 《ネタバレ》 
遂にというか、やっとというか、観る事が出来ました。映画館へもタイミングが合わず中々いけず、仕方なくDVDでの観賞となったわけです。こういう災害スペクタクル映画は大きなスクリーンじゃないと、やっぱり臨場感に乏しく、映画の持つ視覚メッセージも半減してしまいます。ただ、この秋集中して起きた台風や地震のことを考えると、TVというフレームは怖い物で、絵空事のようにはとても思えなくて、雨の描写や洪水、雲の無気味な動き等が、リアルに迫ってきます。人類への警鐘という意味では、何かしら考えさせられるものがありました。誰も観た事がない氷に閉ざされたニューヨーク。瞬間に凍る恐怖。その寒さの描写は「真冬に見なくてよかった」と感じさせるほど、自分の体感温度を引き下げました。しかし、息子を救うというストーリーに集約された後半は、少しきびしいものがありました。別に英雄を描こうとしたわけではないのだろうけれど、父親のスーパーマンぶりが、せっかくのリアリティをこわしているように感じます。災害の現場においては、必死に生きようとするものこそ、ある意味英雄なわけで、主人公以外の人達のことが、物凄く気になりました。最後は、ビルの屋上で救援を待つ描写で見せてはくれているんだけど。でも、映画ならではの視覚表現は見事だと思います。
7点(2004-11-15 13:09:16)(良:1票)
53.  HERO(2002) 《ネタバレ》 
主人公の剣術の素晴らしさも、一人の人間としての生き方、考え方も、確かに素晴らしいとは思います。ただ、常人のそれとは違い、あまりにも高い位置にあるため、見上げるだけで精一杯です。理解とか分かろうとかといった行為をなくさせるぐらいの気高さについていけるか、置いてきぼりをくらうか。私は後者でした。スペクタクルな見せ場もたっぷりあり、寓話として見れば、それなりに迫力あるワーヤーアクションもふんだんなのですが、笑わない主人公への気持ちの傾倒がない分、実に淡白な見方しかできませんでした。それにしてもあの矢のふりそそぐシーンの凄いこと。気持ちいいぐらいにやってくれますね。不謹慎な爽快感を覚えました。哀しいお話しなんで、気持ちいいとか言ってちゃだめなんですけど・・・。
6点(2004-11-08 18:01:41)
54.  ドーン・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 
やられちゃいました。もうゾンビが全速力で走ってくる描写だけで、脳天メロメロです。のったり、くったり両手を前に出しながら迫るゾンビと違って、カール・ルイス並に突進してくる様は、恐怖感、焦燥感を俄然上げまくりです。何の説明もなしに、アメリカが、いや世界中がゾンビのるつぼと化すオープニングから背筋に冷たいものが走ります。何気ない日常の中で、ラジオで、TVで伝えているちょっとした危機感が、聞かなかったために、また、気にもとめなかったために、翌朝の地獄図を見るようになるなんて。日常と非日常の境目なんて、ほんと分からんもんです。それにしても、見ているだけで無条件に引き込まれる面白さですね。決して明るくはないし、希望の持てるお話じゃないのに、何か夢中にさせるものを持っています、この映画。きっと映画としてのありもしないお話がしっかり設定されているからでしょうね。徹底して、窮地に追い立てる描写も全然抜かりなく、丁寧に描かれていますし、登場人物の色分けも分かりやすくて感情移入もしやすい。想像の産物である映画ならではの、これもまた御伽話なのですね。しかし、怖かった。やっとたどり着いた島にもゾンビがうようよ、なんて、終末感あふれるラストはやはりこの手の映画の真骨頂。感動とは違う種類のものですが、拍手ものです。
8点(2004-11-08 17:44:09)(良:1票)
55.  ウォーターボーイズ
TVで何度も放映されているのを、御飯食べながら、電話しながらと、わき見だったので、ちゃんとDVDで観ることに。爽やかな物語で、本当に夏向けですね。自分の高校生活とは比べ物にならない程、青い時を、熱い夏を、登場人物達が満喫しているのが眩しいです。夏の空って、日射しって、こんなに鮮やかだったんだなあ。忘れかけていた当たり前の色を懐かしく感じました。男子のシンクロの学園祭での成功を見せるストーリーは、努力して、協力して、ひとつになって、感動するという定石ながらも、出演者達の若さハツラツによって充分惹き付けられました。脇を固める俳優さん達もいいですね。 映画の物語自体がイベント的なので、グラフィッティみたいな簡単描写ですむのだろうけれど、何気ない日常とか、普通の生活のシーンとかもう少し多くても良かったかなと感じます。生き生きとした彼等のラストのシンクロがより鮮明になると思うので。でも、いいですね。若いっていうのは、もうそれだけで長所になるんだな。
7点(2004-10-06 11:51:44)
56.  バイオハザードII アポカリプス 《ネタバレ》 
音響効果の優れた映画館での観賞が幸いして、物凄く楽しめた作品でした。アクションに徹した内容が分かりやすく、テンポよく、そして迫力があって、言葉による説明が省けて断然良いです。そのためか、もう劇画、漫画、はたまたアニメーション然とした処はありますが、主人公のアリス、そしてゲームから抜け出てきたかのようなジルの見せ場づくりには大成功ですね。特に教会でのアリスの登場シーンとモンスターをやっつける処などは、鳥肌もの。どうすればカッコイイのかを考えて、考えて見せきった感じがして、興奮しました。「バイオハザード」というゲームをやった方なら、ピンとくる小ネタ(教会のろうそく、ドアを開けるシーン、ネメシスを落とすヘリのシーンなど)もちゃんと用意してあるあたりもうれしかったです。それにしても、ゲームが各国の恐怖映画、ゾンビ映画、をモチーフにして作られて、それがまた映画に対して影響を与えてこういう形で昇華されるなんて、これも一種のコラボレーションじゃないのかな。クレジットの最後に大きくカプコンの文字が出て来たときには、日本人として自慢したくなりました。(自分が大阪人なので大阪に本社があるのもうれしい)アリス計画の始動するパート3が早く見てみたい。そんな気にさせる映画です。
8点(2004-09-21 09:26:25)(良:3票)
57.  サンダーバード(2004) 《ネタバレ》 
あの懐かしいテーマ曲にのって(アレンジはされていますが)アニメによる世界各国の危機を救うオープニングタイトルは、何故だか無性にうれしくなりました。幼稚と言えば幼稚かも知れませんが、大画面でこの曲を聞くというか浴びるというのは自分には快感でした。で、本編の方は、こりゃまた随分と子供向けというか、何というか分かりやすい内容でありまして、末っ子のアラン一人に重点が置かれている描き方の為、他の兄ちゃんは何処に?という展開は少し勿体ないです。兄弟の絆の深さ、父と子との情の深さなど、少しも描かずにさらりと進むあたり、逆に並々ならぬものを感じました。大作といっても95分ですんでしまうので、TVのスペシャル版のムードもあります。しかし、各乗り物のデザインはオリジナルのイメージを崩すことなく、60年代の丸味と90年代のシャープさを合わせて、実によく出来ております。隊員達の服装はオリジナルの方が好きでしたけど。島からの発射場面は、各機とも鳥肌ものでした。とすると、この映画はストーリーを追うのではなく、サンダーバードの各勇姿を堪能するものなのかも知れません。続編ができるらしい事がパンフレットに書いてありましたが、この作品がヒットすればの話し。果してヒットするのだろうか。ちなみに日本語吹き替え版を観たのですが、V6でなくてもいいじゃん、の内容でした。話題作りとはいえ、映画を違う側面からヒットさせようというのは、あまり歓迎せんです。
5点(2004-08-16 14:17:44)
58.  スチームボーイ STEAM BOY 《ネタバレ》 
少年の冒険活劇を想像したのですが、少し違ってました。で、面白くなかったかというとそうでもなくて、ちゃんと大友ワールドなるものが堪能できて良かったです。科学に執り憑かれた人間の悲喜こもごもを緻密な「絵」によって表現されている点ではポイント高いです。ただ、惜しむらくは壮大なる親子喧嘩に終わってしまい、その代償がロンドンの街の崩壊という結果になっていること。勧善懲悪といった図式ならば、街の惨劇も「悪」を懲らしめる場合、涙を飲むのでしょうが、いかんせん科学者の自己満足、そして親子の葛藤だけで、街が潰されるのはどうにも後味が悪いです。それだけ、科学そのものより、科学を扱う人間性の愚かさを象徴しているのでしょうけど。でも、ものすごく印象に残ったシーンがあって、それは主人公のレイがスチームボールを使って空を飛ぶ所で、壊れた街の家の窓から幼い少年の瞳に、空飛ぶレイの姿が映る所。白い軌跡を残しながらまっすぐに飛ぶ、その様を少年は羨望に似た眼差しで見つめる。「科学」への正しい憧れ。科学への純粋な驚きみたいな感じがして、少しグッときました。ひょっとすると最も言いたかったことは、このことではないのかな。そのために、レイを飛ばしたのではないかな。そんなことを思いました。
7点(2004-07-27 12:01:33)
59.  ブラッド・ワーク 《ネタバレ》 
よく出来ていますね。イーストウッド監督の演出も、イーストウッドという役者を引き立たせる見事なものになっています。(当たり前か!)サスペンスの趣きも充分にあるのですが、これは枯れた魅力を放つ一人の役者魂をフィルムに焼きつけた映画ともとれます。観客はしょうもないイーストウッドを見たくない。正義と執念を貫くイーストウッドを見たいのです。だからこそ、いきなり発砲もするし、警察署の中でも、堂々としていられるのです。船上生活なんて、映画ファンが許さないのでは?そんな視点で見ると、意外でもない真犯人、伏線の甘い張り方も気にならなくなります。見ている最中は、画面に引き込まれていましたから。
8点(2004-07-12 12:40:32)
60.  ハルク 《ネタバレ》 
題材的に暗くは成るだろうと予測はしていました。しかし、画面も暗くなるとは!なんて、そんな感想しか残らない作品です。駄作ではないです。画面分割や変身時の見せ方などは手の込んだ表現です。しかし、人間の苦悩を見せることに、怪物として生きる主人公を理解させることに力を入れすぎたみたいで、全体的に重い映画です。アクション大作とは違いドラマとしてのポジションがふさわしいだけに、TVのCMや広告は難しかったでしょう。地味な印象もあり、原作の雰囲気はよく出ているのでしょうが、万人にはお薦めしかねる映画ですね。
5点(2004-07-12 12:30:14)
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