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円盤人さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 102
性別 男性
自己紹介 DVDで昔の作品が出て、入手しやすくなったのは嬉しいですが
チャプター分け4つ以下っていうのは勘弁して下さい。

特に、チャプターなしっていうのは犯罪に近いですよ。

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1.  幕末残酷物語
揺るがない筈の史実が、解釈によって全く意味を変えてしまう。歴史ものの面白さはそこにあります。従来は悪役だった新選組のイメージは、司馬遼太郎の小説「燃えよ剣」や、大河ドラマ「新選組!」などの影響により、ずいぶん好意的になっているのではないでしょうか。そこにこの『幕末残酷物語』です。欲と野望の塊である新選組には、ぎらぎらした悪の魅力が弾けており、180度かえった「新しい」視点を与えてくれます。白黒映像によって猟奇性が増す一方で、芹沢鴨襲撃の俯瞰図(上から見たショット)など、美しい構図のシーンも多く、監督の非凡なセンスが伺える力作になっています。もっとも、物語の後半の展開が、プロットの根幹を揺るがしかねないなど、危うさも同居しており、問題がないわけではありません。私は長所の方がずっと勝っていると思いますが、引っかかってしまう人がいても不思議ではなく、評価を大きく分けるポイントになりそうです。
8点(2004-11-25 21:10:25)
2.  網走番外地(1965)
本作で一番の収穫は、嵐寛寿郎演じる老人ですね。私は久しぶりに、役者の凄さというものを感じました。本作はまた、昭和30年~40年代を代表する、日本娯楽映画の傑作でもあります。昔の邦画だから、やくざ映画だからと敬遠せず、ぜひ一度ごらんになって下さい。
6点(2004-10-06 20:51:05)
3.  まぼろしの市街戦
檻から逃げ出した動物、自転車に乗ったサル、着飾った人々。これらの断片から、街はサーカスを模したものであることがわかります。精神病患者は道化師であり、祝祭への水先案内人と言えましょう。ところで日本大百科全書の「道化」の項目には、祝祭は日常を暗転させた「さかさまの世界」の現出を意図する、という意味のことが書かれています。この言葉が、本作を端的に表現してはいないでしょうか。本作を観賞するとき、我々は擬似的なサーカス、祭典の空間に遊んでいるのです。だからこそ患者たちは、祭典が長く続かないことを自覚しているし、彼らが帰っていくところを見守る我々も、寂しさを禁じ得ないのです。物語のラストにおいて、価値観は再びもとに戻ります。主人公の取った行動はなるほど滑稽でしょう。しかし我々は誰も、腹の底から彼を笑えないに違いない。まぼろしの日々が教えてくれたからです――「戦争をする奴らこそ狂人ではないか」。素晴らしい作品です。ぜひ多くの人に『まぼろしの市街戦』を体験してほしいと思います。 【041209】日本大百科全書からの引用転載を修正しました。
10点(2004-10-06 20:21:03)(良:1票)
4.  8 1/2
ミステリ(推理小説)の世界に、メタミステリというジャンルがあります。作中作などを利用した、ミステリそのものを対象にしたミステリのことです。その文脈で言いますと、本作などはさしずめ「メタ映画」と呼ぶことが出来ましょう。メタ的な視点でジャンルそのものを対象にする場合、構造や様式のあり方に自覚的にならざるを得ないわけで、本作もグイド(≒フェリーニ)の結論に向かって、一本筋の通った構造をしています。その意味では幻想はむしろ枝葉なのです。私はこの枝葉を全く楽しめなかったので、点数は低いですけど、難解すぎるということはないと思います。2回目以降はよく判るという現象は、フェリーニの結論を踏まえて見直すから起こるんじゃないでしょうか。
3点(2004-09-14 00:45:23)(良:1票)
5.  サウンド・オブ・ミュージック
「暗く陰鬱な環境に、陽性の異分子が飛び込んできて、周囲を感化させていく」というのは、物語の基本パターンの一つで、『王様と私』も同系ですね。この場合、主人公のキャラクターが鍵を握るのですが、本作はそればかりではなくて、大佐の心理面に踏み込み、なぜ屋敷が陰鬱なのか、という細かい点までちゃんと演出が行き届いています。こういう丁寧な作業によって、全体がしっかりとまとまっているんですね。・・・・・・・とここで終わろうとしたら、実話がベースになっていることが判明。大佐が笛で子供たちを呼ぶのは、キャラづけではなくて事実。子供が7人いるのは、音階に合わせたわけじゃなくて事実。私が演出だと思っていたところは大体事実。「事実は映画並みに奇なり」ということでしょうか。ところでモデルになったマリア本人は、マリア(ジュリー・アンドリュース)がトラップ家へ向かう途中、通行人の役で通り過ぎているそうです。うーん、全然見えん。
6点(2004-02-23 22:21:16)
6.  キャンディ(1968)
ブロンド美人のキャンディが、詩人、庭師、将軍、医者、その他もろもろの変人たちに、次から次へと襲われるというだけの話。ストーリーらしいストーリーはなく、ナンセンスな笑いが散りばめられています。これが本当に気持ちいいほど空を切っていってしまう。庭師役がリンゴ・スターであることからもわかるように、キャストはかなり豪華なのですが、いかんせん内容が・・・。まあ、キャンディは可愛らしいし、モチ肌で綺麗な身体をしているので、観て悪い気はしません。R15指定ですが露骨な裸はないです、参考までに。
3点(2004-02-14 00:32:01)
7.  穴(1960)
この映画を観てから、ジョゼ・ジョヴァンニの原作を読んでみました。そしたら敗北感にうちひしがれた、ずいぶんうじうじした文章なんですね。映画では、囚人たちを粗暴に扱うことのない、ヒューマンな刑務所という印象が強かったので、正直意外でした。ジャック・ベッケルはサスペンスを前面に押し出すことで、この作品を、エンターテイメント性の強い脱獄映画に仕上げています。囚人たちの感情は、サスペンス性の下に抑圧されていて、最後の最後で大爆発します。傑作です。レンタル屋でベッケル監督の作品はあまり見つかりませんが、可能なかぎり探して観てみようと思います。
10点(2004-02-08 18:17:07)(良:1票)
8.  キューポラのある街
「貧乏な環境にある少女が、現実に負けずに明日への希望を抱く」という物語です。この映画の価値は、展開の意外性ではなく、判りやすいストーリーを支える確かな演出です。とにかく、脚本がうまいなあ、と感心し通しでした。物語が、60年代という時代と、川口という舞台と不可分に結びついています。脇役にも余分な人物は一人もいません(唯一の悪役一味ですら、ただ出ただけでは終わりません)。特に印象に残ったのは、姉弟が塀を見上げるシーン。その向こうには、それぞれ別の世界が広がっているのですが、それが彼ら一家の現状――状況しだいでどっちにも転がり得るという不安定性――を象徴しているように思えました。
[映画館(邦画)] 6点(2004-02-08 17:58:56)(良:2票)
9.  続・兵隊やくざ
前作は軍隊内部の理不尽さを描いていたので「敵」が登場しませんでした。今作でやっと中国人が出てきます。彼らに対する大宮たちの態度が、少し不自然でしょうか。大宮たちも日本軍ですからね。まあそれは、作り手の矛先が、あくまでも軍隊内部の腐敗に向かっていることを示しているわけで、不快感はありませんけれども。『兵隊やくざ』は傑作でしたが、本作、続編としての水準はとりあえずキープしているという印象です。
5点(2004-01-27 01:50:17)
10.  兵隊やくざ
ものすごいタイトルですが、娯楽映画の傑作です。太平洋戦争時、前線に配置された大宮二等兵は、とんでもない問題児。いばりちらす上官や別部隊に、鉄拳をふるって楯突きます。軍隊内部に横行しているリンチなどが凄惨で、それだけに勝新の活躍はすかっとします。以前「ジャイアン大活躍」という批評コピーを見たことがあります。最高!(田村高廣もかっこいいですよ)
9点(2004-01-27 01:33:42)
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