みんなのシネマレビュー

渇き。(2014)

The World of Kanako
2014年【日】 上映時間:118分
ドラマサスペンス犯罪ものミステリー刑事もの小説の映画化バイオレンス
[カワキ]
新規登録(2014-04-22)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2023-12-25)【イニシャルK】さん
公開開始日(2014-06-27)


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監督中島哲也
助監督滝本憲吾
演出山田一善(アクションコーディネーター)
キャスト役所広司(男優)藤島昭和
小松菜奈(女優)加奈子
妻夫木聡(男優)浅井
清水尋也(男優)ボク
オダギリジョー(男優)愛川
中谷美紀(女優)
二階堂ふみ(女優)遠藤
橋本愛〔1996年生〕(女優)森下
國村隼(男優)辻村
森川葵(女優)長野
高杉真宙(男優)松永
黒沢あすか(女優)桐子
青木崇高(男優)咲山
古舘寛治(男優)
篠原ゆき子(女優)
品川徹(男優)
派谷恵美(女優)愛川の妻
志村玲那(女優)
葉山奨之(男優)金髪の男
渡辺大知(男優)
板橋駿谷(男優)
柳俊太郎(男優)
原作深町秋生『果てしなき渇き』(宝島社刊)
脚本中島哲也
唯野未歩子
作詞松本隆「SWEET MEMORIES」
主題歌ディーン・マーティン「誰かが誰かを愛してる」
挿入曲でんぱ組.inc「でんでんぱっしょん」
松田聖子「SWEET MEMORIES」
撮影阿藤正一
製作ギャガ(「渇き。」製作委員会)
企画ギャガ
配給ギャガ
特撮BIG SHOT(ガンエフェクト)
納富貴久男(ガンエフェクト)
美術磯見俊裕
編集小池義幸
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【クチコミ・感想】

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55.《ネタバレ》 グロさと暴力描写が尋常じゃない。時折インサートされるアニメーションやポップな場面がなければ、これは園子温監督の映画?と錯覚してしまうほどです。作品を根本から否定する意見になりますが、加奈子が明らかな人格異常者であることを、親たちがこの年齢になるまで全く気が付かない、という事実に違和感を感じました。幼少の頃から何年も共に暮らしていれば、奇行の数々はあるだろうし、その兆候は少なからず感じるはず。特に母親です。その辺にいる不良とはワケが違う、このような犯罪者と一つ屋根の下で暮らしていて、何も知らなかったではあまりにも不自然です。藤島の行動に全く賛同できないことも大きなマイナス。娘をこれだけ愛しているならば、娘のためなら何をしても許される、では日本中が犯罪者で溢れてしまいます。過度な暴力描写は他の監督に任せて、「下妻」「嫌われ松子」路線をもう一度。渇きではなく、これは私の渇望です。 タケノコさん [映画館(邦画)] 2点(2014-07-03 23:43:48)(良:2票) (笑:1票)

54.《ネタバレ》 久々に中島監督の大失敗作。テンポ良さ気に見えて冗長。3時間くらいに感じた。

テーマはこれ人間の愛と狂気なら前にやったじゃん。「告白」や「松子」で。なんでまた?
若い子の軽い狂気、好きですねえ。
おお!!こいつが黒幕だったのかあああ!!こいつが犯人かああ!とかいう驚きもなにもない。
すべて他人ごとに感じる。見事に感情移入できない。
グロだのなんだの言う人が多いが、たいしたことない。コレ以上の映画なんかいくらでもある。
このストーリーって、むしろ完璧に推理ミステリードラマ風に調理したほうがよかったんじゃないだろうか。

役者は役所広司は熱演だがイマイチ単調。娘の小松菜奈はうまいがゾッとするような悪魔のオーラがない。
こんなガキに惹かれるかという感じ。妻夫木はなかなかよかった。

とにかく進撃の巨人のほうを降りてやるような映画じゃない。
大駄作。ぶっちゃけてゆうと、この映画の言葉を借りると「クソ」つまらん。
以上。

うさぎさん [映画館(邦画)] 2点(2014-06-29 01:16:02)(良:3票)

53.《ネタバレ》  今回もまた中島監督らしい映像の洪水っぷりなんですけど、でもこれまでと違ってちっとも面白くありません。

 暴力とか悪とか、そこに魅力を感じないの。「そういうのが嫌いです!」とかっていうんでなくて、この映画のソレが類型的で表面的な感じ。暴力団絡みとか警察も含めた陰謀とか大物とかいう話になると、ああ、そっちね、って。そのウンザリする感じを決して越えてはゆきません。

 加奈子って魅力的じゃなきゃダメなワケですよね。それで初めて成立する話で。ところが、そんなに魅力的なキャラに見えないんです。周囲がみんな魅了されちゃう、振り回されちゃう、そして破滅してゆく、その流れに説得力を与えるのは、少なくともあの異様にダサいダンスシーンではないハズで。
 「彼女は幻影のような存在でもある」という事か、揺れ動くフレームの中、光の中、逆光の中に存在してたりする画が多いのですが、その曖昧さは決して魅力を醸すのに効果を生んではいないと思います。

 シネスコ画面いっぱいに顔のアップの連続だったり情報で埋め尽くしたり、だけどなんかそれが空疎。中身が無いのにゴテゴテ飾ってるようで、それはこの映画のテーマにも繋がっているようにも思えますが、でも、その平板化した状態はシネスコの使い方が下手なんじゃない?って。

 原作からしてつまんないのかもしれませんが(少なくともこの物語ではねぇ)、にしても独自の魅力でガーン!ってクるもののない、既成のイメージの寄せ集めコラージュに終始した感じで、これまでの中島作品が好きだった私としては今回、失望が大きかったです。 あにやん‍🌈さん [映画館(邦画)] 4点(2014-06-29 00:26:48)(良:3票)

52.《ネタバレ》 オシャレにカッコつけようとしてスベってしまった場に居合わせたような居心地の悪さ。役所広司の熱演?も空回りしているようで見てられない。あの演技は暑苦しいだけで、本物の狂気や怖さ、怒りや憎悪を感じない。全然伝わってこないので、娘の狂気や怖さを引き立たせるための狙いなのかと勘ぐってしまうくらい。
どっちにしても、中島哲也監督にしては期待はずれ。中島作品は好きなのだが、こういうヤバイ世界は全然向いてないのかも。アンダーグラウンドのダークな世界を扱うのであれば、真に迫ったエログロを避けないほうが面白かったのに。「グロ過ぎたら、ホントに申し訳ありません」との監督の謝罪文が話題になったが、そこまでのグロでもない。エロは皆無に近くて生ぬるい。過激なふりをしたイミテーション。耐性のまったくない人には、これでも刺激が強すぎるのかもしれないけれど。
こういうドロドロしたものに関しては、韓国映画のほうが一枚上で本物っぽく迫る。役所広司の役にしても、チェ・ミンシクあたりのほうがピッタリくる。役所広司の中には本物の狂気は存在せず、きっと根が常識人の良い人なんだろう。そういう意味では、本当に狂気が潜んでいるのかもしれないと思わせる北野武とも違う。演技のうまさでいえば、出番の少ない中谷美紀のほうが目に留まった。
アイドルをキャスティングしたせいなのか、内容の割りに中途半端に終わった印象。小松菜奈に悪魔のような女子高生役をやらせるのなら、演出も及び腰にならず徹底してほしかった。どうせなら園子温くらいのことをサラッとやってくれないと。できないのなら、わざわざエロ、グロ、狂気、タブー満載の原作を映画化する意味が薄れる。 飛鳥さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2015-05-23 01:12:43)(良:2票)

51.《ネタバレ》 終幕。茫然自失。とりあえず、ペットボトルの水を喉に流し込んだ。
“潤い”を感じるのに一寸の時間を要した。
渇き切ったのは、喉か、心か。

善し悪しを判別する前に、”とんでもない”映画であることは確かだと思えた。
「劇薬エンターテイメント」というキャッチが示す通り、この映画は「猛毒」以外の何ものでもない。
映し出されたものは、絶望、絶望、そして絶望。
はっきり言ってそれ以外の要素は見出せず、クラクラする。

誰がどう拒否感を示し酷評しようとも、それを論破する論理は見当たらない。
「吐き気がする」と言われれば、「まったくその通りだね」と言う他ない。

しかし、だ。

己の理性が拒否し、目を背けたくなる描写が羅列される程に、自分の中で染み出すように生じている「高揚感」を感じ、身動きが取れなくなった。
体のあちらこちらの血圧が高まり、紛れもない「興奮」を覚えている自分自身を呪いたくなった。

その理由は明確だ。映画の中の誰でもなく、僕自身が“加奈子”という【悪魔】に魅了されてしまっていたのだ。

こつ然と消えた己の娘・加奈子を探し求める主人公。
演じる役所広司の脂ぎった表情が、娘の悪魔性が明らかになるにつれ油分どころか水分さえも消え失せ、渇いていく。
父親は娘の生存を終始望むが、その「理由」と「目的」は絶望と共に変わっていく。

この映画を拒否する人を否定するための論理が見出せないのは、この映画そのものに論理など存在しないからだ。
即ち、悪魔が悪魔であることに理由など無い。
言い換えれば、悪魔が悪魔であることに罪悪など生じる筈も無い。
“それ”が、娘であろうと、恋人であろうと、友人であろうと、教え子であろうと、出会ってしまった以上、憎むべきものは魅了された己自身と人生そのものだ。

この映画は、そういった嫌悪感も、おぞましさも、吐き気すらも“エンターテイメント”として悦楽に浸るべき作品なのだろうと思う。


拒否に対して決して擁護は出来ないし、心から薦めることも出来やしない。
ただし、コレがとんでもないものであることは間違いないし、ならば唯一無二の映画であることも否定しようがない。
この正真正銘クソッタレな映画に狂わずにはいられない。 鉄腕麗人さん [映画館(邦画)] 10点(2014-07-03 23:58:08)(良:2票)

50.《ネタバレ》 制作が「やりたかったこと」はうっすら分かるんですけど、(冒頭が露骨にタランティーノですし)これはもうセンスの問題といいますか、バイオレンスを料理できる人とそうでない人って明確に分けられると思うんですよ。
タラ風にスタイリッシュにしたい、北野風に乾いたバイオレンスを撮りたい、という思いばかりが募った結果、「いつか見た事ある」コラージュの寄せ集めみたいです。
イカれた若者の生態としてクラブで踊らせる、(それもフラッシュ点滅で)、ヤクザは暗い倉庫でリンチの画を撮る、じいさんと女子高生の援交場面を差し挟む。ああこの使い古した画づら。
中2病をこじらせたような内容ですので、ヒロインは3度見するような逸材であってほしい。集団アイドルの中から引っ張ってきたような普通の小娘では持たないです。
そして「狂気」が絶対的に足りない。役所広司はやたらと「クソが」を連発してケータイを叩き付け(よく壊れないものだ)、ヤクザは「ゴミが」の繰り返し。この語彙の乏しいこと。これでは知的レベルの低い”人格障害のひと”でして、狂気ではありません。怖いというより鬱陶しい。
ストーリーはそういえばこれミステリーだったか、と途中で思い出すほど話の構築度はおざなりですし、人が殴られる場面を好むわけでもないので、飽きましたしやや苦痛でした。 tottokoさん [CS・衛星(邦画)] 2点(2017-04-10 00:08:11)(良:1票)

49.《ネタバレ》 普段、積極的に邦画は観ない。何故かというと、安易な商業主義に走るあまり、アイドルのPVもどき・昔のアニメの実写化・テレビの連ドラの延長でしかない「ナントカ・ザ・ムービー」等というほとんど中身のない類型的な作品ばかりが公開され、僕が映画に求めるものがそこにはないように思えるからだ。そんな邦画の世界で僕がその新作を心待ちにする数少ない傑出した才能の持ち主である中島哲也監督の待望の最新作ということで、もう期待に胸を高鳴らせながら今回ツタヤでレンタルしてきた。夕食を食べ終え、トイレで用を済まし、部屋の電気も暗くして、映画の世界にどっぷり浸かろうともう万全の体制を整えてDVDプレーヤーにディスクをセットする。長い最新映画情報も終わり、ようやく本編が始まるといきなり主役を演じる役所広司が口汚く罵る「この糞が!!」という言葉…。さらに続く、極彩色の映像で描かれる不穏なバイオレンス&エロ描写に、「ああ、これこれ。この誰もが最後まで安心して観ていられる“無難な”娯楽映画ばかりを求める昨今の邦画の観客たちにガツンと挑戦状を叩きつけるような、いかにも中島哲也監督らしいこのアンモラルで淫靡な世界観。これを待っていたんだよ~」と僕のテンションは否が応でも上がっていくばかり。『告白』という中島の生んだ傑作を髣髴とさせる、心に闇を抱えた中学生たちが織り成す不穏な世界と、狂った大人たちの狂った欲望がどんどんとエスカレートしてゆく阿鼻叫喚の地獄絵図を交互に展開させ、さらにはそんな狂った世界を彩るポップでサイケな抜群の映像センス、「やっぱ、中島哲也は天才だ!」と僕はそんな不穏で淫靡な世界にますます嵌り込んでいった。だが…、1時間が過ぎ、完全にぶっ壊れてしまった役所広司が暴走していく後半からそんなヒートアップした僕のテンションは急速に萎んでしまうのだった。加奈子という悪魔的な美少女が周りの人々をどんどんと不幸にしていく過去パートと、アクの強いキャラクターたちが織り成すもろにタランティーノを意識しただろう現代のバイオレンス展開が完全に乖離しているのだ。この2つの世界が上手くリンクしていない。これが本作から僕の心が離れてしまった最大の原因だ。僕が中島哲也の作品に求めるものは、極端なまでにシニカルな暴力描写と人間の心の闇に鋭く切り込む冷徹な視線、そしてその狭間に垣間見える豊かな詩情性だ。もう言わせて貰えば、この役所広司演じる狂った父親の暴走ストーリーは完全に要らなかった。加奈子という悪魔的魅力に満ちた美少女がその持って生まれた“美貌”と“悪”でもって、周りの世界をどんどんと破滅させていくというこの耽美的ストーリーだけを徹底的に追求していたら、既存の道徳観を爽快に踏み越える物凄い傑作になりえただろうに。残念と言わざるを得ない。とはいえ、それまでの作風に安易に留まることなく、さらに新しい世界を追求する中島哲也監督のそのアグレッシブな姿勢を僕は素直に称えたいと思う。今回は残念な結果に終わったが、これからも彼の新作を期待して待とうではないか。 かたゆきさん [DVD(字幕)] 6点(2015-08-17 22:46:25)(良:1票)

48.《ネタバレ》 へー役所さんこんな役やるんだ~、すんごい役を引き受けたもんだわ~~。でも後半ちょっと一本調子になってきて少し飽きてきたかも(カラダも強過ぎるしw)。全般的な構成や時系列のいじり方は面白いけど(ちょっとタラちゃん風?)最後の辺りはなんだかよく分からなくなってきて制作側もうまく消化しきれてない感じ。というか前作の告白は最後のある意味爽快感があったけど、今回の後味の悪さはちょっと苦手かなぁ、、、と久々にカミサンと映画を観に行って重苦しく帰ってきた二人でゴザイマシタ Kanameさん [映画館(邦画)] 5点(2014-07-13 09:44:22)(良:1票)

47.衝撃映像をあまりにも見せられるので、衝撃的な出来事がこの作品では日常的に起こる普通の出来事に見えてしまった。展開が飛び飛びでわかりづらいし、薬も暴力もエロスも全く痛みが感じられない。ただ映像を見せたいだけの作品に終わっている。 Yoshiさん [映画館(邦画)] 4点(2014-07-12 00:53:47)(良:1票)

46.《ネタバレ》 地上波で放送されることは、まず無いので、興味を持たれた方はどうせなら劇場へ足へ運んだ方が良いでしょう。
とにもかくにも、これでもか!というほどの毒を垂れ流し状態で全く救いもなく、
観る側を選ぶ映画で、ファミリー感もまったくない作品ですが、
ぬるい評論を気にして大人しくなるよりは、自分の作りたいモノを貫き通す姿勢は、
個人的に評価したいし、
問題があるだのどうだのという提議は、所詮、個人の主張でしかなく、
世論の全主張であると平気な顔で言い放つPTAはすっこんでろ。という雰囲気が好きです。
まぁ、しかし、最初っから最後まで絶望しかないのも珍しい。
面白いか面白くないかとの判断では、そこまで面白くはなかったけど、
こういう挑戦的な作品は増えてほしいし、火を絶やさずいて欲しいので、甘々の7点です。 バニーボーイさん [映画館(邦画)] 7点(2014-07-06 20:39:14)(良:1票)

45.《ネタバレ》 原作未読。うーん、面白くない…そして、長い。私にはこの作品、全く合いませんでした。ひたすら汚らしい形の役所広司が「クソが!」と叫び、暴力を振るうシーンを見せられ続ける映画。時系列や人物が異なるシーンをかなりしつこく繰り返しカットインさせる手法も、さして効果的とも思えず途中で飽きましたし、何より物語を把握する妨げにしかなっていない。主人公や娘の行動原理も不明で「あいつは俺の娘、俺がぶっ殺す」のセリフが言葉通りで無いとしても、何を目的にどうしたいのか、さっぱりでした。頭を使う訳でもなく、行き当たりばったりな捜査も、ほぼすべてが暴力で進行。目を背けたくなる残酷シーンも多く、正直途中で見に来たのを後悔。ラストもいきなり時が過ぎ、カタルシスも無いまま終了。「告白」も後味の良くない作品ではありましたが、話は面白かった。こっちの方は全く救いがない。4点 蛇蟇斎狐狸窟さん [映画館(邦画)] 4点(2014-06-28 16:04:14)(良:1票)

44.私は8bitさんとは逆で、観に行く前の日に原作を熟読し、ばっちりと耐性が付いた状態で観に行ったので、いくらバイオレンスなシーンが続いても全然余裕がありました。
原作を知らずに「告白」の中島監督だから観に行ったという人には期待ハズレかもしれません。「告白」では全編に渡って無駄の無い完璧な映像世界が繰り広げられていたが、本作は荒削りで暴力シーンのたびに挿入される血のカットや、わざとらしい効果音も多く、演出がかなり大味な印象を受けるからだ。
内容としてはかなり原作に忠実だったので文句無し。違うのはオダギリジョー演じる小山内がただの快楽殺人者になっていた事くらいかな。まあ、小山内の子供のエピソードとか盛り込んだら上映時間的に長くなりすぎるから省いて単純に悪役にしたのかな。

簡単にどういう映画か説明すると、これは2時間あまりの間、ひたすら役所広司を観る映画である。終始、画面狭しと吠えて暴れまくる!まるで「役所広司」という怪獣映画を見ているかのよう。殴って殴られて、撃って撃たれて、叫びまくって、罵って、ゲロは吐くは、ヤクは打つは、強かんするはでとにかくヤバすぎる。こんなダーティーな主人公なかなか居ない。常に血と汗にまみれているので大画面で観ると余計に暑苦しい。これは久々に良い役所広司。このテンションの高さに付いていけるかどうかが鍵。 ヴレアさん [映画館(邦画)] 8点(2014-06-28 00:03:49)(良:1票)

43.中島監督の作品は好きなものばかりですが
コレはあまり面白くなかったです afoijwさん [DVD(邦画)] 6点(2023-03-16 19:51:03)

42.《ネタバレ》 内容はともかく、終始うるさい映画。
静かな描写は出来なかったものか?
人間が内に秘めたる狂気を描くのに、ここまで騒々しく描く必然性はあったのか?
挑戦的な映画だと思うが、趣味には合わなかった。
期待して見ただけに残念。 にじばぶさん [インターネット(邦画)] 5点(2021-07-12 00:33:16)

41.《ネタバレ》 いろいろな意味で問題作なのだが、個人的にはそこまで嫌いになれなかった映画だ。ノワール調の小説や映画を自分が好んでいるからだろう。中島監督によるアニメーションやアイドルソング等を用いたカラフルでアヴァンギャルドな演出も、日本のくたびれた郊外で右往左往する狂った人間たちを描くという意味で、そこそこ成功していたようにも見える。

しかし、嫌いになれないからといって、高評価するというわけでもない。

映画作品としては全体的に粗が多いのは事実だろう。劇中のファムファタールである小松奈菜の演技はデビュー作ゆえに非常に硬いし、その他の人物描写や設定も、彼らが狂っているからおかしいというわけではなく、彼らの設定があまりに現実味がなさ過ぎて、陳腐で突飛に見えて仕方がないのだ。不良グループはまだいいにせよ、腐敗した警察や裏社会の大物、殺し屋までもが、さも当然のようにこの映画では登場する。しかし舞台は現代の日本だ。アメリカの犯罪多発地帯ではない。彼らのような存在に説得力を持たせるには、彼らがどういう事情のもとに腐敗しているのか、どのような仕事を手掛けて権力を維持しているのか、どうして平然と生活ができているのかを描かないといけないが、映画はその点を見事に省略している。設定に現実味がないのはそうした背景説明に手間暇をかけなかったからだと思われる。

他にも粗はあるのだが、本作最大の欠点は、そもそも原作小説の出来が悪いということだ。原作は、ジェイムズエルロイの名著ホワイトジャズの日本版を目指して作ったと思しき三文小説に過ぎない。原作は映画以上に陳腐な設定が頻出する(エルロイの作風を目指しているのがわかるから、余計に目も当てらられない出来だ)。翻って映画版の方が原作の稚拙な部分をある程度改変し、客が不快感を抱く性描写・暴力描写も加減をしていることがわかる。監督の手腕やキャストの演技が悪いという以前に、脚本家や本作の映画化を企画した人間の責任が一番大きいような気がする。たぶん本作が名作になるとすれば、原作設定をより現実的に変えて、娘を捜索する過程をもっと丁寧にして、…でもそうすると原作とはまるで別物になるから、やっぱり原作の選定がそもそもおかしかったということだな(笑) nakashiさん [インターネット(邦画)] 5点(2020-05-31 09:58:56)

40.ただただグロかった。狂いすぎててただ普通に怖かった。薬物に手染めた気分になれたwまあでも小松菜奈とか森川葵の可愛さを拝めるためだけにもみる価値ある?とりあえず怖すぎてわかんなかった culturallyeducatedさん [インターネット(邦画)] 4点(2020-01-31 09:20:57)

39.《ネタバレ》 中島監督、滑った…っていう感じでしょうか。原作未読ですが、ラストの雪の中の下りが蛇足すぎて飽きました。 こんさん99さん [DVD(邦画)] 5点(2019-02-24 08:55:22)

38.《ネタバレ》 たしかに面白くない。
誰もが引き込まれる魅惑の悪女の役がミスキャストじゃ、最初からつまずいてました。
で、面白くなりそうな予感がする度に、逆の展開でガッカリの連続。
観る側の期待を、裏切り続けて何が面白いのかこの監督。いや原作の問題?

誰もが加奈子の仕打ちに怒って抗議するセリフ「君は僕を裏切ったのか? 何が面白いの?」
それはこの映画見た観客のセリフでしょう?
まさかそれを狙った? これにお金出して映画館で見てたら怒り心頭は必至。
ちっとも現実感が無い原因は、キャラの設定や警察の行き過ぎた腐敗や高校の荒み具合の描写等。
全体にリアルが気薄で、「対岸の火事(しかも映画のロケ)を見る」の域を出ない。逆効果。

モラルハザード、バイオレンス、ドラッグトリップの投売りムービー。
感心したのは、普通なら致命傷で持たないはずの登場人物達のしぶといとこ。
まだ死んでないし動けるのかよ・・? と感心してばかりでした。 褒めてませんけど

会員特典の無料試聴で難は逃れたけど、貴重な時間無駄にしました。
ご注意下さい。 期待してたモノは描かれません。 はいココ重要です。 グルコサミンSさん [インターネット(邦画)] 3点(2019-01-16 21:50:49)

37.《ネタバレ》 絶え間なく切り替わるカットやシーンの意味が少しずつわかってくる最初30分は「面白いかも」と思ったけれど、同じテンションでダラダラとバイオレンスやショック描写が続くので、1時間を過ぎるころには飽きてしまい、1時間半ごろにはもういいから早く終われとだけ思ってた。「クソ」を連発する役所広司は「S...」や「F...」を連発するアメリカ映画のパロディなのかもしれませんが、新鮮なのは最初だけ。妻夫木君、オダギリジョー、中谷美紀などのスター俳優なみなさんも、それぞれに10分程度ずつ「演技派でしょ」な感じの見せ場を用意する芸能界的バランス感覚しか印象に残らない。あの大富豪なおっさんが、某IT企業の会長風だったのだけ、クスリと笑えた。小松菜奈さんは、その声とルックスには説得力あったけど、あの「キャハハハ〜」な笑い声だけは完全に演技力不足。そればっかり繰り返されたせいで新人感が拭えず残念でした。二階堂ふみ、橋本愛、森川葵などの「映画好き」が好きそうな若手女優のキャスティングも悪くなかったけど、二階堂さん、橋本さんについてはちょっともったいない使い方だった。よかったのは、清水尋也君。この後演じた『ソロモンの偽証』の不良や『ちはやふる』のSキャラとは全く正反対の「いじめられっ子」演技は、若手演技派としての実力を示したと思う。不謹慎な内容をオールスターキャストで本気でやる、ことには意味があるのかもしれないけれど、この手の作品には本来「最悪でサイコー」なドラッグ的な面白さ、吸い込まれたら抜けだせない感というのは必要なんだと思う。でも、この映画は見れば見るほど冷めていく、ドラッギーとは正反対な方向性で(ラストの雪山で完全に冷め切る)、監督が何をしたいのか、どう見ればいいのか、さっぱりわからない1本でした。 ころりさんさん [CS・衛星(邦画)] 4点(2018-07-15 11:23:42)

36. ちょっとがっかり。どんな性格になるにしても、どんな行動をするにしても、ちょっとぐらい背景がわからないと疑問が膨らむばかりです。 海牛大夫さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2016-10-08 20:45:24)

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【点数情報】

Review人数 55人
平均点数 5.18点
023.64% line
100.00% line
235.45% line
347.27% line
4610.91% line
51730.91% line
61018.18% line
7814.55% line
847.27% line
900.00% line
1011.82% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 3.66点 Review3人
2 ストーリー評価 3.80点 Review5人
3 鑑賞後の後味 4.40点 Review5人
4 音楽評価 3.66点 Review3人
5 感泣評価 2.66点 Review3人

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