みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
14.見た後に何か残るかと言えば、・・・感動とかそういうことではなく、ただただ嫌な感じだ。 気の弱い人は見ないほうがいいかも。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2021-08-15 18:43:27) 13.フィリピンの島で一人の男が飢えと孤独に苦しむ。 前線での攻防は無いが実際の戦場を体感しているようだ。 極限の飢えによるカニバリズム、肉の塊になる仲間、砲弾が飛び交い常に死と隣り合わせ。 まともな精神状態でいられるはずがない。 ドラマ性は乏しいが、静寂な反戦を感じる。 【mighty guard】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2020-09-13 17:42:36) 12.原作の大きさ、凄さの足元にも及ばないが、映画のストーリーとしてはそれなりにまとまっている。兵士の顔の汚れ方がお笑いコントのメイクみたい、上官に対面した時だけ咳が出る顔色の良い動きの俊敏な結核患者等々突っ込みどころもそれなりにある。 【ブッキングパパ】さん [インターネット(邦画)] 3点(2020-05-05 20:23:14) 11. 太平洋戦争末期のレイテ島を舞台に、日本兵の悲惨な実態・戦闘の激しさを通じて戦場の狂気を浮き彫りにした作品。ドキュメンタリー映像では迫り切れない戦争の実相に、文字通り肉迫。戦争映画で肉体の損壊をモロに見せる演出には懐疑的な考えで、奇しくもこの映画公開年に他作品のレビューで否定的な意見を記述した。だが、題材によってはそれもありかなと思うようになった。本作の場合、全体の流れからみるとグロテスクな映像という印象があまりなく、肯定的に受け止めた。 時折映る山々や雲の流れ・海流等、自然の息遣いが一層悲惨な状況を引き立たせる。暗闇の中で一転、サーチライトから始まる戦闘シーンは凄惨極まりない。戦争とはこういうものだと思う。ケイトウの花と人肉の対比は残酷な現実を映す。 惜しいかなリリー・フランキー以外の俳優陣は素人っぽさが目立つ。小声での会話は、極限状態における飢えや栄養不足、士気低下を背景にした表現だと思うが、リアルさにこだわり過ぎの印象で、あまり効果的な演出とは思わない。 何年か前に親類の年寄りから聞いた逸話を思い出す。戦争当時、関東地方のある都市でアメリカ軍の空襲に遭い、そばにいた人の上半身が吹っ飛んだという話だった。 【風小僧】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2020-03-08 18:52:48) 10.中学に入る前後くらいの頃に、世の中に文庫本なる廉価なものがあるのを知って途轍もなく世界が広がったような気がしたものですが、当時読んだ2つの戦争文学が妙に心に引っかかってて、というか、それらの小説の主人公・「田村一等兵」と「木谷一等兵」の存在が、妙に心に引っかかったのでした。おそらくそれは、彼らの存在が、人間が生きていく上で受けねばならぬ束縛、不自由さみたいな、普遍的なものを反映しているように感じられたから、かも知れません。後者は勿論「真空地帯」の「木谷」であって、彼は軍隊組織の中で抜き差しならない立場に置かれている訳ですが、一方、本作の主人公である前者の「田村」は、戦場で極度の飢餓状態に追い込まれており、いわば人間が肉体を持つが故に束縛された不自由な状態となっています。 そういえばこの「野火」という小説の中では人肉食がテーマの一つとなってますが、手榴弾で負傷した木谷が自分の肉片を口にし、その行為は明らかに自分の自由だ、なんて言う場面があって(映画ではかなりアッサリと描かれてます)、このエピソードが何だか作者の主張を無理矢理に挿入したみたいな違和感を昔から感じていたのでした。が、確かにこれもまた「自由」の問題であって。小説の木谷は、肉体の束縛だけでなく、神の視線という束縛、いやむしろ、「神の視線を意識している自分自身」にこそ、束縛されているのかのような。 というような観念的な部分は、映画の中で語ろうとすれば、独白に頼らざるを得なくなっちゃうので、本作では直接には描かれません。途中、他の兵士から「お前は自由だ」なんて言われる場面こそあるものの、この作品における木谷には自由など持ち合わせておらず、未知の島を彷徨う自由、死を身近に感じる自由なんてものもない。 死は恐怖。肉体という厄介なものを抱えた人間は、それ故に飢餓に苦しみ、またそれが故に敵の攻撃で肉体を損壊させ、のたうち回る。 そういう恐怖が、この映画では徹底して描かれています。映画前半で目を引いた花の「赤さ」が、終盤、友軍兵士の血に染まった舌の「赤さ」として再現し、我々の目に突き刺さってくる。この何という恐ろしさ。 そういう視覚的な怖さの一方で、劇中のセリフは抑制され、主人公の内面は封印されていますが、奇怪なラストで彼の内面が一気に噴出して、ドキリとさせられます。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2019-10-26 12:14:29) 9.オリジナルの方が飢餓感は伝わった。でも悲惨な状況はよく伝わってくる。こんなとこに放り込まれたら精神がやられるな。 【noji】さん [インターネット(邦画)] 6点(2019-10-03 23:19:10) 8.私は幸いにして戦場の凄惨さを知りませんが、まあこんな感じだったんだろうなあと思わせてくれる作品でした。しかし、それ以上でも以下でもありません。やたらとグロい描写がありますが、中盤以降は「またか」という感じ。人間の戦場における狂気は恐ろしいですが、平時における「慣れ」も恐ろしいものです。 それと、この作品に限らず、だいたい邦画はセリフがはっきり聞き取れません。小声で早口で話すので、当然でしょう。そのたびに手元のリモコンでボリュームを大幅に上げると、次の瞬間には効果音やBGMが大音量で流れたりして、夜間に茅屋の大画面テレビで見ている身としては気が気ではありません。こういう部分で観客への配慮って、してくれないんですかねぇ。役者の滑舌を基礎から鍛え直すとか、せめて字幕を入れるとか。 【眉山】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2019-09-18 02:10:01) 7.意図的にやっているのかもしれないけど、背景の風景や映像が綺麗すぎるのは、やはりどうにも気になります。そこで戦闘が行われたという気がせず、主人公以下数名だけが脈絡なく突然放り込まれただけのように見えるので、肝心の心理描写に説得性がないのです。あと、全体的にみんな最後の方まで動きが元気なので、そもそも飢餓状態にも見えないのだな。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2019-08-22 01:40:05) 6.2014年に作られたとは思えないですね。 【次郎丸三郎】さん [DVD(邦画)] 7点(2018-06-03 13:02:04) 5.悪くはないのだけど、この手の話をあのラストで締めくくると 印象ばかりで感想として残るものが、少ないのは仕方がない所か どうしてもチープ感が付きまとうし 演技力だけでは絶望的に追い込まれた感じは出ていない 顔の汚れなど、なぜ汚れたかを描かないとメイクっぽさ全開だ しかしキワモノでなく、この作品に取り組んだことはおおいに評価します 【カーヴ】さん [DVD(邦画)] 6点(2016-10-26 17:04:34) 4.原作を読んだのは高校生のころだったか?すごい衝撃を受けました。それ以上の衝撃はないだろうと思いながら鑑賞。予想以上の映像でした。補給も作戦も何もない敗戦国の悲しさと、日本人としての無力感と、人間としての怖れがありました。 【木村一号】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2016-09-13 20:50:44) 3.想像の範囲内の出来事が 想像の範囲内で映像化してあった。 【aimihcimuim】さん [レーザーディスク(邦画)] 5点(2016-08-19 22:47:57) 2.日常で目にする空よりより青く、雲はより白く、樹々はより青々と生い茂る。 血はより赤く、暗闇は全てを飲み込むかのように暗い。暗闇に照らされた光は、無機的な明るさを放つ。そうした色が混ざり合い、全てが主張する事が、世界の混沌を作り出す。 音は増長され、視覚(カメラ)は混乱を起こし、時間は感覚を失う。敵が、さらには自分すらどこにいるのか、どこから弾が飛んでくるのかもわからない。 色彩も状況も感覚も、全てが方向性を失い麻痺したとき、飢えが極限をむかえ、人間が道徳や倫理観を超える。 そこでは、観客が画面の向こうで、安心して出来事を見る事を決して許すことはない。 【ちゃじじ】さん [DVD(邦画)] 8点(2016-06-09 03:18:05) 1.迫力ある描写でしたね。賛否はあるでしょうが、この映画なら必要だったように思います。 ただ、最後の書斎での食事シーンは少し大げさに感じるんです。 カニバリズムは究極の飢えの状態ではどの時代でもあった話ですし、現在でも遭難などの際にはあります。 一線を超えて獣になった人間も平穏を取り戻せば再び人間らしくなるのが普通かな。と思うんですよね。 【東京ロッキー】さん [DVD(邦画)] 6点(2016-05-23 16:33:07)
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