みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
12.《ネタバレ》 なんだ、日本には松本清張がいたじゃないか。こういう重厚な人情の物語を観せられては、トリックやゲームのような展開に心血注ぐ外国のサスペンスなんて観られたもんじゃない、なんて思ったよ。ラストのたたみかけるような展開。それぞれの人物が情を持ってて、その懐の深さ、悔しさなどに感動した。野村芳太郎の監督作品の方が有名だけど、どうしてどうして、この犬童一心監督作品も充分、素晴らしいです。広末涼子、中谷美紀、木村多江、みんな見事だった。特に広末は同時期に創られた「ヴィヨンの妻」で見せたキャラとは正反対の役を見事に演じてて、彼女は女優に人生かけるのだな、と私生活の混乱ぶりが理解できた。女優だけでなく、鹿賀丈史がラスト自殺するとこなんか、インテリだったのに、パンパンやってまで家族を守った中谷演じる女性をすべて理解したうえで愛していたのだなあと思わされ、涙が出た。本当、良い映画でした。 【トント】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-10-30 14:49:55) 11.途中まで観たところで、以前に違う作品をテレビでみて筋を思い出し、推理作品としては致命的なダメージを受けましたが、まあまあ楽しめました。木村多江ってなかなかやるんだなと思いましたが、西島秀俊はあまりうまくないなあと思いました。 この話を知らない人は観てみてもいいかも。 【ぽじっこ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-10-23 14:55:10) 10.《ネタバレ》 こういうきちんと細部に拘った映画、大好きです。古い町並み、人々の服装、髪型、工場の内部、ほんの少しの点もなおざりにしない真面目な姿勢、それだけで充分評価に値すると思います。(ただ、殺人シーンの安っぽいCG、綺麗にそろう選挙運動のおばさんたちのコーラスだけは少し興ざめでしたね、あんたらは合唱団かっつうの) ま、ストーリーは、サスペンス物見慣れた人間には、特に新味も。(塚、この小説がサスペンス物の原点なんだから当たり前っちゃあ当たり前ですけど) 社会性が足りないというご指摘も見受けられましたが、そりゃ無理な注文ですよ。若い女の子が軽い気持ちで風俗や援交する時代に、このテーマで社会性を出せってもそりゃあ。 広末にもう2、3年前にやらせたかったな。 原作読んでから 木村さんの英語にもう少し工夫が欲しかった。片言の英語で話したら、みんな〇〇〇〇かい! 細かいところまでしっかり作ってると思わせて、変なところに手抜きがあるおかしな映画。 【rhforever】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-10-13 15:08:20) 9.《ネタバレ》 後半の畳み掛けるような展開は見ごたえ十分。なので前半のテンポの無さと、伏線が不十分なのが残念。真実が判明するまでの過程がよくわからない。中谷美紀が迫力あったのと、中島みゆきの主題歌は良し。 【ラグ】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-07-24 23:25:06) 8.なかなかに見ごたえがある作品である。 広末涼子演じる禎子が狂言回し役。 後半彼女の語りで真実が明かされるのは良いのだがどうも彼女の立場では知りえない内容がかなり含まれているようで、さらにそこにいたるまでの話の流れから唐突に怒涛の説明に入っていってちょっと戸惑いを感じた。 3時間くらいの長さが許されたらこのあたりはもっとうまく処理されたかなと思う。 後半に見られる中谷美紀の迫真の演技が作品の質を高めた。 ほんと、怖かったよ。 そして薄幸の女を演じたら右に出るもの無し、日本一の木村多江。 もう涙なくして見られません(っていうのは大袈裟だが)。 CGの使い方がさりげなくてとても良かった。 とても自然な処理で映画館で一度鑑賞しただけではどこでCGが使われていたのか良く分からないが、蒸気機関車、駅のシーンなどで使われていたと思う。 日本の特撮もここまで来たかと思ったがエンドクレジットを見たら特撮処理は韓国への外注だった。 海際の崖でのシーンは逆に舞台的な大袈裟なライティングで自然さからはかけ離れていたが演出としてこれはありだろうと思う。 【称えよ鉄兜】さん [映画館(邦画)] 8点(2009-12-19 04:45:03) 7.《ネタバレ》 同行者は「おもしろかった」と言ってましたが…個人的には「いい映画」とは言い難い微妙な作品。後半の説明ゼリフ祭りが興を削ぎ、広末の超現代的芝居に鼻白み、オンリーユーの唐突さに腰抜かし、と欠点が多く目に付きます。演出のつたなさのせいか、たんなる殺人事件映画になってしまっているのも残念(ま、ポスター見た時点で人間ドラマを見られるとは期待してなかったけど)。中谷美紀はしっかり芝居してますが、他の映画の彼女に比べると、「手ェ抜いてんな」感がぬぐえません。 それと、『ゼロの焦点』というタイトルの説明がないのはどうして?これじゃ小説読んでない人はタイトルの意味がちんぷんかんぷんでしょう。 【ケルタ】さん [映画館(邦画)] 5点(2009-11-25 14:45:01) 6.原作を読んだことがないのでわからないが、ラストの展開が早すぎて内容が薄く感じてしまったのが残念だ。 【ぺん】さん [映画館(邦画)] 6点(2009-11-23 00:20:04) 5.《ネタバレ》 原作やオリジナルを知らずに、本作を単独で評価すれば、5点か6点かという評価になるだろうか。松本清張原作作品なので、ストーリー自体の面白さは保証されている。 しかし、オリジナルを見てしまうと、本作は“酷い”としか形容のしようがない。途中退席をしようかと考えるほど、“憤り”を覚えたので、正確にジャッジできているとは思えないが、カラクリを全て知ってみると、ネタの出し方、編集や構成、脚色全てにおいてバランスが悪く、ことごとく裏目に出ていると感じられる。観客に“驚き”を与える気持ちが感じられず、ストーリーを単に流しているだけ。自分の頭に血がのぼっていたので、女優陣のせっかくの熱演も『茶番だ』としか感じられなかった。 現代において、当時の北陸を再現することは難しいが、冬の北陸を上手く表現して活かしているとも思えない。 こういうことになるのは分かっていたので、オリジナルを見るのは本作鑑賞後にする予定だったが、偶然オリジナルを見る機会が先に来てしまったのが問題だった。 松本清張の原作を読んでいないので、自分の批判が適切なものかは分からない。 ひょっとするとオリジナルが原作とかけ離れており、本作が原作に沿っているのかもしれないが、オリジナルの良さをことごとく消し去ってくれている。 オリジナルはただの殺人事件を描いたわけではないのに対して、本作はただの殺人事件を描いたに過ぎない。 オリジナルは“時代”や“過去”に翻弄された同情すべき悲しい事件なのに対して、本作は同情の余地が一切ない、自分勝手な人たちが巻き起こした事件となっている。 監督・脚本を兼ねている犬童監督はオリジナル作品をきちんと見たのだろうか。 もしオリジナルを見ているとすれば、彼の才能を高くは評価できない。 しかし、逆に穴が空くほどにオリジナルを見たのかもしれないとも感じられた。 オリジナルとは180度と言っていいほど、完全に真逆の作品に仕上がっているからだ。 単にコピーして劣化版を作成するのではなくて、自分の“オリジナル”作品を仕上げるという壮大な狙いを込めたのだろうか。その壮大な狙いが失敗しただけなのかもしれない。リメイク自体は否定するつもりはなく、自分としては歓迎をしているが、比べられる対象があるだけに、製作するサイドとしても、鑑賞するサイドとしてもリメイクというものは本当に難しいものだと感じさせた。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(邦画)] 2点(2009-11-16 23:05:00) 4.《ネタバレ》 野村芳太郎の作風を大事に踏襲し、現代の映画に使用される大げさな音楽や映像を落ち着かせて製作した感じが良かった。しかし、犯人の夫の不自然な自殺への感情や、奥ゆかしすぎる田沼久子(昔の売春婦仲間)によって、殺人への罪悪感が少しブレて軽減された感じがしたのは残念だった。個人的にはラストはやっぱり断崖の討論シーンを希望。あまりにもベタになったので、わざと避けたのかもしれませんけど。それと、窓に張り付けて刺し殺される役の人は、原田大二郎の息子さんか、ユースケサンタマリアが大胆に変装したか、まさかスケートの織田さんかと考えながら見ていたのですが、新進の劇団の方だったのですね。 【チューン】さん [映画館(邦画)] 7点(2009-11-16 18:32:38) 3.《ネタバレ》 金沢を舞台にした重厚なサスペンスドラマ。出張に出たまま帰らぬ人となった夫、結婚から一週間の新妻は必死にその夫を捜し求め、その過程の中で次々と明らかになる真実。夫は殺されたのか?その犯人は? ・・・と言った感じでストーリーは進んでいきます。 小説が原作のようですが全編通して感じたのは、本当に小説視点から映画を作ったんだなということでした。というのもヒロインの禎子(=広末涼子さん)が本当に小説の主人公よろしく、物語の読み手のような視点で物事が進んでいくからでした。そのせいで、禎子には夫を追いかけるということ以外に特にこれといったキャラクター性はありません。物語の本筋を綺麗になぞりながら、視聴者と一緒に事件の顛末を追いかけていきます。 強いて言うなら、彼女の容姿・口調などが、前述のような重々しい雰囲気のドラマの中では浮いていたような気がします。ヒロインは松たかこさんとかでも良かったかもしれない。 その他のキャストは言うことなしでした。中谷美紀さんの凛とした、しかしガラス細工のような脆さが見える演技も良かったし、木村多江さんもいかにも幸薄そうな役柄が妙にマッチしていました。作品の性格上からか男性陣は見せ場という見せ場も少ないし、描写も意図的に抑えられている感じです(ていうか作中の男性の半分ぐらいはお亡くなりに、汗)。でも鹿賀さんが自殺しようとした心理描写だけはもっと具体的に表して欲しかったな。 男女間の愛憎劇から、戦後すぐの女性の地位の確立への戦いなど、個人的にも興味深いテーマでした。 【TANTO】さん [映画館(邦画)] 9点(2009-11-16 10:40:14) 2.《ネタバレ》 戦後、女性の時代が立ち上がってゆく過程で、その中にあった哀しみを浮かび上がらせる、という点では大変に判り易くよく出来ておりました。時代の表現がきっちりできていて、現代という時代の有り様から過去を見つめてみましょうという映画の方向がちゃんと見えてました。でも(はーい、誉めるのここまで)、映画的な重量感や華に欠けるんですよね。シネスコにしただけじゃごまかせないわ。あと、女を描くには男も描かないとアカンのとちゃう? この映画、男がスカスカ。その上、大事なシーンが何故かいちいちコメディ一歩手前。泡吹いて大悶絶とか、真剣なシーンになると必ず左右の目のサイズが違う広末とか、電気付けたら真っ赤顔ヌヴァー!とか、倒れたと思ったらなんかミョーに真っ直ぐな姿勢で上向いてるとか、いちいち笑っていいんですか?って。つまり、そういうの全部、この監督さん、この役者さん達で本当に正解だったの?ってのが原因だったりするワケで。これが限界ですかぁ。もっと哀しみを上手く表現できる人々ってのがいたんじゃないかなぁ。うーん。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 6点(2009-11-14 19:22:23) 1.《ネタバレ》 ネタバレがあります。2時間サスペンス王道の要素がそもそも「ゼロの焦点」が原点だとされていますが、本作品、思わず唸りました。中谷美紀に…。歪んだ人間を見事に演じ、まさに怖い女です。個人的に最優秀助演です。まぁ今回はリメイク作品ですし、原作が松本清張とくれば、ストーリーに異議はありません。テレビでみる2時間ドラマ以上の仕上がりになっていると思います。ただ、夫、鵜原の2面性をもう少し引き出した方が、より分かりやすかったような気がします。可哀相な禎子の感情がイマイチつかめませんでした。また、終盤に流れたBGMがOnlyYouでしたが、これは酷かった。なにもここで流さなくても?と疑問に残った終わり方でした。この辺が犬童監督ですかね~。 【西川家】さん [試写会(邦画)] 7点(2009-11-10 19:49:08)
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