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砂の器

1974年【日】 上映時間:143分
ドラマサスペンス犯罪ものミステリー刑事もの音楽もの小説の映画化
[スナノウツワ]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-04-08)【Olias】さん
公開開始日(1974-10-19)


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監督野村芳太郎
助監督熊谷勲
キャスト丹波哲郎(男優)今西栄太郎
森田健作(男優)吉村弘
加藤剛(男優)和賀英良
緒形拳(男優)三木謙一
加藤嘉(男優)本浦千代吉
春田和秀(男優)本浦(山下)秀夫
島田陽子(女優)高木理恵子
山口果林(女優)田所佐知子
佐分利信(男優)田所重喜
笠智衆(男優)桐原小十郎
渥美清(男優)ひかり座支配人
夏純子(女優)ボヌールの女給・明子
松山省二(男優)三木彰吉
内藤武敏(男優)捜査一課長
稲葉義男(男優)捜査一係長
春川ますみ(女優)すみ江
菅井きん(女優)山下妙
花沢徳衛(男優)安本
信欣三(男優)桑原
松本克平(男優)三成署署長
殿山泰司(男優)飲み屋の主人
浜村純(男優)巡査
穂積隆信(男優)松崎(新聞記者)
山谷初男(男優)岩城署署長
ふじたあさや(男優)鑑識課技師
野村昭子(女優)若葉荘の小母
今井和子(女優)三木の妻
猪俣光世(女優)バー・ロンの女給
高瀬ゆり(女優)バー・ロンの女給
加藤健一(男優)三森署のジープの警官
加島潤(男優)
森三平太(男優)岩城署刑事
松田明(男優)浪花区役所係員
瀬良明(男優)扇屋主人
久保晶(男優)世田谷の主人
西島悌四郎(男優)西蒲田署署長
土田桂司(男優)西蒲田署刑事課長
高橋寛(男優)西蒲田署刑事
丹古母鬼馬二(男優)西蒲田署刑事
渡辺紀行(男優)西蒲田署刑事
山崎満(男優)西蒲田署刑事
北山信(男優)西蒲田署刑事
千賀拓夫(男優)西蒲田署刑事
後藤陽吉(男優)西蒲田署刑事筒井
浦信太郎(男優)西蒲田署刑事
菊地勇一(男優)和賀の友人
今井健太郎(男優)警視庁刑事
山本幸栄(男優)警視庁刑事
小森英明(男優)警視庁刑事
水木涼子(女優)亀嵩の農家の主婦
戸川美子(女優)慈光園の係員
村上記代(女優)安原外科病院院長夫人
五頭岳夫(男優)工藤
村松英子(女優)
出演東京交響楽団(特別出演)
原作松本清張「砂の器」
脚本橋本忍
山田洋次
音楽芥川也寸志(音楽監督)
東京交響楽団(演奏)
菅野光亮(ピアノ演奏)
作曲菅野光亮
撮影川又昂
製作橋本忍
三嶋与四治
佐藤正之
杉崎重美(製作補助)
松竹
企画川鍋兼男
配給松竹
美術森田郷平
衣装松竹衣裳株式会社
編集太田和夫
録音吉田庄太郎(調音)
その他IMAGICA(現像)
川又昂(デジタルリマスター版監修)
あらすじ
昭和46年早朝、国鉄蒲田操車場構内で身許不明の殺人死体が発見される。手掛かりは極めて少なく、ねばり強い捜査からは何も浮かび上がってこない。迷宮入りかと刑事達があきらめたころ、被害者の家族からの届け出で身許が判明、彼がかつての勤務地で助けたハンセン病の親子が浮かんでくる…。

みんな嫌い】さん(2005-06-29)
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33.この映画には「悲しい」、「泣けた」というコメントが多いですが、私は一滴の涙もこぼれませんでした。代わりにこみ上げてきたのは主人公の元巡査に対する「激しい怒り」に対する「激しい共感」でした。それは私の特殊な生い立ちのせいでしょう。この映画で思い出したのは私自身の幼少時、貧困と暴力の家を夜中にそっと抜け出して母と二人で海に向かって歌を歌った思い出でした。周囲が辛いほど親子の絆は固く、何にも変えがたいものです。巡査が「善意」で行った事は当時の時点で病気に対する社会通念と子供の将来を考慮した場合、この親子以外の人々が客観的(=傍観者的)に合意する「良識」であり、「最善の判断」だったのかもしれません。しかしこの親子にはこの親子にしかわからない、この親子だけのかけがえのない世界(絆)があるのです。この親子にとってそれこそが全て(特に世間の人々の「良識」)にはるかに超越する「宿命的な」価値なのです。この映画は「善意」の人の「良識」がいかに残酷にかけがえの無い親子の絆を切り裂くかということを暴いた映画でした。テーマである「宿命」はハンセン病そのものではなく、むしろ苦境にある親子の絆の「宿命的強さ」を当時の「良識」がそれを残酷に切り裂く様を描くことで却って浮かび上がらせたものだと思います。最後に元巡査が「会ってやってくれ」といいますが、安易にその言葉を口にすることに激しい怒りを感じます。歳月が取り戻せますか?父といた時の自分に戻れますか?切り離された時点で全ての家族、人間に対する信頼を失ってしまったのですから。この主人公の場合、音楽だけが父と共にいた子供の自分に戻る唯一の手段だったのでしょう。私と主人公が違うのはただ、「私なら殺さないでしょう」、「二度と元巡査には会わないでしょう」そして「最後に一度だけ(変わってしまった自分を隠しつつ)無言のまま父親を抱擁しよう」と思うであろうことだけです。 もこたりんさん 10点(2002-05-10 01:59:37)(良:5票)

32.もう、パブロフの犬です。むか~し彼女にみせたことがありますが、人が涙をこらえている横で寝ていました。別れました。 PIAZZA!!さん 10点(2003-12-06 01:03:33)(笑:3票)

31.《ネタバレ》  左派の先生が強い高校に通っていた関係もあり、学校で映画館を貸し切り、すでに名画の域に入っていたこの映画を30年ほど前に鑑賞。反抗期の男子高校生として最初は「たるい映画だな」という感じでしたが、中盤以降のめり込み、クライマックスには不覚にも涙が止まりませんでした。以来、松竹がネタに窮してリバイバル上映するたびに見に行き、もう10回近く映画館でみています。
 確かに何人かの方のレビューにあるように、筋は粗く穴は多いです。映画館売店前の記念写真とか、新聞コラムの紙片とか。しかし、松本清張の小説にはそういうのが多く、初期の短編などは数行で事件があれよあれよと解決するものもあり、仕方がないでしょう。
 やはり、最後の1時間の捜査会議、放浪回想、コンサートの同時進行の演出の巧みさ。丹波先生の思い入れたっぷりの演説、主題曲の放浪シーンにぴったりあった旋律、加藤剛の思いつめた表情、本当に患者としか思えない加藤嘉の演技など、何度見返しても飽きません。昔は丹波演説を暗記までしていました。同じくこの映画のフアンの竹中直人さんが昔よくやっていた丹波・加藤嘉の掛け合いものまねも好きで、それをさらに真似していました。昔は森田健作刑事の目線でみていましたが、自分自身も年をとり、当時の丹波刑事の心境に近いものになってきていて、あらゆる世代が楽しめると思います。(しかし、丹波・森田コンビってその後のお2人の生き様をみるとすごい組み合わせですね)
  いそろくさん [映画館(邦画)] 10点(2018-06-02 22:59:15)(良:2票)

30.《ネタバレ》 この映画、DVDも持っていて何度も観ています。主人公の殺人動機には共感するのは難しいですが、私は丹波哲郎さんファンのせいか丹波さんに共感を得ました。一番泣けたシーンは丹波さんの涙ぐんだ所です。この映画は善意ある警官の行為が一つの親子の絆を壊したという皮肉がこめられていますが、当時の状況ではあれが最善の方法だったでしょう。それを一番共感できたのが丹波さんであり、だからこそ「彼は音楽の中でしか父親に会うことができない」と語ったのだと思います。この映画は人間の感情・ドラマ、壮大な音楽、事件の謎解きのスリル、美しい日本の四季などが凝縮されていて、人間の五感をすべて刺激されるようです。丹波さんはやっぱり名優です。 金田一耕助さん [DVD(邦画)] 10点(2015-02-11 22:00:57)(良:2票)

29.《ネタバレ》 加藤剛と橋本忍の訃報を聞き、久しぶりに見たくなって20年くらい前にテレビで見て以来の再見。その時も強烈に残った映画だったので、ちょっと久しぶりに見るのが不安な面もあったのだが、なんといっても橋本忍と山田洋次監督による脚本が巧みで冒頭からすぐに引き込まれる。前半の事件を追う刑事たちを描いた部分ももちろん面白いのだが、やはりこの脚本のすごいところは犯人である和賀英良(加藤剛)の悲しい過去を克明に描くことで、単なる推理ものに終わらない深い深い人間ドラマとしても一流の映画になっていて、これが本作を名作たらしめるゆえんだろう。後半の刑事たちの捜査会議と和賀のコンサートを交互に描き、そこに和賀(=本浦秀夫)とその父である本浦千代吉(加藤嘉)の放浪の旅の回想シーンを入れてくる演出はまさしく映画的で、その放浪シーンもセリフを使わず、「宿命」の美しい旋律と四季をすべて織り交ぜた日本の美しい風景の中に描いていることで野村芳太郎監督をはじめとしたスタッフが映画の力を信じていることが分かるし、やはり見ている側としてもここに映画の素晴らしさというものを感じずにはいられない。野村監督はどうしてもこれをやりたくて松竹でダメなら他社へ行ってでもやるという意気込みだったというが、その熱意はじゅぶんに感じることができる。出演している俳優陣の演技ももちろん素晴らしいが、中でもやはり、和賀を演じる加藤剛は初めて加藤剛という俳優を見た作品が本作だったこともあり、加藤剛といえば真っ先にこの役が浮かぶのだが、それは久しぶりに見た今でも変わらないし、むしろほかの俳優が演じる和賀英良が想像できないほどにイメージが一体化してしまっている。企画の構想段階から既に決まっていたという千代吉役の加藤嘉(初めて本作を見た時、本当に加藤剛の父親と思ってしまった。)も素晴らしく、加藤剛の和賀もそうだが、彼の千代吉無くしては本作がこれほど胸を打つ映画にはならなかったかも知れない。今西刑事を演じる丹波哲郎も抑えた演技が印象深く、やはり名優だと感じることができる。(捜査会議のシーンはこの人ならではの説得力がある。)そして短い出番ながらも心優しい三木巡査をあたたかく演じる緒形拳。とにかく主要キャストのほぼ全員の代表作と言っていいほど、みんな素晴らしい演技を見せていてその点でも見ていて飽きない。そしてもう一人、映画館の主人を演じる渥美清も忘れることはできない。(渥美清と丹波哲郎のツーショットは貴重だ。)でも、今これほどの映画が果たして作ることができるかと言われればはっきり言って疑問。まさに本作は熱意ある優れた脚本と優れた演出、優れた名優たちの演技、これらが三拍子そろったからこそできる映画で、本作のような映画はもう二度と出来ないだろう。橋本忍さん、加藤剛さん(はじめ本作に関わった亡くなった方々)のご冥福を祈りながら、文句なしの10点を。本当に何度でも繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し見たくなるような映画である。(2018年8月17日更新) イニシャルKさん [DVD(邦画)] 10点(2006-07-17 17:46:51)(良:2票)

28.《ネタバレ》 松本清張原作の推理小説を映画化した作品は多くあるけど、その中でも特に素晴らしい完成度の高さと言える作品です。この作品がこれだけ素晴らしい作品になっているのはまずは何と言っても橋本忍と山田洋次の二人の脚色がお見事なことが挙げられる。原作では単なる殺人犯としか思えなかった和賀英良について、この映画では原作では同情出来なかったものの、同情出来る人物として描かれている点を挙げなくてはならないと思う。そんな和賀英良の少年時代の父親、実の父である本浦千代吉との思い出を素晴らしい音楽と素晴らしい風景を混ぜて描くことで、更に見応えのある作品に仕上げている。これは推理小説であるけれど、親と子の家族の物語として一流の映画である。これだけの素晴らしい映画を作り上げた野村芳太郎監督の演出の素晴らしさと俳優の演技も素晴らしい。文句なしの名作として、何度も何度も繰り返し観たくなる作品です。最後に加えるとしてこれだけは絶対に譲れない。言っておかないと気がすまない事!それは和賀英良は誰が何と言おうと加藤剛、加藤剛以外はあり得ない。加藤剛以外の和賀英良など認めません。中居正広など問題外だ。加藤剛さん、大岡越前の貴方も私は好きです。丹波哲郎、緒形拳、更に少しの出番しかないのに一度観たら絶対に忘れられない印象を残す渥美清に皆もう亡くなられてしまいました。加藤剛さんの御冥福を祈りつつ、また繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し観てしまいました。
2018年7月10日更新 青観さん [DVD(字幕)] 10点(2005-07-12 21:52:17)(良:2票)

27.英良が駐在(緒方拳)の元から何故逃げ出したか、については私は英良は駐在のことを憎む気持ちがあったからではないかと思っています。父親との旅は貧しく辛かったとは思いますがそれ以上に父親とは離れたくはなかったと思う。だから理由はどうあれ別れさせられた駐在の元にはいられなかったんじゃあないかなあ・・・。 さゆりさん 10点(2002-02-19 14:35:14)(良:1票)

26.高校の時、映画のポスターが貼ってあり、気になってました。大学の時、寮のテレビで見て、涙を友人から隠すのに大変だった想い出があります。僕自身も似たような環境(生い立ち)で育ってきたため、後半の回想シーンの時はいつも自分とオーバーラップさせてしまいます。思い切ってビデオソフトを買って見ようとしたその翌日にいきなり自分の父が亡くなりました。それから半年以上、「砂の器」を観ることができませんでした。あまりにも強烈な思いでだったんです。それにしても子役の春田君の演技は凄かった。そして加藤嘉の演技、丹波哲郎は最後の方はもう、本当に涙が出てきたそうですね(演技でなくて)。そしてなにより細かいのが緒方拳とその奥さん役の人の演技です。亀嵩から千代吉を送致するシーンで、子役の秀夫が駐在所に入って千代吉をじっと見ているとき、涙をこらえている三木巡査の奥さんの顔が頭にしっかりと残っています。そして亀嵩駅のプラットホームでの緒方拳の涙を隠そうとして帽子のひさしを下ろしたときの表情、最高です。そして僕個人として一番涙がドバーっと出たのが、ラスト近くのところ・・・画面左に演奏会の様子を映しながら、右に白髪になった三木(緒方拳)が「秀夫、何でそんだらこと言うだらか、たった一人の親、それもあげな思いをしてきた親と子だよ・・わしにゃ、わからん・・・こい秀夫、首に縄つけてでも連れて行く・・」と叫ぶところが映る。このシーンは凄い!世界中で唯一、本浦千代吉を支えてきた善人の鏡の三木さんが、苦労に苦労を重ね、差別の恐ろしさを身をもって知っている秀夫に命がけで訴えているからだ。この時バックに流れるテーマ曲が初めてチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番のように変化する。この音楽と映像のガップリヨッツが胸を締め付ける。とにかく「七人の侍」とともに戦後日本映画の最高傑作であるこの「砂の器」がなぜ人気があるか、海外版にもなっているか、みんなで考えていきたい。 高原太さん 10点(2001-09-07 18:38:31)(良:1票)

25.暗くて、重くて、救いがない。 火蛾さん [映画館(邦画)] 10点(2015-06-07 19:18:55)

24.《ネタバレ》 加藤嘉の演技に脱帽!こういうのを本当の「体当たりの演技」というんでしょうねぇ。あまり面白くない原作を、ここまでの作品にした橋本忍の脚本も見事です。 ramoさん [CS・衛星(邦画)] 10点(2011-07-02 23:55:52)

23.わたしは男性の俳優さんが、台詞の無い役でここまで人を泣かせてくれた映画を他にたった1本しか知らないんですけど、この映画で加藤嘉が見せてくれたこの芝居を超えられる人が何人いるか、ああ日本の演劇界って馬鹿にしたものじゃないんだなという気が本当にしました。後半出ずっぱりですがほとんど台詞ないんですよね。74年というとハリウッドは大作ブームで、日本映画はダメだダメだと言われていて、黒澤だけが大作を撮ってたみたいなイメージがありますが、決して天才肌とは言えない野村芳太郎だからこそ、松本清張の言っても言っても言い足りない部分が汲み取れてしまうというのか、このキャストにこのスタッフでなければ出来ない日本人ならではの粘り強い映画になったと思います。泣いて泣いて、加藤嘉という俳優が日本映画に残してくれたものに感謝しましょう。こんな凄い俳優の、こんな凄い演技が見られる映画はたぶん一生のうち何本も無いです。「ショーシャンクの空に」なんかで泣いてる場合ではないと思います。なんかどさくさにまぎれて、森田健作と並べて見て改めて丹波哲郎の凄さもわかりました。そういう意味では、森田健作の起用も無駄ではなかったかも知れません。 anemoneさん [DVD(字幕)] 10点(2006-12-28 03:46:52)

22.いやはや何とも凄い作品です。
時代的にどうしても中居正弘演じた2004年度TV版の和賀英良と比べてしまうのですが
僅か143分の映画という枠の中に収めるには
これ以上の構成・脚本と演出・音楽と映像、
そして2度と集める事の出来ない鉄壁の俳優陣という点に於いて
正に日本映画史上に於ける珠玉の一本と言い切っても語弊ではないでしょう。
この映画に於ける3つのキーポイント【東北弁のカメダ】【紙吹雪の女】【宿命の演奏】。
これら点を織り成す全てのシーンが終盤の【宿命の演奏】に於いて
丹波哲郎演じる今西刑事の語りに見事な線となり繋がっていく辺りは圧巻であり
演奏中の和賀の回想シーン(親子のお遍路姿での放浪の旅)が
月並みな言葉ながら見る者の心を惹きつけて止みません。
ラスト吉村刑事が今西刑事に語りかける。
「今西さん、和賀は父親に会いたかったのでしょうね?」
「そんな事は決まっとる!今、彼は父親に会っている。
彼にはもう音楽、音楽の中でしか父親に会えないんだ!」
和賀の迫力ある演奏と映像、そして涙に魅せられながら10点献上。 sting★IGGYさん [DVD(字幕)] 10点(2006-01-02 19:06:57)

21.点と点が線になり紡がれていく展開の巧みさは「御家芸!本格社会派ミステリ松本清張節」の持ち味じゃん?どうやっても面白くはなるんじゃないのぉ?とか言いつつ斜めに構えて観ていたら、エライ困った。ヤバイ!タダの「火曜サスペンス劇場の延長映画」かと(アホウゆえに!)思ってた!こりゃ遺憾!

演出!ロケ!音楽!トリワケ素晴らしいカメラワークの説得力!アーンド出演陣の見惚れる演技!あれ?丹波哲郎も森田健作も、私、嫌いなのに?ウッカリうっとり!みたいな渋い&アッツい刑事っ振り。業深きピアニストの苦悶を見事に演じた加藤剛、忘れちゃいけない緒形拳、一際凄まじいのは加藤嘉の鬼気迫る怪演!
何でだ?!浜村淳が一から十まで懇切丁寧に、ミッチリ「さて、ミナさん~」と、解説されてしまっている(笑)という呪われた経緯のある本作だったのに、ラストのクダリはシーンからは目が離せん!
オーケストラ・捜査会議・回想シーンの絶妙な編集、っつーかコンテ。完璧(にしては長い!という声もあるかと思うが、割愛!)というか(ヒューマニズム!)感動というか、(ミステリファン的にも!)快感というか、もぉ、駄目~涙腺もゆるむし、達成感はモッサリ山盛りだし。完全にのめり込んでしまいました。
ラストのコンサートの終焉を待つ刑事二人~終幕にかけての爽快感も、(本作の長さもあってか)ヒトシオ。ビバ邦画!正しく邦画の至宝だと(今更に)思う。

とりあえず最近TVシリーズに某アイドル主演で焼き直された、らしいが、ソレを見る前に、本作は観ておいてほしいよねぇ。多分、TVドラマ如き等には比べ物にもならないだろう。ついでに本作主演の「霊界の通信塔」に、お願いして原作の松本清張の怒りの雷でも落としてもらうってのは、どうだろう?丹波さん。 aksweetさん [DVD(邦画)] 10点(2005-02-02 05:37:02)

20.DVDにて鑑賞。原作は未読。個人的に日本映画の中ではトップクラスに位置する作品です。緒方拳・加藤嘉の演技が素晴らしく印象に残ります。この作品を観て、初めて『丹波哲郎はいい役者なんだ』と思わせられました。音楽は素晴らしいの一言。テレビドラマ版は映画のイメージが崩れる(腹が立つ)こと必至と思い、観ることができません。 いわぞーさん 10点(2004-07-18 19:01:52)

19.《ネタバレ》 加藤 嘉さんを見たいが為にビデオを借りてきて見た。丹波さんと健作さんが出てるとは知らなかったのでやや驚き、加藤 剛さんが予想外にキレイでさらに驚き、加藤 嘉さんの名シーンは知っていたのにあのセリフがやっぱり心に突き刺さって放心状態。ものすごくプライドの高い私の父がこの映画を映画館で見て泣いた(と自白した)という個人的事情もあって、贔屓目かもしれないけれどこの点数を献上したい。 HARさん 10点(2004-02-09 18:38:01)

18.ドラマ化されると聞いて、ビデオで改めて見ました。封切りで、見たときはショックを受けました。特に音楽がすばらしいです。最近、街で見かけることがなくなった映画のたて看が特に印象に残っています。 ジブラルタの星さん 10点(2004-01-30 00:10:25)

17.今まで色々な映画で感動しましたが、この映画を見ると他の映画が薄っぺらいものに思えてしまいます。重厚で深い映画です。交響曲「宿命」は一生忘れません。 アーリーさん 10点(2004-01-15 23:03:12)

16.たぶん最高の日本映画だと思います。特に幼少時代の主人公の回想の場面では泣きまくってしまいました。たしか、初めて泣いた日本映画です。そして、あの音楽。はじめは誰かの有名な曲だと思っていたけど、まさかオリジナルとは・・・将来、音楽の教科書に載ってもよいできだと思います。そして、丹波さんと健作さんの最後の台詞は今でも心に焼き付いています。来年、中居さん出演でドラマ化されるみたいなので、今からとても楽しみです。 あつおさん 10点(2003-12-31 11:21:27)

15.美しいピアノの演奏と回想のシーンが入り混じったシーンが、実に良かったです。この映画を色んな人に見て欲しいなと思いました。ちなみに原作の本より映画の方がゴチャゴチャしてなくて良いです。 ゆりあっちさん 10点(2003-12-12 14:57:34)

14.主人公の殺人は、どう考えても勝手な理屈なのに、そこに至ってしまったことを納得させるストーリー。原作の力もあるが、役者たちの演技・迫力ある映像が、共に完成度が高いのだと思う。ほとんどの人が上げている親が子を知らないと言う悲壮な場面もそうだが、親子二人のひたすら歩く姿や、主人公のピアノを弾く姿に込められた野望と孤独も、私には胸が痛かった。善意でしたことが仇になってしまうこと、差別と偏見があってしまうこと。決して大袈裟な演出ではないが、素晴らしいと思う。ラストシーンが秀逸。 ルクレツィアの娘さん 10点(2003-10-20 21:07:57)

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【点数情報】

Review人数 197人
平均点数 7.66点
000.00% line
110.51% line
221.02% line
331.52% line
473.55% line
5126.09% line
62613.20% line
72713.71% line
84120.81% line
94522.84% line
103316.75% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.10点 Review10人
2 ストーリー評価 7.73点 Review19人
3 鑑賞後の後味 7.94点 Review17人
4 音楽評価 8.26点 Review19人
5 感泣評価 7.75点 Review16人

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