みんなのシネマレビュー

父と暮せば

THE FACE OF JIZO
2004年【日】 上映時間:100分
ドラマファンタジー戦争もの戯曲(舞台劇)の映画化
[チチトクラセバ]
新規登録(2004-04-28)【すぺるま】さん
タイトル情報更新(2024-02-25)【イニシャルK】さん
公開開始日(2004-07-31)


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監督黒木和雄
キャスト宮沢りえ(女優)福吉美津江
原田芳雄(男優)福吉竹造
浅野忠信(男優)木下正
原作井上ひさし「父と暮せば」
脚本黒木和雄
音楽松村禎三
作詞宮沢賢治「星めぐりの歌」
作曲宮沢賢治「星めぐりの歌」
撮影鈴木達夫(撮影監督)
製作石川富康
張江肇
鈴木ワタル
川城和実
バンダイビジュアル
松竹ブロードキャスティング
プロデューサー大橋孝史
特殊メイク松井祐一
特撮大屋哲男(VFXプロデューサー)
美術木村威夫(美術監督)
安宅紀史
赤松陽構造(題字)
編集奥原好幸
その他内田絢子(スクリプター)
東京現像所(現像)
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【クチコミ・感想(8点検索)】

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9.《ネタバレ》 『母と暮せば』は観ていたが、正直あまり良い印象が残ってなくて。本作は3部作の1作めって事なので、どうかなぁ?って思ったけど、予想外にガツンと来た。どこか幼さが残る娘と、頼りになる面白いお父ったん。テンポの良い親子の会話が心地よく、重たい原爆の話だけどスルスルと抵抗なく観られた。親子で押入れに入るのカワイイ。
お茶もまんじゅうも口にしないお父ったんに『あっちの映画同様、亡くなってるのかなぁ?それがこの映画のオチかなぁ』なんて思ったけど、案外早くに亡くなっていたことが解る。そこが観どころじゃないんだ。

ストレートに、当時原爆の下に居た人たちの恐怖を語ってくれる。まるで読み聞かせのようだ。浴衣姿のおっとりした美津江の昔話から、エプロン劇場と陽気に始まったお父ったんの広島の一寸法師。広島の人が鬼に対し、原爆瓦でどうしてやりたいか。忘れることの出来ない内に秘めた怒り。美津江じゃなくても怖くなった。原田芳雄の語りの、息が止まるような迫力。
美津江の話。感情を抑えきれなくなったアキコさんのお母さんから出た言葉。父を助けられず見捨てて逃げたこと。あの時生き残った者が幸せになることを阻む。3年前の記憶がいつまでも美津江を苦しめる。宮沢りえの語りも、まるで生存者の体験談のように生々しく聞かせてもらった。主演2人の聞かせる力。

最後のは何だったんだろう?あの不安を煽る音楽と原爆ドームから、美津江ももしかして?って思ったりもしたけど、きっとたぶん、料理してる美津江のカットと、家の天井から続くドームのカットは、続いてるように観えて、別カット、別の建物なんだろう。
ドームの外に咲く2輪の花は、原爆の後を生きる生命で、たぶん美津江と木下さん。観る側に木下さんの具体的なイメージを持たせるために、敢えて浅野忠信を登場させたんだろうか。モヤモヤさせる終わりにした監督の意図は掴めなかった。

モトは舞台の戯曲として創られて、ほぼ舞台そのままのスタイルで映画化されていると思う。だから伝えたいテーマがシンプルに伝わる。死者が会話するファンタジー要素を入れて、死者と生存者の両方の体験者の話を聞かせる。
「前の世代から伝わる話を、いじったりせずに、あとの世代に忠実に伝える」この映画のテーマは、美津江の所属する昔話研究会の方針と通ずるものがあるんだろう。この話を映画にすることで、より多くの人が目にする機会が増えるだろう。私も映画だからこの作品を観る事が出来た。恐ろしく心にガツンと響く映画だけど、観て良かったと思ってる。被爆者の気持ちを“いじったりせず、忠実に”表現したこの映画を、一生に一度で良いので観てもらいたい。 K&Kさん [インターネット(邦画)] 8点(2022-08-31 21:42:45)

8.《ネタバレ》 原爆瓦、
広島の一寸法師の話、
友に救われたこと
そしてその友が死んだしまってしまったこと、、、。
あの日父を置き去りにしてしまって逃げたこと、、、。
人並みの幸せを求めてはいけないと

もうほんとうに観るのが辛くて、悲しくて、そして痛かったです。
胸が暑くなり苦しくなりました。

あの日(原爆の日)に生き残った人が生き続けることへの苦しみなんて考えたこともありませんでした。
宮沢りえの「生きるのが申し訳ない。でも死ぬ勇気もない」と泣き崩れるところには
口がカラカラになっていました。
そのことを知った父親も本当に悲しかったと思います。

最後の、じゃんけんのシーンでは、涙しそうになりました。

原爆の恐ろしさを後世に伝えるための作品として、ドラマとしても
絶対おすすめしたい(一度は観ないといけない)と思う作品でした。 へまちさん [DVD(邦画)] 8点(2017-08-11 21:26:31)

7.《ネタバレ》  先日「母と暮らせば」を映画館で観て、気になっていたこの作品をDVD鑑賞しました。
 井上ひさしが舞台用に書いた脚本ですから、演劇的な手法が使われていてそれを嫌う人もいるようですが、わたしは映画というファンタジーの世界に自然に取り込まれているので違和感は感じませんでした。
 そして何よりも宮沢りえのアップで、表情が手に取るように伝わってくると言う映画ならではの特徴が、特にラストシーンで見事に生かされていたと思います。自分を責めていた苦悶の表情がすうっと晴れて、透明感のある清らかな笑顔は見事でした。
 原田芳雄の「広島版一寸法師」は逆に演劇手法そのものでしたが、単調になりがちなストーリー展開に強烈なアクセントをもたらす効果もあり引き込まれました。
 総じて「母と暮らせば」より良くできた作品だと思いました。
 ただ、ラストの原爆ドームと二輪の花は謎でした。宮沢りえが笑顔で料理をしているところに木下がやって来て、将来に明るい余韻を残す終わり方でも良かったと思ったからです。
 でも、ああいった謎の設定も映画的でありかなと思いつつあります。 karikさん [DVD(邦画)] 8点(2016-02-01 22:26:25)

6.俳優の仕事がいかにすごいかが分かります。原田芳雄のあのエプロン劇場の凄さで一気に映画にのめりこみ、最後まで観せられました。原爆のむごさを感じます。父と娘の互いを思いやる気持ち、そんな普通の愛に満ちた家庭を、一瞬に死滅させた原爆。とてもじゃないけど、そんなもんいりません。素晴らしい映画でした。黒木和雄は本当にいい仕事しますね。調べてみると井上ひさしさんの作品は意外に映画化されてないことが分かります。舞台の完成度が高いからでしょうか?もっと他の作品も観てみたいと思いました。 トントさん [DVD(邦画)] 8点(2010-07-15 19:38:47)

5.《ネタバレ》 全編のほとんどが宮沢りえと原田芳雄の二人による芝居と会話によって進行していく。広島に落とされた原爆の被害によって亡くなってしまった父が娘のそばで幽霊となって娘との淡々とした会話を見せつつも戦争の恐ろしさ、惨酷さを教える。二人の素晴らしい演技にどんどんと引き込まれていきます。宮沢りえ演じる娘の父親である原田芳雄に対する言葉使い、父親のことを「おとったん」というのを聞いて、なんて良い娘なんだ!あんな呼び方されたら男はたまりませんよ。宮沢りえは女優を続けていて本当に良かったとこの作品を観て思いました。貴乃花と一緒になどならなくて本当に良かった。心からそう思う。おかみさんになるより女優としてこれからも素晴らしい演技を見せてくれることの方がどれだけ良いか!まだまだ若いのにこれだけの演技が出来るなんて素晴らしい。二人が最後の方でジャンケンをして遊ぶシーン、私はこのシーンが最も好きです。このシーンに込められた父と娘の関係、親子愛に父と娘との深い絆を感じることが出来て良かったと思ってます。 青観さん [DVD(邦画)] 8点(2007-08-04 10:40:41)

4.映画の題材からはそぐわない感想かも知れないけど、観終わって、「ああ、面白かったなあ」と思いました。いや、面白いと言うよりは、一種の充実感、なんですけどね。映画は殆ど、原田芳雄と宮沢りえのやりとりで綴られる。しかもこの会話、ボソボソと続く上、方言がきつく、はっきり言って100%は聴き取れない。でもいいんだな。「会話をしていること」そのものの楽しみ。会話ばかりじゃない、例えば宮沢りえが似顔絵ウチワで昔話の練習をする、一人語りの場面。実にしっとり描かれて、引き込まれる。はたまた、時に朴訥とし、時に強烈なパワーを放つ、原田芳雄の語り。街は廃墟と化し、無数の人々が命を落とした戦争、その一方で、この二人だけで紡がれる小宇宙。何か、いいなあ、と思ったよ。 鱗歌さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-03-27 23:08:55)

3.《ネタバレ》 この映画には2重の点で驚きました。一つ目は戦争を題材とした室内劇であること。2つ目は、生者と死者との対話であること。ジャンケンポンの場面は特に心を揺さぶられました。実際に広島や長崎では多くの人々が、愛する人との別離の修羅場を、現代に引きずっていることと思います。ノーモア・ヒロシマ!ナガサキ!の悲痛な叫びを身近に感じました。 ヨシオさん [DVD(邦画)] 8点(2007-03-18 02:58:27)

2.この映画は「生き残ってしまったことに、罪の意識を感じながら生きている」人のための映画だ。「ちょっとしたことの違いで、誰かは死に、誰かは生き残る。」この状況は平和な現代では余り出会わないシチュエーションだけど、たまに阪神大震災とか地下鉄サリン事件があるとクローズアップされる。でも、歴史の大部分を戦争に費やしてきた人間にとって、この「ちょっとした違いが生死を分ける。死ぬのは自分だったのかもしれない」という経験は、かなり共通してもたれていたのではないか。生きるということが実は「生き残る」経験の積み重ねであること。その地点から出発すると、人生は生きているだけで、すでになにかを引き受けなくてはならないのだということが良くわかる。この作品は原爆という題材を通して、宮沢りえのすばらしい表現力によって、「生き残ったものが引き受けなければならない痛み」を存分に表現している。映像のリアルさとか、そういったところに突っ込む映画ではない。死んだ者にどう対したらよいかについて悩む「生き残った者たち」を見る映画だ。十分である。 wunderlichさん [映画館(字幕)] 8点(2006-12-28 09:22:05)(良:1票)

1.《ネタバレ》 宮沢りえと原田芳雄 のやり取りにすっかり惹きこまれてしまいました。この作品は、脚本、出演者(ほぼ3人だけですか)の素晴らしさに尽きます(舞台でも見てみたいですね。)。特に宮沢りえの静かながらも強い意志を秘めた演技は本当に良かったですね。
映像も、原爆の悲惨さをオブラートに包みながら静かに、しかしながら激しく伝えてくれます。

しかし、「生き残って申し訳ない」という思いに対しては、何とも言えない感情が湧き上がってきますね・・・・・。本当に「核」の恐ろしさについては、アピールしていかなければならないなと思いました TMさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-11-14 11:45:06)

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【点数情報】

Review人数 38人
平均点数 6.32点
000.00% line
125.26% line
200.00% line
337.89% line
437.89% line
537.89% line
6513.16% line
7923.68% line
8923.68% line
937.89% line
1012.63% line

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