みんなのシネマレビュー

9人の翻訳家 囚われたベストセラー

THE TRANSLATORS
(LES TRADUCTEURS)
2019年【仏・ベルギー】 上映時間:105分
サスペンスミステリー
[キュウニンノホンヤクカトラワレタベストセラー]
新規登録(2020-02-01)【envy】さん
タイトル情報更新(2022-04-09)【イニシャルK】さん
公開開始日(2020-01-24)


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監督レジス・ロワンサル
キャストエドゥアルド・ノリエガ(男優)ハビエル・カサル
ランベール・ウィルソン(男優)エリック・アングストローム
オルガ・キュリレンコ(女優)カテリーナ・アニシノバ
シセ・バベット・クヌッセン(女優)エレーヌ・トゥクセン
アレックス・ロウザー(男優)アレックス・グッドマン
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未見の方は注意です!




【クチコミ・感想】

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18.《ネタバレ》 伏線の回収も大オチもすごい面白かったんだけど、いざ点数付けるとなるとこうなった。
9人である意味はあんまり無さそうだしあそこで自殺した意味も特に無しだとなぁ。
出版社の偉いさんの各方位から多言語が聞こえてきてアタフタする感じは好きです。
まさか映画内で未見の「オリエント急行の殺人」のネタバレ食らうと思わんかった。
いやもうネタバレもクソもない作品なのは承知で。 悲喜こもごもさん [インターネット(字幕)] 5点(2022-10-23 21:26:41)

17.《ネタバレ》 久しぶりに、「良いミステリーサスペンス映画を観た」という充足感に包まれた。
マクガフィンとして物語の中心に存在するベストセラー小説の「デダリュス」というタイトルが最後まで覚えられなかったけれど…。

世界的大ベストセラーの最新作の多言語化に際し、世界各国から9人の翻訳家が秘密裏に集められる。
その翻訳家たちを人里離れた洋館の地下室に隔離して、徹底した情報管理体制のもとで翻訳作業を行わせるというプロットはなるほど映画的だなと思ったが、なんとこれは実際に行われた手法だというから驚く。ダン・ブラウンの「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズ最新作「インフェルノ」の出版の際に、同様のスタイルで翻訳作業が行われたらしい。

そんな事実に着想を得て練り上げられた脚本が、ずばり見事だったと思う。
慢性的なネタ不足で、世界的に小説や漫画の映画化が溢れる昨今において、この脚本のオリジナル性は価値が高い。
フランスの低予算映画で、それほど有名なキャストも揃っていないので(知っていたのはボンドガールを演じたオルガ・キュリレンコくらい)、最後まで登場人物たちに対する“焦点”が定まりきらなかったことも、サスペンス映画として効果的に機能していたと思う。

プロットの必然性により、国籍の異なる9人が集まり、彼らが織りなす言語と思考が入り混じることで、ストーリーの推進力と、巧妙な“ミスリード”を生み出していた。作中、アガサ・クリスティーの「オリエント急行の殺人」を引き合いに出したことも、巧い誤誘導だった。

もう少し、9人の外国人が群像劇を展開することによる現代的な視点や問題意識を盛り込めていれば、もっと映画作品として深みが出ていたような気もするので、その点はまたリメイク等にも期待したい。
ストーリーの顛末を知ってしまった今となっては、逆に各国出身のハリウッドスターを揃えたオールスターキャスト版も観てみたい。

ともあれ、サスペンス映画を観て純粋に“驚く”という機会も中々少なくなっているので、それを得られた時点で本作の価値は揺るがない。 鉄腕麗人さん [インターネット(字幕)] 8点(2022-09-19 23:34:00)

16.監禁された翻訳家同士が神経戦を展開するのを想像してた。プロットにはだいぶ無理あるけど、おもしろかったからまぁいいか。 センブリーヌさん [インターネット(字幕)] 6点(2022-04-09 01:33:11)

15.密室における神経戦のような静的なサスペンスかと思いきや、中盤以降はやたら動的になって驚き。いくつも伏線があって、いかにもフィクション風の出来すぎな展開に、最後はすっかり冷めてしまいました。嘘くせぇんだよと。
まったく余談ながら、今ほど多様化された時代に、文学にしろ音楽にしろ、世界的ベストセラーというものはなかなか生まれにくい気がします。かつてのマイケル・ジャクソン的な存在や作品は、今ではほとんど思い浮かびません。言葉や文化の壁がある文学の世界は尚更で、そんなにセキュリティをガチガチにしてまで世界同時発売にこだわる必要はあるのか、という気がしないでもありません。実際、海外小説の海賊版など見たこともないし、読みたいとも思わないし。こんなことを言い出すと身もフタもありませんが。 眉山さん [インターネット(字幕)] 5点(2022-01-09 04:06:52)(良:1票)

14.翻訳、は一つの哲学。
自分の言語で世界を再構築する。

盗作はどうか。

作品をただ売名する行為はどうか。

世界を揺るがす作品をかけるから、
ささやかな復讐を果たせた?

復習のために翻訳できる人を集めた?

そこに自分の作品を信じている部分があるからこそ、
人を動かせたのだろうと思う。

傑作。
可能ならば、彼の次の作品が描かれることを。 元祖さん [インターネット(字幕)] 9点(2021-12-13 00:18:45)

13.ダンブラウンの「インフェルノ」出版時に内容流出を恐れた出版社が翻訳家を集めて地下室に監禁して翻訳させた…という「実話」が元になっているサスペンス映画なわけですが、この映画が「実話ベース」な事が一番のサプライズでした。
ダビンチコードくらい売れればそういう無茶も許されちゃうんだな、と。

まぁそこからアイディアを得てサスペンスを作るとすれば一番思いつきそうな展開になっていくわけですが、肝心なのは謎解き。
なかなか考えたオチだとは思いますが、うーん、逆に製作サイドがちょっと考えすぎたかな、とも思います。

プロットがまずありきで、登場人物はそのプロットのために設定された、みたいな匂いを感じてしまい個人的にはイマイチ?とも思いましたが、でもまぁなかなか考えられた謎解き?にはなってると思います。 あばれて万歳さん [インターネット(字幕)] 6点(2021-11-29 20:46:29)

12.《ネタバレ》 【ネタバレ厳重注意】
プロットは結構面白かったんですが、翻訳家をディスるような(まるで作家になれなかった人のなる職業とでもいいたげな)前提が犯行動機としてもの足りないというか受け入れられませんでした。 めたもんさん [インターネット(字幕)] 5点(2021-11-22 23:40:55)

11.《ネタバレ》 最近ずっと邦画ばかり見ていたので、久しぶりに洋の感じが見たくなって鑑賞。作品はまあ普通で、設定に引かれて見た映画、という域は出ませんでした。

作品そのものより、実際こういうことがあるのかなということと、実際こういうことがあったとしてどんな方法があるだろうということは結構考えました。まず実際あるとしたら全世界で話題になる超大作ということになりますよね。ハリーポッターシリーズとかどうだったんでしょうね。ひょっとすると村上春樹さんの著書なんかもこういうことがあったのかも?少しワクワクしました。
あと実際にあったとしたらこういうやり方もまああり得そうですよね。インターネットが普及して、誰でもカメラ(付きの携帯)を持っていて、その場でいくらでも送信できる。メールのタイマー設定だっていくらでも可能だし、情報セキュリティの難しさというものを改めて感じます。9カ国語まで同時にリリースするような世界的な超大作なんてまあ滅多にないだろうし、管理する側もノウハウ無いでしょうしね。作中のような設定もある意味当然と思いましたけどね。むしろ完全監禁ではなく仕事が終われば外に出られるって、普通に漏洩するわなと思いました。じゃあどんな方法がいいかと言われるとなかなか難しいですけどね。ここまで話題になってるんであれば普通に原語版をリリースして、その後公に翻訳家に依頼するというのもアリだと思う。9ヶ国語同時リリースというのがなんとも難しいですね。ここまで考えると、オリジナルの漏洩リスクを負ってまで同時リリースはそんなにメリットのある話では無いと感じました。今どきは、「漏洩した」ということにしたステルスマーケットみたいな手法もありますし。

あと作家>翻訳家問題もありますね。国によって職の価値も違ってくるんでしょうが、個人的には翻訳家も立派なクリエイティビティが要求される仕事だと思います。特に日本語のそれはかなり技術が要求されると思います。要所の和訳本とか結構苦手なタイプなのですが、その分読みやすい本にあたるとそれだけでその作品の評価も上がったりしますし。作品の良いところをスポイルせずに、わかりやすい表現に落とし込むって面白いと思いますけどね。

、、、と全然映画のレビューじゃなくてすみません。でもそういうことを考える良い機会になりました。そういう意味では面白かったかな。 TANTOさん [インターネット(字幕)] 6点(2021-11-14 13:31:48)(良:1票)


10.《ネタバレ》 個人的な執念晴らし、結果オーライなのかもしれませんが、死亡者出たし、死にかけた人間も2人いましたし、トリックにしても奇跡的にセーフになったようなもので不細工だし完璧ではないので別に驚くことではない。結果、この件で目的果たし計画終えれたのって あの方だけですよね。ということは、世界各地から集められた翻訳家たちはビジネスによる報酬面や名誉をかけての参加だったのに、彼らたちからしたらこれ、途轍もなく迷惑なお話だったじゃないですか。ひと様にご迷惑をかけまくっての復讐劇に後味の良さなど微塵もない。で、結果的に世界各地への翻訳って彼らたちがやって出版されたのでしょうか たぶん、流れ的にそうはなってはいないですよね とても大変お気の毒な気がしてしょうがない。
けど、ミステリアスな雰囲気はよく出来ていまして楽しめたんで、一応リピートして二度観賞した次第。
3737さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-08-14 17:37:13)

9.プロットには少々がっかりするところがあり、残念でしたが。
しかし俳優たちがみんな何か国語も操ることができる有能な方たちですばらしかった。 HRM36さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-06-04 07:26:39)

8.ベストセラー小説の完結編が発売前に流出。
疑われたのは翻訳に携わる9人の人物たち。
「はたして小説を盗んだ真犯人は誰なのか」という話。

非常におもしろいミステリーでした。
作中に出てくる小説の言葉にも掛けてあったり、
話の内容が良く練られてて面白かったです。
どんでん返しとかいうレベルではない意外性の連続で、
常に裏をかかれてひっくり返されていく感覚がおもしろい。
観る側を含めて相手を完全に騙しに来てるのが最高。
ただのサスペンス・ミステリーとしてだけでなく、
人間ドラマも練り込まれているので話も納得感。

頼りなさそうだった女秘書さんの見せ場が最高にスッキリ 愛野弾丸さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-05-22 01:35:38)

7.翻訳家と言いますとフレデリック・フォーサイス作品での格調高い文章に毎回惚れ惚れさせられた篠原慎さんが浮かびます。

オルガ・キュリレンコはこの手の物語で犯人と相場が決まっている(いませんか?)のですが・・・魅力を感じるものが無く、他の8人も推して知るべし。中盤からのちゃぶ台返しのような展開から結末は余韻も何もあったものでは無く、安っぽい邦題に比例した作品。 The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 5点(2021-04-19 16:20:16)(良:1票)

6.《ネタバレ》 「ダ・ヴィンチ・コード」あのシリーズの翻訳が本当に隔離されて行われたということにヒントを得た作品らしい。
地下シェルターに翻訳家たちが集められ、厳重な監視の元にも関わらず原稿が流出する。犯人は9人の翻訳家の中にいる・・・舞台はヨーロッパ。こうくればめちゃくちゃ期待してしまいます。
最初の警察らしい場所での面会シーンも、これでもかってくらい意味ありげな様相でして、どんでん返しがあるのかもと増々期待。

んー、まずですね翻訳家は9人もいるのにその9人があまり有効に使われていないのがいちばん気になりました。
それぞれの人物像が上手くないと思う。ギリシャ人だけはよくわかったけど。
小説家志望の3人子持ちデンマーク人のアレはあんまり意味を感じません。
キャラ設定を省いてもいいくらいのプロットや演出があるわけでもなく、観る前の期待ほどではなかったです。
オープニングクレジットで燃えるシーンはやめた方がいいと思った、早い段階でどこが燃えてたのかわかっちゃう。
あっと驚かされるものが足りないのが不満でした。つまらないとか退屈ではないです。 envyさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-03-09 13:09:34)

5.《ネタバレ》 フランスのとある地方都市に建つ一軒の古い洋館。何処にでもあるようなその大きな建物には、強固なセキュリティに守られた広い地下室が備えられていた。持ち主は、世界的なベストセラーを幾つも手掛けてきた大手出版社のCEO。そこにある日、世界各国から選ばれた九人の男女が集められる。目的はなんと、その出版社が扱う世界的ベストセラー作家の人気シリーズ『テダリュス』の最新刊をこの地下室で約二カ月かけて、集中的に翻訳作業を行うためだった――。事前の情報流出を防ぎつつも世界同時発売を実現するため、期間中彼らは外部との接触は一切禁止、外出することも許されない。作業は一日の初めにちょうど20ページ分の原稿を渡され、翻訳が終わると全て回収される。完璧なシステムのはずだった。だが、翻訳作業が開始された直後、何者かによってネット上にその極秘のはずの原稿の冒頭部が公開されるのだった。しかも犯人はCEOの携帯に直接連絡をよこし、原稿の全文を公開されたくなければ、多額の現金を払えと要求してくる。犯人は確実に、この九人の翻訳家の中の誰か。果たして原稿を盗み、ネット上に公開したのは誰なのか?ベストセラーを翻訳するために集められた、そんな九人の男女に交錯する動揺と疑心暗鬼をスタイリッシュに描いたサスペンス・ミステリー。という、今までありそうでなかった設定に惹かれ、今回鑑賞してみました。なのですが、僕はさっぱり嵌まらなかったですね、これ。とにかく物語の見せ方が恐ろしく稚拙。完全隔離されたこの地下室から誰がどのような方法でこの原稿を流出させたのかというのが物語の焦点となるのですが、ここら辺の詰めが非常に甘く、サスペンスとしていまいち盛り上がらない。もっと脚本を整理してすっきり分かりやすくみせてくださいよ。それに、この九人の翻訳家のキャラの描き分けもイマイチで、誰一人魅力的な人物がいないのも致命傷でした。しかも彼らのうち主人公が誰なのかもかなり曖昧なので、観客が誰に感情移入して観ればいいのか分からないのも難点。唯一盛り上がったのが、中盤の原稿強奪シーン。ここはベタですけど、サスペンスフルでなかなか面白かった。でも、それも最後のオチで全て意味がなかったとする謎の自己破壊(笑)。こうなってくると、この設定を思いついたアイデアのみが唯一の長所かなと思ったら、それもなんとダン・ブラウンのラングドン教授シリーズ出版の際に実際に行われた翻訳手法とのこと。うん、見事に誉めるべきところがなくなっちゃいました(笑)。なんとなく知的でミステリアスな雰囲気に4点。 かたゆきさん [DVD(字幕)] 4点(2021-02-08 04:11:20)(良:2票) (笑:1票)

4.ネットでのクチコミは評価が高かったので期待して鑑賞したけど私には退屈な映画でした。 まっかさん [DVD(字幕)] 5点(2021-01-31 19:43:50)

3.途中まではミステリーとしてそれなりに楽しめました。ですが、オチがちょっとズルかったかな。良作1歩手前と言った感じ。 alianさん [インターネット(字幕)] 6点(2021-01-26 10:02:10)(良:1票)

2.《ネタバレ》 うーん。1時間すぎた頃の原稿横奪のくだり(チャプター「種明かし」)もアレックスの仕掛けであるなら、もう9人で集まっていたことすら、この物語に何か意味があったの?ということになりませんか?翻訳家が9人集まることが最大の趣向だったように思うのですが。また、集められた翻訳家は一流と呼べるような人たちだったはずでしょう。優れた翻訳家は、創作の才能がなければできないと思うのですが。そのへん、本作を日本語訳した方は、どのように思っているのでしょうか? なたねさん [DVD(字幕)] 3点(2020-09-13 07:49:37)

1.外部とは隔絶された建物内に翻訳家9人が集められ、翻訳が終わるまで出られません状態になるというプロットだけでワクワクしたし、そこで事件が起こるという展開は目が離せなかった。
これって、現実でも翻訳の際にそういう事が行われてたりするのかな?いや、それは無いか…。
ただ、ネタを知ってしまうとそこまで面白さは持続しなくて、途端にテンションが下がってしまったので、後半の展開がやや雑に感じられてしまった。
でも飽きずに楽しめたし、なかなかの良作。 ヴレアさん [映画館(字幕)] 7点(2020-02-02 13:53:41)

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【点数情報】

Review人数 18人
平均点数 5.94点
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100.00% line
200.00% line
315.56% line
415.56% line
5527.78% line
6633.33% line
7211.11% line
8211.11% line
915.56% line
1000.00% line

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