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[2010年8月23日] か…かわも…
(゚Д゚;)ノ
…映画界は今日終わった…。
[2017年7月16日] 猛暑の夜、amazonで映画ではなく『幼女戦記』を寝ないで通し鑑賞。 大局的な戦略から入って行くという、かつてない架空戦記アニメでありながら、その悪夢性を出し切った感がすごかった。 最終話はテーマ的にポエニ戦争から対テロ戦争まで、膨大な戦争のイメージを深く広く全面爆撃して吹っ切れる展開に。 スピルバーグの『宇宙戦争』はバクテリアに仮託してその地獄自体を救いと説いたわけだけど、このアニメはそんな所まで引いて俯瞰する気がサラサラないってのがスゴイです。 |
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1. 幻遊伝
あれ? この作品の鑑賞環境って「映画館(邦画)」? 「映画館(字幕)」? 悩ましいモン作りやがったなあ…。
さて。この映画は子供向けだし、シナリオ破綻してるし、「時間旅行」ではなく「前世に送られた」という民俗学的設定なので、突っ込む気がなくなるほど大陸的で大味でした。オイラがこの映画を評価するのは「田中麗奈」。この一点のみ。
そもそも彼女が第一目的で観に行ったワケですから…でも冒頭はしっかり裏切られた気分になりました。ま~~ったく可愛くない。演技もかなり大味。対する父親の大杉漣もゆっくり喋るもんだから間が悪いのなんの。心中「絶対3点つけちゃる!」と拳を握り締めたのはまあいいとしまして…複数の主要人物がひとつ屋根の下に集合するまで、失望感でガックリ来ていたのは間違いありません。
でもそこからが違った。いや最初から日→日中バイリンガル→完全中国語…と少しづつ言語面の変化は訪れていたのですが、主人公・小蝶が当時の服装に着替えてから、ガラリと変わりました。
演技が、完全に中華活劇のアレなんです。カンフー映画のヒロイン。口を大きく開けてカツゼツはハッキリ、演技も大振りで、表情に至っては日本人と思えないほどクルクル変わる。そこでやっと冒頭のヘボい演技が「中華活劇の中で描かれる日本人」を演じていたんだ、というのが理解できた次第。
日本の演技メソッドと中華圏の演技メソッドを、一作の中でここまで自在に使い分けた女優は寡聞にして知りません。身振りや顔つきまで中国人になった田中麗奈は、日本的美を離れて、華人として美しい。しかも台湾生まれ台湾育ちの小蝶は「中華~日本の間にあるグレーゾーン」の住人であって、2民族の間に様々な中間点がある事を演技で示してくれている。これでシナリオが大人向けだったら、素晴らしい国際色を出していたと思います…残念ながらコレはキョンシー映画でしたがネ。
田中麗奈なら将来、今までにない劇的な解釈の李香蘭を演れる(断言)。そして彼女を三娘役に迎えれば『一輝まんだら』の実写化だって不可能じゃない(まあ脱ぐ気があれば、ですけど…)。
ふたつの文化に根ざした、ふたつの美学。それを「ふたつ」と見ずに、両極・中間を自由自在に飛び回る彼女の姿こそ、名前通りの小蝶でした。どこまでも自然体で、因習に澱まず、美しかった。次の大きな何かへの予告編でした。[映画館(邦画)] 7点(2006-09-04 01:30:06)(良:1票) 《改行有》
2. トロン
『ブラックホール』と共に、ディズニーのどん底期を飾る金瞞駄作。映画的な側面は語らずに、ここではその世界観について書いておきたい。この映画の舞台となるバーチャル空間は、スパコンの中なのだ。IBMの大型コンピュータの世界だ。だから神のごとき独裁者を設定できた…ネットワーク世界なら違う展開をしたはずだ。製作当時はまだパソコン黎明期で、今のようなPC全盛期を思い浮かべられなかったのは常に嗅覚鋭くあるべき映画人としては失格だろう。ここに創業者が死んで以降のディズニーの体質&持病と言うべき「驕り」が見て取れる。その証拠に、この映画の数年後にはPC時代が到来、ナローバンドのBBSながら個人のPCネットワーク時代が到来し、『トロン』は急速に生彩を失って古びていくのだ。それ以後も、ディズニーの体質はいまだ変わってはいない。製作サイドに職人的な誠実さはあるものの、「子供が求める物はいつも同じ」という慢心、徹底したリサーチ不足、あげくに金にあかしたネタの横取り…。画面を構成する要素が少なくストーリーのシンプルな本作では、そのディズニー病が、版画のようにクッキリと刻印されて観客の目に焼きつく。「つまらない」と…。2点(2004-03-07 22:24:21)
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