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1. 戦場のメリークリスマス
《ネタバレ》 巨匠と言われると、誰しもが文明論映画に挑戦したくなる。
かくして、異才大島渚の放った文明論が、本作である。
「戦場にかける橋」のアレックギネスをデビッドボウイに仕立てた快作と思った。
なるほど、外国賞狙いだったか、欧米の兵士の方が人間的で共感できる。
日本兵の方が狂気的に描かれてる。
が、ここで、ちらりと日本らしさを出したのが、
クリスマスの夜、たけし演じるハラ軍曹が、酔って、今夜は
俺がサンタクロース、お前らは特赦だ、と英国兵に告げる場面である。
そこがラスト、効いてくる。
ロレンスがハラの処刑される前日、神のご加護を、と告げると、
ハラのどアップで「メリークリスマス」と言って、映画は閉じる。
どういう解釈か?は人によって違うだろうが、
僕は、日本人は、みんなが神なのだ、ということで、最後のどアップに
繋がるのだろうと、そう思った。
今夜はクリスマスイブ。
メリークリスマス♪[ビデオ(邦画)] 7点(2022-12-24 21:26:44)《改行有》
2. 世界最速のインディアン
《ネタバレ》 大抵、善意で認めた参加者が、レースでスゴイ記録を出せば、ちょっと悔しくなり、足を引っ張るやつが出てくるのが、映画ではよくあるパターンじゃないでしょうか?でもレース場に着くまでも、着いてからも、このじいさんのまっすぐ生きてきた人柄のせいか、皆がいい人になる。でも考えてみれば、ニュージーランドの家は倉庫だし、最速で飛ばしたいっていう夢があるから、バートもいい人でいられる。普通なら扱いの難しいじいさんになっても不思議じゃないのに。親切にしてくれる人も、ちょっと「アメリカ」からはみ出してる人たちばかりで、誰彼かまわず、いい人として接する人たちではないと思います。やはり、バートの持ってる夢追い人としての雰囲気に何か共鳴して、バートを助けたいと思ったのでしょう。それを説得力もたせる演技をしたホプキンスはすごい![DVD(字幕)] 8点(2008-03-12 21:42:10)(良:1票)
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