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1. エンドレス・ポエトリー
《ネタバレ》 自伝的映画「リアリティのダンス」に次ぐ続編である。
前作が家族のことを強く描いてたのに対し、本作ではホドロフスキーの女性関係が描かれている。
まぁ許される(?)クズであったということか・・
ホドロフスキーのキーワードは、厳しい父親、サーカス、小人などである。
「サンタサングレ」も自伝的要素が強い。
「エルトポ」「ホーリーマウンテン」あたりが彼のぶっちぎり世界観を楽しめる。
若きホドロフスキーにとって、アート(この映画では詩)が癒しだったのだ。
ラスト、旅立った先の業界が、映画界やバンドデシネだったということだろう。
リアルタイムで、映画を通して、彼という彷徨える詩人の旅に付きあえれたことは幸運だった。
どの作品も見応えがあって面白かった。
ご苦労様というしかない。[DVD(字幕)] 9点(2018-12-07 01:13:36)《改行有》
2. リアリティのダンス
《ネタバレ》 さまよえる詩人、ホドロフスキー。彼はさまよいながら「エルトポ」「ホーリーマウンテン」を産み落とし、「サンタサングレ」で自分を振り返りはじめ、等々自分の父親を深く掘り下げた映画を創りあげた。その描写は、いつものホドロフスキータッチではあるが、自分を苦しめた報復でもあり、許しでもあり、観ているものを唸らせる。ホドロフスキーの今が分かる映画である。もうすぐ彼の旅は終わろうとしている。その時、映画ファンとしては、彼が映画を捨てないで、どうかラブストーリーでも人間賛歌でも、短編でもいいから、作品を残してほしいと願うばかりである。[DVD(字幕)] 8点(2015-06-05 12:21:56)
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