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プロフィール
コメント数 3876
性別 男性
年齢 53歳

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21.  ライオン・キング(1994) 「ジャングル大帝」との関係はともかくとして、やっぱり「白い」ライオンを王とすることは、人種問題に繋がりかねないということでアメリカでは出来なかったのかな、とも思ったり。 本作、主人公の冒険譚なり成長物語として観るには、尺も短くエピソードもあまり豊富だとは感じられなくって、少し物足りない気もするのですが、何といってもこのアニメーションの見事さ。手描きアニメの究極とも言えそうです。登場人物ならぬ登場人物たちの、動物らしさと擬人化された要素をうまく組み合わせた動き、またその描写には立体感も十分に感じさせますし、様々に現れる表情も魅力的。ヌーの大群の描写も圧巻でした。 ただ、まあ、どうなんでしょう、この半分ライオンみたいで半分人間みたいな顔は。クライマックスの対決は、ライオン同士というよりは、狼男のケンカみたいでしたが。[DVD(吹替)] 7点(2016-11-06 16:21:00)《改行有》

22.  ラッシュ/プライドと友情 静と動、硬と軟、まるで正反対の二人のレーサーが、しのぎを削り合う。物語の構成は一見、エピソードの寄せ集めみたいでありながら、そういう雑多な印象は無く、我々を捉えて離さないのはやはり、二人のライバル関係からくる緊張感が映画を貫いているからでしょう。二人は正反対のようでいて、無鉄砲で破天荒なハントもレース前には緊張から嘔吐を繰り返すし、一方のラウダについても、自分の運転に、同乗する女性やファンが喜んでくれると満更でもない顔をする。二人とも、自分の生き様に自信を持っていながらなお、相手の生き様に対する共感を心のどこかに持っている、そういうライバル関係であるように感じられます。 迫真のレースシーンは、実際のレースと見紛うばかりだし、主演の二人も役になりきっていて、モデルになった実際の二人の写真らしきものが登場しても、違和感がありません、いや、違和感無さすぎ。 と、実話に多くを取材しつつも、最後まで二人のライバル関係を、馴れ合い抜きで描き切ったこと、この映画の勝利と言えるでしょう。[CS・衛星(吹替)] 8点(2016-10-29 10:33:59)《改行有》

23.  ランボー 《ネタバレ》 ウチの息子が幼稚園の時に初めて観て、大喜びしておりました。その後は、ロッキーを見てもランボーだ、クリフハンガーを見てもランボーだ、阿部寛を見てもランボーだと(まあ、似てなくはないですが・・・)。2作目や3作目はここまで関心示さなかったんですが、確かに、1作目ではスタローンもずっと線が細くって、ハングリーな感じがして、怒りを内に秘めた危うい印象がある。2作目以降は邦題に「怒りの~」がついているけど、肥大化したスタローンにはもはや怒りもヘッタクレも感じられず、息子が1作目のみにハマったのも、もっともかな、と(4作目はどうしようか)。 スタローン、本当に体張ってます。それも魅力。廃坑のシーンで、松明の火は相当熱かったと思うんですけど(絶対ヤケドしたと思う)全くそれを表情に出すことなく、ランボーになりきってますね。 で、いよいよ反撃に出る。奪ったトラックで走っていく山道は、前半、バイクでの逃走を描いた道でもある訳で、ああ、今、町に迫ってきているんだな、と。映画最初の方で、所払いをくらったランボーがブライアン・デネヒーに連れてこられる場所が「橋」。これが町の境を象徴している。そんでもって、ランボーの乗ったトラックが、ついに「橋」の検問を突破する場面で、ああとうとう町に侵入したんだな、と(でも何で前半と後半で、同じ橋でロケ撮影しなかったんでしょうね?)。 もはや絶対絶命のブライアン・デネヒー、それでも起死回生の逆転を狙い、絶望的な闘いに臨む彼の姿にもまた、シビれてしまいます。警察署の遠くで炎上するガソリンスタンド、アメリカの田舎町にはおよそ場違いなM60を抱え、闇にうごめくランボーの影。柱上トランスが破壊されて電気が消え、近所の銃砲店が爆破される。この警察署を中心に町が戦場と化していく様子が秀逸で、ますますブライアン・デネヒーの男も光ろうというもの。 ラスト、絶妙なタイミングでイイ感じに登場するトラウトマン。え、アンタもしかして、保安官が半殺しになるのを陰でこっそり見てたんじゃないのかよ。という訳で、トラウトマンってのはぜったい悪人だと思います、はい。[CS・衛星(字幕)] 8点(2016-10-06 17:15:07)(笑:2票) (良:1票) 《改行有》

24.  ラスト・ターゲット(2010) ジョージ・クルーニーが寡黙に職人さんを演ってます。冒頭で意表をつかれるものの、イタリア南部の小さな村を舞台にした静かな映画です。ただしこの主人公、職人さんとは言っても、彼が作るのは怪しげな組織のための怪しげな暗殺用の武器、だもんで、静けさの裏に緊張感もはらんでおります。これぞハードボイルド、といった感じで、セリフが少なく、ジョージ・クルーニーは黙々と筋トレを行ってみせ、あるいは黙々とタップを切ったりボール盤を回したりの作業を行ってみせる。その不愛想さがイイんですね、彼と娼婦との、恋愛と言ってよいのかどうかの微妙な関係に、微妙な緊張感をもたらして。 完成した武器の試射を森で行う場面で、離れた場所に標的を置いてくる、という、物語の上では重要とも言えぬ一連の動作を、時間をかけて描いてますが、ひとつには、この「場所」をしっかり描きたかったのでしょうか。この森こそ、彼にとって、そして恋愛映画でもある本作にとって、重要な場所なのだから。[CS・衛星(字幕)] 8点(2016-05-01 08:51:22)(良:1票) 《改行有》

25.  ラン・オールナイト これも「子供のケンカに親が出る」系アクション映画でしょうかね。ちょっと違うか。 ジャウマ・コレット=セラ監督、リーアム・ニーソン主演とくれば、どうにも期待が高まってしまい、期待が高かった分「ありゃ?」と思ってしまうところもある本作。それでも十分に面白い。ラン・オールナイトと言うだけあって、夜の雰囲気がいい。でもリーアム・ニーソンはあんまし「走れる」ヒトじゃないなあ、と思ったのが『96時間』。この映画も、一晩中アクセク逃げ回る物語には、ならないですね。ダメ親父が、息子との距離をはかりつつ、敵から息子一家を守ろうとする。最初の方のゴチャゴチャした流れがあるポイントに収束して物語が動き出す、その時の快感というのが、一つの魅力なんですけれども、その後も、ゴチャゴチャ感が抜けきらないのは、ちょっと内容を欲張り過ぎたか。ラスト近くになり冒頭シーンに繋がってなお、もうひとつスッキリしないところがあります。・・・とかケチをつけるのも、欲張り過ぎですかね。 この監督&主演コンビで、これだけ毎回、趣向を変えてきて、いずれの映画でも楽しませてくれる。これは、さすがです。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-01-04 07:37:35)(良:1票) 《改行有》

26.  ライジング・ドラゴン 先日、新聞で「ジャッキー・チェンが寄贈した十二支像にペンキがかけられる」という記事を見かけて、この作品のツマラナサに対する抗議かと一瞬思ったのですが。冒険、アクション、一通りのモノは盛り込んでみました、歳はくっても頑張ってます、ってな作品で、観る側としても「さすがジャッキー」という気持ちと「腐ってもジャッキー」という気持ちが入り混じっているというのが正直なところ。冒頭のアクションが一番工夫が凝らされていて、映画が進むに従いどんどんツマラなくなっていっちゃうのが残念。 チームを組んでの作戦、しかしそのメンツがこれといって面白味がなくパッとしない。そのパッとしない連中にジャッキーが埋もれている感じ。しかしそれ以上に、アクションがCGに埋もれてちゃっているというのが、さらにパッとしなくって。かつての、カメラと肉体をひたすら酷使するアクション、それは逆に言えば「カメラと肉体さえあればできないことは何もない」という面白さであったんですけれども。[地上波(吹替)] 4点(2016-01-02 09:21:31)《改行有》

27.  ライラの冒険/黄金の羅針盤 よく特撮を売りにした映画でCG画面が暗いと「よく見えない!」とか文句を言われるのですが、いやいや、暗いからこそ出る雰囲気ってのもある訳で。例えば本作の、明るく見通しよくそれ故にどうにもオマヌケなシロクマ対決などを見ていると、やっぱりそう思っちゃうのです。それにしても本作のこの中途半端さ、どうしたものか。ライラはアタリマエのように「冒険」とやらに乗り出し、いかに怪しそうなオバちゃんはやっぱり怪しく、なんだか段取り良く「冒険」とやらが進んでいく。黄金の羅針盤にも神秘性が感じられず、ちっともワクワクしない。いったいどう楽しめばよいんだろう、と思ってしまい、とりあえず続編が作られないらしい、というニュースに少しほっとしてしまう。[CS・衛星(字幕)] 4点(2015-05-03 20:30:49)

28.  ラストミッション 《ネタバレ》 「病で余命幾ばくもない殺し屋」だなんていう、実に“いかにも”な設定ですが、そこから連想するテイスト(要するに「孤独」というヤツですが)とはひと味もふた味も違った作品です。別居していた妻との関係もさることながら、娘との関係というのが物語の中心に描かれていて、ユーモアいっぱい。アクションは確かに見せ場ですが、それ以上に、演出の図々しさ(省略であったり、強引さであったり、反復であったり)が実に楽しいのです。主人公と娘との関係というテーマ、これ自体は正直、時間をとって描く割にはさほど繊細に描かれているようには思えないのですが、その代わり、「父と娘」の組み合わせが複数の家族にわたって登場する面白さ、さらにはそれが、主人公と謎の女性ヴィヴィとの不明瞭だった関係にも投影されていくようなラストのうまさ。なかなか意表をつまれる作品でした。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-04-18 09:11:43)

29.  ララミーから来た男 《ネタバレ》 ジェームズ・スチュアート演じる主人公が、塩湖の塩をとっているだけでリンチに遭い、荷馬車は燃やされるわ、ラバは殺されるわ。というこの理不尽な仕打ちでもう、つかみはOK。しかし彼は単なる運送屋さんかと思いきや、さにあらず。理不尽な仕打ちへの仕返しを企んでいるのではなく、もっと何か目的があるらしい。彼に限らず、登場人物それぞれが、腹に一物といった感じで、何やらハッキリとモノを言わないところがあり、これがドラマを巧みに引っ張っていきます。特徴ある登場人物の描き分けもお見事、中盤、もうこれ以上新たな登場人物は出ないだろうと思っていたら、一番アヤシゲなヤツが登場して、顔を見たらこれまたアヤシゲなジャック・イーラム。うれしくなっちゃう。すぐ退場しちゃうけど(笑)。で、この映画の面白いところ、それは、そういった多彩な登場人物たちの思いとウラハラに、結局は宿命的なものが勝ってしまう、というドラマの流れですね。なかなか皮肉なドラマです。しかし、この皮肉さを完全に無視する形で奇妙なハッピーエンドになっちゃうのは、娯楽西部劇として、しょうがないんですかね???(ヒロインの涙のひとつも、観たかったんですけども)[CS・衛星(字幕)] 8点(2014-12-02 14:09:07)

30.  ラルジャン どういうカットを組み合わせるか・何をどう配置しどう動かしどう撮るか・あるいは撮らずに省略するか。等々。映画作る側はそりゃあ神経使うんでしょうけれど、それがあまりにリキ入ってると、観てて疲れる場合もありますわな。本作なんかもずいぶん「作りこまれた」印象がありますが、それが作為として気になることなく、むしろ我々を圧倒して映画に引き込んでいくのは、その各シーンがまるで、非情なる運命の歩みを刻々と刻んでいくように、我々に迫ってくるから。まさに目が離せない映画(もっとも、目が離せる映画ってのが存在するのかどうか知りませんけれども)。[CS・衛星(字幕)] 9点(2014-06-23 17:16:30)

31.  ラスト・ボーイスカウト ブルース・ウィリスというヒト、役を選ばないのか働き者なのか、『ダイ・ハード』で大当たりをとって以降は休むことなく山ほど映画に出演しておりますが、『ダイ・ハード』を観ててもわかるように、このヒト、あまり真面目で必死な表情は似合って無くって、ダラダラヨレヨレした感じが非常に似合っております。まあ「そもそも」の出演作であるテレビドラマ『こちらブルームーン探偵社』での役柄が一番ピッタリだった気もする訳で。で、この『ラスト・ボーイスカウト』。『ダイ・ハード』後の彼は何か自分のハマリ役を探そうとするかのように様々な役に挑戦し(ているのかと思ってたら実際は無節操なだけだった)、そんな中で、この作品の役柄などは彼にピッタリな感じがするのですが。でも何か変。きっと「監督=トニー・スコット」ってのがマズイんでしょう。でもその変な感じがまた作品の特徴だったりもします。本作の主人公、昔はそれなりのキレ者だったらしいけど、今では酔いどれのしがない私立探偵。奥さんにも浮気されちゃったりして、どうしようもないヤサグレ感、ブルースウィリス感。またその一方で、殴り殴られ口から血反吐を吐く場面が繰り返される、タフでハードな描写。これぞまさに典型的なハードボイルドの世界ですな。夜の雰囲気も魅力的。と、イイ感じなのにそこはトニー・スコット。なぜか大味な展開になり、そもそもこのハードボイルドなはずの主人公が、まさか二丁拳銃ぶっぱなしまくるとは思わなんだ。後半の娘とのカラミももうハードボイルド形無しでむしろコメディ路線か、これは。ラストはもちろんスペクタクルに締めくくり、そりゃこんなイカした作品に出てりゃ、ブルース・ウィルスも迷走するわな、と。そしてそんな彼の自分探しの旅は、今なお続くのでありました。[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-08-14 00:41:57)

32.  ラ・ワン 『ロボット』があまりにも大傑作だったので、コチラの作品も同じくらいスバラシかったら、どうしようと思ったのですが(別にどうもしませんけれど)、予想通り、そこまでの作品ではなかったですね、作品の密度、テンションは、『ロボット』には敵わない、だけどそれは比べる相手が悪すぎるのであって、この『ラ・ワン』も豪快に我々を楽しませてくれる、元気な作品です。ま、『ロボット』のパクリやろ、みたいなシーンはあるし、それ以前に、全体的に『ターミネーター2』のパクリやろ、みたいな作品ですが、いいじゃないの、アイデア満載、足りないアイデアは他から借用して無理にでも満載しろ、ってな勢い。ターミネーター2のロボット対決とは違って、こちらはテレビゲームから飛び出たゲームキャラ同士の戦いなんですが、片や母子を守る正義のヒーロー、片や誰にでも顔形を変える悪の超人。ははは、明らかにパクリですね。ところでターミネーター2には「1作目に引き続き何故またシュワ型ロボットを登場させてしまったのか」という難点があって、シュワ人気にあやかった安直でミーハーなキャスティングとしか言いようがありません。わざわざ言い訳がましく、予告編でシュワ型ロボットが量産される場面を見せて、でも何であんな目立つ「人間型だけどどっちかっていうとゴリラ型」なのを量産するのか? サラ・コナーがシュワを見て取り乱すシーンも、シュワをキャスティングしちゃったせいで取り入れざるを得なかったシーン、という以上の意味を見いだせないし(最後は互いに打ち解けあって、なんだゴリラみたいでも実はいい人、じゃなかった実はいいロボットじゃないの、人間同様ロボットも見た目では判断できぬものよ、ってか? んなアホな。映画というものは基本的に「見た目がすべて」です)。とか、まあ、何かにつけターミネーター2をクサすのは本意ではないのですが、この点、このラ・ワンでは、母子を守るヒーローの容貌を「亡き父」と設定したのが実に上手く、「ほら、これが正解でしょ、キャメロンさん」と言いたくなるのです。しかもそれが超男前のシャー・ルク・カーン様ですから。文句なしですね。さらにはあの大物ゲストまで登場するに至って、私と一緒に観てたウチの子供たちも大喜びなのでした(あ、そういやターミネーター2も喜んで観てたっけ、ははは)。[DVD(字幕)] 7点(2013-05-27 23:16:20)

33.  ラバー 「映画において“意味が無いのは良いことだ」という“意味”を映画で語ってしまう愚。単なるタイヤが殺人鬼と化す。しかし殺人鬼らしい神出鬼没さは全くなく、むしろタイヤを一人称で語ってしまうのがツマラナイ。理由が無いどころか、むしろ本来無いはずの動機をわざわざ浮かび上がらせようとしているかのような。メタな構成も説明的で、完全に逆行している。13金のジェイソンの方が、このタイヤよりもよほど中身が無くて、志が高かったと思う。それに、タイヤの本分は、転がること、踏みつぶすこと、でしょうが。念力なんか使っても、まったく盛り上がらない。この映画、「意味が無いこと」と「バカバカしいこと」との区別が、ついてないんじゃないでしょうか。フォーカスを妙なところに合わせる映像なんぞ、まるで興ざめ。およそ、タイヤをひっぱるヒモが写らないようにボカしてるんだろ、と邪推してしまうだけ。[DVD(字幕)] 1点(2013-03-06 04:36:58)(良:1票)

34.  ランボー3/怒りのアフガン ずいぶん以前に観て、あまり憶えていないという訳ではないのだけどそもそも憶えるべき内容が無い作品で、2度と観ることも無いだろうと思ってたのですが、1作目を観て大いに喜んだウチの子供たちが2作目3作目も見たがったもので……。ほら言わんこっちゃない、どっちも1作目ほど面白くはないんだよ。でもこの3作目、画期的だと思います。何しろ、今となっちゃ、汚点と言う以外に言いようの無い、この驚異のデタラメさ。“グリーンベレーの精鋭”という設定はどこへやら、マンガのような無謀さを連発し、ソバットを繰り出すランボーのカッチョ良さは、まさにプロレスラーのそれ。スタローン自身も、ただただ、体張ってます的なデスマッチ系スタントアクションを披露することのみに全エネルギーを注いでおり、その挙句にもはやストーリーもまるでまともに繋がっちゃいない、パッチワークのような思いつきの構成。クライマックスで戦車部隊を前にしたランボーとトラウトマン、新たな危機に「呆然とする」というより、どこか「手持無沙汰」に見えてしまう、繋がりの悪さと緊迫感の無さ。これだけアクション第一に徹して、中身を削ぎ落し、面白さすらも削ぎ落し、ある意味恥も外聞も投げ捨てたのは、これはこれで立派じゃないでしょうか、普通はマネできません。ただ、ここまでやってもラジー賞の受賞は容易ではない、のですね。厳しい世界ですね。主演男優賞だけはカタいですけれど。[CS・衛星(吹替)] 2点(2013-01-28 22:27:41)

35.  ランボー/怒りの脱出 「ベトナム戦争は終わっていない」「自分を見捨てた祖国」「孤立無援の戦い」と、まあ1作目はちゃんと踏襲しているのかな、とは思うのですが、でもねえ、あはは。いやここで笑ってはイケナイのであった、何しろこの後には、さらに数段上の笑撃度を誇る第3作があるのだから。この第2作、とりあえず1作目よりパワーアップしてる……らしい。いや実際、私もその昔、これがバイオレンス作品の極致だと思って、観てましたけどね。けれども。どこぞの僻地に舞台を移した本作、セットも安っぽく、むしろ前作よりもノンビリムードすら感じられて。確かに人里離れたここで撮影すりゃ、ノビノビと爆破シーンも撮影できそうでゴザイマス。ボロ舟の死闘(?)も微笑ましいし。それにあの米軍基地内の描写の安っぽさ、これはもうビックリするよね。と言う訳で、どうも緊張感が無い本作なのですが。特に前作で捉えどころの無かった俗物トラウトマンが本作以降、単なる「イイ人」と化してしまったのも緊張感を欠くところ。ただ、それでも本作がスゴイと思えるのは、この「アクションを描くためならすべての説明を放棄する」というところでして。一体何ゆえ、ランボーと脱走捕虜を追いつめるのに、迫撃砲を乱射するのか? 一体何ゆえ、ランボー一匹退治するのに、あれほど大騒ぎで兵力を投入し、しまいにゃどこで準備したのか、爆弾をヘリにぶら下げてきて投下するし。もう訳がわかりませんが、そりゃ何故あんな爆弾を投下したかと言えば、「ランボーが爆発の炎から逃れて滝に飛び込むシーンを撮影したかったから」に決まっています。アクションシーンを撮る、ただその一点のために、どこの馬の骨とも判らぬランボー相手に、容赦ない攻撃を加え続ける敵軍。常識で考えれば全く釣り合わないんだけど、その理屈抜き説明抜きの強引な展開によって、ランボーの超人ぶりが際立つ訳です。こういう映画を、ギモンを感じることなく、素直に製作し、素直に楽しめた、いい時代でした。[ビデオ(字幕)] 5点(2012-11-28 23:11:47)(良:1票)

36.  ラブ・オブ・ザ・ゲーム ベテランピッチャー最後の試合。そこに回想シーンが並行することで、彼の人となり、彼の置かれた状況、彼の抱えているものが明らかとなっていき、試合シーンに深みが加わっていく、という趣向ですが。その回想シーンとやらが、「とりあえず必要そうなエピソードを一通りさらってみました」と言わんばかりの、やっつけ仕事ぶり。それに、手の痛みと戦いつつピッチングを続けている、らしいけど「以前、大怪我をしました」というシーンを挿入するだけで、その痛みを感じて欲しいと言われても、あまり盛り上がらない。要するに何もかも八百長クサイのがこの映画の欠点。ただし、ケビン・コスナーにはこういうクサさが似合うのであって、まさに彼ならではの映画、とも言えるかもしれない。[CS・衛星(字幕)] 4点(2011-12-26 23:20:31)

37.  ラストハウス・オン・デッドエンド・ストリート イカれたヘボ映画作者たちが、実際に人間を殺害してスナッフ・フィルムを撮影する、というオハナシ。本当にそれだけ。物語の展開もなければ解決も無し。まあようするに、マグロの解体ショーを映画化するようなもんですね。前半はたいしてエロくもないエロシーンを交えつつのどうでもいい前置きが続き、後半はというと、血糊と絶叫と臓物だけで何とか盛り上げようとする低予算ショックシーン、ただそれだけ。映画の物語を支えるサスペンス感覚が全く無い中、ほれ~残酷でしょ、ぐはははは、とか言われても、なあ。もっとも、このヘボ映画の中で「ヘボ映画作り」が語られているというコト自体には、メビウスの輪のような超次元的は循環パターンが感じられ、わずかにユニークさを醸し出しておりますが。この映画に感じる恐怖感って、映画の中身にあるのではなくて、「この程度でOK」という製作者の信じられないような“割り切り”に対する恐怖感、かも知れません。あるいは、人間、上を見たらキリがないけれど、下を見たら実はもっとキリが無いという事実。下には下がある。ダメ方向のベクトルの先にはひたすら底の見えない深淵が広がっているという事実。そういうことを感じさせてくれるだけでも、平凡な日常にちょっとだけ楔を打ってくれる作品、ではあるかもしれません、が・・・観ますか?敢えて。[DVD(字幕)] 2点(2010-06-14 18:01:31)

38.  ラスト・ホラー・ムービー 「あなた」がこの『ラスト・ホラー・ムービー』なるホラービデオをレンタルビデオ屋で借り、観賞していると、開始早々、映画が中断し、変な男が登場する。こやつ、このホラービデオに、自分が撮影したビデオを上書きしちゃったらしい。とんでも無いヤツだ。上書きした自作ビデオってのは、自分が実際に行った殺人の記録、すなわちスナッフ・フィルムなんだけど、そんなことはどうでもよろしい、みんなが楽しむビデオなんだからもっと大事にしてもらわないとねっ。弁償しろっ。ってな趣向の作品。ネタ的には、「今さら、なあ」と言いたくなります(例えば竹本健治の『~偽書』なり『~基礎論』なりを思い起こすと、まさに周回遅れ、という印象)。ま、そもそも、コレをビデオではなくDVDで観賞してる時点で、ハズしちゃってる訳ですけど、それは些細なことであって、最大の難点は、ドキュメンタリを装えば装うほど、墓穴を掘っちゃうってところ。全編にわたり、手持ちビデオカメラで適当に撮ってるような感じを出しており、ところどころで、この“スナッフ・フィルム”が撮られる背景を垣間見させるような「舞台裏」的なシーンも入るんですけど(例えば、実際にカメラを持っている“助手”の存在)。しかし別にノーカットで撮っている訳でもなし、“作品”として適度に編集を入れてるのだから、そもそも、そういうシーンはちゃんと切っとけよ、と言いたくなっちゃう。敢えてそういう不要なシーンを残すことが、すなわち、何とかホンモノっぽく見せてやろうという作為の明らかな表れなのであって、「ホンモノっぽく見せようとする努力の形跡こそ、最もウソっぽく見える点」というヤツなんですな。せっかく“助手”の存在を仄めかしているのだから、この存在をもっとうまく利用して欲しかった(“助手”=観察者。最も映画的な存在ではないか!)。助手は助手で、「殺人鬼」氏に内緒でシーンを勝手につけたして、映画がますます混乱する、とかねー(コレも古い手法かな?)。残念ながら本作は、最後のオチを言いたいだけのために、ダラダラとどうでもいいことを垂れ流してしまった作品となってしまいました。一応、最後にこれだけは叫んでおこう「でもこういうの嫌いじゃないぞー」[DVD(字幕)] 4点(2009-11-24 22:04:20)

39.  ランボー/最後の戦場 《ネタバレ》 最近、過去のキャラが色々蘇るけど、インディー・ジョーンズの復活にもジョン・マクレーンの復活にもロッキー・バルボアの復活にも感じることのなかった不気味さが、ジョン・ランボーの復活には伴っている。そもそも、“ランボー”とは何だったのか、何のために存在したキャラクターだったのか。はい、スタちゃんがお金を稼ぐためです。以上。。。そりゃそうなんだけどさあ。。。1作目で、父なる国に見捨てられた怒りから、「ベトナムの戦場をアメリカ本国に持ち込んだ」ランボー。ああトンデモないことしちまったとばかり、せっかく持ち帰った「戦場」を再び国外に持ち出して思う存分大暴れ、平和に飽きた現代人に、対岸の大火事を眺める楽しみをプレゼントした2作目、3作目のランボー。1作目では確かに切っ先鋭く尖っていたこの映画は、シリーズを追うごとに派手になり、派手になり膨張した分、尖っていた切っ先も鈍り、単なる肥満映画となっていく、3作目の彼は、申し訳ないが、ハッキリ言ってピエロである・・・。そんな目的を失った彼が、蘇る。それも再び、切っ先鋭く。勿論、アジア人やロシア人ならナンボ殺してもOK、みたいなこれまでのノリは、ここでも顕在。いや、このシリーズが持つその“限界”をむしろ、ここでは決して隠そうとはしない。その代わり、第1作でランボーが涙ながらに語った、すなわち言葉だけで描かれていた「人間が肉塊と化す」ということ、それをこの映画では徹底的に我々に見せつける。もともとこれこそが、ランボーの世界なのだ、と。そして、ムダに生きるか、何かのために死ぬか、と訴えながら凄惨な戦いに赴くランボーは、まるで死に場所を求めんがために今回、復活したようでもあり、その上でラスト、「ムダに生き残る」という最大限の罰が、彼に与えられたのである。[DVD(字幕)] 8点(2009-09-16 23:54:28)(良:1票)

40.  ランド・オブ・ザ・デッド で、「ドーン~」に続いてまたゾンビです。父ちゃん、またこんなの観てます。いや、こちらの話。この映画。だいぶ殺伐としてます。いやゾンビ映画なんだから映画の中が殺伐とするのはモットモなのだけど、映画の外の、滲みだしちゃいけない領域にまでそれが滲み出していて。ロメロのゾンビ映画における寓意性。「ナイト・オブ~」ではまだ視点が日常にあり、戦争という暴力が渦巻く現代社会の中に属した平和な日常、という欺瞞を裏返して見せたような作品だったと思うのですが。この作品ではとうとう、映画の視点が現在の国際関係にまで踏み込んできたようで、ここではまるで、人間=先進国、ゾンビ=新興国。ゾンビが意志を持ち、互いにコミュニケーションをとり、道具を使う、ということだけがそれを示しているのではなく、ついにここでは「ゾンビ頑張れ!もう少しで防御線と突破できるぞ!人間なんかやっつけちゃえ」みたいな感じすら起こさせる、この作品の色合いが、それを示しているとともに、作品の存在そのものを殺伐としたものにしている点でもあります。とうとう、ここまで来てしまったか、と。勿論、グロテスクさを売りにするホラーとしてのファンタジー性は、作品を十分楽しめるものにしており、一方では独特の哀感というものもよく感じられたのですが(比べる意味もないだろうけど、一応、『ドーン~』より面白いと思った、というのが私の感想)、しかし、大いに限界を感じさせる作品でもあります。もう次はないんじゃないか(あるかもしれないけどやめた方がいいんじゃないか)。しかし、その限界というものをここで観ることができたのも、まあ、良かったかな、という気も。ま、気にせず、まだまだ作ってくださいな。 あのモハヤお馴染みとなった、“ゾンビ役のヒトが嫌そうな顔で屍肉をむさぼる表情”、大好きです。[DVD(字幕)] 9点(2009-08-07 07:57:28)

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