みんなのシネマレビュー
エスねこさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 644
性別
ブログのURL //www.jtnews.jp/blog/23593/
ホームページ http://kine.matrix.jp/
自己紹介 [2010年8月23日]
か…かわも…

(゚Д゚;)ノ

…映画界は今日終わった…。


[2017年7月16日]
猛暑の夜、amazonで映画ではなく『幼女戦記』を寝ないで通し鑑賞。
大局的な戦略から入って行くという、かつてない架空戦記アニメでありながら、その悪夢性を出し切った感がすごかった。
最終話はテーマ的にポエニ戦争から対テロ戦争まで、膨大な戦争のイメージを深く広く全面爆撃して吹っ切れる展開に。
スピルバーグの『宇宙戦争』はバクテリアに仮託してその地獄自体を救いと説いたわけだけど、このアニメはそんな所まで引いて俯瞰する気がサラサラないってのがスゴイです。

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

評価順1234567891011121314151617181920
21222324252627282930313233
投稿日付順1234567891011121314151617181920
21222324252627282930313233
変更日付順1234567891011121314151617181920
21222324252627282930313233

181.  BATS 蝙蝠地獄 題名でおわかりの通り、劇場未公開のB級動物パニックです。が、ラストショットの「改めて自己紹介させて頂きますが、実は私B級映画なんですわ」という感じのオチが史上最強。本当に、このオチだけで9点つけてます(2008/3/16、バランス取りで8点に変更…DVD売ったしな…)。そのために新規登録までしてしまったのです。モンスター映画は今後も作られ続けるでしょうが、これを超えるB級なエンディングは当分出ないと思います。それくらい、B級を満喫できる作品です。[DVD(字幕)] 8点(2006-06-15 22:29:53)(笑:1票)

182.  ピッチブラック 《ネタバレ》 以下、かなりマニアックなレビューで、あんまり映画評になってませんが。 実は数年前、予告を見た時点で「コレは当たり」と判定して、あえて観ずに残してありました。 まあSFを読み込んだ人なら元ネタは即出て来るでしょうな…『夜来たる』×『アヴァロンの闇』×『死の世界』という、豪快な変化球。ついでに前半で、砂漠に異様なオブジェが林立する絵造りはもしかしてキンザザ狙ってますか? …って感じで、SFスリラーな展開にもかかわらず相当にマニアックな映画でした。 ただSFファンへのサービスが前半に集中しているのが残念。夜が来るタイミングも、もう少し遅くてもよかったと思うな。ちょっとサプライズに欠けました。 ストーリーを語って愚痴になるのはつまらないので、プロダクトデザイン関連について書きますか。惑星不時着時に、宇宙船のオペレーション体系をいろいろ考えてあるのはナカナカでした。タトプロスのモンスターデザインは『アヴァロンの闇』のグレンデルをベースにした(未成熟期・成熟期で巣を分けてるし、ちゃんと共食いシーンあるし~! なぜか常時ターボが効いてますが…)爬虫類型ながら、オリジナルな要素として音波を出す長い突起が左右にある。後半で明らかになる奴らの弱点は、このモンスターデザインから来ているワケっすね。リディックの「異星生態系の中で自分が生き延びるためには、どこまでも冷酷になる」という人物像は(日本ではもう絶版して久しいですが)往年の名作『死の世界』シリーズを思い出させます…つうかまあ、ここまでマニアックなシナリオ&監督なら、きっとアレをイメージして作ったんだろうなぁ。 こういうリスペクトの集大成も、SF映画のあり方としてOKでっせ、オイラ的には。よって、『2001年宇宙の旅』と同じ配点とします。 [DVD(吹替)] 8点(2006-06-12 00:05:02)《改行有》

183.  クール・ワールド(1992) 《ネタバレ》 こりゃ~すげえや。ブラピ、ガブ、ベイジンガーと実力派を集めたアニメ実写合成モノ。以前から気にはなってたんだけど、イマイチ評判を聞かないので「こりゃスカだろう」と放ってありました。オープニングの段階で、ある種の凄い匂いが漂ってきます。この段階、本編に入る前から4割くらいの率で確信しました。この作品で言う《クール》ってのは「クールガイ」等の用法の方じゃなく、ダウナー系ドラッグをキメた時のクールを意味してるんだ…とね。 これを理解すると、マンガのクセに故意にアダルティな展開に持って行ったり、かと思えば分裂症患者のような意味不明の論理が通用したり…という、本作を覆い尽くしている(英俗語で言うところの)「クール=らりぱっぱ状態」を見切る事ができます。この作品が目指すベクトルは『ロジャー・ラビット』や『スペース・ジャム』じゃなく、『裸のランチ』『トータル・リコール』『カリガリ博士』の方向性なんです(余談だけどオイラは『ギャラクシー・クエスト』も相当意地悪な分裂症テーマ作品だと思うよぉ)。 で、本作の凄かった点は徹底した「狂気の肯定」。これに尽きます。クライマックスで博士の言った通りにヒーローになってしまうガブ君は、もう『裸のランチ』のエンディングを通り越して向こうの国にイっちゃってますからねー。ラストがこんな凄い現実否定で終わる物語は貴重ですよ。また、対するブラピ君は刑事として登場する時点で、既にクール・ワールドに取り込まれて「狂って」いるっていう点も、観客へ余計な恐怖感を与えずに世界を案内できるというメリットがあり秀逸。ベイジンガー演じるホリー・ウッドは『花嫁はエイリアン』と同系のハマリ役ですね。まさに彼女のためのキャラでした。エッ、ラジーショー? ウッソ... しっかし、アニメ版『指輪物語』を監督したラルフ・バクシが、こんなぶっ壊れた精神世界を描くだなんて…描写に彼らしいねちっこいクドさがあって、ハナシが何ともスムーズでないのが満点に届かない理由。そこだけは本当に残念でした。ホリーの動画だけ信じられないくらい気合い入ってるのが笑えますけど。クール・ワールドで彼女に会えるなら、ちょっと狂ってみてもいいかな。←既に作者の手の上 ●追記:"cool ドラッグ" で用法をぐぐってみてるんすが「非ハイ=クリア状態」の用法しか出てこない…90年代に結構使われてたと記憶してるんだが…。[DVD(字幕)] 8点(2006-05-31 00:14:10)《改行有》

184.  アタック・オブ・ザ・キラートマト かつて、映像作品は神聖だった。どんなクズ映画だって作っている側は真剣そのものだった。エド・ウッドはシャレで『死霊の盆踊り』を製作した訳ではない(少なくとも酒代を儲けたかった)。石井輝男は遊びで『江戸川乱歩全集~恐怖奇形人間』を監督した訳ではない(彼はいつだって本気)。ハーシェル・ゴードン・ルイスは無為に『血の祝祭日』を撮った訳ではない(彼も生活がかかってた)。ラリー・ブキャナンは何の下心もなく『火星人地球大襲来』を企画したわけではない(あれはストリップ映画を撮るための口実)。若松孝二はドブに捨てるつもりで『天使の恍惚』を世に出した訳ではない(そのトンデモなさで評論界から睨まれはしたが)。etc,etc…。 だがしか~し! 70年代のある晴れた日の事(あくまで想像)である。我らがジョン・デ・ベロは映画を神聖だなんてこれっぽっちも思わなかった。創作行為が芸術だなんて、映画配給がビジネスだなんて、そんなセオリーぶったゴタクには耳も貸さなかった。代わりに、彼はかつてない手段で「映画」というメディアを処理した。ニヤニヤと笑いながら(あくまで想像)各地の大都会のパニックシーンをたった1カットで撮り上げ、ビーチでの凄惨なトメィトォ襲撃シーンは究極のリアリズムで挑む。彼はハリウッドが積み上げてきた伽藍の塔を、作中では事も無げに突き崩してしまった。 「ラクガキするな」と言われればデカい筆で大書してみたくなる。廊下だって走ってやりたい。みんながやらないのは、単に後ろ指をさされたくないからだ。だからオイラは今でも、こんなに楽しげに廊下を爆走する彼(あくまで想像だって)の姿に、分類不能のある種の感動と羨望を憶えるのだ。 こんな幸福な人物は滅多にいないと思う。 彼は世界で初めて、一点の曇りもない遊び心から、無為に、下心もなく、シャレで映画を作ってドブに捨てた。映画界にでっかくラクガキしたのだ。 [ビデオ(字幕)] 8点(2006-05-19 20:11:20)(良:3票) 《改行有》

185.  太陽の帝国(1987) 《ネタバレ》 信じるもの、心惹かれるものがことごとく壊されて行く少年期。絶対の強者なき流動的社会。極東のエキゾチックな混合文化。《世界一冷酷な状況観察者》J・G・バラードはそこで誕生した。スピルバーグが頑張って与える彩りも、最後には全て無に還っていく。この虚脱感、そして虚無感。ラストはまさにバラ色の絶望と呼ぶにふさわしい。この後、成長した彼が「世界の破滅」ばかり描き続けたのは、こうした理由のある事だと納得できる。彼の小説には決して悲惨さはない。彼は反戦家ですらない。他の同世代の子供達と違い、バラード少年はこの時、傷ついたのではなく悟りを得てしまったのだろう。スピルバーグは、求道者が老僧へ教えを乞うように、バラードから悟りを授かりたかったのかも知れない。後に『シンドラーのリスト』を撮った時の彼の視線は、バラードのそれに、かなり近い。 …てゆーかそこまで入れ込んだんならだよ、儲けた金で『ハイライズ』とか『結晶世界』とか『残虐行為展覧会』とか『コカイン・ナイト』とか『コンクリートの島』とか映画化してやれよ~! いまだにバラード作品の映画化はクローネンバーグの『クラッシュ』だけっつー悲惨な状況なんだからさー。 ●追記:そう思ってたら、ナタリ監督の次回作が『ハイライズ』ぅ? 大道具費削減王ナタリか…また『クラッシュ』みたいにババかもな…健闘を祈る。[映画館(字幕)] 8点(2006-05-06 05:50:01)《改行有》

186.  エイリアン4 シリーズの中では一番好き。4作目ともなればエイリアンの正体はバレバレになっちゃってるワケで、ここはジュネ風の猟奇なユーモアセンスが活きたと思う。この4作目、大局的には所詮(軍人・科学者を含めて)ダメな奴らがドタバタと自滅していく光景をシニカルに描いているだけなのだよ。もう終わっちゃってる世界の、終わっちゃってる人々を描く冷めた視線が、いかにもジュネらしくてたまらんです。鉄錆を思わせる鈍い赤を基調にしたオンボロ宇宙船のプロダクト・デザインも、本作の世界観にベストマッチ。『デリカテッセン』風な人類世界の終焉を予想させる(元のラストシーンはエイリアンの地球占領で終わってるので、そこを加味しないといけないけど…)。 シリーズ最終作としてもう一本欲しいところだが、ジュネ以上の終末観を出せる新進監督はいるだろうか…。[映画館(字幕)] 8点(2006-03-16 04:04:39)(良:1票) 《改行有》

187.  フォーン・ブース 映画としてはたいしたコトなくても、エスねこ的には高い点をつけなきゃならん作品というのがありまして、これなんかはそう、ド真ん中ストレートな「変格」映画ですな。なんかポール・オースターのスッカスカな純文小説をアクション満載で映画化したみたいな感じ。コリン・眉毛・ファレルの演技力で80分保たせ続けるのはチト厳しかったとは思うけれど、フォレスト・お人好し・ウィテカーの演技もいつも通りで飽きるんだけど、そのあたりは監督も犯人も先刻ご承知、いろいろ先手を打ってオイラをハラハラさせ続けてくれました。 この映画は(売り文句とは違って)各キャラのパワーバランスを楽しむ群像劇なので、演技はスタニスラフスキー・システムがよく似合う。役作りが全てと言っていいかも。その意味での本作の見所はエキストラの表情です。普通はエキストラって、ただ引っ張ってこられてバックで歩いてるだけの群衆なワケですけど、この映画での群集は完全に事件にのめり込んでいる。メイキングを見て納得しましたが、コレってある種の擬似イベントとして撮影してるんですね。エキストラは当日撮影分のシナリオしか渡されず、しかも時間順に撮影されたため、全員が事件を実体験してるような一体感があります。観客の代わりにスクリーンに入り込み、事件の展開に呆然とする顔・顔・顔…。これに勝る画は滅多にありやせんぜ。映画好きより演劇好きの方が楽しめるような気がする、B級実験ムービーだったと思うのです。[DVD(吹替)] 8点(2006-03-15 19:14:24)(良:1票) 《改行有》

188.  力道山 なんか信じられないモノを見ちゃいましたよぉ。プロレスシーン、どう見てもダブルじゃない。ソル・ギョング本人の顔が歪み、マットに叩きつけられ、流血してボロボロになっていく。かと思えば迫真の空手チョップ反撃(マジ怖いよこれ)。足技も投げ技もかかるかかる。絶対プロのレスラーがダブルで撮ってると思ってたオイラは「いやぁ最近のCG技術は凄いよなあ、あんな激しい動きでも顔を書き換えちゃうんだ~」などと見当違いの感心をして映画館を後にしたのでした…いま公式サイトを見て愕然としましたね。ソル・ギョング本人がリングで演技してたって~? こりゃ『レイジング・ブル』以上の恐ろしい映画ですよ。本家も真っ青のデ・ニーロ・アプローチですよ。ヘルツォークも裸足で逃げ出すリアリズムですよ。こんな凄い役者が韓国にいたんだ。いま『フィツカラルド』を見た時と同じ驚愕に打ちのめされています。『イーオン・フラックス』でシャリーズ・セロンの肢体に鼻の下を伸ばす予定だったのを変更して正解でした。本作をレビューした方々に感謝します。 ●2008/1/1 8点に変更。[映画館(字幕)] 8点(2006-03-12 21:07:13)《改行有》

189.  モンティ・パイソン/ライブ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル モンティパイソンのアメリカ公演を記録したライブフィルムです。モンティパイソンそのものってより、「パイソンズ文化」を知る上では欠かすことのできない映像記録。バカ歩き省とかこのぉ~ちょんちょん男とか討論教室とか、有名なスケッチはギャグをかます前から場内がスタンディングオベーション状態です。他方、悪戯の歴史講義とかの新作(? 持ちネタとしては古いらしい…)もあって、TV版と映画を全て観た方にもオススメできますな。公演という性格上、そして客が西海岸のアメリカ人たちという状況がうまく活かされて、かなり観客を馬鹿にするシーンが多いのも、TVや映画版との大きな差です。また、パイソンズの内輪的な話をすると、舞台公演ですからシュール&ビジュアルなオックスフォード組がちょっと辛いかな。逆に、お堅いケンブリッジ組は水を得た魚のようにハジケまくってます(バカ歩き&一人レスリング)。エンディングも見もの。パイソンならではの締め方で、他の公演とは一味違った良さが出てますぞ。なんだかんだ言っても、彼らの作品中で一番数多く観てるなあ、コレ。[ビデオ(字幕)] 8点(2006-02-17 22:45:23)

190.  パニック・ルーム オイラは好きなんだけどね、こういうの。攻守共に手札を改めつつ、毎ステージごとに戦略を練り直していく頭脳戦ムービー。これ、どっちかっていうと潜水艦映画なんかにお約束の制約がバリバリに組み込まれていて、犯罪モノというより一軒屋を舞台にした戦争映画って感じの作りです。発想の異色性とド真ん中ストレートな展開、些細なアイテムも複線として絡んでくる芸の細かさ。惜しいのはドはまり役だったフォレスト・ウィテッカーの演技がいつも通りで見飽きちゃった事かなぁ。そこは減点です。あと、ハッとするオープニングの題字の入れ方は『ゼイリブ』を髣髴とさせて心憎かった。[DVD(字幕)] 8点(2005-12-25 17:43:32)

191.  エル・ドラド(1987) スペインの探検家アギーレを描いた映画といえば、クラウス・キンスキー主演の独映画『アギーレ/神の怒り』を思い浮かべるでしょうが、実は本国スペインの製作したモノもあるのです。本作『エル・ドラド』は正統的な史劇の造りで、(悪く言えば)金がなくて一発芸的な危うさに賭けたヘルツォーク作品よりもアギーレの実像に近いと思います。実際、兵の信頼が厚い、かなり実務派の副隊長として描かれており、観ていて好感が持てるほど(笑)。探検隊の正気を蝕んでいくアマゾンの描写についても、こちらの方が怪しくエロティックで、非常に正統的な撮影方法。一度こちらのバージョンを見てからヘルツォーク版へ戻ると、かなりの発見があるでしょう。そういうオイラも、実は本作の方に出会ったのが先でした。最初に史実に近いアギーレ像を目にしていたために、キンスキーの怪演を観てもどこからが脚色なのか理解できたという…。西洋史を通じて独自の個性を放っているアギーレと言う人間に当てられた、2つ目のスポットライト(正面)ですね。[ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-13 13:31:07)

192.  ドラムライン 《ネタバレ》 監督監督~! 会場がポップスでノリノリに流れてるタイミングでどこのダレが『熊蜂の飛行』ぶつけますかぁ? しかも、ペットのソロならまだしもバンドで…どう考えても主人公が正しいよ。色々な場面で音楽の本質(ある時は快楽、命の暗喩、そしてショー)がわかりやすく出ていたと思う。主人公が音に命を吹き込むと、途端にトラブル発生。なぜならドラムはブラスバンドのハートビートを司るパーツでしかないからだ。楽典憶えて曲を作る方が、彼の「音楽」にとって幸せだったのは言うまでもない。「トイレの文字が読めない奴でもちゃんと使ってる」と言う敵の監督、彼の方が音楽の根幹をしっかり捕まえてると思うし、ブラスでヒップホップという豪快な技が生み出せたんじゃないかな(正直、あの曲が一番の感動でした)。というわけで、主人公だけじゃなしに監督の音楽的成長のドラマでもあるのですな。日本の大太鼓(in 夏祭り)でも似たような話が作れそうだけど、誰かやんねーかなー『ドラムライン』東北ケンカねぶた版…きっと燃えるですよ…。●追記:黒人モノとしては震えが走るほどよかったっす。あと、演出がちょっとリドリー・スコットを意識しすぎかナ?[DVD(字幕)] 8点(2005-12-08 06:27:36)

193.  危険な動物たち 『ワンダと…』のB面ムービーですな。天藤真の作品でほとんど同じテイスト・内容のミステリ(『陽気な容疑者たち』)がありまして、洋の東西を問わず、こういうほのぼのブラックはいい味が出るのを実感。ワンダより好評価です。[DVD(吹替)] 8点(2005-11-30 02:31:03)

194.  最後の航海 いまだに『タイタニック』を見てない理由のひとつに、この映画の圧倒的な存在感があります。どんな豪華客船を沈めたところで、CGでやってる限りはこの映画に勝てるわけがない(本物パワーとしてはもう一作『フィツカラルド』ってのもありますナ)。淀川さんの受け売りですが、ヒロインの救出シーンは本当に沈む船の中で撮影したそうで、撮影現場には異常な緊張感が漂っていたそうです。オイラにとってはかけがえのない沈没テーマ大作。[地上波(吹替)] 8点(2005-11-06 14:31:35)

195.  Mr.インクレディブル 序盤、スーパージャイアンツ以来と言ってもいいほどの正義っぷりに感動し、現代にシーンが移ってからはトルンカの魂が甦ったかのような一部キャラのデザイン&動きに涙しました。最も好きなシーンは、デザイナーのエドナと電話ごしに話すヘレンが、めっちゃ言いたくなさそうに「ほら…イラスティガールよ…」と言うシーンの表情。正義の味方やめちゃうと、やっぱ恥ずかしいんですかね(笑)。二番目に好きなのは、これも超母ちゃんがバイオレットとダッシュにマスクを渡して「スーパーパワーを使ってもいい」と言い渡すシーン。仮面の下でしか本当の自分になれないんですよね、この家族って。置かれた境遇の悲しさと、アイデンティティに目覚める悦びが同時に描かれるこの場面、オイラ的には全編で最大最高の泣き所でした。 …とはいえ、あらゆる点においてオリジナリティがゼロなんだよなあ…ある意味すごいんだけど…イラスティガールの描き方が素晴らしすぎたせいでファンタスティック・フォーもCGシーンが作り直しになってるらしいし…一部の場面では明らかに各々の本家を越えてますな。ここは微妙ですが、プラスに評価します。[DVD(字幕)] 8点(2005-07-18 23:17:57)(良:3票) 《改行有》

196.  決断の3時10分 《ネタバレ》 まあいつもは映画の嗜好がオイラと異なってる元みかんさんのレビューですが、ここまで熱く語られると手に取らないわけには行きませんにゃあ(笑)。で、ここのレビューを読まなかったら存在すら知らずに一生を終えた (詳細はブログにて)[DVD(字幕)] 8点(2005-06-19 03:21:26)(良:1票)

197.  ポール・グリモー短編傑作集~ターニングテーブル~ グリモー作品は、子供たちにわかりやすく明快なのが特徴。当然セリフは少なく、客を飽きさせないよう&テーマがハッキリするように人物設定や舞台設定に工夫が凝らされ、画面を見るだけで世界中の誰もが内容を理解する事ができます。それがこの頑固アニメーターを世界的に有名な映像作家へ押し上げ、多くの模倣作が生まれる事になった第一の要因でしょう。本作では多数のグリモー作品を並べて観る事で、彼の作品の持つ明快さ・単純さに気付かされます。それを理解できた上で最後に上映される『小さな兵隊』を観た時の感動はただ事ではありませんでした(単発で観てたらベタベタすぎてダメだったかも…)。子供に対する目線も明確。話が戦時のアニメ製作中断の件に及んで、子供から「戦争ってナニ?」と質問され、穏やかに、かつ即座に「その話はやめよう」と切り上げる気持ちのよさ。大人の世界と子供の世界の明確なボーダーが、彼の心に引かれている事を実感できる瞬間でした。同時に、彼の70年代作品ではそのボーダーが侵されてしまう事も実感できるのです。アニメが全世界的に迷走し、子供に対して優しい目線をキープしづらくなった現在、「アニメの原点はどうだったのか」「アニメーターは何を目指していたのか」がよくわかる作品だと思います。[DVD(字幕)] 8点(2005-06-07 20:09:40)(良:2票)

198.  ザ・ドライバー あれ? 大事なポイントに誰も言及してないですね…この映画、「主役のオニールとアジャーニが一瞬たりとも笑わない」っていうのでも有名になったんですよ(いや今ならカウリスマキとかがフツーにやってますが)。ウォルター・ヒルの作劇能力は本作(と『ウォリアーズ』)で頂点に達したと思ってます。映画を見始めた頃からしばらく、血気盛んな自分的には10点満点を維持してきたんですが、『イシュタール』に出会ってからオイラの興味がバカ映画に向いてしまったので、今はちょっと点が低め。あ、でも両方ともアジャーニがヒロインだぞ。なんだそういう事だったのか(笑)。[地上波(吹替)] 8点(2005-05-15 01:25:02)

199.  アウトブレイク 《ネタバレ》 うちには開けてはならない「禁断のDVDボックス」がある。超駄作とか二度と見たくない作品とかが入ってるんだけど、仕事の空きができてしまった&ゴールデンウィークで外出する気がないので、今日の夕方、パンドラ宜しくついつい開けてしまった。「『アウトブレイク』? 確かエボラ熱の話だったのが、後半いきなり空中戦になるトンデモ駄作だったよなあ…」そんな認識でプレーヤーに突っ込んで見る。40分後、まざまざと蘇る記憶に「ああっ! そういやこれイキヂゴク映画なんだった~ッ!」と大後悔中の自分がいたのでした。ショック映像を極限まで抑えてあるから、なおさら怖い。無骨なペーターゼンが監督したのは、今までは大失敗と思っていたんだけど案外正しい選択だったのかもしれない。以前は「冴えない演技だなー」と軽く見ていたダスティン・ホフマンも、意図的な役作りでああなったのを理解した。伝染病による人の死を星の数ほど見てきて、感覚的に突き抜けてしまった現場肌の頑固な医師。麻痺した感性を補うために、彼は生命倫理と使命感だけで駆動し続けている。プライベートなんて壊れてしまって久しく、愛する家族はペットの犬だけ。最大の武器は自分の死への恐怖をなくしている事だ。そんな人物像を主人公に配し、様々な彩りを持ったキャラクターが巻き込まれ、彼の生き方と対比されて行く…。いいじゃないですか。すっごく! 後半、ヘリで街を出てから、いきなりアドリブ出まくりのシチュエーション・コメディになっちゃうのを除けばね…いやー本当に、キューバ・グッディング・ジュニアとダスティン・ホフマンのかけあい、漫才としては面白いんだよなあ。というワケで、トータルでは何をやりたいのか方向不明な本作ですが、名優たちの演技の深みと素晴らしさ、それが産むドラマを堪能する事はできました。今は「駄作」ではなく「怪作」と呼ぶのが正しいと思えます。●大統領補佐官が閣僚に爆撃の決断を迫るシーンの演説、怒涛の迫力で記憶に残ってたんですが、悪役専門のJ・T・ウォルシュだったとは…なんだこういうキャラでも名演できるんじゃん![DVD(字幕)] 8点(2005-05-04 20:15:16)(笑:1票)

200.  スーパーマリオ/魔界帝国の女神 ひそかに大好きですこの映画。なんせマリオ役にボブ・ホプキンスですよ! 本作を遡ること10年前、彼が『未来世紀ブラジル』で《セントラルサービス》の配管工を演じてたのを見た瞬間「これ、まんまマリオやん!」ってひっくり返りましたからね(あれ自体、ギリアムはマリオをイメージしてたのかもしれない…日本文化が重要なファクターを占める作品ですから)。あのインパクトをそのまんま直球ストレートでブチ込んで来た頭の悪さに乾杯。ダークなセットも『ブラジル』にかぶっちゃうし、明らかにジャンプしてないし、本当に日本の客に見せる気があったのか甚だ疑問です。本作から下る事5年後、ハリウッドが『ゴジラ』を食い物にした時に、マリオはただの前奏曲でしかなかったのに気付くわけなんですが…いや本当、こういうブチ壊しにされる時の快感ってこたえられん。子供の心を無くした大人向けの秘宝。[ビデオ(字幕)] 8点(2005-04-22 09:53:51)(良:1票)

071.09%
1162.48%
2223.42%
3324.97%
4456.99%
5558.54%
68413.04%
713420.81%
811417.70%
98913.82%
10467.14%

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS