みんなのシネマレビュー
鱗歌さんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 3870
性別 男性
年齢 53歳

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120
121122123124125126127128129130131132133134135136137138139140
141142143144145146147148149150151152153154155156157158159160
161162163164165166167168169170171172173174175176177178179180
181182183184185186187188189190191192193194
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120
121122123124125126127128129130131132133134135136137138139140
141142143144145146147148149150151152153154155156157158159160
161162163164165166167168169170171172173174175176177178179180
181182183184185186187188189190191192193194
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120
121122123124125126127128129130131132133134135136137138139140
141142143144145146147148149150151152153154155156157158159160
161162163164165166167168169170171172173174175176177178179180
181182183184185186187188189190191192193194

2861.  狼よさらば どんなバカ映画のアホ役でも、役者さんが一生懸命に演じていて、頭が下がる思いがするのですが(笑)、いやいや変態チンピラ役だってあなどるべからず、こういう役でも一生懸命にこなしていれば、いずれはハエ人間になって巨大宇宙船を撃退するチャンスを手にする可能性だってあるワケですな。 そりゃまあ、こんな映画の主演をやっちゃったせいで、その後もこんなシリーズに出続けるハメになるスターもいるんでしょうけど。 というワケで、バラバラな邦題でお馴染みの、Death Wishシリーズ第1作。ブロンソンがエリートビジネスマンってのが、何でやねん、という感じなんですが、第1作なんだから仕方がない(という納得の仕方でよいのかどうかわからない)。妻と娘を暴漢に襲われたブロンソンが、世のすべての悪党どもを制裁すべく、銃を手に立ち上がる。フツーのオジサンがだんだんおかしくなっていく過程がちゃんと描かれていて、そういう点はまだマトモなんです第1作だから。 葬儀の場面では雪景色、狙った撮影なのかそれともたまたま撮影時に雪が積もっちゃったのか、いずれにせよ悪くないです。 ただ、まあ、何というか、ブロンソンひとりの活躍で犯罪が激減し、市民も彼に勇気を得て犯罪撃退に立ち上がり好循環、という実に乱暴で楽天的なこのオハナシ。褒められたもんではなく、やはり苦笑しながらひとり楽しむ作品かと。 映画そっちのけといった感じでさまざまな音楽を提供してるハンコックが、本作の珍品感を高めていて、影のMVPですね。[CS・衛星(吹替)] 6点(2016-05-01 09:39:38)《改行有》

2862.  リンカーン リンカーン大統領が登場する映画と言って思い出すのは、リンカーン/秘密の書、では勿論無くって、アイアン・ホースあたりでしょうか。とは言ってもこの作品ではあくまで物語の背景に存在する人物としての登場で、見事な多層性を持った映画だったのですが、さて一方、ズバリ、リンカーン大統領を中心に据え『リンカーン』と題された、本作。こちらも、リンカーンと家族との関係(さらには戦死した息子)を描いたり、アクの強いスティーブンス議員をトミー・リー・ジョーンズが存在感たっぷりに演じたり、といったあたりに多層性を出そうとしてはいるんでしょうけれども、伝記映画でも何でもなく特定の時期と特定の場所に物語を限定し、いかんせん、禁欲的すぎるというか。ご存知リンカーンを、リンカーンらしく描けたら、それでよし、みたいな感じがあって、あとは時代の雰囲気やら、光の描写やら、まるで要所以外の点で埋め合わせをしようとするかのような。 切断された大量の足、戦場に横たわる数々の死体、といったスピルバーグらしい「コワさ」も入れてはくるけれど、戦闘自体の描写はいたって少なく、このあたりもかなり抑制的です。 肝心のリンカーン本人の描写も、軽口叩いたり、駆け引きしたりはするけれど、そして時に厳しい口調にもなって見せるけれど、総じて人間らしいドラマに欠いていて、ここが一番物足りない。信念の人ではあるけれど、決断の人でなければ、なかなかドラマになりにくいのかもね。 「リンカーン像」というものに縛られた苦しさ。さらには晩年の一時期にのみフォーカスしたことによる制限。これらを乗り越えられなかった憾みの残る作品となってしまったかな、と。もっとも、リンカーンという人を生涯にわたって描こうとしたら、いろいろとボロも出るのでしょうが・・・。[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-04-23 16:42:13)《改行有》

2863.  山猫は眠らない3 決別の照準 もはや若くもなく、肝心の右手人差し指に障がいを負ってしまった、スナイパーの孤独。を描くようにみせて、実はサッパリ描いておらず、おバカアクションに走ってしまったのが、潔いというか何というか。雰囲気だけは多少、あるんですけれども、あまり見栄えがしない。それより、物語を支える重要なテーマになりえたであろう手の障がいまで、ラストの敵との対決におけるネタにしてしまうというのは、実に大した割り切りですなあ。 まさに肩の凝らなすぎる作品、予想外の見応えの無さに、ちょっと驚きました。それでもトム・ベレンジャーは、何だか不思議にノッてるような気がする・・・。[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-04-11 23:07:03)《改行有》

2864.  天国から来たチャンピオン まさに運命のいたずら、間違って寿命前に天国へ運ばれそうになったアメフト選手の魂が、元の体に戻り損ね、その代わり折よく(?)殺された大富豪の体に入り込んで一騒動。天使のお偉いさんであるジェームズ・メイソンが、何やら言いたそうな顔をしながらボケっと突っ立ってて、役に立たないことこの上ない。おたくの管理が悪いもんだから、人間の運命をトコトンまで狂わせてしまってどうするのよ、と言いたくもなります。で、その彼が、ようやくラスト近くの試合の場面でマトモなセリフをのたまうのですが、いやいやマトモどころか。この狂いまくってしまった運命を含めた一切合財を「それが、運命、だったんです!!」と言い切ってしまうムチャクチャさ。いや~、ホント、実に強引で、実にシャレてます。おいおい今までの展開は何だったんだよ、ってそりゃすべて、ちょっと切ないようでちょっとハッピーな感じのこのシャレたラストを導くための、運命、だったのですな。 とまあ、物語はよくできてると思うのですが、すみません、この映画、昔からあまり好きになれない。さて何でだろう。ジェームズ・メイソンがこれ見よがしに突っ立ってる、その芸の無さか(いや突っ立ってる事自体が重要なのかも知れないけれど、でも観ててさほど面白くない)。それとも、物語の中心が大富豪の邸宅の中に限られる変化の無さか。 それとも、主演のウォーレン・ビーティ、いやベイティと言うんですかね、彼の、やたら涼しい顔した臆面の無い演技のせいか。赤の他人の体を突然乗っ取ったことでその他人を演じる苦労、みたいなものも無いし、それでも発生してしまう行き違いからの混乱もない。周囲の人々は確かに面食らってはいるらしいけれど、そもそも彼らには、主人公の姿が生前の大富豪の姿に見えているらしいのだけど、具体的にどう見えているのか、よくわからない。いや多分それ自体が悪い訳じゃなくて、それをどう可笑しさにつなげられるか、なんだろうけど、どうもこのベイティの余裕綽々の涼しい顔を観てると、もうちょっとガンバレよ、と言いたくなっちゃう(笑)。[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-03-24 23:29:32)《改行有》

2865.  96時間 リベンジ まず物語の発端が、前作の敵サイドからの復讐。ってのがまあ、何ともお手軽な設定。わかりやすいけど、その分、物語がどう展開していくんだろう、という期待感が乏しくなります。そして、「復讐なんだから、簡単には殺すまい」という敵の思惑が、結果的に主人公に何かとチャンスを与えてしまうのも、お約束過ぎるお約束。だいたい、さんざん手を焼いた末に宿敵たる主人公をせっかく拉致したにも関わらず、誰もちゃんと見張ってないから逃げられる、ってのが実にヌルい。いや、主人公はどうやったって助からなきゃいけないんだから、そのコト自体は構わないけれど、それにしたって、復讐譚としてぶち上げておきながら、まるで粘着質なところもないし、なんぞサスペンスを盛り上げる工夫って無いもんかねえ。 監督変われど見づらいアクションは前作通り、というか、これはアクション俳優リーアム・ニーソンの限界でもあるのか。[地上波(吹替)] 6点(2016-02-11 11:00:16)(良:1票) 《改行有》

2866.  燃える昆虫軍団 《ネタバレ》 子供の頃、確か水曜ロードショーで放送されてたっけか。水曜ロードショーって、なーんかコワそうなエゲツなさそうな映画ばっかり放送している印象があって(実際はそうでもなかったのかも知れないけれど)、あの穏やかなオープニングがいかにも、嵐の前の静けさを思わせたもんです。 で、なぜか家族そろってこういう作品を観てたのですが、まだ小さかった私は途中で寝て、後半の展開を翌日、親に教えてもらう、というのがいつものパターン。この映画も、火を発する昆虫が、車を燃やしたり、電話の受話器にへばりついてて髪の毛を燃やしたり、オソロシゲな場面の数々にたまりかねて(であったか、それとも単に眠かったからかは、もう忘れましたが)、布団に入り、翌日、その後どんな恐ろしい展開になったか、父親に聞いてみると、「男の人があの昆虫を飼いならして、言葉を言ったらその文字の形に昆虫が並ぶねん」「でも最後はその昆虫に殺されるねん」とのこと。子供心にも「なんのこっちゃ」と思いつつ、映画ってのはスゴイなあ、そんなアサッテの展開にまで広がっていくのか、と、何やら壮大な感じすら受けたもんでした。 ・・・当時のオヤジの説明、実際の映画とはちょっと違ってましたね。それとも私が何か聞き違いでもしてたのか。別に、飼いならしたり、自由に言う事聞かせたりする訳じゃ、なかったんですね。 しかし、自然を愛するサワヤカ系の教師が、後半、だんだんマッドサイエンティストになっていくあたり、なかなかよく描けております。いやそんな描写はいいから、もっと昆虫の襲撃を描けよ、パニックを描けよ、と思わんでもないけれど、いやこれがオリジナリティというもの。いいじゃないですか。さらに最後は「?」な幻想風味のカタストロフィ。いや確かに、当時のウチの親も、私へのあらすじ説明に困ったであろうことは、想像に難くないですな。[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-01-16 01:55:45)(笑:1票) 《改行有》

2867.  チャッピー そもそも、ロボットにセリフと過剰な身振りで多くを語らせてしまった点で、作品に限界が生じてしまい、本当ならもっと、エピソードやシチュエーションにこそ語らせるべき、なんでしょう。 しかし、こういうノリ、少し懐かしくもあります。何やら、日本版では、元々あった残酷シーンをカットしてレーティングを下げたとかいう話ですが、これも併せて、結果的に、親子で楽しめる作品にはなっております。このチャッピーというロボット、その雄弁さが映画の面白さを損なってしまうのだけど、愛嬌があってわかりやすいっちゃあ、わかりやすい。貧乏な家庭に引き取られて育てられ、最後は鬼退治(?)、現代を舞台にした「昔ばなし」みたいなところもあるではないですか。まあ、何かと犯罪のニオイが漂うキケンな感じは、これは昔話とは異なりますが。 でも、そのキタナいポンコツ感の蔓延もいいし、そこにちょっとファンタジックで哀愁漂う描写を入れるのも悪くない。政治的メッセージなんぞどうでもよくって、コレやっぱし、親子で楽しむ映画、でしょう。[ブルーレイ(吹替)] 6点(2016-01-04 09:16:25)《改行有》

2868.  バトルフロント 「子供のケンカに親が出る」系アクション映画。そんなジャンルがあるのかどうかはともかく。 本作の面白いところは、登場人物たちが(単細胞な主人公を除くと)それぞれにクセがあって、各自がこの先どう動くのかがわからないところ、そして実際、物語もこれら登場人物たちのクセの強さによって先へ先へと転がっていくところ。 これだったら、主役はジェイソン・ステイサムじゃなくって、年取っていい感じにポンコツ感の出たスタローン自身の方が、作品にマッチしたかも知れない(しなかったかも知れないけど)。いずれにしても、“強すぎるステイサム”のための作品ではない気がしちゃうんですけども。 あと、アクションシーンがバタバタして見づらいこと、これは昨今の映画によく見られる現象でしょ、と言われりゃそうなんでしょうけど、これもまた本作を不必要に「昨今ありがちなアクション映画」っぽくしてしまってる一因ではないかしらん。[DVD(字幕)] 6点(2015-12-26 16:27:51)《改行有》

2869.  ブラック・ライダー(1972) マイノリティの受難の歴史を織り込みつつも、登場人物にそれぞれクセがあって、単なるお人よしではないから、説教臭さが少なくって楽しめます。ポワチエ演じる主人公は、行きずりに出会った男から馬を奪っちゃったりするし、馬を奪われたインチキ牧師はこれはもうインチキの極みだし、先住民は何だかんだと物品をせしめたりケチ臭いこと言ったりするし。だけど、もひとつパッとしない、盛り上がらない。多分、ポワチエがやるべき主人公じゃなかったのかも。今なら黒人スターもたくさんいてキャスティングも選択の幅が広くなっているけど、当時はまだそうもいかないのか、と思いつつ、でもどっちかというと分別臭いポワチエよりも、ウディ・ストロードとかの方がよかったんでは、とか思ったり。という、優等生顔で裏表の感じられない主人公がどうにもパッとしない代わりに、インチキ牧師ハリー・ベラフォンテがおいしいところを持って行っちゃいます。いかにもバナナ・ボートでも歌い出しそうな顔しながら、牧師と称しつつ読みもしない聖書を抱え、でもいざその聖書を開くと・・・ってのが何とも面白い。こういう面白さをもっと盛り込んでくれればいいのだけど。[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-11-26 23:10:40)

2870.  テレマークの要塞 《ネタバレ》 ナチスの原爆製造を阻止するために、工場破壊作戦に乗り出すレジスタンスの活躍。セリフもBGMも無く、張り詰めた空気の中で着々と進められる破壊工作、そして雪山を舞台にしたスキーの追跡劇、見どころは多々あるのですが・・・どうもしっくりこないのが、(せっかく破壊した工場がすぐに復旧してしまったため)民間人の大きな犠牲を払って空襲による破壊を試みたり、これまた民間人の犠牲が避けられない船の爆破作戦を決行したりして、これらの犠牲に対する苦悩についても言及されるのに、いざ実際の映画描写となると、なーんにも描かれていない、完全にボカされちゃってる、って事ですね。このあたりが、娯楽作の限界でしょうか。沈没させようという船から、せめて子供たちや知人の女性だけでも助けよう、というのは他の人々を見捨てるということでもあり、まさに苦悩の極致たるべきところ、しかしこれがまあ実にアッサリと、まるで全員助かったかのごとく描く。別に悲惨な光景を見せろとは言わないけれど、ちょっとお気楽過ぎるかな、と。見どころが多い割に、何だかユルいんですね。[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-11-24 22:43:23)

2871.  大列車強盗(1978) 《ネタバレ》 クリミア戦争の戦費である大量の金塊を、走る列車の中からいかにして盗み出すか。金庫の鍵は4つ。そのすべての鍵のスペアをこっそり作成しようというのが、映画前半。ショーン・コネリーが飄々としていれば、ドナルド・サザーランドも負けじと飄々としていて、その掛け合いがユーモラス。しかし鍵のコピーを作り上げ、いよいよ作戦実行というところで、狙いがバレてしまい、警戒が厳重になってしまう・・・と言いながら、大して厳重にもなっておらず、なんだか普通の警備、何となく普通に金塊を盗み出せてしまうのが、少々張り合いの無いところではありますが、しかしこの金塊を盗み出す場面、(スタジオ撮影の合成映像ではなく)ホントに走る列車で撮影しています、というシーンをたっぷり準備し、しかもそれをショーン・コネリー本人が列車の屋根にへばりついて演じているらしい。こういうところは、単なるユーモア映画では終わらせない、なかなかの緊迫感です。逆に言えば、そこを除けばなんともアッサリした映画なのですが、こういう軽妙さもまた、悪くはないですね。[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-11-01 16:50:00)

2872.  博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか 世間の評判が妙に高くって、実際観て見りゃそれなりに楽しめて、でもどうしてこんなに評判が高いのかよくわからず、多分それは私が悪いんだろうもう一度観てみようと思って観てみるとやっぱりそれなりに楽しめる、結局何度見ても、楽しめつつも何でここまで評判が高いのかよくわからない、そんな作品なのです。間違いなくハチャメチャなんだけど、どこか理屈っぽさが鼻についてしまう。こういうブラックな笑いを理解できないなんてダサいよね、という無言の圧力を感じつつ、でも笑えんもんは笑えんのです。 変に長回ししてみたかと思えば変にカット割りしてみたりする気まぐれさが、なんだか気持ち悪い。一方でペンタゴンのシーン、えらく気合いを入れて撮影しているようですが、そのせいかアングルが変に固定されてしまった感もあり、これも妙な気分にさせられます。また一方、リッパー将軍立てこもりの場面の戦闘シーンの、まるで実戦映像のような描写、プライベート・ライアンなんかもここから影響受けたのかな、とも思わせるリアルさが、これまた唐突な感じがして。ピーター・セラーズの一人三役、特にストレンジラヴ博士のテンションにもついていけないものがあるけれど、ジョージ・C・スコットの一人一役の方がさらに激しく暴走している。 要するに、なーんとも、観てて居心地が悪いんですな。で、きっと、こういう居心地の悪さを感じさせた段階で、この作品はきっと成功した作品なんだろうし、私は今後もまた何度か観直しては、わずかずつながらも新しい魅力を見つけ出し、でもやっぱりどうしてこんなに世評が高いんだろうかねえ、と言い続けるんでしょうなあ。[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-10-28 22:29:59)《改行有》

2873.  ロビンとマリアン ジジイになったロビン・フッドが(と言っても演じてるショーン・コネリーは40代半ばだけど)シャーウッドの森に久方ぶりに帰ってきて、悪代官ロバート・ショウと戦うオハナシ(いや、別に「悪」代官ではない気もするけど)。S・コネリー、A・ヘプバーン、R・ショウの3人が主役として同時にクレジットされているけれど、R・ショウはなかなか登場せず、A・ヘプバーンはさらに登場が遅れた挙句に尼僧姿に身を包んでおり、顔かたちを我々の前にはっきり見せるのは、映画も半分を過ぎるくらいになってから。と、そこまで引っ張っておきながら、彼女の髪型がいかにも「ママさんパーマ」風なので、ちょっと萎えてしまう(笑)。 そういう意味では、ロビン・フッド伝説を取り上げてはいても、地味というか家庭的というか。 ここではロビンもさほどスマートな男ではなくって(とは言え、S・コネリー、自分でそこそこのアクションをこなしてガンバってる)、『~最後の聖戦』と同じくデンホルム・エリオットとのユーモラスな組み合わせが、なんだか微笑ましかったり。 決してカッコよくは無いラストの描き方も、そういう路線にのっとったものかも知れませんが、さすがにちょっと弱いかな、と。 妻マリリンがあまり描かれていないから、妻との関係の深まりもあまり描かれず、そういうエピソードの支えがないから、要するにいかにも唐突なラストなんですね。ただ、ラストシーンを締めくくる「どこまでも飛んでいく矢」ってのは、これは何ともシャレてます。[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-10-17 07:59:11)《改行有》

2874.  エクスペンダブルズ3 ワールドミッション そりゃまあハードなアクションはたっぷり盛り込まれておりますけれども、映画自体はもうハードでもなんでもなく、ほのぼのとすらしています(レーティングにもかかってないし)。その理由としては、ひたすらマッチョな登場人物の中で、狂言回し的な役割を果たしているバンデラスの存在によるところが少なからずあるとは思うのですが、それよりも、80年代以降のアクション映画のヒーローをかき集めてきたこのシリーズの方向性が、実は「そこ」にあったのか、という発見によるものが大きくて。80年代は80年代でも、このクライマックスの戦車との戦いなんて、まさに『メガフォース』やんか、と苦笑してしまう。とすると、スターさんを大量投入してたのも、実は『キャノンボール』の流れだったのか、と。ってなワケで、実はとってもゴールデンハーベストなシリーズだったのかも知れません。と思えばですね、こういうお祭り映画、もしハル・ニーダムが撮ってたら。観るのが楽しみなような怖いような。 あ、あと、前作までと違う点としては、「世代交代」ってのがあるんですけれども、正直、消化不良で盛り上げきれてないかな、と。だって、結局はみんな均等に活躍しました、みたいな感じになっちゃうもんね。その分、リーリンチェイの出番が少なくなっちゃったんじゃないの、という不満がむしろ残っちゃう。[ブルーレイ(吹替)] 6点(2015-09-23 22:35:12)《改行有》

2875.  ハムナプトラ3/呪われた皇帝の秘宝 いかにウソ臭く見えようとも、やり過ぎるくらいにやってこそ、まさにCG雨あられ、がハムナプトラシリーズの持ち味であることをよくわきまえて作られた第3作ですね。1作目をハンパに引きずっちゃった第2作は、わたしゃどうも苦手なもんで、今回、中国を舞台に大幅リニューアルした点、悪くないと思います、が・・・。だからといって良くもないですね。今回は息子が大人に成長したオハナシにしよう、ってなワケですが、父親との反目の描き方もテキトーなら互いに認め合う過程もテキトー。こういう中途半端さはむしろ鬱陶しいだけだったりします。あと、「何がどうなると、こんな大変なコトになる」みたいな、いかにもゲーム的設定、無関係にも関わらず身を挺して戦ってくれているハズの雪男たちの悲壮感のかけらもないノー天気さ(映画における「消耗品」)。いくらなんでもなあ、と思いつつ、ただここまでアホな内容はこのシリーズ以外ではなかなか味わえない、という希少価値もあったりして。正直、小難しい作品になどならず相変わらずおバカなシリーズであることに、ホッとしてたりもするのよ。[地上波(吹替)] 6点(2015-09-23 21:32:46)(良:1票)

2876.  江戸城大乱 《ネタバレ》 病弱で余命いくばくもないであろう徳川四代将軍家綱、その跡継ぎを巡る騒動を描いたオハナシですが、何やら社会派っぽい陰謀劇あり、炎や火薬を使った派手なアクションあり、そして松方弘樹の顔芸あり、見どころ盛り沢山の大作時代劇です。何かと作りにギクシャクした部分もありますが(神田正輝と三浦友和が馬を駆けさせる場面の効果音、ちょっと聞くに堪えない・・・)。 松方弘樹演じる酒井大老が陰謀を着々と進める中、家綱直筆の遺言状の登場により物語は大きな動きを見せるのですが、その遺言状を手に単身、酒井の不正を詰問しようとする加藤武、「そりゃあまりに不用心だろう」と思っていたら案の定、刺されてしまう。さらに彼は血まみれの手で遺言状を握りしめるもんで、「あ~あ、そんなことしたら遺言状読めなくなっちゃうんじゃない」とも思っちゃう、のですが・・・実はこれらはすべて、次のシーンへの布石であったのでした。将軍職へ就くこと拒否し享楽に身をゆだねる綱吉に対し、彼を次期将軍に指名する遺言状を三浦友和が突きつける場面、それが単なる一枚の紙ではなく「血塗れの遺言状」であるからこそ、威厳や重みを感じさせるんですね。[CS・衛星(邦画)] 6点(2015-09-06 08:37:18)《改行有》

2877.  フューリー(2014) ブラピ演じる軍曹は、「何か心に傷を負った人」なのか、それとも「単に無口な人」なのか。冒頭の方でタバコを吸いながら人知れず頭を抱えるような仕草をしているのを見ると、きっと前者なのだろうと思うのですが、さらに見ていくと、両方のような気がしてきて、クライマックスあたりにくると、もう後者のように思えてくる。どっちかというと、逆の流れの方がまだしも、と思うわけですが。彼の人物像を投影するようなエピソードが、中盤にもう少しうまく組み込まれていればなあ、と思います(せいぜい、「背中の傷」ぐらいだもんね)。そんでもって、本作の主人公というか、「目撃者」の役である新米兵士の方ですが、こちらはいやでも『プライベート・ライアン』のアパムを思い起こさせる存在で、やはりアパムほどの印象を残せていないのがこれまた残念。アパムが傍観者の立場を貫くことで存在感を示したのに比べると、彼は(途中、頑張って“抵抗”したのに)「戦闘シーンへ貢献するための兵士の一人」へと突然に変化して、映画に飲み込まれてしまったようにも感じてしまいます。 という訳で、登場人物の描き方の弱さがいささか物語を平板な印象としている点、残念なのですが、まあ結局は、戦場の恐ろしさを残酷描写によって伝えつつ(確かにさまざまなアイデアが凝らされています)、手に汗握る戦闘シーンで盛り上がる映画、ということになりましょうか。確かになかなかこれだけの戦車戦は、観られません。 ところでラスト、戦場となった十字路を上から撮影しているのは、これを十字架にでもなぞらえようとしたんですかね? と言っても正直あまり十字架っぽく見えないので、そんな意図はないのかも知れないし、それはそれで別に結構なんですけれども・・・。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2015-09-05 10:21:30)《改行有》

2878.  ジュラシック・ワールド 私も正直、恐竜大暴れパニック超大作の割には「驚きの乏しい映画」になっちゃってると思います。無難な作品に仕上がっていて、それなりに楽しく、しかし現時点でのシリーズ4作品中、最も意外性が無い。まず前半、少々テンポが悪くて気分が乗らないのですが、「この後きっと事故が起こります」という事をわざわざ説明し過ぎではないかと。クリス・プラットがラプトルを手なずけるシーンなんかは面白いんだから、これで十分。「説明だけの伏線」なんて要らないのです。今回目玉の新種恐竜(インド何とかレックス。名前覚えられずスミマセン)が暴れ始めたら、各登場人物たちの危機が並行して描かれ、テンポも持ち直して盛り上がってきます。1作目の遺跡(?)なども登場させ、これはシリーズのファンへのサービスかも知れませんが、まあちょっとだけ面白かったかな(笑)。それより、恐竜に襲われた主人公が車の下に隠れる場面(あるいは子ども達の乗った乗り物が襲われる場面なども)、1作目をいかにも彷彿とさせるパロディのようなシーンですけど、1作目のあのティラノ最初の襲撃場面の、これでもかという執拗さ、ああいう執拗さがここには無い。1作目は確かにコワイ映画であって、一方のこの4作目はコワくないんです。2作目には破綻寸前のバカバカしさがあり、3作目には冒険とユーモアがあり、ではこの4作目には何があるのか。そういった過去のシリーズ作の良さをちょっとずつ取り入れながら、最新のCG技術を披露してみせた(しかしあまり目新しくはない)、という無難さが、まずは目についてしまう。まあはっきり言ってしまえば、昨年のエドワーズ版『ゴジラ』の後では、こんな大人しい発想の「新種恐竜」や「恐竜バトル」では、驚きようもないんですけどね。ついでに言うと、翼竜の襲撃シーン、群衆パニックを描いて大いに盛り上がる(盛り上げねばならない)場面ですけど、ここも工夫があまり無く、さほど印象を残せていません。こういうシーンを観ると、ヒッチコックの『鳥』なんて、そりゃ特撮面では大いに劣るけど、工夫しまくり考えまくり(ちょっと考え過ぎなくらい)で撮られていたんだなあ、と改めて思ってしまいます。とまあ、イロイロ不満を書いてしまうのですが、これも期待が大きかったから。ジュラシックパークシリーズへの期待というより、恐竜映画そのもの、あるいはパニック映画そのものへの期待値の大きさですね。その大きすぎる期待は、本作において、完全には満たされなくとも、それなりに楽しませてくれてます。寡黙な男前クリス・プラットはカッコいいし、彼を前に変化を遂げるヒロイン(ロン・ハワードの娘ですね)のコミカルさも楽しい。シリーズすべてに子どもが登場するけれど、兄弟の絆の深まりを描いたのは本作だけでしょう。そして何より、改めて「恐竜って、カッコいいなあ」と思わせてくれる、そこがイイではないですか。[映画館(吹替)] 6点(2015-08-23 09:09:51)(良:2票)

2879.  刑事物語3 潮騒の詩 ずいぶん昔、どこで読んだか、武田鉄矢がインタビューで、“脚本を書く時はシーンから考える”みたいなことを語っていて、“感動の再会を果たす2人、その彼らのために、彼らが知らないところでボロボロになりながら片山刑事が戦っている場面”ってのを例として挙げていたのですが、要するにこの作品の事ですね。上記のインタビューが私にとって印象的だったほどには、実際の作品におけるこの場面は印象的に仕上がっていない気もするのですが(笑)。敵役は、アイスホッケーの面を被り矢で襲撃してくる刺客、これは13日の金曜日PART3の影響でしょうか、いやたぶん違うとは思いつつ。格闘の腕前も片山刑事以上、確かにこの格闘シーンは見どころではあるけれど、おそらくは『ヤングマスター 師弟出馬』を意識したであろうこの場面、やはりさすがにあそこまで凄まじい格闘とは比較できないにしても、「あそこまで凄まじい格闘をやってこその場面」でもあったかな。というのは贅沢な注文で、あくまでコミカル、しかしアクションは本格的。沢口靖子にしかできない演技も目にまぶしく(大根と言ってはいけない、彼女のオリジナリティと言おう)、楽しい作品です。[CS・衛星(邦画)] 6点(2015-08-02 09:49:26)

2880.  血と怒りの河 マカロニ風に、盗賊団の残忍な襲撃シーンから始まる本作。その後も基本的にマカロニ風味です。盗賊団のひとりでありながら、襲撃の際に襲われそうになった女性を助けるために仲間に銃を向けたアズール。彼も銃で撃たれるが、女性とその父によって命を救われる。彼らに対し徐々に心を開くアズール。しかし彼にとって盗賊団の首領は育ての親であり、さらには彼を疑う村人の冷たい視線も。この容易には心を開かず、どちらに転ぶかわからない危うさを秘めたアズールを、テレンス・スタンプが見事に演じてますが、彼のセリフが少ない分、父娘が彼の気持ちを代弁するかのように語りまくるのが、まあわかりやすくするためのサービスかも知れませんが、いささか余計。あと、「アズールはメキシコ人の首領の実の息子じゃなくってホントはアメリカ人だから正義の心を隠し持ってるんだ」ってのも、差別的だ何だと騒ぎたくはないですが、ちと感じ悪いですな。しかしわかりやすい線引きではありますが(笑)。ラストも「そりゃそうだそうこなくては」という、期待を裏切らない展開。こういうのを、懐かしいオモシロさ、と言うのでしょうか。[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-05-31 09:37:22)

030.08%
1190.49%
2411.06%
3731.89%
41614.16%
53619.33%
663116.30%
7122131.55%
888522.87%
93749.66%
101012.61%

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS