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自己紹介 [2010年8月23日]
か…かわも…

(゚Д゚;)ノ

…映画界は今日終わった…。


[2017年7月16日]
猛暑の夜、amazonで映画ではなく『幼女戦記』を寝ないで通し鑑賞。
大局的な戦略から入って行くという、かつてない架空戦記アニメでありながら、その悪夢性を出し切った感がすごかった。
最終話はテーマ的にポエニ戦争から対テロ戦争まで、膨大な戦争のイメージを深く広く全面爆撃して吹っ切れる展開に。
スピルバーグの『宇宙戦争』はバクテリアに仮託してその地獄自体を救いと説いたわけだけど、このアニメはそんな所まで引いて俯瞰する気がサラサラないってのがスゴイです。

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281.  フォーン・ブース 映画としてはたいしたコトなくても、エスねこ的には高い点をつけなきゃならん作品というのがありまして、これなんかはそう、ド真ん中ストレートな「変格」映画ですな。なんかポール・オースターのスッカスカな純文小説をアクション満載で映画化したみたいな感じ。コリン・眉毛・ファレルの演技力で80分保たせ続けるのはチト厳しかったとは思うけれど、フォレスト・お人好し・ウィテカーの演技もいつも通りで飽きるんだけど、そのあたりは監督も犯人も先刻ご承知、いろいろ先手を打ってオイラをハラハラさせ続けてくれました。 この映画は(売り文句とは違って)各キャラのパワーバランスを楽しむ群像劇なので、演技はスタニスラフスキー・システムがよく似合う。役作りが全てと言っていいかも。その意味での本作の見所はエキストラの表情です。普通はエキストラって、ただ引っ張ってこられてバックで歩いてるだけの群衆なワケですけど、この映画での群集は完全に事件にのめり込んでいる。メイキングを見て納得しましたが、コレってある種の擬似イベントとして撮影してるんですね。エキストラは当日撮影分のシナリオしか渡されず、しかも時間順に撮影されたため、全員が事件を実体験してるような一体感があります。観客の代わりにスクリーンに入り込み、事件の展開に呆然とする顔・顔・顔…。これに勝る画は滅多にありやせんぜ。映画好きより演劇好きの方が楽しめるような気がする、B級実験ムービーだったと思うのです。[DVD(吹替)] 8点(2006-03-15 19:14:24)(良:1票) 《改行有》

282.  スリーパー このヌルくてユルい未来SFが今なお新鮮なのは、未来を舞台に本気でスラップスティックをやろうという輩が現れないからだろうな。ホント、何度見ても野菜畑のシーンはくだらねーなー(笑)。作中でも触れられていますが、これ古典的なバックロジャーズネタでして、ウディ・アレンらしい捻りのおかげで何とか見れる内容になったって感じ。逆説的に、本作を意識しまくりのスタローン作品『デモリションマン』は、隔世遺伝でバックロジャーズに近づいてしまったのが笑止というかねえ…。オイラの知る限り未来のマクドナルドを描いたのは本作が一番早い。全体的な完成度は置いといて、繰り出される小ネタは現代でもまだけっこう新鮮だったりします。アレンの目の付け所がいいわけですなー。●補足:あ、でもオイラだってTV放送の吹き替え版を知ってるから、今の字幕版のみのDVDでも思い出し笑いできるわけです。これから初めて見る人には辛いだろうなあコレ…。[地上波(吹替)] 7点(2006-03-12 14:09:11)

283.  惑星ソラリス 惑星ソラリス。 それは鏡張りのバイオリンが懐古趣味のストーカーを弔う戦場。 タルっこさの全てがハイウェイを流れていく。 モスフィルムは、 この放射線を浴びて、 滅んだと聞く… 眠い… [映画館(字幕)] 7点(2006-03-11 12:55:01)《改行有》

284.  トロイ(2004) 《ネタバレ》 とうとう古代ギリシャ戦士まで剣の刃を返すようになったか…と映画館でアゴ外したのでした。アップの剣技が日本流の殺陣なら、陣形の方は古代中国な感じ(いや直線的に押すだけだから、陣形もへったくれもないんだが)。記憶の彼方だけど、敵を激昂させて深入りさせ、弓を射掛けるって戦術も孫子がやってた気がする。まあヘクトルは話の流れでどんどん憎しみを買ってったわけだから、戦術じゃないんだけどね。トータル的に、恐ろしくギリシャ色に欠けた戦闘だったと思うっす。他にも「あんな大軍を養う兵糧積んでねーだろ」とか「王者アガメムノンって自ら背水の陣を引くほど間抜けじゃねーだろ」とか、確かにツッコミどころは多い。けど、難攻不落と言われたトロイの地勢には目で見てわかる説得力があって、その点で凄い迫力があった。目線より上の位置から弓隊に射掛けられたら、メチャメチャ怖いよ! 地の利を活かした火の玉攻めも怖いよ! 海まで追い落とされなくて九死に一生だよ! …等々。人物については多くの方々が書いてらっしゃいますから、特に付け加える事もありません。まー壮絶なパリスの腑抜け振りには拍手ものでしたが! あそこまで徹底されると爽快。あと最後に、トロイの木馬を映すのにロングばっかり使用してるのが残念。ちっとも巨大にみえないんですよね。馬からギリシャ兵が出てくるとこなんかも、カメラがほとんど動かない。舞台のセットみたいでチョイ興ざめでした。やっぱし煽り多用が常道じゃないんでしょうか。みんな第1には、あのシーンを見たくて金払ったんだぞ~! ●追記:レビュー見てるとラストのナレーションに文句が多いようだけど、オデッセウスに語らせるのは妥当だし、伝説の勇者がみんな死に絶えた後に、生き長らえた凡人(失礼)が話を引き取るのは歴史大作の王道でっせ。●追記2:いま外国の壁紙サイトでダイアン・クルーガーの壁紙集を見つけました。いやあ、ヘレンの素の顔があんなにアゴの張ったシガニー・ウィーバー顔だったとは…確かに劇中ではひたすらアゴ引いたポーズだったけどさ…女優さん、化けるもんだよなあ…パリス、実は気の強そうな顔立ちの女性が好きだったのな…さもありなん。[映画館(字幕)] 4点(2006-03-09 05:03:49)(良:1票)

285.  ライジング・サン(1993) まー一応5点にしとくけどさー。昔から思ってるんだけど、これ反日映画じゃなくて、エキゾチック・ジャパンの路線ですよ。言ってみれば反日ならぬ(なんかズレてるって意味で)半日映画ですな。この映画を見てトサカ立てちゃう人はちょっとどうなんかなあ…とりあえず純日本資本の『カブキマン』の批判やってた方が建設的だと思いまっす。 …とはいえ、それ以上に映画としての問題点はメチャ多い。『ライトスタッフ』『存在の耐えられない軽さ』で自然光の軽妙な使い手として認知されたカウフマン監督。彼の栄光のキャリアが撃沈された、バルチック艦隊のような映画です。コネリーもスナイプスも大根役者に見えちゃうし、画面造りがヘボすぎて「どうして彼がこんな絵を…」と頭抱えること必至。原作では唯一の味方系ヒロインだったアサクラも、なんか日系人じゃなくなってるし…とはいえ、キャスティングの段階で妨害があったと報じられたのは事実だし、シナリオも原作に比べると書き換えまくりで随分大人しくなっていて、西欧のミステリで唯一、松本清張路線の(というかクライトンは明らかに清張を狙って書いてるから私ぁ許してます)どす黒さを持ったストーリーが随分と軽くなってしまった。これじゃー毒にも薬にもならんですよ…いろいろありながらも何とか完成したという、その苦労を加味して5点とします。[ビデオ(字幕)] 5点(2006-03-09 00:28:54)《改行有》

286.  ラスト・オブ・モヒカン 途中の伏線の刈り込み方が豪快で、戦史からラブロマンスへ移行する際の物語力に圧倒されました。普通、歴史モノでは視点が散漫になってしまうんだけど、それを許さず、話の手綱を終始握り続けた監督には脱帽(でもディレクターズカットは最悪だぞ!)。モヒカンの親父もいいけど、英仏を相手に全然負けてない敵のマグワが最高す。あとやっぱ、単発式先込め銃を最高にカッコよく撮ってるよなあ。クライマックスで前方の敵を撃ち殺して銃を奪い、そのまた前方の敵を撃ち殺して…と、先込め銃でドンドン連射しながら追撃するシーンは圧巻でした。できねーよふつーわ。(^^; (追記:どうも劇場公開版の素晴らしさを忘れ始めている…糞ディレクターズカット版のせいで…)(追記2:本当に劇場公開時の編集は素晴らしかったんだってば~! ディレクターズカット版は全品回収して燃やしてください>発売元)[映画館(字幕)] 7点(2006-03-08 18:37:05)

287.  のど自慢 井筒に、監督として誉められるべき部分をまったく見出せないでいるオイラでも、この映画にだけは10点をつける。これこそ映画として作るべき映画。庶民の娯楽であり芸術でもあり、大人数で感動を共有できる「映画」というメディアでこそ、最もポテンシャルを引き出せる素材だろう。これは「のど自慢」という素材の妙であり、企画の妙なんだと思う。この素材からどんな味が引き出せるかは監督次第で全然違うだろうし、実際オイラも映画館に足を運ぶ前はあーでもねえこーでもねえと勝手にストーリーや演出を考え続けていた…オイラが想像したのはもっとコテコテな歌謡ショー/ミュージカル風だったんだけど、井筒監督のこういう処理法でもかなり泣けたし、120%満足できた(竹中直人はいらんかったと思うんだけど…)。普通の暮らしをしている普通の人々が、歌によって一瞬の幸福を得られる魔法のステージ「のど自慢」。この素材に着目したプロデューサーは偉い。素直にシャッポを脱いで、ヒネクレずに10点献上。[映画館(邦画)] 10点(2006-02-27 19:43:55)(良:2票)

288.  THE END OF EVANGELION 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に 《ネタバレ》 今は昔、レーザーディスクで鑑賞。押井はただの職人だと思ってるオイラですが、本作の庵野はシュールレアリスト。本人に自覚はないと思うけど(自覚があったら『キューティー・ハニー』なんか受けないでしょー)。シュールレアリストだから観客の感情を逆撫でするのは当然仕事の内だし、悩ませ、困らせ、引きずり回すのも仕事のうち。TV放映以前からヤン・シュワンクマイエル慣れしてるコッチとしては、コレが大変心地よい不協和音なんですな。ラストは気持ちよくブチ壊してくれるのを期待してたんだけど、TV最終話ほどの大仕掛けは打てなかったようで、割と小ぢんまりした締め方になっちゃった。劇場版がTV版に負けてどーするよ…え? 劇場は観客を動員できないといけないって? あっそう…。庵野氏には、いつかシュールレアリストとして目覚めて、自由度の高い短編アニメのジャンルに踏み入って欲しいもんです。この映画のポテンシャルが30分に圧縮されたとしたら、かなりの悪夢が生み出せるぞぉ…「そういう輩はTV版で満足しとけ」って? まあそうだね…失礼しましたァ。[ビデオ(邦画)] 7点(2006-02-19 10:24:18)

289.  モンティ・パイソン/ライブ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル モンティパイソンのアメリカ公演を記録したライブフィルムです。モンティパイソンそのものってより、「パイソンズ文化」を知る上では欠かすことのできない映像記録。バカ歩き省とかこのぉ~ちょんちょん男とか討論教室とか、有名なスケッチはギャグをかます前から場内がスタンディングオベーション状態です。他方、悪戯の歴史講義とかの新作(? 持ちネタとしては古いらしい…)もあって、TV版と映画を全て観た方にもオススメできますな。公演という性格上、そして客が西海岸のアメリカ人たちという状況がうまく活かされて、かなり観客を馬鹿にするシーンが多いのも、TVや映画版との大きな差です。また、パイソンズの内輪的な話をすると、舞台公演ですからシュール&ビジュアルなオックスフォード組がちょっと辛いかな。逆に、お堅いケンブリッジ組は水を得た魚のようにハジケまくってます(バカ歩き&一人レスリング)。エンディングも見もの。パイソンならではの締め方で、他の公演とは一味違った良さが出てますぞ。なんだかんだ言っても、彼らの作品中で一番数多く観てるなあ、コレ。[ビデオ(字幕)] 8点(2006-02-17 22:47:33)

290.  ゾンビ/ダリオ・アルジェント監修版 久々にゴブリンの『ゾンビ』聞いてたら書きたくなっちゃったよ。オイラは映画としてはロメロ版じゃなく、コッチ派なんですよね。この映画の凄いトコは、ヨタヨタ歩いて襲ってくるゾンビ襲撃場面のBGMに、ゴブリンのハードロックをつけちゃったダリオ・アルジェントのセンスにあると思うんですよ。あとゾンビの衣装も、本作が一番ぶっ飛んでてすごい。ラストの脱出シーン、野球選手のゾンビとかはまだ許せるが、ラマ僧のゾンビなんて、いったいあのショッピングセンターまでどうやってたどり着いたか意味不明だァ! あのぶっ飛んだ感覚がヒッピー文化の断末魔、最後の集大成みたいな感じに思えて仕方がないんです。ロメロ的な「空転する論理」で味わう左脳の恐怖と、アルジェント的な「意味不明殺戮ショー」で味わう右脳の恐怖が70年代の空気の中で絶妙にミックスされて、他のゾンビ映画では到達し得ない高峰まで登り切ってしまったんじゃないですかねえ。だいたい、ロメロもアルジェントも単独で撮ると完成度ボロボロでしょ。きっと互いに相手を嫌ってる事でしょうが、オイラは本作を「映画史における異質な才能のベストマッチング」だと断言したいっす。[地上波(吹替)] 9点(2006-02-12 20:02:37)

291.  ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生 昔は怖かったんだ。確かに。でもさー、『プラン9・フロム・アウター・スペース』を見た瞬間から、本作はオイラの中でギャグ映画に変貌してしまったのだった。だって昼間の墓地で襲ってくるゾンビですよー! シチュエーションがあまりに同じすぎ(笑)。ロメロがエド・ウッドJrを意識してたとは一度も聞いた事はない(ってか、そんなわきゃない)んだけど、どうしてここまで似ちゃってるのか…これは、才能ある若手監督による低予算リメイク版『プラン9』です。断言![ビデオ(字幕)] 6点(2006-02-12 19:57:42)

292.  伯爵夫人 愛情のこもった6点。確かに評価が難しいけど、好きな作品です。さて、以降は本作には直接関係なし。モンティパイソンの作品の登録要望を出してて本作にたどり着いたんですが、あのパイソンズのご指定コメディエンヌ、キャロル・クリーヴランドが本作に出てるんですねー! チャップリン(しかも本作『伯爵夫人』)からパイソンへ、この対極のコメディを渡り歩いた彼女の演技の幅に感嘆です…てか、モンティパイソンのデビュー時のキャリアでは、彼女が一番上だったんじゃん。けっこう衝撃の事実かも…。[地上波(吹替)] 6点(2006-02-11 11:33:07)

293.  チャーリーとチョコレート工場 《ネタバレ》 金曜日に酔っ払ってレビュー書いたら、送信しないまんまブラウザ落としちゃった…トホホ…さて辛口リトライだ。まーなんというか2点です。ジーン・ワイルダー快演のオリジナル見ちゃった後ではもう。オリジナルとのストーリーの違いはラストが「左足にオブライエン空中半回転ひねりが入ってるだけ(=たいしたことない)」だし、ジョニデのクドさが悪い方向に働いてるし(てゆーか親たちに負けてるっすよ)、それより何よりウンパルンパの歌がディスコ調でアレンジされた分、オリジナルが持っていた貴重な生命を失いました。ま、このネタを与えられてそこそこペイできる作品に仕上げられるのはバートンしかいないでしょうが、リメイクの意義が極めて薄かったので、あえてダメ出しします。 閑話休題。むしろ非常に興味があるのは、この時代になって本作をリメイクしたワーナー側の意図なんですよね。オリジナルはTV批判がキツすぎてTV放映されなかったという幻の作品ですから、コレをオリジナル通りに製作するのは無謀なはずなんですよ(でもそのあたり、手を抜かずにしっかりやってますぞ…"You get no Commercial!!" は言わなかったけど (^^;)。莫大な全米TVネットの放映料を最初から諦める大作映画なんて、今までなかった(と思う)ですよ。これ、本気でアメリカのメディア界が変質してきている印じゃないかと思うんですね。ネット時代に入って視聴率が伸び悩む現代。これは商業サイドでの「実験作」と位置づけていいんじゃないかと思います。次にワーナーが仕掛けるのはなんなのか…そこまではまだ見えませんがナァ…。そういう、先の見えない業界の羅針盤的な価値を上乗せして、+1点です。[DVD(字幕)] 3点(2006-02-08 09:07:53)《改行有》

294.  恋のおかたづけしましョ! (愚痴:仕事の一環で、まだ発売前のサービスの高画質ネット配信で見たんですが、こういうのって鑑賞環境をどう表記するかが難しいよなあ…) いいんじゃないでしょうか。ダラダラとして締りのない演出はロードムービーだからこその味だし、設定のしょーもなさも最初からC級コメディと思ってればそこそこ見れます。何より冒頭の掴み、ナンパしてセックスして不倫発覚までのドラマを1分くらいでやっちゃったのは笑った。カットつなぎの活きのよさは、後半の道間違えて戻ってくるとこ/パンクの修理シーンなんかでも目立ってますね。ああいうテンポのいいカッティングは本作の持ち味として評価していいと思います。でも最終夜の、ヒロインとのベッドシーンも豪快にカットされてるので5点(笑)。[DVD(字幕)] 5点(2006-02-02 00:59:55)

295.  宇宙戦争(2005) 原作の、「あの」超有名な冒頭のくだりをそのまま使ったのはエライ。というか、あの時点で映画のスタンスが明快にわかったので悩む事なく楽しめました。トライポッド登場時に、隕石孔に集まった人たちが身分や性別や職業に関係なく殺されまくる「あの」名シーンも、原作を最初に読んだ時のゾクゾク感が蘇ってきた。全体的に、H.G.ウェルズの原作に何かを付け加えようという意図は感じられず、非常に素直な現代版アレンジだったと思います。唯一の相違点は主人公の娘の存在なんだけど、微妙かなあ…もっと息子との確執を描いた方が、視点が複眼的になってよかったと思うんだけどね。ただ、原作の『宇宙戦争』の意図というのは、「大英帝国がインドや中国に対してやってきた事を、超文明世界からやられてしまう」という逆転の構図にあるわけで、その点では本作は十分役割を果たしていますね。監督の人選で4年間もすったもんだしながらも、この重要な軸足がブレなかったのはエライ。そしてこれは一重に、アフガン戦争真っ只中の2002年春の時点で版権を買い取り、企画を立て、ドリームワークスに持ち込んだトム・クルーズの一途さにあると思います。これだけ商業価値のない大作を、よくまあ仕上げたモンです。トム君、ポスト・ビーティと呼ばれる日は近いぜ!(呼ばれたくないだろうけどね)●追記:父子愛がどうこうという意見が多いけど、スピルバーグ作品で少女がスクリーミング・クィーンをつとめるのはお約束じゃん(笑)。主人公の横でキャーキャー叫ぶ足の引っ張り役が、本作に必須だったというだけの事じゃないかと思います。しっかし…ダコタ・ファニングって、将来はいいSQに成長しそうだ…。(^^; ●さらに追記:トライポッドに喧嘩売っちゃうシーン、原作をわかってらっしゃるレビュアーさん内では非常にデリケートな評価ポイントみたいですねえ。オイラは日本が発明(!)し、20世紀末から大流行してしまった「自爆テロ」を原作の流れに組み込もうというスピルバーグの努力の跡と見ています(ハリウッドのレーティングからして、アガキとも取れるけどね)。ま、あの程度が妥当でしょう。製作の経緯からして、トムちゃんは本気で自爆して娘だけ助かるエンディングにしたかったんじゃないか、って疑ってますけどね…ほらほら本音言っちゃえよトム![DVD(字幕)] 9点(2006-01-30 14:52:02)(良:2票)

296.  APPLESEED アップルシード 見ている間中、悩んでいました。10点でけなしまくっておくか、1点でほめておくか。今はけなしておく事にします(2006/1/25、キャンペーン終了)。最初にいい点。戦闘シーン「だけ」は素晴らしかった。イラク戦争の先行きが見えない、2004年春という時点でその数十年先に登場するはずの戦闘を肌で感じられるように描いたのは、どんな凡百のニュース映像よりも価値があります。ここで描かれる市街戦は今の市街戦の3倍速い。戦士が自動車並みのスピードで移動して来るし、それを想定して大量の弾幕を張る(あんまり当たってませんが)。この怖さをリアルに実感できるのはいい事です。「被害者○人」なんて数のゲームにうつつ抜かしてる場合じゃない、次の大戦では戦士に体当たりされたら人はペシャンコです。3Dアニメにアレルギーがなければ是非そこを感じて頂きたい。 …あれ、けなすスペースがなくなったけど…とりあえず最悪だと思った劇伴について(集中攻撃になるが、同じような強い不満が製作・脚本・演出にも等しくあると思っていただきたい)。画面で描かれている場面でのキャラクターの感情を補助するタイプの演出は、子供向けアニメの技法だ。アップルシードは子供向けアニメか? あほか。初めてオリンポスを画面に登場させる時、(戦闘シーンの覚めやらない状態の)観客は、まだこの都市を受け入れる準備はできていない。RPGタイプで観客と一体化したキャラであるデュナンも、観客と同じだと思っていい。あそこで醸し出すべき音は「不安・疑念」であるはず。ちなみにこの「人を疑う」という概念にあたるテーマは本作のBGMでは見当たらなかった(原作『アップルシード』で重要なのはここだと信じる。常に疑いを持って思考し続けるという姿勢だ)。バーでヒトミとデュナンが言葉を交わすシーンはどうか。現実のバーで、隣の席の人間とあんな会話を交わす事があるか。バイオロイドの異常性・不条理を浮き出しにする音楽か、作品を通して登場する『バイオロイドのテーマ』でなければならなかったのではないか(一度見た限りではそんなものはなかったと思うが)。総じて「幼稚だ」という印象が残った。これは文字通り「子供向け作品の論法で作られている」という事だ。ドラマの劇伴は「こんなイメージ」で済むもんじゃないのだ。ここは素直に「客を侮辱しないで頂きたい」と言っておく。ファンとしては本当は目をつむりたい想いだ。[DVD(字幕)] 1点(2006-01-25 02:28:43)(良:2票) 《改行有》

297.  ハイランダー2/甦る戦士 クリストファー・ランバートが最もカッコ良く撮られているハイランダー第2作。しかぁし、内容は支離滅裂なスーパー・クズだし、後のシリーズ展開に大きな手枷をはめてしまった罪深い映画です。本作の見所はなんと言ってもショーン・コネリーっすね! 「ダメモトでオファーかけたら通っちゃいました」的な困ったちゃん設定なのに、全力で演じているすがすがしさ! 大作だろうと駄作だろうと国際スパイだろうとチョイ役のアーサー王だろうとソビエト軍人だろうと日本通のジジイだろうと意味不明な幽霊だろうと嫌がらずに引き受け、演じる彼の心意気に何やら熱いものを感じ取ってしまうのです。そんな彼の演技でも、この映画の評価を上げる事はもはや不可能な程の出来なのですが(てか、最後の「呼べばいつでも現れるぞおぉぉ~」ってセリフ、あれなんだったんすかラミレス翁…後のシリーズに全然活かされておりませんが…)。[ビデオ(字幕)] 5点(2006-01-24 22:10:32)

298.  デーヴ ケビン・クラインの無駄使い。彼はさぁ…ホント良作に恵まれないんだよなあ…『ワンダ…』とか『危険な…』とかの演技を見るたびに、あのテンションを引き出せる作品がないのを悲しく思います。佳作である本作も、彼らしいキャラの立ち方が少なくてちょっぴり残念(あんた主役だろ、シガニー・ウィーバーやベン・キングズレーに華持たせてどーすんの)。まあこの内容で『ワンダ』のオットー役並みの怪演はやれないだろうけど…。『インディペンデンス・デイ』からの連想だけど、この役って当時の若きビル・プルマンが演ったら、案外笑えて泣けるコメディになったかもなぁ。[ビデオ(字幕)] 6点(2006-01-24 21:52:07)

299.  赤ちゃん泥棒 ホリー・ハンター出産おめでとう記念レビュー(笑)。いやーコレいい映画だと思いますよ。コーエン節ばりばりで、クセの強い映画に馴染めない人にはチョイ辛いかもしれませんが。何が最高って、社会最底辺のどーしょーもない状況を、あんだけカラッと描いたセンスの良さですね。スーパーマーケット強盗シーンの間抜けなさったらないですよ! コーエンならではの広角カメラやステディカムの遊びもうまく活きてて、ベッドの下の赤ん坊を引きずり出すシーンがクライマックスで再現される(しかもその後にウッドペッカーショック!)とか、かなり上手い。トレーラーハウスでジョン・グッドマンとケンカするシーンはどうかと思いますが…80年代に初めて見た時は爆笑しましたがね。他の監督じゃ絶対笑えないシチュエーションてんこ盛りで、デビュー当時のコーエン君たちの意気込みが伺える意欲作。観ている間中、どーしょーもない自分を省みて、乾いた笑いがこみ上げるような毒映画です。すれっからしの映画マニアにオススメ。[ビデオ(字幕)] 7点(2006-01-22 17:15:54)

300.  アンナ・オズ 《ネタバレ》 なんて美味しい物語なんだ。3回繰り返して観てもまだまだ発見があるぞ。フランス版の『マルホランド・ドライブ』って言えばいいんですかねー。物語の真相が終わりの方になってやっと明かされる(これも「夢」のフィルタがかかってるんでそのまま受け入れるのは危険ですが)構成や、最後のパーティーの場面で隠されていた人物関係が明らかになる(ここにも現実を侵食した「夢」のフィルタが…)造り、眼球への執着のネタを明かすのも後半…本当に底意地の悪い映画です(笑)。そして、自分の存在意義を夢に明け渡していくごとに現実世界で安堵の表情を見せ始め、夢の世界では不安や恐怖を覚え始めるアンナ。現実世界では頼りにならない男たち(父・兄・恋人…)を夢の中で改変し、「敵」に対して鉄壁の防衛網を張り、迷うことなく一直線に夢へ逃避していくアンナ。この難解な役どころを、ただ表情や指先の演技だけで演れてしまうシャルロット・ゲーンズブールって、まさに『なまいきシャルロット』の頃からの、ダメダメオンナを演らせたら世界ナンバー1女優。彼女の本領発揮作品と言えるでしょう。ただし、彼女の演技の凄さがわかってきたのは、アンナの心の機微が把握できた2巡目以降の鑑賞で、ですけどもね…良くも悪しくも時間を必要とする映画。レンタルで見るなかれ~。[DVD(字幕)] 9点(2006-01-22 16:40:31)

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