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コメント数 644
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ブログのURL //www.jtnews.jp/blog/23593/
ホームページ http://kine.matrix.jp/
自己紹介 [2010年8月23日]
か…かわも…

(゚Д゚;)ノ

…映画界は今日終わった…。


[2017年7月16日]
猛暑の夜、amazonで映画ではなく『幼女戦記』を寝ないで通し鑑賞。
大局的な戦略から入って行くという、かつてない架空戦記アニメでありながら、その悪夢性を出し切った感がすごかった。
最終話はテーマ的にポエニ戦争から対テロ戦争まで、膨大な戦争のイメージを深く広く全面爆撃して吹っ切れる展開に。
スピルバーグの『宇宙戦争』はバクテリアに仮託してその地獄自体を救いと説いたわけだけど、このアニメはそんな所まで引いて俯瞰する気がサラサラないってのがスゴイです。

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301.  ヴェニスにおける子供自動車競走 久々にヤラレましたよ~! ネットで海外サイトから動画をダウンロードしたので、世界一有名な(笑)古典ショートフィルム“What Happened on Twenty-Third Street, New York City”とか、キネトスコープ用にエジソンが撮ったという“Buffalo Dance”とかと同じ、当時のヴェニスを記録したフィルムだと思っていました。本気で。おかげで当時の人々と同じ気分で作品を楽しめたという(苦笑)。 意外と、著作権切れでタダになった映像作品が溢れかえるインターネット時代になって、この作品の価値が復権したのかもしれないっすねー。 …あ、“What Happened on Twenty-Third Street, New York City”(1902) も純粋な記録映画とは言えないのか。コッチが世界初のメタ映画?[インターネット(字幕)] 7点(2006-07-15 20:55:20)《改行有》

302.  10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス さてコッチの方は… 「結婚は10分で決める」5点:今回はコレを基準作にしました。 「ライフライン」10点:まさか10分の映画でボロ泣きするハメになるとは~! いつも通りの作風ですが、100分相当の作品として通用します(でも「あと10年は撮らないよ」なんて言わないで下さいね)。 「失われた一万年」4点:あいも変わらず密林ですか…しかも、まんまドキュメンタリーだから、彼独特の狂える迫力が出てない。10分で自分の世界を表現できないからって、投げちゃいけやせんぜ監督。 「女優のブレイクタイム」4点:ジャームッシュに浸るような心の余裕は、オイラにはない。 「トローナからの12マイル」8点:うぉー濃密~。これも、一作分の長編映画に展開できる作品ですなぁ。 「ゴアVSブッシュ」3点:この映画で初めて知りましたが、ゴア君はブッシュたんに向かって一度は敗北宣言したんじゃん。まあアメリカン人でないからどーでもいいですが…。 「夢幻百花」9点:イッセー尾形さん家の引越し(笑)。コレがラストを締めるとは意外でした(ヴェンダース作品の方がよかないか?)が、見応えありました。 そして結果はこのように…。[DVD(字幕)] 7点(2006-06-03 22:00:51)(良:2票) 《改行有》

303.  ALWAYS 三丁目の夕日 何しろすごい人気でしたからねえ。一館だけですが、札幌ではいまだに上映されてます。早目に見ておきたかったんだけど…ちっくしょォ~。 さて、チケットを買うために並んでいた時のコト。朝一番の上映だってのに、二組前が50代くらいのおばちゃん一人なんですよ。「あーこりゃリピーターだなあ」と思って眺めてたら、おばちゃん半券落としちゃったんです。すかさず後ろにいた親子連れが気付いて、男の子が拾いました。立ち去りかけるおばちゃんに向かって、チケットを持つ手を90度に上げ、直立不動で「おばさん、落としました!」…今どきそんなガキがいるかよ…こっちの方が確実にリピーターだなあ…。親父さんの手が坊やの頭へ軽くポンと乗ったのも、見逃しませんでしたとも。 上映中のコト。シネコンではありますが、久々に「前から三列目」というかぶりつきの位置で鑑賞しました。同じ列には年配の上品な叔母様がひとり。未来小説、宅間先生の帰宅、お守り、サンタ…泣き所に来るといちいち身をググッと乗り出します。確実にリピーターです。だもんで、何も言われなくても展開が読めすぎ(笑)。いやブームに乗り遅れたオイラが悪いんです、自戒自戒。 上映が終わった時のコト。照明がついても観客が全然立つ気配がない。映画館のおじさんが入口を開けて、「ありがとうございましたァ」と声をかけると、やっと腰をあげるという有様の推定15名…おじさんわかってんじゃん。もしかしてここの館、リピーターだけのために今でも上映続けてるとか? 喫煙コーナーで一服して外に出た時のコト。札幌白石区の国道沿いの光景に一瞬、目が眩みました。街の中心から地下鉄で4駅ほど離れたギリギリ「郊外」のあたりなんですが、それでも風景が違いすぎた。木造二階建ての古臭い軒並みもなく、路面電車も三輪オートもなく、駄菓子屋もない、妙によそよそしい町並み。しばらくの間、本物の風景には見えませんでした。 オイラは先に『力道山』を観て「昭和30年代の仕掛け人の側」を知ってしまっている手前、リピーターにはならないでしょう。でも順序が違えば明日もここに来ていたかも知れない。この映画の力に騙される事はなかったけど、それが残念でもあり、寂しくもあり…。 ●6/4追記:リピーターになっちゃいました…しかも前から2列目…この館、もはや知った仲同士の楽しい空間と化しております。●DVD発売になったのにまだ上映してる…。[映画館(邦画)] 7点(2006-05-21 15:03:55)(良:1票) 《改行有》

304.  激突!<TVM> ここのリスト見て、スピルバーグのデビュー作ではなく第3作だというのを知りました。そうか3作目が『激突』か…キューブリックの3作目は『突撃』だったっけ。←睡眠不足[地上波(吹替)] 7点(2006-05-08 04:07:48)

305.  丹下左膳(2004)<TVM> 面白かったっす。面白すぎて、いま原作を読み始めたところです。ふむふむ、左膳の赤い襦袢は、原作から既に女物を着用してるんですな~。 …どうでもいいんですがコレ映画の豊川悦司版と間違って借りてました(レビューまでしっかり入れてた)。TVMだと知って内容的にも納得だし、展開の軽さに愛着が湧きます。かなり面白かったと言えます。 ●追記:名作の誉れ高い戦前の大河内傳次郎版を観ました…コッチの中村獅童版が活劇講談なら向こうは人情落語。それくらい天と地の差がありました。原作の左膳のアウトローっぷりがよく出てるのはコッチの方です…アウトローを強調するためか政治性が強くなっていて、観る人を選びそうですが。 それでも獅童版には傳次郎版を凌駕する魅力を感じます。それが一番巧く出ているのは《殺陣》。隻腕の左膳が主人公の物語なのに話が「壷の争奪戦」ですから、斬り合い時に壷を持つ左膳がどう剣を捌くかが非情に興味深い。獅童の殺陣はそのあたりを考え尽くした、片腕ならではの荒っぽさや美学がありました。 こりゃ、他の左膳映画も観たくなってくるなあ。[DVD(邦画)] 7点(2006-05-05 23:05:46)《改行有》

306.  羊たちの沈黙 ここのジョナサン・デミ作品評をつらつら眺めていて気がついた。『羊たちの沈黙』以外はえらく評価が低い…この人、名監督だと思っていたけど違うようだ。そう思ったら、本作の評価がどうして高いのかわかってきた。 この映画の価値は「レクター博士」の発明にある。ほぼ全て檻の中で演技しなければならないレクター役は、俳優にとって厳しい試練だ。アメリカ式のメソッド演技では、何カットもこなす前に早晩限界が来るだろう。レクターはアクターズ・スタジオ風の「なりきり演技」では突破できない矛盾だらけの難物だからだ。そこでやってきたのがアンソニー・ホプキンス。シェイクスピアのたっぷり染み込んだ舞台俳優だ。彼はほぼ立ったままで、表情も変えず、人物を象徴する装飾品もなく、長い長い科白だけで演技した。この爺さんはアメリカ演劇を無礼なまでに無視して、シェイクスピアを持ち込んだのだ…多分これはデミ監督の発案じゃないだろう。ロジャー・コーマン門下生の彼に、こんな大胆な発想ができるわけがない。この映画の特色は「ハリウッド演技の否定」から始まったと言って過言じゃない。 レクターの演技を生かすにはカウンター側のサポートも必要だ。しかもレクターは作中ほとんど主人公クラリスとしか話さない。こちらもシェイクスピアで行くべきか? だが、キャスティングされたジョデイ・フォスターはホプキンスに、張り裂けんばかりの大声で「NO!」を叩きつける。彼女の演技は教科書的なメソッド演技だと思うが、素性は天才子役だ。中学時代にデ・ニーロやカイテルと対等に渡り合った怪物サラブレッドで、知能指数もめっちゃ高く、素の人間としてはコッチの方がよっぽどレクターだ。そんな彼女は、シェイクスピア劇風のセリフの抑揚ではなく目の演技で対抗する。ほとんど表情のみで、強気の中に潜む「弱い少女」を浮かび上がらせる。これこそサラブレッドならではの、神域メソッド演技だ。彼女はこの役を演じる事が、必然的に「イギリス演劇界VSハリウッド映画界」の構図になってしまう事を理解していただろうか? オイラはそうだったと思いたい。 長い歴史、多くの作品によって培われてきた2つの演技方法のガチンコ対決。これが本作の魅力の根底になっていると考えていい。もちろん勝者はない。オイラには、対決をフィルムに収めたデミ監督が不当にも《漁夫の利》を得たような気がしてならないんだ…。[ビデオ(字幕)] 7点(2006-05-03 17:25:05)(良:5票) 《改行有》

307.  ブラザーズ・グリム 改訂前のレビューを発見したのでまた戻します。 ギリアムはずーっと、幻想と世知辛い現実の関係をテーマにしてきたんですな。『悪戯Q』では幻想が勝って、『ブラジル』では現実が勝った。『バロン』は何となく幻想の勝ちっぽく終わって、『フィッシャー』は双方が歩み寄って対立が解消する。『ラマンチャ』は映画になる前に現実に負けた(だからノンフィクション形式とは言え、これもギリアムの劇作品の流れではあるのよ)。『12猿』『ラスベガス』は観てないので評価なしだけど…。 んで『グリム兄弟』なんすけど、今までの彼の作品テーマを《魔法の豆》というわっかりやすぅ~いキーワードに集約して、冒頭2分で終わらせてしまったワケですよ! いわゆるギリアム・ワールドの「これまでのあらすじ」ですね。彼は過去に一旦決着をつけちゃったんだと思います。これからは「幻想界」と「現実界」の勝ち・負け・和解の3パターン以外の手法でやるぜ! …という宣言だと思うワケで。 それから始まる物語は、まるで自分の総決算みたいに《魔法の豆》の周囲を巡り続けます。幻想と現実のせめぎ合いが問題なんじゃなく「その両者が結託してビジネス(詐欺)やってる」という最初のニセ水戸黄門みたいなノリは、日本のボケとツッコミのメカニズムになってて最高でしたわぁ~。しかぁし、ギリアムはここに毎度お馴染みジョナサン・プライスを突っ込んで、支配関係を幻想<現実<権力にしやがります。それがやがて権力<幻想という三すくみとなり、この関係を最後まで守り抜く事で「勝者はない」という結論に導きました。それぞれを代表するキャラ(レジャー=幻想担当、デイモン=現実担当、ストーメア=権力担当)がこの力関係を理解し、理解しなかった者が倒れて(プライス=権力担当、ベルッチ=幻想担当、へディの親父=現実担当…これはどうかな…)、ハッピーエンドがやってくる…シンボル的にはそんな仕掛けに思えます。 勝手な想像だけど、おそらくヒロインはこの「新ギリアム界のバランス法則」を知っている人間だったんじゃないですかね。そうすっと、気になるんだ…次作『タイドランド』は少女が主人公で、今回のヒロインの姿には次回への「予告編」が嗅ぎ取れます。ギリアムは次作で新たな領域に行くつもりなんじゃないか。そのための練習、そして予算稼ぎが本作の位置付けのような気がしてきます。[DVD(吹替)] 7点(2006-05-02 11:24:54)(良:1票) 《改行有》

308.  トム・ヤム・クン! 世界進出第一弾というだけあって、てっきり配給会社の命名だと思ってた『トム・ヤン・クン』というタイトル、原題自体がそうでした(苦笑)。 アクションについては特に言う事ないかな。前作と同じなので。 映画としては、ちょっと厳しく言うしかないよなあ…トニー・ジャーのパワーは相変わらずですが、監督のパワーはダウンしてます。いやパワーダウンというより小賢しさが目につくのかな。前回の『マッハ!』は冒頭の木登りシーンで惚れ込んだんですが、アレみたいに力のある荒削りなシーンがあまりない。話題の、格闘しながら4階を登り切る長回しシーンは流石に凄かったです。でも、あれができる力量があるなら他のシーンでも考えてコマを割って欲しかったっすナ。 テーマについては、前作から後退してます。ここも評価が下がる点。前のような「仏教+バイオレンス」という(意外にイケてた)組合せが「動物愛護+バイオレンス」になって、後半で素材の組み合わせの悪さが表面化してしまいました。前作には確実にあった「タイ国民の、どうしようもない現状への怒り」というか、そういうバイオレンスの源泉となるモノが空回りしている感じがしてならないのですね。未回収の伏線があるのも気になります。DVDでディレクターズ・カットを出して欲しいところ。 編集スタイルも問題。全体的に、21世紀のハリウッドの流れを意識した小刻みな編集(研究の成果は感じ取りましたが…)。これって、前作に勝るとも劣らない直線的ストーリーや、前作以上に喋らない主人公には似合っていません。トニー・ジャー作品は変に垢抜けたモノにしようとはせず、採れたての有機セロリのような青臭さを保って欲しいと切望します。感情を表すのが難しい象なんかと共演するより、年輪を感じる爺さん婆さんから無言でセンベツ受け取るシーンの方がググッと来ますから。 どれほど売り上げるかはわかりませんが、次回作へのハードルは厳しくなったと思います…ただね、空港のあのシーン、笑いましたよ! ああいうトボケたセンスの良さは、今後期待したいかも。 ●追記:よく考えたら今回は『マッハ!』みたいに製作期間が取れなかったわけで、締め切りのある急作りだから仕方なかったのかなあ…ある意味、長回しシーンにパワーを注いだ一点豪華主義の映画と言えなくもないですね。お疲れ様でした。[映画館(字幕)] 7点(2006-04-23 22:33:42)(良:2票) 《改行有》

309.  第七の封印 《ネタバレ》 演劇風の映画ばっかり撮ってるベルイマンですが、この作品のエンディングみたいに強烈な映画的ロングショットが入ったりするともう最高。というかこの、ほぼ全キャラが「死の舞踏」を踊りつつ死神に引っ張られていく風景は圧倒的でした。それまで際立っていたみんなの個性もなくなり、まさに地獄に落ちた亡者のように没個性的な描かれ方をしてますね。本作はテーマとして「死」しか扱ってないと思うんですが、そのために非常に歯ごたえのある(ある意味、消化しきれないほどの)作品に仕上がっていると思います。 …あのマヌケ面の死神がいい味出してるような、やっぱマヌケなような、ちょっと微妙なとこはありますが…あんなとこでノコギリ使うなよ! オイラ笑っちゃうから![映画館(字幕)] 7点(2006-04-20 03:46:46)(良:1票) 《改行有》

310.  デストラップ/死の罠 980円に落ちるのを待って購入。悪くないですよコレ。最初の方、ディスカッションを長めにして、役者の顔をじっくり見せる。「舞台じゃここまで微妙なトコロはわからんでしょー?」と言わんばかりに、間のある演技でじっくり、たっぷり見せる。しかも顔ぶれが芸達者のマイケル・ケインに、スーパーマンのイメージ脱却に俳優生命を賭けてた頃のクリストファー・リーヴですよ。前半の主要プレーヤーは三人だけなのに、じっくりじっくり表情の細かい演技まで見せるもんだから、観客は各人の裏の裏、その裏まで疑う事になります。この緊張がどこで破れるのかがメッチャ面白かったです。だから、確かに中盤のサプライズは予想してたけど、頭の中に浮かんだ10のプロットのうちひとつが当たったって感じかなあ。ストーリーが、こういう物凄い量の枝分かれを想起させる作品(しかもほぼ一室での対話と間合いと表情だけで!)は、なかなかあるもんじゃありませんぜ。まあ、人物の構図が3すくみでなくなってからは、ちょっと先が見えちゃいましたけど…ドイツの映画監督イシュトヴァン・サボーが、「映画の醍醐味は役者の顔がスクリーンいっぱいに広がって、微細な皺まで観客の目に迫るところにある」と言ってますが、まさにソレを体現したような映画でした。[DVD(字幕)] 7点(2006-04-03 00:41:07)(良:1票)

311.  三十九夜 前期ヒッチコックの誉れ高き傑作。これ、戦前の映画でございますよ、戦前に列車サスペンスですよ。しかも1935年といえば元祖スクリューボール・コメディ『或る夜の出来事』が公開された翌年。世界情勢的には、ナチの恐怖ももはや現実のものとなりつつあり、第2次大戦は目前に迫っている。逃亡劇+スパイ物+スクリューボール・コメディ=元祖ジェットコースタームービー。この先見性・情報収集能力の高さは見上げたモンです。[DVD(字幕)] 7点(2006-03-26 17:45:25)

312.  メン・イン・ブラック ヘンリー・マンシーニが蘇ったかのような、ビートの効いた音楽がたまらーん! 敵の虫男、何気に名優ビンセント・ドノフリオだったりして、あのアホな演技に妙に見入ってしまったですよ(笑)。トミー・リー・ジョーンズの演技もノリノリで宜しい。問題はウィル・スミスなんだよなぁ…何とかならんのかね彼は…。[DVD(字幕)] 7点(2006-03-20 20:58:02)

313.  スリーパー このヌルくてユルい未来SFが今なお新鮮なのは、未来を舞台に本気でスラップスティックをやろうという輩が現れないからだろうな。ホント、何度見ても野菜畑のシーンはくだらねーなー(笑)。作中でも触れられていますが、これ古典的なバックロジャーズネタでして、ウディ・アレンらしい捻りのおかげで何とか見れる内容になったって感じ。逆説的に、本作を意識しまくりのスタローン作品『デモリションマン』は、隔世遺伝でバックロジャーズに近づいてしまったのが笑止というかねえ…。オイラの知る限り未来のマクドナルドを描いたのは本作が一番早い。全体的な完成度は置いといて、繰り出される小ネタは現代でもまだけっこう新鮮だったりします。アレンの目の付け所がいいわけですなー。●補足:あ、でもオイラだってTV放送の吹き替え版を知ってるから、今の字幕版のみのDVDでも思い出し笑いできるわけです。これから初めて見る人には辛いだろうなあコレ…。[地上波(吹替)] 7点(2006-03-12 07:22:57)

314.  惑星ソラリス 惑星ソラリス。 それは鏡張りのバイオリンが懐古趣味のストーカーを弔う戦場。 タルっこさの全てがハイウェイを流れていく。 モスフィルムは、 この放射線を浴びて、 滅んだと聞く… 眠い… [映画館(字幕)] 7点(2006-03-11 12:50:49)《改行有》

315.  THE END OF EVANGELION 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に 《ネタバレ》 今は昔、レーザーディスクで鑑賞。押井はただの職人だと思ってるオイラですが、本作の庵野はシュールレアリスト。本人に自覚はないと思うけど(自覚があったら『キューティー・ハニー』なんか受けないでしょー)。シュールレアリストだから観客の感情を逆撫でするのは当然仕事の内だし、悩ませ、困らせ、引きずり回すのも仕事のうち。TV放映以前からヤン・シュワンクマイエル慣れしてるコッチとしては、コレが大変心地よい不協和音なんですな。ラストは気持ちよくブチ壊してくれるのを期待してたんだけど、TV最終話ほどの大仕掛けは打てなかったようで、割と小ぢんまりした締め方になっちゃった。劇場版がTV版に負けてどーするよ…え? 劇場は観客を動員できないといけないって? あっそう…。庵野氏には、いつかシュールレアリストとして目覚めて、自由度の高い短編アニメのジャンルに踏み入って欲しいもんです。この映画のポテンシャルが30分に圧縮されたとしたら、かなりの悪夢が生み出せるぞぉ…「そういう輩はTV版で満足しとけ」って? まあそうだね…失礼しましたァ。[ビデオ(邦画)] 7点(2006-02-19 10:24:18)

316.  赤ちゃん泥棒 ホリー・ハンター出産おめでとう記念レビュー(笑)。いやーコレいい映画だと思いますよ。コーエン節ばりばりで、クセの強い映画に馴染めない人にはチョイ辛いかもしれませんが。何が最高って、社会最底辺のどーしょーもない状況を、あんだけカラッと描いたセンスの良さですね。スーパーマーケット強盗シーンの間抜けなさったらないですよ! コーエンならではの広角カメラやステディカムの遊びもうまく活きてて、ベッドの下の赤ん坊を引きずり出すシーンがクライマックスで再現される(しかもその後にウッドペッカーショック!)とか、かなり上手い。トレーラーハウスでジョン・グッドマンとケンカするシーンはどうかと思いますが…80年代に初めて見た時は爆笑しましたがね。他の監督じゃ絶対笑えないシチュエーションてんこ盛りで、デビュー当時のコーエン君たちの意気込みが伺える意欲作。観ている間中、どーしょーもない自分を省みて、乾いた笑いがこみ上げるような毒映画です。すれっからしの映画マニアにオススメ。[ビデオ(字幕)] 7点(2006-01-22 17:15:54)

317.  エイリアンVS. プレデター 《ネタバレ》 題名に偽りあり。正式タイトルは『エイリアン VS. プレデター in キューブ inspire by 物体X and ジュラシック・パーク』です(いま命名!)。もう何でもアリアリのお祭り騒ぎでわないですかー楽しいなあ(笑)。オイラは基本的にプレデター派なんでコレは許せちゃうなあ。今回はプレデターの殺陣カッコいいし。両作の主人公リプリー+ハリガンの合成結果がパワフルな黒人女性ってのも、シナリオ頭悪くていいです。それより何より、初代プレデターの仕掛けたバカみたいに強力な自爆装置の存在理由もわかったし、宇宙船を持たないエイリアンがいろんな星に繁殖してる理由もわかっちゃって得した気分。惜しむらくはヘンリクセンの片付け方がちょっとアッサリすぎねー? ってくらいかなあ…彼は絶対、プレデターの科学技術力でサイボーグとして復活すると確信してたのに(そしてそのままビショップのプロトタイプとなるのであーる!)。まあエイリアン派にはちょっと怒りが収まらないでしょうが、プレデター派としてはヘソで茶の沸くシーン満載な美味しい企画でございました。ここまで受け狙いに徹して楽しませてくれた作品ゆえ、7点が妥当と思われますだ。●追記:いま気づいたけど、あの自爆装置がエイリアン抹殺用だったってコトは、シュワはエイリアンより素で強いのか…。[DVD(吹替)] 7点(2006-01-14 07:10:39)

318.  パワーパフ ガールズ ムービー TV版、知りません。今日安売りDVDを探していて、この強烈なキャラクターデザインに出会い、即購入しました(一緒に買ったのがジーン・ワイルダーの『夢のチョコレート工場』にマルクス兄弟の『けだもの組合』。求めていたモノがよくわかる…最近毒不足でねえ…)。いやあ、動いてるよ、動いちゃってるよ! 眞鍋博画伯の絵そのまんまのアニメだよ(特に博士!)。大胆+精緻。すごいよコレ。話なんかどうでもよくって、キャラデザとプロダクションデザインに酔える一作。昔、星新一とかレンズマンとかのSF小説を夢中になって読んだ輩にはたまらない作品でございます。スーパー・ハリウッド・プライス1500円の価値は十分ありました。[DVD(吹替)] 7点(2005-12-24 15:34:46)

319.  夢のチョコレート工場 《ネタバレ》 このページ見るまでオイラの中では4点だったんですが…うっわー! 短編小説界のミスター毒、ロアルド・ダールの原作だったんかい~! こりゃ点数上げねば毒の神様のバチが当たりますわッ…というワケで7点! ウンパルンパの歌はひたすらリピートして聴きましたよ、ええ、だから神様許してね。ワンカ氏に漂うブラックさには、時代柄モンティ・パイソンを連想してたんですが、ある意味こちらの方がオリジナルでさぁねー。でも、満点に届かないのは西洋独特の宗教的構造の物語だからで、こればっかは原作を読まねば評価できまへん。ワンカ=神、ウンパルンパ=天使、チョコレート工場=天国、金のチケット=天国への入場権…この対比が猛烈にハマる上に、ラストで空を飛ばなければならない理由まで明快になってしまいますぞ。神様、毒の量に対してテーマがわかりやすすぎです(笑)。しっかし、『南から来た男』や『味』そのまんまのブラックさを保持したお子様映画があっただなんて…レアすぎる怪作でした。●追記:ウンパルンパの最後の歌の過激さにやっと気付きました。"You get no, You get no, You get no, Commercial!!" …100% 放映不可能ですな(NHK を除く)。こりゃTV放送されないで幻の作品にもなるわなあ…。[DVD(字幕)] 7点(2005-12-24 15:15:03)

320.  フランケンシュタイン(1994) 《ネタバレ》 本当は9点でも10点でも構わない完成度なんだけど、あえて7点です。原作を読んだ事がある人なら、本作が一番オリジナルに近い事を知ってるはず(急ぎすぎのきらいはあるけどね)。でも、映画で採用されたエピソードのチョイス基準が完全にオイラの好みを外してしまってるんです。オイラとしては雪山での対話を頂点にした、アクション満載のアドベンチャー巨編にして欲しかったんだよねー。原作で描かれてるモンスターの身体能力はスパイダーマン並みですから、そこを強調して欲しかったかな(ホント、奴が「ウガー!」なんて唸ってヨタヨタ歩いてるのは最初だけなんよ)。正直、今のCG全盛時代に作って欲しかったなー。あと、映画の《フランケンシュタイン》と言えばまずイメージされるのがあの絶壁頭なんですが、本作ではデ・ニーロの単なる丸刈り頭。あの頭だけはやってほしかったかな…別人の頭蓋骨を無理やり継ぎ合わせた感じがしなくってねー。せっかく「ノーメイクでもフランケン頭」のジョン・クリーズを死体の一部に使ったんだからさー。惜しい。惜しすぎっす! でもロケやセットはコッポラ映画だけあって、本物感バッチリで見応え十分でした。ホエール版の名場面も(マリーとの川遊びのシーンを覗き)全て外さずに再現してあるし、マニアへのサービスは満点。これでクライマックスが《花嫁》のエピソードでさえなきゃなあ…ただの三角関係に終わらせてどーすんだよ、ったく…。まあ、原作ファンとして一番見たかった、「雪山を越えてジュネーブ入りするモンスター」をちゃんと空撮で撮ってくれてるので、帳消しにしといてやるよ(笑)。あと隊長、あんたキャラ立ち過ぎだってば。隊長役はジョン・クリーズの一人二役でキャスティングしてもらえれば、物語にもっと深みが出たように思うです。はい。[DVD(字幕)] 7点(2005-12-10 18:46:33)

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