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ブログのURL //www.jtnews.jp/blog/23593/
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自己紹介 [2010年8月23日]
か…かわも…

(゚Д゚;)ノ

…映画界は今日終わった…。


[2017年7月16日]
猛暑の夜、amazonで映画ではなく『幼女戦記』を寝ないで通し鑑賞。
大局的な戦略から入って行くという、かつてない架空戦記アニメでありながら、その悪夢性を出し切った感がすごかった。
最終話はテーマ的にポエニ戦争から対テロ戦争まで、膨大な戦争のイメージを深く広く全面爆撃して吹っ切れる展開に。
スピルバーグの『宇宙戦争』はバクテリアに仮託してその地獄自体を救いと説いたわけだけど、このアニメはそんな所まで引いて俯瞰する気がサラサラないってのがスゴイです。

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361.  フランケンシュタインの花嫁 《ネタバレ》 いまとある映画サイトを見ていて知ったんですが、冒頭に出る原作者メアリ・シェリーの役者さんって、花嫁と二役なんだそうですよ~! ちょっとビックリっていうか、自分的映画史が書き変わるくらい頭の中が急回転っていうか、いろんな意味でシャレになってないと思うんですが…何考えてんだよ…。[ビデオ(字幕)] 3点(2004-12-30 12:53:26)

362.  豪勇ロイド(1922) ぐるぐるさんの指摘はかなり当たってると思います。本作のロイドはまだのび太としては未定形としても、本作の恋敵のコワモテ男は(『要心無用』では救急隊員、『活動狂』ではハリウッド俳優をやってるロイド映画常連なんだけど名前がわから~ん!)明らかにジャイアンのプロトタイプです。風貌や行動パターンがソックリ。ミルドレッド=しずかちゃん…うーん、ソコはどうかな。そして重要なのはやっぱりオバーチャン=ドラえもん、そして「ズーマのお守り」という怪しげな(ある意味時空を越えた)アイテムの存在ですね。もちろんこういう「打ち出の小槌」的民話アイテムは通常のロイド世界には似合ってないんだけど、今回のロイドは特例的に南部の超田舎が舞台なのでよかったのです。 このほか本作について言いたい事は、サイレント末期の1922年という時点なのに、カメラワークが素晴らしくダイナミックである事。ラストの対決シーン、カメラが移動しながら退く、退く、どこまでも退きまくる(よく見ると地面に車輪の跡があるんだけど気にしな~い)。ズーマのお守りの力で攻勢に立ったロイドの迫力が伝わります。ロイド作品は同時期のチャップリン作品なんかに比べてずっとカメラワークと編集技術の探求に熱心だったと思います。そしてロイド映画が「都会的」と呼ばれて来た理由の大半は、こうした技術的な努力による「大胆な絵作りと無駄を排したスピーディな筋運び」にあったと思うんですね。 ストーリー的には、ロイド唯一の西部劇という事で銃撃戦とかカーチェイスとか派手目です。ミルドレッドと結ばれるずっこけラストショットは、現実に彼女との結婚を控えていたロイドの「照れ」が感じられて楽しい。健全志向でなければならなかったロイド映画がやれたギリギリの「濡れ場」、象徴的な性的表現なんでしょう。[DVD(字幕)] 8点(2004-12-30 12:01:51)(良:1票) 《改行有》

363.  ブルワース ビーティーの大好きな点として、多重人格な多才さがある。役者としてはボケボケですべりまくりの人畜無害キャラ。一転、脚本家としてはアメリカにとっての危険思想である共産主義を題材にするのも躊躇わない爆弾野郎。そして監督としてはサイケデリックな色使いの原色ポップアーティスト。かたやエディターとしては気が狂いそうなくらいにフィルムを切り裂く、無駄の嫌いなカットバック魔。だがスターとしての彼は『アンディ・ウォーホル日記』ですっぱ抜かれた程の節操のないスケベ野郎で、競演女優とはすべからく寝てると言われている(70年代のハナシね)。そして映画人としては興行的な失敗作も多く、ビッグなスタジオからは信頼されていない…それがビーティというハリウッド若大将の姿だ。 そんな野郎がだよ、ばりんばりんの右寄りFOXと相性がいいわけないじゃん! …と思って今まで見なかったんだけど、意外と相性いいワケね。逃げずに政治をテーマに据えた点が、互いのベクトルを高め合ったってとこでしょうか。まあ正直、あんな上院議員に票が入るとは思わないんだけど、生中継でのラップなんか割とウルッと来るモノがあったんで、ハリウッド的にはあれでOKかもなあ(あ、弾けてるようで弾けてないラップは逆に狙ってるはずで、彼の主演映画に必ずある見所! 上流白人のマヌケっぷりを演じさせると彼は絶品です)。今回の映画は脇役がイマイチ玉石混交で、危なっかしい気がする。ハル・ベリーもあんまり評価したくはないな。逆に監督と編集の冴えは相変わらず素晴らしい。MTV並みに刻みまくるフィルムも、BGMにラップが流れるとスンナリ受け入れられる。時代が、やっと彼の編集スタイルに追いついたのかもしれない(ほら『バニラ・スカイ』とかね)。 彼でなければこの映画は成立しなかったと思うけど、ちょっぴりジョージ・C・スコットでも見てみたいって気がしたかな。アメリカ国旗をバックに、ラップで弾けまくるパットン将軍。(^_^;[DVD(字幕)] 10点(2004-12-26 23:27:23)(良:1票) 《改行有》

364.  レッド・バロン(1971) この評をコーマン様に届けてくれっ! こっ、この映画は良いものだ~っ! …と叫びたくなるほどガンダムの元ネタがいっぱいでした(リヒトホーフェンの機って、赤く塗ったから3倍速くなったんじゃなくって、複葉機から三葉機に乗り換えたからだったんですなー…当たり前か)。泥沼にはまっていく第1次世界大戦。この時代を題材にすると、どうしても汚くて陰気な「塹壕戦」が舞台になりがち(『西部戦線異常なし』『突撃』)なんだけど、優雅にも見える空中戦を、本物の複葉機をジャンジャン壊しながら撮ったおかげで最後まで見応えいっぱいの作品になっていました。開戦当時は騎士道精神というかノンビリムードがあったのは間違いないんでしょう。休戦日になったクリスマス、ドイツ兵とイギリス兵が交歓会を開いてサッカーで戦ったという逸話もありますね。後で両軍の参謀本部が怒りまくって交歓会禁止の通達を出したらしいが…。骨太で荒っぽいシナリオながら、そんな「現場と大本営の温度差」がうまく出ていたと思います。低予算映画では神級の傑作を作るのに大金持たせちゃうと全然ダメって監督がけっこういます(あんたの事だよカーペンター)が、監督コーマンは器の大きな「どっちも採り」だった事が伺える貴重な映画です。[DVD(吹替)] 9点(2004-12-25 22:16:30)(良:1票)

365.  1984(1984) あえて内容には触れません(一言で言えば「退屈だが素晴らしい」)。公開時、賛否両論で日本中を騒がせた問題作なんだけど、誰も覚えてないよなあ(苦笑)。日本国内で初めて…というか東京国際映画祭の招待作であるため、特例的に…ヘア解禁された作品。その後の日本の映像表現の展開を考えるに、この映画がかなり重要な転機だったのは間違いない。もはやその内容とは何の関係もなく、日本の映像文化を決定的に変えた歴史的作品という事になる。成人男性諸氏はこの映画に感謝しなければならないだろう。そしてその事に感謝しつつ、コンビニで配給されてるジンでも飲みながらイラク戦争のニュースを見るのもまた乙な味わいが…あるわけねーよな。いつの時代になっても何かしらの意味を持って、観る者に語りかけてくる「権力の業」の哀しい物語。[ビデオ(字幕)] 8点(2004-12-25 17:01:59)

366.  華氏451 高校の頃、ブラッドベリの原作を読んで感動してビデオも見たんだけど…くだらねえ。とことんくだらねえ。原作で非難されている『映像』をメディアとして使ってるのに、そこに何にもヒネリがない。自作だけは特別なんですか。そうですか。いろいろエピソードをカットしておきながら。観客を納得させるには『モンティパイソンのホーリー・グレール』の幕切れくらいの大仕掛けをやってくれなきゃねえ。まだ見てないが、リスペクト作品である『華氏911』にも同じような「自分は特別」志向を感じる。案外この2者はカウンター・カルチャーに根ざす、深い深い部分で似てるのかもね。美術的には『時計仕掛けのオレンジ』『スリーパー』の先取りって事で評価はできる。全然違う原作を選んでおけばよかったんだと思う。[地上波(吹替)] 2点(2004-12-25 16:43:13)(良:1票)

367.  ある殺し屋 仕事人の原点ですねー。おっそろしく地味で渋い。燻し銀どころか百年物の海泡石パイプの輝きだ…ってよくわかんねー例えですが。でも1点だけ気になる点があるので、現在の平均よりひとつ下げます。市川雷蔵、声が細すぎないか…? もっと落ち着いた男の低い声であるべきなんじゃ…? そこを藤田まこと流にアレンジした結果が必殺シリーズであるのか、オイラが先に中村主水を刷り込まれているが故の違和感なのか、判然とはしませんが。私的には市川雷蔵の殺し屋像は、完成形になっていないような気がする。続編『ある殺し屋の鍵』ではもっとエンタメして違和感がグッと減ってますが、それがいいのか悪いのかも判断できないな…。作品としての完成度は、小粒ながら素晴らしいと思います。[ビデオ(字幕)] 6点(2004-12-25 02:07:15)

368.  天使ガブリエルと鵞鳥夫人 世に隠れなき艶笑古典、ボッカチオの『デカメロン』第2話「好色な修道士が天使になりすます悪事を働く話(ベネチアの物語)」の完全映像化。これを60年代という時期に人形アニメでやったというのは凄すぎです。まあ、チェコの人形劇文化は500年以上の歴史を誇る(子供向けというより、言葉が分断したボヘミアを文化的に繋ぐニュース番組的な役割を果たしたらしい)深い世界なので、《エロい人形劇》という芸能ジャンルがあっても全然フシギじゃないんですが…。しかしトルンカの描く上品なエロっぽさには参りますねえ。鵞鳥夫人、まるでカモがネギ背負って歩いてる状態だもんなア(゚ー゚;…。個人的には中盤のサスペンス、ベネチアならではの水路の逃避行が素晴らしかったです。ノンビリ歌いながら迫ってくる船頭さんとか、なかなかいい味が出てました。大人向けに製作された映画だけあって、一般の人たちの鑑賞に十二分に堪える良作。8点(2004-12-19 22:09:24)

369.  二つの霜 民話を元にしたごくごく短い話だけど、ユーモラスな佳品。霜の精(といいつつ、映像的には往年の『おばけのキャスパー』みたいな奴)が薪を運ぶお爺さんを脅かそうとして…まあ世界的によくある民話です。おそらく人形アニメ+セルアニメ(実は切り紙アニメなんだそうです)という手法を使ってみたかったのでこの話を作ったんだと思う。「アメリカ風のアニメーションもやってみたいなー」というトルンカの探究心が垣間見える、楽しい実験作。7点(2004-12-19 21:40:54)

370.  クリムゾン・タイド 《ネタバレ》 言ってみれば『博士の異常な愛情・コング少佐パートだけ版(ギャグ抜き)』。DVDが出た頃に買って観たんだけど、当時はロシア軍側のあまりのヘタレぶりに「いや~映画でもアメリカ一強時代になったってコトだよな~」とホノボノしたため息をついたもんだ。それから21世紀がやってきて世界はアフガン・イラク戦争を経験し、どんなボンクラでもアメリカの誤爆率がとんでもないって事を承知している(知ってる人は湾岸戦争時代から知ってたみたいだが)。で、最近はこう思うわけだ。仮にもし、デンゼル・副艦長・ワシントンの工作が失敗してミサイルが打ち上げられたら…「艦長! ミサイル第一波が着弾! 目標から600キロメートルずれますた! 場所は韓国領土内です!(艦内設備でわかるわきゃないんだが、そこはブラッカイマー演出で)」「第二波は上空で巡航軌道を外れました! 日本方面へ向かっています! …あ、爆発しちゃいましたね…」「艦長、通信が復旧しました(強烈なEMPで電波通信が死んでるはずなんだけど、そこはブラッカイマー演出で)…えー横須賀から第三波を迎撃するという連絡が来ています…」艦長ガーン…本作は「原潜の核ミサイルは精巧正確」という神話の上に成り立ってるんだけど、もうこの神話は崩れてるよなぁ。敵味方の入り組んだ極東で、核ミサイル誤爆された日にゃ笑えませんな。そこも踏まえてキューブリックばりのブラックコメディ仕立てにしておけば、もう少し賞味期限が延びたと思うが…いい時期に製作しましたなブラッカイマー君。伝家の宝刀は抜かぬが吉。1点(2004-12-18 21:41:23)

371.  電子頭脳おばあさん 《ネタバレ》 (かんたーたさん、この作品だけは私的に絶対外せないのです。先取り御免!)《ちょいバレ》表情のない人形で、最初は男か女かもわからない手抜き顔。なのに話が進んでいくとキャラが立ってくるからフシギ。飛行カプセルに置き忘れたおばあさんの写真を見送る時と、電婆にボールを落とされちゃう時の(´・ω・`)ショボーンって感じが、たまらなく愛くるしいです。レトロな未来世界の美術も手が込んでいて面白いけど、そんな博物館的な価値は正直どーでもよくなるほど、子供の心情がうまく出ている。ちなみに本作はNHKがトルンカ影響下で作った『チロリン村とクルミの木』と同時期の製作で、『空中都市008』より遥か以前の作品。ワールドワイドでは『サンダーバード』よりも前。量産される子供向けSF番組に刈られてしまった芽が、おばあさんの写真を無くしてしまった主人公みたいに、憐れで悲しくなってくる。未来を舞台にした、素晴らしい(´・ω・`)ショボーンパワー放射ムービー。9点(2004-12-18 16:30:56)(良:1票)

372.  悪魔の水車小屋 『都会の牙』に続き、かんたーたさんエライ! よくぞトルンカ御大を登録してくれました!(←超面倒臭がり) この作品はトルンカ作品の持つ「アニメーションはこうあるべき」という哲学のようなモノがにじみ出ていますよね。前半で「ちゃんとリアリズムもできるんだよ~ん」と丁寧な撮影をしておいて、後半のポルターガイスト魔物バトルでは「でもやっぱり本当にモノを動かすのは観客の想像力なんだよ」とばかり、詩情と怪奇現象を両立させる。記号的・合理的・論理的な画面造りに傾斜していったアメリカのアニメが忘れたものが、トルンカ(と彼のあまたの弟子たち)の映画には普通に息づいています。観客が想像力を尽くして積極的に《観る》という楽しい作業をする事で、彼らの作品は初めて《完成》するのです。7点(2004-12-18 15:55:47)

373.  恐るべき訪問者 《ネタバレ》 (美味しい部分のネタを完全にばらします)「イギリスらしい映画ってなんじゃ」って考えてみたワケよ。すると…モンティ・パイソンとかもあるけど、この地味~なクライムサスペンスが浮かび上がってきた。人質を取って通りに面した屋敷に篭城した誘拐犯。警察に完全包囲されて絶望的な状況の中、部屋の中で(キルビルでおなじみ!)毒蛇ブラックマンバが逃げ出した…とかいう筋立てはどーでもよくって、「うぉー大英帝国~!」ってぶっ飛んだのは、スコットランド・ヤードが突入隊を送り込むまでの過程。会議室に詰めた後方指揮の警部が「表通り一帯の地図を持って来い!」と部下を図書館に送る。持ってきた地図を一瞥、「違う、もっと前の奴だ!」と怒鳴って送り返す。次の地図もダメで、どんどん持ってくる地図が古くなり…確か記憶では17世紀くらいまで遡ったはず…「これだ!」と警部が叫ぶ。「この屋敷は昔はもっと巨大で、ここに母屋と隣接した馬小屋があったんだ。行き来するためのドアはここ、今は隣の家との間を仕切る壁になっている。つまりここだけ石を積まずにモルタル塗りになっているはずだ! 隣家から、この壁を崩して突入隊を送り込め!」そ…そんな推理ドラマってありなんすか? 普通の家でも石造りで、家同士がくっついて建設され、何百年も建て替えしない欧州だから成り立つんだよなーコレ。日本やアメリカでは逆立ちしたってこんな映画は無理だよーと思ったのでした。内容的にはたいしたコトありません、あしからず。5点(2004-12-15 23:35:55)

374.  ケン・ラッセルの 白蛇伝説 おんや、いつの間にか登録されてる…いつも登録しようと思って後回しにしちゃってたんだよなあ。なんせへちょちょさんの仰る通り、思いっきり退きまくる映画ですからねー。でもでもケン・ラッセルといえばコレでしょう(超偏見)! ストーリー展開に従って、画面の構図が「通常モード」と「蛇SMモード」に分かれてるんですが、蛇SMモードに移行した時のパワーがとんでもない! 「はっはっはー俺様の世界によく来たなーッ!」とばかり、監督の脳からほとばしるギトギトの血まみれパンクロックが展開されます。ここだけ、60年代のドラッグ系ムービー+ゴア・ムービーの世界なんです。通常モードがあまりに地味だからギャップの凄さにひっくり返っちゃうんですよね。脳内皇帝ケン・ラッセルがリミッターを外し、事象の地平線までノリノリで突っ走って行く有様は、あの『鉄男』ですら勝てないと思う。『ザ・セル』? 『アイデンティティ』? メじゃないね。比べるなら『ポゼッション』だ(ちょっと違う気はするが)。イッちゃった人の脳内世界を覗いてみたいなら、迷わずこの作品を推します。あ、ストーリーとかアクションには期待しないで頂きたいですが。7点(2004-12-13 23:51:22)(笑:1票)

375.  ゴースト・ウィーク けっこう前に登録依頼したんですが資料探しで放ってありました。調べた限りではビデオもDVDも出てないので記憶に頼って書くしかないんだけど、「ルール無用で生きる貧乏青年を、都会を舞台にポップな味付けで描く低予算」という近年のドイツ映画のパターン(『ラン・ローラ・ラン』『バンディッツ』etc)、これの草分けに当たる作品です。派手な展開はないし、セットはどこかの安アパート。モノクロで大変地味なスペックですが、編集と音楽にこだわり抜いて、トントンと調子よく最後まで見せてくれます。5点(2004-12-12 16:38:27)

376.  時計じかけのオレンジ さりげなーく「いい意味原作クラッシャー」であるキューブリック。その彼が唯一原作に傅いた珍しい映画。そろそろ時代が追いついてきましたねえ。ワクワク。5点(2004-12-11 23:57:17)

377.  イグジステンズ 衝動的に買っちゃったよ…ツタヤで1547円だったもんで…でもねー、謎かけが多い方が好きなので『裸のランチ』の方がいいかな。もー展開読め過ぎです。あとクローネンバーグ作品の主人公に美男美女はイカガなものか(『デッドゾーン』を除く)。それだけならまだしも、ジュード・ロウ&ジェニファー・ジェイソン・リーってあーた、演技派の職人俳優じゃないすか。危なげなところがなくって、逆に拍子抜け。そりゃそーと相変わらずの演技で頑張ってるなー、リー。ロウより10歳も年上でヒロイン役とは…ちょっと感動でした。6点(2004-12-11 23:12:50)

378.  オズ 原作派。特にこの2作目のスリリングさが好きだった。チップはもちろん、ジャック・パンプキンヘッド、ガンプ、プロフェッサー・バグ、みんな好きだ。だからこそ映画館まで足を運んでひっくり返った。ディズニーの「原作を大事にしない」体質を思い知った記念すべき作品です。だって、あのオズだよ? ディズニーがオズ・ワールドのキャラを巧く取り込めば、ディズニーランドでウハウハのドル箱だよ? 大事にしてやれよ世界中の子供たちが知ってんだから。当時、原作者ボームの遺族たちが公開を拒み続けたと伝えられましたが、死後60年経っており著作権はとうに切れていました。ディズニー名物のゴーマン体質で、なんか遺族とトラブルを抱えたんだろうなあ。頭下げてでも育てておくべき商品だっただろうになあ。奴ら今度は『ナルニア』を買うらしいが…今度の相手は権利にうるさいイギリスだぜ…? ともかく、本作で評価すべきはローラー族とチクタクのみ。3点(2004-12-11 14:15:16)

379.  CUTIE HONEY キューティーハニー 「もしかしてフルネームはクエンティン・タランティーノ・ハニーですか?」ってくらいギャグがスッポ抜けてるなあ。眉にシワを寄せて笑うのが好きなオイラは、カラオケのシーンなんかがジャストミートでした(「おいそこ、完璧ハニーじゃねえだろ」とか脳裏で呟きながらね)。スキャット入りまくりのBGMもグー。が、外してる玉はとことん外してる。全体的にはどう味わえばいいのか不明すぎで、まるでマンゴーとイカ墨とキーマカレーが乗ったピザ(しかもトマト抜き (^_^;)を食べた気分。脱力系ギャグに徹するかキッチュなアクションに徹するか、何か芯が欲しかったよー。あと、演技がクサいのはいいが、演技の手を抜いてるのは許せん。各人の力量でヤケクソに頑張る時、バカ映画でしか味わえない特別な感動が生まれるんよ、早見青児君。個人的にはここまでの作品が作れる時代になったんなら、あさりよしとおの毒々マンガ『マジカル☆キャンサー』をやってほすぃ…無理すかねぇ…。点は、『RED SHADOW 赤影』の配点を参考に減点。●追記:やべ、見たそもそもの目的を書き忘れてた。ハニメーション…10年前からチェコでヤン翁が撮ってるよ。本作の「実写アニメ」としての手のかけ方はまだ甘いと言わざるを得ない。本気でやれば人間の写真を「喋らせる」事も可能なのは『ファウスト』で証明済みなのダ。6点(2004-12-11 00:43:20)(笑:1票) (良:1票)

380.  火の馬 60年代、コテコテの様式美、中央アジアの美しい色彩、寒そうな空気。そういう化粧を落とせば、結局アキ・カウリスマキと同じテクニックで作られていると思うんだけど、これだけ素材がよけりゃ別の映画になるよなあ。シルクロードの峻厳さがフィルムに写ってるよ。子供時代、全裸で山を駆け回る主人公とヒロインの姿も、視点がポエティックでグー。主人公の一生を通して、中央アジアの文化や世界観がじんわりと伝わってくるのも良い。ただ~し! この魔術的リアリズムというかお経みたいなと言うか、尋常でなく波乱に乏しい演出をどう見るかは見る人それぞれの眼力に委ねられるでしょう。オイラは「もうちょっと幻想的にしてもよかったんじゃないか」と思います。しっかしアフガン戦以降、中央アジアはどうかしちゃったよなあ…こういう光景、もう現地でも見られなかったりして…。6点(2004-12-09 00:42:51)

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