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421.  蝿の王  ゴールディングの原作の上っ面をなぞっただけの映画。演出もキャストも余りにライトで原作の醸し出す奥深さが全然一切てんでちっとも無い。まあ、だからと言って実際に画面に悪魔(てか蝿の王)が出てきても困るんだが。映画は見ずに原作読むのが吉かと…。でなきゃウィリアム・ゴールディングなんて知らないよ的なヒト向け冒険ムービーってとこ。 6点(2003-11-20 17:17:26)

422.  誰が為に鐘は鳴る  当時のハリウッドが総力を挙げたにもかかわらず、アーネスト・ヘミングウェイ原作には遠く及ばない出来。まぁ、ジョーダンという人物像を思想的に掘り下げるなんて当時は到底無理な話だったろうから、仕方ないと言えば仕方ない。ココは原作と切り離しての鑑賞が吉ってことなんだろう。ジョーダンを演じたクーパーは余りに老け過ぎだが、原作者の御指名じゃやむを得まい。まぁ、嫌味無く好演してるかな。バーグマンのマリアも同じくチト老け過ぎだし、短髪も中途半端の謗りは免れないが、恋愛感情の表現力は矢張り抜群。あの伝説のキスシーンもバーグマンなればこそ。オスカー助演女優賞を得たカティナ・パクシノウのムスターシム・ピラーは、やや凝り過ぎだが確かに熱演。サム・ウッドも精一杯頑張って監督している。個人的にはアンセルモ老人を演じたウラジミル・ソコロフの手堅い助演ぶりを推したい。後に「荒野の七人」で村の古老を飄々と演じた(「ヴァイア・コン・ディオス!」)ので、顔を御存じの方もいるかと思うけど…。あと、この題名は17世紀のイギリスの詩人ジョン・ダンの詩の一節「…故に問うなかれ、誰が為に鐘は鳴るやと。そは汝が為に鳴るなれば。」からの引用だそうだ。ご参考までに…。 7点(2003-11-20 16:32:12)

423.  大脱走 《ネタバレ》  ジョン・スタージェスが絶頂を極めた記念碑的一作。捕虜収容所からの脱走といえば、本作を真っ先に思い浮かべる方もさぞや多いコトだろう。原作は史実である集団脱走に参加していたポール・ブリックヒルのベストセラー小説。これを映画的にアレンジして本作となった。当時のスターが多数出演しているのも話題になったが、ハッキリ言って渋過ぎるチョイス。人気絶頂みたいなノリで出たのはJ・ガーナーくらいで、他は個性派、演技派のオンパレード!かのマックィーンですら「荒野の七人」で注目の個性派って感じで未だ完全にブレイクした訳ではなかったのだから。「鶏鳴狗盗」ということわざがあるが、意味は「つまらない特技の持ち主でも使い所によっては意外に役に立つ」て感じかな。そういう特技の持ち主がツルんで脱走計画を立て、抜け穴を掘りつつジワジワ準備を進める前半の丹念な描写が、後半で一気に開放感溢れる脱走シーンに転じる際にグンと活きている。難点は”脱走不可能”って謳い文句の割に所長初めドイツ軍側の警備が余りにヌルいこと。ま、あんまり厳し過ぎたら映画にならんと言われれば其れ迄だけど。油断したってコトかな。収容所から脱走した後も追いつ追われつのスリリングな展開で飽きさせない。結局最後まで逃げおおせたのは、76人中僅か3人(J・コバーン、C・ブロンソン、ジョン・レイトン)というのも作品を安直な印象にせずピリッと引き締めていると思う。8点(2003-11-20 11:47:15)(良:2票)

424.  エンテベの勝利 1976年テルアビブでハイジャックされた航空機がウガンダのエンテベ空港へ寄航した際にイスラエル特殊部隊が強行突入した人質救出作戦の顛末を描いた作品。無駄に豪華なキャスト、締まりも抑揚も無い演出、蛇足なエピの羅列、今ならイスラム諸国の激昂を招くコト間違いナシの駄作アクション・ドキュメンタリー風映画の決定版と呼ばせて頂く。いくら名優を揃えようと脚本(ホン)と演出家の腕が”ダメダメちゃん”だとこうなる、という格好の見本である。TVの2時間スペシャルみたいなチープさに4点。でもこんなの誰も知らないか…w。※追加投稿:本作で独人テロリストを演じたのがヘルムート・バーガーである。ヴィスコンティ映画での妖しいオーラを漂わせたテロリストを想像し、余りに贅沢なキャスト!コレは必見と思いきや何の変哲も無いフツーの悪役を凡演してただけであった。ココに本作の監督、マービン・チョムスキーとルキノ・ヴィスコンティとの”横綱と序二段”くらいの埋めようのない絶望的な落差を見た思いがした。どっちが序二段かはH・バーガーの本作での精彩の無さ加減で判断もつくだろうというモノ。名匠・巨匠と謳われる監督とは、役者の持てるポテンシャルを存分に引き出し尚かつその魅力を増幅させる高い技量を備えているからこそなのだと心底実感。思わぬコトでヴィスコンティの比類の無さを気付かせてくれた。コレだから映画ってヤツは面白いw。 4点(2003-11-20 03:08:02)

425.  フルメタル・ジャケット 《ネタバレ》  キューブリックが「シャイニング」以来、久々にメガホンを取った問題作。既にどなたも言ってるので繰り返しではあるが、開巻50分の海兵隊新兵訓練基地シーンが矢張り圧倒的迫力。「ホー・チミン・イズ・ア・サノバビーッチ!」あのスラング全開のランニングシーンも強烈なインパクト。何よりヴィンセント・ドノフリオ演じるパイルが、リー・アーメイ演じる鬼軍曹ハートマンを射殺して銃口をくわえ自殺する場面は鬼気迫るモノがあり圧巻。流石キューブリック!しかーし、以降は何かガクッとパワーが落ちる。作劇上のバランス崩壊と言って差し支えないだろう。まぁ、オリバー・ストーンみたいに(タイミング遅過ぎな)批判めいた描写が無い分、「プラトーン」よりは遥かにマシって感じかな。ジャングルの全く出ない異色のベトナム戦争映画に7点! 7点(2003-11-20 02:36:42)(良:1票)

426.  評決  確かにコレはルメット監督のお家芸ですね。うらぶれたニューマンのダメダメっぷりを丹念に描出した前半の溜めが、後半の法廷シーンでの最終弁論で一気に爆発して爽快なカタルシスを生んでいると思います。でも残念ながら「十二人の怒れる男」には到底及びません。ジャック・ウォーデンやエドワード・ビンスも出てるんですがねぇ。ま、処女作で最高傑作を発表した者の宿命ってヤツですか?それと、↓で仰るように「ガンジー」にオスカー賞レースで惨敗を喫しての無冠てのは私も納得いかないですね。イヤ勿論アッテンボローがダメとかじゃなく、総ナメはないだろう?てな感じで。だけど、ニューマンは演技にハズレが無いから別に「一世一代」とは全然思わないですが…。80年代を代表する法廷映画の佳作に8点。 8点(2003-11-20 02:11:49)(良:1票)

427.  怪獣大戦争 《ネタバレ》 衝撃的な第1作から徐々に対象年齢を下げる一方だったゴジラ映画が決定的にお子様向けにシフトしたターニング・ポイントとも言える作品。作中、我らのゴジラが披露するのは何と「シェー!」のポーズ。と言っても若い方には何のコトやらお分かりになるまい。当時、子供に大人気だった赤塚不二夫の漫画「おそ松くん」に登場する”キツネ目に出っ歯”で「ミーは~ザンス」が口癖のキャラクターがいた。その名も「イヤミ」!!彼が頻繁に見せる驚きのポーズ、それが「シェー!」なのだ。どんなポーズかって?え~つまり片手を頭上にかざしつつ、もう片方の手を腹へ、更に片足をヒョイと上げ…って字で説明しても全然訳分からん!!と、兎に角”百聞は一見に如かず”本作のゴジラ君の勇姿で御確認あれ。おっと、点数は色っぽい波川女史にオマケして6点。円谷英二特技監督ご免なさい…。6点(2003-11-20 01:14:06)(笑:1票)

428.  ゾンビ伝説 ロメロ系ゾンビ映画かと思いきや何じゃコリャというビデオレンタルのホラー作品コーナーに潜む陥穽(おとしあな)としては初級篇とも言える珍品。ビギナーはタイトルやパッケージに騙されるコトをこうして覚え、また一歩”ツワモノ”(否・好きモノ)への道を歩んで行くのである…。3点(2003-11-18 01:36:28)(笑:1票)

429.  ウェインズ・ワールド 車中で繰り広げるクイーンの「ボヘミアン・ラプソディー」に合わせての大合唱シーンはバカバカしくて割と好きなノリなんだが、それ以外は何ともMTVっぽい軽薄さとマイク・マイヤーズの「サタデー・ナイト・ライブ」丸出しギャグの連発で感覚的にチョット尾いて行けない。まぁ「オースティン・パワーズ」が好きな方なら相当楽しめるのカモ。あと、ヘヴィメタとかハードロックが好きな方もね。生憎と私は趣味に合わず、申し訳ないけど5点。 5点(2003-11-18 00:25:26)

430.  悪霊島 ビートルズを使うな、ビートルズを。しかも「Let it Be」をぉぉぉ!!!センス悪いにも程があるわ、6点マイナスゥ!!4点(2003-11-17 23:52:25)(笑:1票)

431.  嗚呼!!花の応援団(1976) 日活がロマンポルノ路線以外に新機軸として打ち出した人気漫画の実写版シリーズの一作。どおくまんの原作も大概お下劣で感心できなかったが、勢い(だけ)はあった。しかし、青田赤道の「ちょんわ、ちょんわ~!!」を実写でやられるとコレほど”サムい”とは…絶句!ロマンポルノ看板女優である宮下順子や水原ゆう紀、伊佐山ひろ子が一編に見られるのがお得かもしれないが、ダメです。悪いが禿げしい違和感に7点マイナス。 3点(2003-11-17 13:06:44)

432.  ピンクの豹 《ネタバレ》 稀代のオバカ映画「ピンクパンサー」シリーズの記念すべき第1作。なんだが…続編には投稿相次ぐ中、新規登録後の今日まで完全シカト状態なのが本作のステイタスを何より雄弁に物語っていると言えようw。確かに余り面白くない。問題はピーセラのジャック・クルーゾー警部が本作では単なる脇役に過ぎないという一点にある。あくまで主役は怪盗ファントム役のD・ニーヴンであり、生憎ドレフュスもケイトーも出ない。しかも彼(クルーゾー)のギャグがベタな上にクドい!クド過ぎる!!キャプシーヌ扮する妻とのベッドシーンが延々と続く辺りで短気な向きはキレるに相違ない。しかし、しかしである。そんな本作で最高にイカスのが、かの有名なヘンリー・マンシーニの主題曲に乗って展開される何とも小粋で洒脱なオープニング・アニメーション!!俳優・スタッフのクレジットを縦横無尽に玩ぶピンクパンサーの勇姿を観るだけでも歴史に残す価値は十二分にあると思うぞ。仮にオスカー・オープニング賞なる部門があったなら間違いなくダントツぶっちぎりで受賞していたハズ!個人的には以降の続編も大して面白いとは思っていないので、悪いけど6点。得点の殆どは秀逸なオープニングのお蔭と知れ!! 6点(2003-11-17 03:44:41)

433.  テロリスト・ゲーム<TVM> 《ネタバレ》 ブロスナンの007シリーズ登板に先立つパニック・アクション。マクリーンの未発表原作を元にしただけあって、お膳立ては如何にもハッタリ臭がプンプン漂っている。が、最大の敗因はヒロインのサブリナを演じたアレクサンドラ・ポール(「クリスティーン」以外で初めて見た!)の余りに場違いな大活躍!!強いヒロイン像は当時でも既に目新しくはなかったものの、主人公ブロスナンの面目が丸潰れになる獅子奮迅の活躍ぶりはチト目に余る。悪の親玉クリストファー・リーもへたれ過ぎ。まぁTVで観ればそこそこ腹も立たないかもしれんが、ボンドのイメージを期待して観たら間違いなく噴飯物だろうw。悪いけど5点。5点(2003-11-17 01:09:24)

434.  うたかたの恋(1968) 本作は19世紀末に実際に起こった、オーストリア皇太子が愛人とマイエルリンクの山荘で心中したスキャンダルを描いたクロード・アネの小説を映画化したモノで、1935年版のリメイクです。撮影に名手アンリ・アルカン、音楽にフランシス・レイ、ヒロインたる男爵令嬢マリーにカトリーヌ・ドヌーブてのはゴージャスで大いに結構なんですが、監督が今イチ畑違いなテレンス・ヤングであるのに加え、主役の皇太子ルドルフを演じるのがコレ又全然ゲルマン系に程遠い中近東の香りを放つオマー・シャリフだったのが運の尽き。しかもコンパクトな35年版(89分)より冗長(141分!)なのも…困りものw。残念ながら個人的には35年版ダニエル・ダリュー&シャルル・ボワイエの気品とロマンチシズムには遠く及びませんでした。エヴァ・ガードナー演じる皇后の貫禄に…6点。 6点(2003-11-17 00:27:06)

435.  吸血の群れ 《ネタバレ》 原題を見てお分かりだろうが、本作にはカエルが大挙登場する。「ウイラード」はネズミだったが、そのカエル・バージョンといった感じ。尤も他にも蛇やらトカゲやらヒルやら登場するが、主役はどうやら飽くまでカエルらしい。レイ・ミランドがカエルに纏わりつかれ心臓発作で死ぬのがクライマックス!という辺りで相当なC級ホラーであることは疑いようもなく明白。矢張りミランドがカエルと戯れているようにしか見えず怖さどころか失笑モノである。湿地帯に別荘を建て、カエルを付近一帯から駆除しようとしてリベンジされる…という筋書きも何だか書いてて萎えてくる本作を何を考えていたのか劇場で観た己の余りのアフォさ加減に腹を立てつつ3点。好きモノ以外は観ぬが吉。3点(2003-11-16 03:51:57)

436.  禁断の惑星  原作も無し(まぁ、アシモフの「ロボット三原則」は引用してるけど)に「イドの怪物」や「ロビー」を創造したのは矢張り偉大であり、現在の視点のみで「古い」「ショボい」はアンフェア過ぎるというモノだろう。本作も含め、古典SF無くして「2001年ー」や「スター・ウォーズ」はありえなかった。キューブリックやルーカスは(例え本人は認めなくても)何処かで絶対にインスパイアされているハズ!勿論モロにパクったりはしてないけどね。エポックとなった本作には敬意を込めて8点。 8点(2003-11-16 03:24:05)(良:1票)

437.  ならず者(1943) 《ネタバレ》 本作は公開時に大きく物議を醸したコトで一躍その名を轟かせたと言う。果たして如何なる点で公開禁止が叫ばれるほど物議を醸したのか?それはヒロイン・リオに扮したジェーン・ラッセル嬢の「バストが揺れた」から、だって。イヤハヤ何とも謹厳実直な時代の空気を感じさせるエピソードだなぁ~。仮に今の映画に当て嵌めれば、悉く上映禁止の憂き目に遭うコト必定であろうw。それは兎も角、本作の内容たるや伝説の大富豪ハワード・ヒューズが制作だけに専念すればイイものを監督までしゃしゃり出たばっかりに悲惨な出来となっており、ひたすらに駄作の一語である。W・ヒューストンにトーマス・ミッチェルという贅沢極まりない顔合わせでドク・ホリデイVSパット・ギャレットなんて西部劇夢の対決も台無し!件のリオの乳揺れなんぞ「それがどうした」レベルで作品を救う要素にも何にもなりゃしない。しかもジャック・ビューテルとかいう男優が演じる主役のビリー・ザ・キッドが余りにショボくて二人の名優に喰われまくりなのも全く頂けない。傑作「上海特急」のジュールス・ファースマンの仕事とは思えぬ下らないシナリオにも問題はあるが、矢張りヒューズの素人丸出し演出が最大の元凶だろう。何しろテンポ悪過ぎ!コメディなのかマジなのか煮え切らない演出ぶりに辟易させられた。彼もまた”餅は餅屋”という東洋のことわざを学ぶべき一人であった、と今しみじみ思う。珍品やカルトが好きなんだぁぁぁぁぁぁ!!という変わり者の方はどうぞ。4点。4点(2003-11-16 01:29:20)

438.  魚影の群れ 《ネタバレ》 相米慎二って監督は「翔んだカップル」や「セーラー服と機関銃」のせいでアイドル・プログラムピクチャー御用達職人みたいな歪んだ先入観が個人的にあった。なもんで、本作も全く期待せずに観たのが吉と出た形に。イヤ凄まじいマグロ釣りの場面の迫力!殊に佐藤浩市扮する俊一が誤って釣り糸を顔面に絡めるシーンは下手なスプラッタも真っ青で壮絶の一語。緒形拳の男性フェロモン全開の演技も圧巻。彼の娘を演じた夏目雅子も夭逝が惜しまれる好演だった。マァ吉村昭の原作に負う所大とは言え、80年代邦画の中でも有数の力作なのは間違いない。イイ原作・脚本に恵まれさえすれば、こういう風に役者の持ち味を増幅させる力がある監督なのかと認識を改めた意味も込めて8点進呈。8点(2003-11-16 00:43:01)(良:1票)

439.  北斎漫画 いやぁ、ぐるぐる殿の甘酸っぱい思い出に水を差すようで申し訳ないですが、本作はクオリティの点で正直キビシイものがありました。この80年代前後はかつての邦画界を代表した名匠たちが軒並み迷作を放った時期です。今井正の「妖婆」しかり、市川崑の「竹取物語」しかり、そして新藤兼人も…例外ではなかったのです。浮世絵の傑作「富嶽三十六景」に纏わるエピソードを堪能できる!と思いきやアッサリ端折り、ジジイになった北斎が全裸の樋口可南子に絡み付くタコの絵を書く妄想シーンと田中裕子のハダカがメインディッシュとは…絶句。アレじゃ北斎が春画や枕絵ばっかり描いてる只のエロジジイにしか見えないッス。比較的良かったのは中島伊勢役のフランキー堺くらいじゃ高得点は無理ですな。殊にクライマックスの絡み付くタコは失笑モノ!!まぁ誰しも凡作はあるさってコトで済みませんが5点。 5点(2003-11-15 18:58:36)

440.  密告(1943) 《ネタバレ》 クッソォォォォォ~!”からす"の正体は絶対☆★◇≧*だと思ったのに~!!まさか、まさか♂♀@±§◎が犯人だったなんて、そんなぁぁぁぁ!!見事クルーゾー監督にしてやられたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!ミステリ通を広言して憚らぬ身としては自信満々いっぱしの名探偵を気取って散々推理を働かせてみたものの、クルーゾー監督が巧みに散りばめたニセの伏線に引っ掛かりまくった挙句にラストで驚愕のオチに唖然・呆然・愕然…。く、悔し~~~い!!大体、登場人物がどいつもこいつも胡散臭過ぎる上に、先が全く読めない展開と来た日にゃお手上げですわ。ズルい!意地悪~!!もし本作を御覧になって一発で犯人が分かったと仰る方がいらしたら、もうそのヒト一生尊敬しちゃいます!それどころかパンツ一丁で町内一周逆立ちして回ります!鼻の穴からウドン食ってみせます!東京タワーのてっぺんからバンジージャンプしてやります!!ハァハァいかん、落ち着け。つい興奮してあらぬコトを口走ってしまい大変申し訳ない。さ、さて本作は1943年にドイツ占領下で対独協力の一環として制作された一本だが、強制されたテーマは”フランスの腐敗した地方都市”。が、天才クルーゾーは当局に従うと見せかけ、裏に痛烈なゲシュタポ批判を織り交ぜつつ娯楽としても第一級の逸品に仕立て上げたのである。カルネの「天井桟敷の人々」の素晴らしさは勿論認めるところだが、レジスタンス魂という観点に立てば本作もそれに近い高評価を受けて然るべき傑作と個人的には思うんだがなぁ。キャストが地味だから?それともミステリ仕立ては芸術性が薄いから??取り敢えず再評価が待たれる本作にはスッカリ騙された天晴れさも称え10点満点で御座います。イヤ参った、恐れ入りましたw。 10点(2003-11-15 04:08:05)(笑:1票) (良:1票)

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