みんなのシネマレビュー
エスねこさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 644
性別
ブログのURL //www.jtnews.jp/blog/23593/
ホームページ http://kine.matrix.jp/
自己紹介 [2010年8月23日]
か…かわも…

(゚Д゚;)ノ

…映画界は今日終わった…。


[2017年7月16日]
猛暑の夜、amazonで映画ではなく『幼女戦記』を寝ないで通し鑑賞。
大局的な戦略から入って行くという、かつてない架空戦記アニメでありながら、その悪夢性を出し切った感がすごかった。
最終話はテーマ的にポエニ戦争から対テロ戦争まで、膨大な戦争のイメージを深く広く全面爆撃して吹っ切れる展開に。
スピルバーグの『宇宙戦争』はバクテリアに仮託してその地獄自体を救いと説いたわけだけど、このアニメはそんな所まで引いて俯瞰する気がサラサラないってのがスゴイです。

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

評価順1234567891011121314151617181920
21222324252627282930313233
投稿日付順1234567891011121314151617181920
21222324252627282930313233
変更日付順1234567891011121314151617181920
21222324252627282930313233

421.  X-MEN2 《ネタバレ》 かけた予算にピッタリ見合う出来映えのエンターテインメントですね。公平に言って特にどうという内容ではないし、完結編への橋渡しなのは明白。でも監督・俳優・配給・ファンまでも巻き込む、この『2』の静かなる熱さには10点以外つけられないです(とかいいつつ2004/12/3、9点に)。敵になったり味方になったり忙しいキャラたちですが、全員に一本筋が通っているのが気持ちいいす。普通はひとりかふたり、理解不能な行動をする奴がいるもんだけど…。映画の迫力+連続メロドラマの気配り。夢中になってしまうワケですなあ(夢中になれる人は、ね)。私的に、教授と「偉大なるイリュージョニスト」ジェイソン君との、救いのない不毛な対決は、涙が出るほど痛ましかった(けっこうイカしてたぜジェイソン!)。パイロとマグニートーのやり取りもけっこう泣ける(マグちゃんあんた、そういう口車で仲間をスカウトしてたんかい!)。そして極めつけ、ウルちゃんの手でアマダンチウム漬けにされた「ウルヴァリン2号」ユキコ…あれって設定上、死なないワケだよね? 動けなくなっても永遠に腐敗と再生を続けるんだよね? まさに生き地獄じゃあ…展開のテンポがいい分、見るたびに新たな発見ができて、深い映画だすなあ。あ、最後に。ミスティークあんた、今回は議員の代役が勤まるくらい頭良すぎで、エエ女で、運動神経抜群で、機を見るに敏すぎて、もしかして死角がないんちゃうか…?9点(2004-12-04 00:43:20)

422.  ロイドの人気者 《ネタバレ》 ロイド作品の中では一番好き。彼の映画は、ネタに関しては当たり外れが少ないんだけど、「ロイド」というキャラクターを活かし切った作品は以外に少なかったりする。お調子者のロイドが最後までお調子者のままハッピーエンドを迎える(『要心無用』)か、徹底的に打ちのめされてもなおハッピーを求め続ける(『ロイドの英雄』)かの違いだと思う。チャーリーやキートンと違い、ロイドというキャラクターにはスラップスティックの枠を越えた「人間性」を感じさせるのだ。そういう意味で、本作は後者のロイドを完璧に演じ切ったサクセスストーリー。多分「新入生」という立場が、ロイドの魅力にマッチしたんだろう。この映画でヒロインとの間に結ばれるのは愛ではなく淡い恋心。この時のロイドは今までのマドンナだったミルドレッドとリアル新婚ホヤホヤ状態で、本作のヒロインはいつもとは別のジョビナ・ラルストン(大学モノの定番、大家さんとこの娘さん。内気っぽい演技がグー!)。舞台は男臭さ満点のラグビー部。当然、恋にもスポーツにもヘナチョコなロイドの魅力爆裂だ。しかも今回のロイドは大学に疎い「新入生」で、自分の人生がお先真っ暗である事に一向気付かない(ここが、最初から計算高くてセコさ100%な『要心無用』のロイドと決定的に違う)。クライマックスで自分が笑い者の道化になっている事にやっと気付き、ガッツで挽回…という展開だが、普通なら中盤に持ってくるはずのストーリー転換点をギリギリまで引き伸ばしたおかげで、クライマックスのアクション爆裂度はビル登りシーンのソレどころではない。終わり方も終盤の勢いをうまく利用して、ほのかな恋が実る瞬間を描いてキレイに落としてくれた。サイレント時代の末期作品にあたる本作は、既に完成した「ハロルド・ロイド」というキャラクターを活かし切るべく立てられた企画なのだと思うし、ただ一片のパーツも蔑ろにせず、その目標に向かって徹底チューニングされた「ニッケルオデオン時代の最高級の職人芸」なのだ!と断言しよう。9点(2004-12-04 00:41:27)

423.  大誘拐 RAINBOW KIDS キャストの演技の拙さを憂うコメントが多いですけど、「それは見る場所を間違ってるゾ!」と声を大にして叫びたい。オイラも映画を見てから原作に触れたんですが、そこで初めてキャスティングの素晴らしさ、役作りの完璧さがわかりました。とにかく、この映画で見るべきは「串田執事=天本英世」「女中くら=樹木希林」「四男大作=岸部一徳」「次男国二郎=神山繁」「和歌山TV重役=藤木悠×中谷一郎(刀自を見て嗚咽を漏らすシーンのみ)」だッ! まるで文字と一体化したかのように原作の持ち味そのままの演技。まさに《神が降りてきた》状態だと思いまっせ。他の柳川一族や村人たちももちろん素晴らしいす。そしてこの100%な脇役に囲まれて、北林谷栄と緒方拳の名演が光らないわけがない! 誘拐犯3人組が演技で勝てるわきゃないっすよ。むしろ彼らには、泥まみれで山林を駆け巡った頑張りに「お疲れ様」と言いたい。私的には9点。でも、もっと評価されていいと思う映画なので10点にしてみました。(我ながら久々に熱苦しーコメントだ…)●2004/12/3:サービス期間終了9点(2004-12-04 00:40:18)(笑:1票)

424.  2999年異性への旅 《ネタバレ》 すげえよジョン・グッドマン! ただのデブかと思ったら、何気に地球の危機を救ってるじゃんよ! しかし評価が分かれる映画っすねえ…最初の方は本気で頭を抱えてしまったけど、後半になるにつれ着実に世界観が組み上がっていったサシウマ的作品でありました。中盤、主人公が結婚について侵略者のボス(どんな駄作でも手を抜かないベン・キングズレー)と意見が分かれるあたりで、やっと土俵が出来上がった感じかにゃ。テーマ的には『逆シャイニング』の名を冠したいと思います。ラストの無理やりハッピーエンドはいただけないが、そこまでのコメディセンスの飛びっぷり(かつ博物館級の枯れぐあい)は他の映画で味わえない独特な感じ。監督にはメル・ブルックスが最適と思われるところを、あえてマイク・ニコルズで行った点に、妙味というか珍味というか、味わい深い何かがあったようです。特にラスボスの死体を抱えてニコニコ去っていくジョン・グッドマンには、あんぐり口開けながら見送ってしまったっすよ。笑いというのとは何か違うレベルの、ヘンなモノが詰まった奇品。9点(2004-11-23 20:13:55)(良:2票)

425.  ジュラシック・パーク 《ネタバレ》 ここの文字数制限じゃ、本作の抱えてしまった深い業を書ききれるわきゃないんだが…表面的に書いてみようかと。クライトンの原作は、彼にしては珍しく「本気」で書かれている。彼の、科学技術を魔法と区別しようとしない輩への深い怒りが、これを書かせたんだと思う。このハナシは決して「現代科学はいよいよ恐竜を復活させる事ができるレベルに達したが、それはやってはイケナイ事なのだ」なんて悠長なテーマじゃなくて、「現代科学で恐竜復活? 確かにできるけど、できちゃった奴らは現代科学じゃコントロール不可能だよ」という、技術の暗黒面がテーマなわけだ。一言で言うなら初代ゴジラの真摯な部分を受け継いだ硬派怪獣SFなのだ(オキシジェンデストロイヤーが登場しない分、より怖い)。これこそ複雑系科学が言おうとしている根本部分なのだが、スピルバーグはあったり前のように「そうゆうテーマって子供にわかんないよねー、夏休み映画だしカットしちゃお」と思いっきりカットしくさった。原作者クライトンは脚本もやってるんだが、インタビューでは「映画になる以上はカットしないとね」と完全に業界人モード(魂を売りやがって…くぉの…)。そうして完成した映画は、皆さんご存知の通り、映画の歴史を変えてしまうエポックになった。ジュラ1以降、CGIのない特撮は考えられなくなった(この映画は比較的低予算だ)。この変化は決定的で、圧倒的だ。『ジュラシック・パーク』はCGIという恐竜をハリウッドに放った映画だ。…さて、それから10年。映画界はこの恐竜を手なずけたか? NOだ。結局のところ、原作の通りになってしまったのだよ。放たれた技術は、映画というメディアには荷が勝ちすぎるような気がする。大陸に渡って、欠陥のある遺伝子でも生き延びられる方法を見つけ、人類の手からすり抜けていったラプトルのように。垂れ流されるCGによってハリウッド映画がハリボテの安リメイクしかできなくなったんだとしたら、それはスピルバーグとクライトンが「だって子供向けアドベンチャーだよ!」「うんうん! そうだよねー」と話し合ってた頃から決まっていた宿命に違いない。あいつら二人が映画の遺伝子を書き換えてしまったんだよ。3点(2004-11-17 00:17:02)(良:2票)

426.  クイズ・ショウ まず懺悔する。ITバブルの頃はウハウハだった。楽天の社長の給料の半分くらい稼いでた。90年前後のバブル崩壊の反動で、カネを湯水のように使ってた。もちろん欲しいDVDは全部買った。この映画も、そんな中の一枚だ。レッドフォード印だけあって出来はいいけど、たいして面白い話とも思わなかった。…そして、当然のごとくバブルは弾けた。今はレンタルするDVDを選ぶのにも、小銭を数えて慎重に考えてる暮らしだ(貯金しとけとかゆーな! 人間欲望には弱いのだッ!(^^;)。今はステンペルの気持ちが痛いくらいにわかる。アメリカの黄金時代、トリビアな才能で貧乏暮らしを抜け出そうとして、いつの間にか一線を踏み越えてしまった、等身大の男…。世間の「夢」を牛耳る仕組みと、それに人が群がっていく原理、限界を超えてまだ行こうと思う者が手を染める犯罪、そしてその夢のあっけない崩壊。これはヤラセ番組の話には留まらない広範なテーマだ。人間の弱さと、弱い者こそが持っている「夢の力」を描いた寓話だ。ここから自分の姿を引き出せない奴の5割は、いつの日かオイラと同じ穴にハマるですよ。7点(2004-11-16 01:39:15)

427.  ウォー・ゲーム(1983) 《ネタバレ》 内容的には7点が妥当だと思うんですが。でも映画館で4回見ました。強烈なインパクトを植え付ける冒頭エピソード。贅肉を削いだ、恐ろしくシンプルなストーリー。それを支え、観客を引っ張り続けるだけの力を持った「核の恐怖」という屋台骨。それが少しづつアレンジされ、世界の命運を賭けた○×ゲームへ集約されていく展開(ってアレはサスガに「それはないべよ~」って醒めたけどさ)。序盤の豪快な掴みを除いて、ここにあるのは節約の魅力です。話に関係ない無駄なモノを排除して、グラマーな美女や無意味なアクションを排し、本当に物語の力だけで観客をエンドマークまで案内する事を目的に映画を作った時、どれほどのモノを生み出せるのか。ちなみにコンピュータ・ハッカーの出てくる作品はこの映画をさかのぼる事10年、『サンディエゴの12時間』『サルベージ1』(共にTVムービー)なので、特別な存在という訳じゃない。が、遊び半分の少年ハッカーのイメージ(これ絶対スティーブ・ジョブズがモデルだと思う!)を決定付けたのはこの映画でしょうね。この映画の後、同じ手口(公衆回線網からの軍用ネット侵入)が現実に発生してしまい、その経過はノンフィクション『カッコウはコンピュータに卵を生む』で詳しく書かれています。この映画は当時からかなり「侵入方法が現実的じゃない」と言われていたけど、現実の方がもっとズサンだったのダ。8点(2004-11-13 13:39:50)

428.  “アイデンティティー” なんとも言えぬコロンビアらしきヒネクレ方。オイラ的にはちょうどいい感じで先が読めたので、エンドクレジットが流れるまで飽きさせず、おいしいサスペンスでした。もっとも、「驚愕の」アイデンティティネタが明かされた時も、「ああそうだよねえ」って感じで特に驚く事もなかった。このネタ、この映画のオリジナルじゃないんだよね。実は『名無しのオプ』シリーズで有名なプロンジーニ作品に、同じネタの長編があるのだ(http://www.tsogen.co.jp/np/detail.do?isbn=4-488-25602-3 これに出会った時はさすがにブッ飛んだ)。が本作も、ごまかしの効きづらい映画というメディアでキッチリやってくれた点はすごい評価するよ。●追記:この映画のネタばらしは、ある意味で舞台設定の一部だ。観客はこの設定を受け入れた上で推理を開始しなければならないのだよ。そして、「キーの番号は10からカウントダウンしているのにモーテルに集まったのは11人」という点を加味して、『そして誰もいなくなった』の種明かしを参考に、真犯人像へ迫っていくのを期待しているんでしょうな、シナリオは。かなり観客を選ぶ映画だと思うが、明示されたルールに従っていけば解けるので、クリスティのアレよりはフェアな造りだと思う。7点(2004-11-09 02:22:05)

429.  ホット・チック いかにもタッチストーンらしい作りの映画。プロダクションムービーの真骨頂と言えるだろう。あらすじから想像されるほぼ全てが入っている(まあそこはディズニー傘下の会社だ、過激な期待はしないでくれい)が、この作品のすごい所はそれ以上のモノもキッチリ押さえてある点。主人公が、正体を見抜いた弟と抱き合うシーンで10点が確定。結局、すごい量の伏線の張り方と、ほぼ全員のキャラを立ててしまった入念なシナリオの勝利だ(って脚本もロブ・シュナイダー? マジ?)。いやあのオチは勘弁してほしいが…。レンタルで見たけど、これは手元に置いておきたい気持ちにさせる職人芸ですな。●追記:あらすじを書くために公式サイトを参照していて、ジェシカ役の女優さんが本作で初デビューなのを知った。あのビッチガールぶりなんか「素ですか?」ってくらいに巧いんですけど!10点(2004-11-07 03:23:18)(良:1票)

430.  東京原発 《ネタバレ》 いったい誰が想像したろうか? NHK教育と西部警察の強引な結婚! でも仲人は踊る大捜査線だったようだ(だから原子力安全委員の超ブラックな演技が活かせないんだよー!)。だもんで、見応えはあったが2回見る気になれないというまさに『良質TVムービー』な感触。ただ、都知事の意見は昔からオイラの持論(元は広瀬隆だけどさ)でもあるので、けっこう爽快感はあった。あと、西部警察パートは予想外に音楽が厚くてイケてる。逆にNHK教育パートのBGMは余計かな。あー本当に都心部に原発建ててほしいわァ…。最後の最後、本気でチェレンコフ光を出したオチャメに追加1点。あそこでやらんだろふつー。●追記:なんだかんだ言いつつ、ちゃっかりDVDが2巡目に入っちゃったよ。負けたか…●2回目感想:榎本教授のカバンのフタの裏側! 割り箸が挟んである芸の細かさがツボに入って大爆笑でした。あと、ハイジャッカーを少年にしたのはある種の「逃げ」だという思いが強くなった。あの人物設定じゃ、あんな演技が限界だろう。せめて20歳を越えてた方が、いろいろ引っ張る余地が出てきたと思う。最後の爆弾処理班のじゃんけんは蛇足。というか笑いのとり方が醜悪。そもそもあそこで笑いを取る必要があるのか? ここで、決定的に画竜点睛を欠いてしまったようです。7点(2004-11-06 18:32:54)(良:1票)

431.  キル・ビル Vol.2 うーむ。腹いっぱい四川風マカロニを食ってしまった。しかも味がね、辛かったり酸っぱかったり…タラ坊、どういう料理作りたかったんだよっ! とは言え満腹感では右に出る者のない映画でした。ごちそうさま。8点(2004-11-03 08:12:10)

432.  9|11 N.Y.同時多発テロ衝撃の真実 《ネタバレ》 よく「息詰まるドラマ」なんて言うけど、これは本当の意味で息が詰まった! 何しろカメラが災害現場にいるだけでなく、災害に巻き込まれてしまうんだから。轟音がして、カメラが揺れ、ビルが倒壊し、遠方に見えた土埃がどんどん大きくなり、街の風景を変えながら見る間にカメラまで迫ってくる。逃げる、なんて考える間もありゃしない。それから後の画面は一面の白いホコリばかり。北海道の吹雪も、目の前があれくらい濃密な白になると息ができなくなる。だもんで、画面の前で息を止めてしまいました。事故直後にチェルノブイリ原発の取材を強行したドキュメンタリーがあったが、あれに匹敵する恐ろしさがあった(もちろん、事故としての規模は911の方が遥かに小さい。こちらの方が派手だったから目立っただけ)。あと、取材対象だった新人消防士の、事件前と事件後の変貌振りが凄い。最後の「男になった? …男ってなんだ?」という台詞には、どんな劇映画でも語る事のできない、当事者だけが口にできる重みがある。他の消防士たちも、事件を境にいろいろな変化が起こっているのを目にできる。この変化は製作の当事者たち、要するに現場に居合わせたカメラマンや、彼を探しにWTCまで行った監督にまで及ぶ。遠い将来、この事件すらもハリウッドが映画にするんだろうが、このドキュメントを超える事はないだろう。ただし、ブレアウィッチ並みに手ブレが多くて吐き気を催すので、未見の御仁は覚悟して観るべし。7点(2004-11-02 01:39:15)(良:1票)

433.  ヴァンパイア/最期の聖戦 突然の天啓。なぜこの映画にのめり込めなかったのか理解してしまった。あんなに漢なストーリーなのに、ジェームズ・ウッズじゃ男性ホルモンが足りないのだ。もっとコテコテのキャストを配してくれないとね…だってなんかアルバ枢機卿の方がよっぽどコテコテだしさ。ヴァレックもちょっと美形過ぎだねえ。『ゼイリブ』のロディ・パイパーとか呼んで、マッチョ度を上げておいた方がよかったんだろうね。5点(2004-10-30 20:34:09)

434.  現金に体を張れ とても『非情の罠』を作った後にこの映画を撮ったとは思えない! これはキューブリック映画とは思わないようにしてます。先の展開が読める読める。スターリング・ヘイドンも後の『博士の異常な愛情』での怪演を思うとなあ。2点(2004-10-30 19:18:06)

435.  大魔神 《ネタバレ》 なにわ君さんのレビューに釣られて見てしまいましたよ。結果は「うーん! 弁士が欲しい!」。時代劇というより伝奇物語の造りなんですよね。だからノリノリのナレがないのが寂しい。まあここまで絵ができてると、自然にナレが聞こえてきますがね…なぜか国枝史郎風の… 「嗚呼、いかに極悪非道の謀反人と云へど、あまりと云へばあまりの仕打ち! 地面に伏したる小笹は死中に居るのも忘れ、よよと泣き崩れたのであった」 「かくなる上は滝より落ちてこの身果てんと絶壁に駆け寄る小笹に、お姉やめてよと竹坊が追いすがる。ところが正にこの時だ。一陣の陰風がもつれ合う二人を諌めるように吹き抜けると…見よ! ガラガラと崩れ落ちた岩戸の奥に、魔神の像がすっくと立って二人を見下ろして居るではなゐか!」 「霊光一閃里へ降りた魔神の像には、花房忠文が十年親しんで来た穏やかな面持ちは微塵もない。その形相、もはや身も竦むような鬼神の顔だ! 般若の面だ! これぞ誰知らぬ者のない封じ込めの魔神、阿羅羯磨の現し身であった」 「これは殺生な、手前も城へ入れて下されい…と往生際も悪く御成門を叩く侍供を尻目に、ようよう追いついた魔神が門も人もまとめて叩き潰す。その上へ屋根の瓦をぶちまけた大魔神、正々堂々御成門からの入城と相成った」 …う。ちょっとノリ過ぎました(とか言いながら手を入れてたり)。7点(2004-10-27 12:43:52)(笑:1票) 《改行有》

436.  ザ・セル 『羊たちの沈黙』から誕生した幾多のバリエーションのひとつ。プロファイリングというモノが目で見てわかるように「脳内を映像化してやろう」ってのが特徴であり、それだけに特化してると言っていい。頭の中をさらけ出す異常犯罪者役にフルメタルジャケットのデブちゃんをキャスティングしたので、結果、悪びれたところのない悪趣味ムービーとなった。設定から予想される全てのモノがここに詰まっている。それ以上のモノはない。それ以上のモノ(「地球の人間がこんな思考するわけねーだろ」的なブッ飛んだ世界)を観たくて映画館に足を運んだオイラは、監督の脳内が普通な異常である事を知ってガッカリしたのでした。5点(2004-10-19 10:58:23)

437.  サン★ロレンツォの夜 公開からはや20年。DVDで見直すまで映像も切れ切れにしか覚えていなかった。主役の女の子が可愛かったのはもちろん覚えているが、あとはコンドーム風船くらいかな。だが、そもそもそういう性質の映画なんだと思う。これは記憶の鎮魂歌。『プライベート・ライアン』を超えると人間の感性はファンタジーと融合してしまうんだろう。そういう意味で、確信犯的に戦争映画の「ある一線」を踏み越えた監督の勇気を評価したい。この世には、語るには辛すぎる記憶ってのがある。リアルに語っても意味のない事だってある。無数のおとぎ話から血の臭いが拭い切れない理屈は、現代でも有効だ。7点(2004-10-18 01:18:04)(良:1票)

438.  網走番外地(1965) ごめん。点低いす。やっぱしオイラの愛する石井輝男はコレじゃないんだよなあ…この映画なんかカット割りが練られすぎちゃってもう(苦笑)。予算や期間がなくて幼稚園児の粘土工作みたいに不細工な作品の方が、彼の作家性が出てしまうのは悲しい事かもしれないが。やはり『スーパージャイアンツ』で展開する石井節の洗礼を受けている以上、普通な名作を撮る彼は受け入れられん。でも、最後の最後、丹波の台詞ではドッと涙が溢れました。脱獄物なのに、本当の意味での悪い奴がいないんだよなあ、この映画(それがテーマみたいだし)。4点(2004-10-17 21:24:15)

439.  デス・レース2000年 トレーラーフィルムに燦然と輝く『R』の文字。しかもコーマン印だ。高尚な面から低俗な面まで、いろいろな意味で大人向けだがサイテーのグレートレース物でした。どーでもいいけどこの大統領の言動(や政策)、なんてブッシュに似てるんだ…政治的な意味合いから行けば、華氏911なんかよりよっぽどよく燃焼しそうだなあ。70年代って凄い時代だったんだねー。6点(2004-10-17 21:14:11)

440.  ジーリ 《ネタバレ》 オレ的傑作という予感はあった。何しろマイベストシネマは『イシュタール』(ゴールデン・ラズベリーワースト監督賞受賞・他ノミネート2件)、マイセカンドシネマは『ハドソン・ホーク』(同賞3冠・他ノミネート3件)。ハリウッドの評論家が何と言おうとこの耐寒コメディ2作はオレ的10点。そしてこの『ジグリ』である。同ワースト作品賞を含め6冠・他ノミネート2件。堂々の史上最低映画として、最多の受賞に輝いたワーストコメディだ。これが胸躍らずにいられるかッ! 期待通り、冒頭のギャグのかすり具合から大爆笑。「俺は雄牛俺は雄牛俺は雄牛~!」のあたりでもー笑いがとまらなくなって、DVDを止め、2日間見るのを休みました。今晩そのシーンから再開するも、直後に最高のネタが入って再び腹筋がよじれまくってしまいました。ともかくもベン・アフレック演じるボキャブラリ豊富なバカチンピラ。笑えそうで笑えない微妙な演技の一線を保っているので、かなり役を作り込んだのが伺える。どう考えても不毛な努力だが、堂々と演じ切ったアフレックには拍手を贈る! 世界でただ一人のファンだとしても贈る! あのバカ面は、他の役者じゃ絶対出来ないよ。客寄せパンダであろうクリストファー・ウォーケン(老けたなあ…)、アル・パチーノ(変らんなあ…)もいいスパイスになってました(要は主人公のバカっぷりが強調されるだけ)。あと、ラストの意味なし爽やかベイ・ウォッチングは、終わりを気持ちよく締めてくれてまた好印象…だが、エンディングクレジット中のBGMにまでネタを入れてくれるし…心地よく浸ってたとこだったので、あれは吹いたよ。ちなみにオイラの爪の見方は男でした。10点(2004-10-04 01:22:11)(笑:1票) (良:1票)

071.09%
1162.48%
2223.42%
3324.97%
4456.99%
5558.54%
68413.04%
713420.81%
811417.70%
98913.82%
10467.14%

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS