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プロフィール
コメント数 885
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自己紹介 ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。
「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。
映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。
目指せ1000本!

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121.  ハリー・ポッターと秘密の部屋 前作より少しダーク寄りになり、子供向けな演出が少し角が取れた分、頑張ればギリギリ大人でも視聴できるかも。 ワクワクさせる新キャラ、新要素が続々と登場して、長時間な割に退屈はしなかったけど、記憶がほとんど残ってない…[映画館(字幕)] 5点(2023-01-23 21:46:15)《改行有》

122.  七人の侍 《ネタバレ》 遠い昔に見た。 音声が聞き取れなかったので、字幕にして何となくは理解できた。 改めて思えば、アメリカ西部劇のプロットそのままだったりする。 (だから後の『荒野の七人』として上手くリメイクできたわけ)。 娯楽映画としての要素を全て揃えており、今見ると流石に古臭さはあるものの、 この泥臭さと洗練されてなさが人間の立体感を浮き上がらせている。 動と静の緩急が上手い。 村に平和を取り戻したものの自分たち侍を"負け戦"と称する、 儚さと寂しさと悲哀が漂うエンディングはアメリカでは作れない味わい。 時代の移り変わりに順応できない侍たちは死に場所を求めていたのではないか。[DVD(邦画)] 8点(2023-01-23 21:37:00)《改行有》

123.  FLEE フリー 《ネタバレ》 出演者の安全と匿名性を確保するためにアニメーションにする手法は、 アリ・フォルマン監督の『戦場でワルツを』を思い出す(参考にしていたらしい)。 双方ともアニメでワンクッション置くことで、"虚構"が入り混じり、私小説を読んでいるような感覚になる。 カクカクな動きもまた、不確かな記憶という映像の中で想像の余地が広がっていく。 難民を扱った映画は数多くあるが、本作では同性愛者という二重の苦悩を抱えている点である。 国によっては"存在しない"扱いになっており、自分らしく生きられることがどれだけ尊いことか、 先進国で生まれ育った人にはなかなか実感できない。 家族と再会後にゲイと告白し、長兄がゲイクラブに連れて行ったエピソードが印象深い。 ソ連崩壊直後の難民としての生活、そして彼らに対する扱い方は現代の日本でもそこまで変わらない気がする。 もちろん弱者の味方のフリをしてシノギとする団体がいて、不信感として向けられていることは否定できない。 綺麗事だけでは人を助けられない、余裕がない国ほど反動で排他的になるのは仕方ないにしても、 日本もアフガンやウクライナになったらどうするか想像力を巡らしたい。 一般人が国を守るために武器を持って戦うみたいなこと、イザとなったら何もできないから同じ難民になるだけかと。[インターネット(字幕)] 7点(2023-01-21 21:27:43)《改行有》

124.  バルド、偽りの記録と一握りの真実 バルドとはチベット仏教用語で"中陰"。 「死から転生までの間の魂の浮遊期間」のことを指すという。 アメリカで成功したジャーナリスト兼映像作家のメキシコ人監督が、 祖国に戻っても居場所のない疎外感、メキシコ人としての帰属意識とアイデンティティの揺らぎ、 家族とのわだかまりを描いている辺り、イニャリトゥの半自伝的作品であることは確か。 問題はそのシンプルなストーリーを物凄く難解に(いやストーリーの繋がりすら放棄している)、 現実と空想とメタ演出が曖昧のまま、何の方向性も決まらずに単調でダラダラ描いているだけだった。 これがテレビ司会者の主人公の作品に対する批評と重なる。 要は中身がない。 拝金主義のアメリカに対する風刺やメキシコの抑圧された歴史を盛り込んでも、 知ったところで何の感慨もなかった。 オスカーを4個も取って、「本当の俺はこうではない」とモヤモヤした部分はあったのだろう。 ネットフリックスだからこそ好きなように撮られたそうだが、受け入れられるかは別の話。 (事実、ヴェネチア映画祭で初公開時不評だったようで、劇場公開時に結構削ったらしい)。 金をかけた同人映画の域でしかなく、イニャリトゥのワースト。[インターネット(字幕)] 3点(2023-01-07 00:01:30)《改行有》

125.  ライオン・キング(2019) 原作のアニメ版は遠い昔に見たまま。 記憶がほとんど残ってないので比較できないがびっくりするほど原作そのままで、 ディズニーらしいポリコレが一切入ってないのは評価できる。 CGも実写とは見分けがつかない、映像の驚異的な進歩には目を見張っても、 人間社会と同じように高度な会話やミュージカルパートで皮肉にも浮いてしまった。 百獣の王という宿命故の食事事情とかどうするのよ。 無理に"実写化"する必要があったのか、それだけディズニーのネタ切れが凄まじい。[地上波(字幕)] 5点(2023-01-02 01:18:38)《改行有》

126.  ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん 《ネタバレ》 探求心の強いおじいちゃん子な少女が、北極点に行ったまま行方不明になった祖父とその船を探す旅路。 貼り絵のように輪郭を排した柔和な絵柄と厳しい環境で突き進むストイックさのコントラストが印象的。 クルーとの恋愛といった余計なドラマは一切なく、極限状況下の諍いがリアル。 最後までロマンチックの欠片のないハードさだからこそ、目的を果たしたサーシャの笑顔が光る。 ちなみに放映したものだと後日談を描いたいくつかの静止画とクレジット後の動画がカットされているという。 あれを載せてまでが一本の映画なのに、教育テレビは何考えているのか。[地上波(字幕)] 5点(2023-01-02 01:03:39)《改行有》

127.  ANIMA 《ネタバレ》 ポール・トーマス・アンダーソン色はなく、ほぼレディオヘッドのミュージックビデオの趣が強い。 ひたすら前衛的で、疲れ切った労働者たちの渇望を白昼夢として表現している。 長い長いトンネルの中で足掻き、生きている、人間らしい至福を求めようとする。 深読みすればいくらでも深読みできるが、何を求めているかで意見が分かれる。 確かに撮りたいものを撮れるネットフリックスでしかできない。 とは言え、PTAがメガホンを取らなくても、 有能なクリエイターなら同様の世界観作れるのでは?と考えてしまった。[インターネット(字幕)] 4点(2022-12-31 23:43:59)《改行有》

128.  アテナ 《ネタバレ》 スラムのアテナ団地で移民の少年が警察に殴殺されたことをきっかけに一部の住民が暴徒化。 被害者の兄にあたる、ギャングの長男(中立側)、機動隊の次男(体制側)、暴徒を束ねる三男(反体制側)の すれ違いの果ての悲劇を描くネットフリックス映画。 『レ・ミゼラブル』(2019年)を手掛けたラジ・リが製作・脚本に関わったことだけあり、 そのクライマックスを一本の映画にした感じだ。 どう撮ったのかと驚嘆する警察署襲撃から団地にバリケードを構えるまでの冒頭の11分の長回しに引き込まれるが、 それ以降のドラマ自体は薄く、話が一本調子で誰にも共感できないのである。 不安と憎悪がSNSによって増幅され、客観的に物事を見れなくなって、「まあ、そりゃそうなるよね」な分かり切った展開。 扇動によって得しているのがいったい誰なのかが最後に明かされる。 これがフランスの現実だとは真に受けないが、 僅かなトラブルでも誰もが彼らのように怪物になりえる可能性があるということ。 映像表現としては一級(監督は社会派映画の巨匠コスタ=ガヴラスの息子とのこと)。 冒頭のシーンで+1点がやっとだろう。[インターネット(字幕)] 5点(2022-12-24 23:18:00)(良:1票) 《改行有》

129.  ホーム・アローン2 《ネタバレ》 前作同様、やってることは変わらないのでインパクトはそれほどでもない。 ただ、前作を覚えていると楽しめる要素はあるので、それなりに暇潰しにはなる。 そもそも色んな悪戯を仕掛けられるケビンの賢さなら行き違いで迷子になっても、 空港に留まって連絡すれば家族と再会する手もあっただろうに。 そんなことしたら映画として成立しないし、無理矢理作らされた感は否めないかな。 タイトル詐欺も良いところ(工事中の空き家を使っているからセーフ?)。 多くの人が指摘しているように泥棒コンビが前作以上にこれでもかと痛めつけられ、 笑えるかどうかというあたりレビュアーの時代の変化を感じさせる。 フィクションと言えばそれまでだけど、普通は死にます。[地上波(字幕)] 6点(2022-12-23 23:41:13)《改行有》

130.  天使にラブ・ソングを2 前作に比べたら明らかに質は落ちるが、それでも面白さは一定に保たれている。 やはり歌のパワーは凄いと改めて実感できる反面、ラストを描きたいがための強引でご都合主義な展開が鼻につく。 それでも描きたいなら生徒の個性や心の揺れ動きにもっとフォーカスして欲しかったと。 前作みたいに正体がバレたら生命の危機というサスペンスもなく、 デロリスことウーピーでなくてはならないというストーリーではないのが一番痛い。[地上波(字幕)] 6点(2022-12-23 23:16:24)《改行有》

131.  ギレルモ・デル・トロのピノッキオ 《ネタバレ》 原典とディズニーアニメへのリスペクトを散りばめつつ、ギレルモ・デル・トロなりの解釈を加えた、 "ピノッキオの冒険"というよりは"ピノッキオの数奇な人生"に近い。 戦争と死が身近にあったムッソリーニ政権下のイタリアで、 ピノッキオは時代に翻弄されながら権力と運命に屈せず、自分の意思で試練に立ち向かう。 しかも彼は死んでも待機時間と称して、時間が経てば何度も生き返ることができる。 つまるところ、限りある生を持った人間とは違い、永遠の命を持つことの意味を彼は知ることになる。 我々が知っているピノッキオは最後は人間になるが、本作では木の人形の少年のままだ。 ハッピーエンドになっても、いつかは死という永遠の別れが訪れ、ピノッキオ一人が残される。 冒険を通じて、様々な通過儀礼を経験した彼は新たな旅に出て、その先の物語をどのように紡いだのだろうか。 寂しげで儚い終わり方であり、逆説的に言えば、 ピノッキオではない人間はたった一度の生を如何に生きるかを問われていると言える。 国家に言われるがまま、少年兵として散っていくのか? ストップモーションによる表現力もさることながら、隅まで行き届く美術を堪能。 とは言え、友情を育んだ市長の息子の消息が不明のままで、 終盤の興行師との"再会"が偶然すぎたりと、脚本的にもう少し何とか出来たと思うが。 ユアン・マクレガーによる主題歌は必聴。 すごい歌唱力だ。[インターネット(字幕)] 7点(2022-12-10 12:07:26)《改行有》

132.  人類遺産 アマゾンプライムで配信されていたので視聴。 音楽もナレーションも説明の字幕もなく、果ては人間すら登場しない。 固定カメラでかつての人の営みがあり、やがて廃れていった建造物を切り取る。 置き去りにされ、朽ちていく建造物はあまりにも寂しげであり、かつ詩的で退廃的な美しさを醸し出す。 音楽の代わりに雨の音、風の音、波の音、動物の鳴き声が音響の要として大きく際立つ。 伝えたいメッセージがあるわけでもない。 ただ、そこに何があったのか想像をかきたてる。 原発事故で時が止まったままの福島の帰還困難区域もそう。 確実に眠気に誘われる映画かもしれないが、 映画を見る体力も残ってないときでも気軽に見れる映画でもある。 そのまま彷徨い、力尽きるまでフレームの中で旅してみたい。[インターネット(字幕)] 5点(2022-12-01 23:20:22)《改行有》

133.  サウンド・オブ・メタル -聞こえるということ- 《ネタバレ》 ミュージシャンにとって聴力を失うということは死んだも同じで、 追体験するような音響効果が否が応でも恐怖を与える。 環境音のみでBGMは一切なく、まるでドキュメンタリーのようである。 聾者のコミュニティはたいへん興味深かった。 当事者の誰もが自分を見失い、少しずつ受け入れて、 それでもまた迷っての繰り返しだっただろう。 再起のため楽器もキャンピングカーも売り払い、高額の手術も受けたが、 機械音が混ざった音しか拾えない絶望。 そして彼は人生の全てだった音楽を捨てた。 果たして障害を持つことは不幸なのか? 他人事とは思えず、一切の甘さもない結末だが、 健常者視線のモノサシと依存からの解放でもある。[インターネット(字幕)] 7点(2022-11-26 01:11:31)(良:1票) 《改行有》

134.  アンコントロール 警察に取り押さえられた外国ルーツの少年が亡くなったことで移民が暴徒化。 そのゲットー地区で襲撃された差別意識の強い威圧的なベテラン警官と事なかれ主義の若い警官の脱出劇。 そもそも亡くなるかもしれないあのタイミングでゲットーに入らなければ泥沼に陥らなかったが、 ベテラン警官の心の揺れ動きが印象的。 『レ・ミゼラブル』(2019)みたいにダイナミックな演出があるわけでもなく、 どちらかと言えば国家権力と移民の軋轢を描いたという意味では『デンマークの息子』に近いものがある。 この2作品からデンマークの移民問題のリアルが見えてくる。[インターネット(字幕)] 5点(2022-11-26 01:09:56)《改行有》

135.  パプリカ(2006) 《ネタバレ》 気持ち悪くて気持ちいい。 リアル系のキャラクターデザインにどこか違和感が混ざり合うように、 夢と現実との境目がなくなって、混沌が肥大化していくさまが面白くアニメでしか表現できない。 夢は言語化できないもので、その願望がまとまらないからこそ、具現化するためにもがく姿が現実とリンクする。 敦子が時田を救うために、理想の自分であるパプリカから独立して現実を勝ち取るように。 ハリウッドにも影響を与え、細田や新海を超えるだろう監督の早世が惜しまれる。[地上波(邦画)] 8点(2022-11-26 00:52:31)(良:1票) 《改行有》

136.  ガールズ&パンツァー 最終章 第3話 《ネタバレ》 引き続き知波単学園との長期戦に決着。 今回は奥行きのアクションが多く、如何にバリエーション豊かに描いているか、 結末を知っていても過程は見えないので緊張感がある。 知波単学園の成長は見られたが、浮かれて負けるあたり詰めが甘い。 アンツィオ高校同様、決勝まで行くにはまだ数年は掛かりそうである。 決勝戦は、エキシビジョンとは言え、一度も勝てていない聖グロリアーナになりそう。 その前に、第三回戦の継続高校の強敵ぶりに、あんこうチームが白旗を上げ、 主人公不在でさらなる緊張感が高まる引き際が良い。 最終章も折り返し地点、近づく完結に寂しさを感じる。[映画館(邦画)] 7点(2022-11-26 00:51:35)《改行有》

137.  愛してるって言っておくね 《ネタバレ》 理不尽な形で娘を喪った夫婦。 無意識に避けてしまう現実に、娘との思い出が積み重なるほど辛くなって── 時間が元に戻ることはない。 悲しみも癒えることはない。 それでも娘のために生きていく。 遺された夫婦が立ち直る意思を持つカットが温かくも切ない。[インターネット(字幕)] 7点(2022-11-26 00:50:24)《改行有》

138.  ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う! 《ネタバレ》 タイトルからして終末もののSFコメディかと思っていた。 エドガー・ライト×サイモン・ペッグ×ニック・フロストのトリオなので、 やはり田舎町が"異端者"に支配された異色コメディだった。 『フロム・ダスク・ティル・ドーン』を彷彿とさせるムチャクチャ感はなんだかんだ言っても楽しい。 しかし、ハシゴ酒とエイリアンの組み合わせが活かされていないので、 双方とも取って付けたような消化不良さが否めない。 在庫処分的に消えていく主要キャラの使い方もイマイチ。 テーマとして、グローバル社会とテクノロジーをエイリアンが牛耳っていた風刺ものであり、 グローバル社会に適応できない主人公の逆切れにエイリアンが委縮して地球崩壊というのも安直な気がする。 便利さと引き換えに物質社会と制度に支配された人類への痛烈な皮肉。 物や制度、逃避のための酒から解放され、流れ者になった主人公が生き生きとしてて毎日が楽しそうだ。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2022-11-26 00:46:20)《改行有》

139.  復讐者に憐れみを 《ネタバレ》 聾唖の青年は"純真"だったが"無知"だった。 でなければ、こんな悲劇と報復の連鎖を招くことはなかったかもしれない。 病床の姉を想うが故の、たった一つのボタンの掛け違えが大量の死体を生む。 コーエン兄弟を思わせる底意地の悪いユーモアが、貧困を背景にした悲惨な物語を一層際立たせる。 (社長を刺し殺した男達は恐らく解雇された労働者だろう)。 次回作の『オールド・ボーイ』同様、パク・チャヌク監督の丁寧な撮影構図が光り、 幾重に折り重なった復讐劇を描いた本作の完成度は高い。 劇画タッチとは程遠いリアル志向の容赦ない暴力描写が復讐の虚しさに説得力を出しているよう。 それでもやってしまうのが人間の性だろうし、 キリストの如く全ての業を背負うように死んでいく社長は、果たした復讐に対して安らぎを得たかもしれない。[DVD(字幕)] 8点(2022-11-26 00:32:17)《改行有》

140.  ファニーゲーム U.S.A. 《ネタバレ》 オリジナル版視聴済。 ストーリー、カット割り、カメラワークはほぼ同じなため、 逆にリメイク版から見た人にとっては結局不愉快なだけで手玉を取られることになる。 しかし、オリジナルを見た以上、どうしても比較せざるを得ないのも事実。 慣れなのか、オリジナルほどの不快感がなく、ナオミ・ワッツ、ティム・ロスといった有名俳優の起用、 生活感のない洗練された映像、ハリウッド特有のドライさがあってか、フィクション色がさらに強まり、 かえって陰惨な感じが薄まってしまった。 一線を超えた何かがこの映画には感じられなかった。 いっそのこと、ラストにもう一つ付け加えた方が良かったかもしれない。 暴力ゲーム(つまり本編)をクリアした子供とそれに無関心な親の会話を挿入するなりして。 アメリカへの嫌がらせのために焼き直しした割に全然効果なかったね、ハネケさん。[DVD(字幕)] 5点(2022-11-19 00:29:18)《改行有》

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