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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 2162
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 実は自分のPC無いので仕事先でこっそりレビューしてます

評価:8点以上は特別な映画で
全て10点付けてもいいくらい
映画を観て損をしたと思ったことはないので
酷評しているものもそれなりに楽しんで観たものです


  *****

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1941.  夜になるまえに キューバ革命が反米の象徴として語られることが多いから、革命の別の視点が描かれているという点では興味深いところもあるんだけど、一人の作家の一生を描くにあたってあまりにもマジメというか、あまりにも本当っぽいというか。もちろん本当のお話なんだろうけども、細かいエピソードにおいて例えばそれらが本当であろうが嘘であろうがどうでもいいんだけど、どっちにしてももっと嘘を見せて欲しい。嘘と言ったら語弊があるか、もっと幻想的に描くとか詩的に描くとか荒唐無稽な描写を入れるとか回想シーンをありえない世界観で描いちゃうとかストーリーを絞ってもっとドラマチックにしちゃうとか。主人公が芸術に生きる人なんだから尚更。好みの問題だとも思うんだけど。どうも「伝記」って苦手。[DVD(字幕)] 4点(2008-08-06 13:12:07)

1942.  氷の微笑2 前作の悪女なのかそれともそう思われてるだけの実はか弱い女なのかわからないという設定とは違い、あきらかな悪女として描かれる続編はそれだけで損をしてしまっている。そんな劣勢の中でシナリオはそこそこ頑張っている。シャロン・ストーンの容姿はギリギリセーフ、というか実年齢から考えればこれもよく頑張ってる。ただ、ここにきてまだシャロン・ストーンのお色気を画的に前面に押し出してくるのはちとキツイ。ネタばらしもちとくどいかな。[DVD(字幕)] 4点(2008-08-05 12:16:17)

1943.  宮廷料理人ヴァテール ルイ14世時代のフランスを舞台としているのに英語劇なのは別に珍しいことでもないのだが、ならば何故にジェラール・ドパルデューなのだろう。なんかもったいない。実在の人ヴァテールが実際にあったとされるルイ14世をもてなす3日間の大宴会を取り仕切る様を描く。その催しはラスベガスのショーも霞むほどの豪華さ。創造力豊かなヴァテールがひたすら走り回ってこの催しに全力をかける。その中で王妃の女官との恋愛と、この時代特有の男女間の節操の無さが描かれてゆくのだが、おそらく創作であろうこの恋愛劇が中途半端。しかもこの美しき女官がヴァテールのために超絶パワーで嵐を止めてしまうところはいったい何だったんだ?全く違うお話へと流れてゆくのかとちょっと期待したりもしたんだが、ただたんにそこだけが浮いている。エンディングも唐突で盛り上がらず。時代考証に振り回された感あり。[ビデオ(字幕)] 4点(2008-07-08 14:54:47)

1944.  リクルート 《ネタバレ》 ナンパとナンパの阻止というのがどこまで訓練としての効果をあげるのかは知らないが、何が訓練で何が訓練じゃないのか混乱する主人公を生み出すための伏線としてはじゅうぶん効果があったと思う。そこで念には念をと、監禁ショーがあるのだが、これを原因に落選させること自体にムリがあるし(主人公にしかこのテストはされていない)ここまで極めつけの「騙し」を早々にしてしまったら、この後は騙されないようにどうしたって身構えちゃうもんだからよっぽどキレイに騙してくれないと納得できなくなってくる。で、実際ごくありきたりなどんでん返し。その発覚と解決の仕方も強引。冷戦を生きたエージェントと冷戦終結後のエージェントでは仕事の中身も大きく変わってくるだろう。時代の流れと組織の変貌によって生まれる歪みというものが、もの悲しく描写されてたりすると、この結末も大いに感慨深いものになっただろうけど、如何せん、作り手は騙すことだけしか考えていない。[DVD(字幕)] 4点(2008-07-01 14:09:22)

1945.  キャプティビティ 《ネタバレ》 この映画の予告編でけっこう魅力的なシーンがあって、その一つは窓から見える南国の風景だと思ったらノイズが走って、つまり画像であって、コンクリートむき出しの壁になるというシーンなんだけど、その風景を見せる意味というか前後に興味が沸いたのだが、実際にはただそのシーンがあるというだけのものだった。あと、ポスターなんかにもある砂時計シーン。ドライヤーの『吸血鬼』か『刑事ジョン・ブック/目撃者』か。いや、ディズニーの『アラジン』からの引用で実写で見せるとこんなに怖いんだよというシーンなのかとも思ったんだけど、これもなんだかなあ。全然怖くないよ。最近『フォーン・ブース』や『セルラー』でスピード感溢れるシナリオや設定そのもののアイディアが面白かったラリー・コーエンとは思えない意外性の無いスリラー。意外性が無いといってもこちらが思うだけで一応意外性を狙ってる節があるからイタイ。その狙ったであろう意外性のせいで怖さを半減させてしまっているから尚イタイ。[DVD(字幕)] 4点(2008-06-11 13:44:35)

1946.  ミニミニ大作戦(2003) 《ネタバレ》 地味なのか豪華なのかよくわからんキャスティングが絶妙といえば絶妙。それぞれが主役も張れるんだけど、どちらかというと脇で主役を食うタイプが勢ぞろいという感じ。ベニスの金塊強奪シーンがなかなか楽しくこのまま痛快で軽やかな展開が続くのかと思いきや仲間の裏切りといういきなりのどんでん返しが全然軽やかでも痛快でもなくズンと重たい雰囲気に。で、1年後というテロップ後はその重さが無かったかのような軽やかさを取り戻す。ここから復讐劇のはじまりはじまり~なのだが、師弟の絆だとか父娘の絆だとかというウジウジした展開があるにはあるんだけど全体としては軽やかさを維持しており、いかにもではあるけどもスタイリッシュなカーアクションを堪能できる。ただ、重ーいのがドーンとラストにきた。おいおい。オチだけノリが悪いよ。軽やかに殺しちゃおうよ(という言い方もどうかと思うが)。[DVD(字幕)] 4点(2008-06-03 12:32:18)(良:1票)

1947.  復讐者に憐れみを 韓国映画はエンターテインメント性という部分においては日本の娯楽映画のそれよりも徹底していると思う。この映画も題材にそぐわぬエンターテインメント性を爆発させている。でも、私は戸惑いを覚える。素直に楽しめない。復讐ものでも楽しめる映画はたくさんあるし、殺しの描写がリアルでも楽しめる映画はたくさんあるのにどうもダメ。パク・チャヌクの復讐三部作は全て復讐ものにありがちな「痛快さ」が無いのだが、だからダメと言うわけじゃない。復讐は「痛快」なんかじゃなく「痛い」のだよということなら、むしろ今の時代の映画として実にまっとうだと思う。でもその痛さや辛さや悲しさを引き出すシチュエーションをこんなにもエンターテインメント性に富んだやりかたでやっちゃっていいのか?という戸惑い。そして残酷な殺しのシーンを見せる(エンターテインメントとしての意味以外の)意味の無さ。娘を失った父親が復讐の鬼と化すのは十分に理解できてもあんなにも冷静に拷問のプロのような殺しはせんだろ、というムリもまたエンターテインメントとして見せる(拷問ショー)ためだけにムリヤリ作ったシーンでしかない。復讐の連鎖も不自然でムリヤリである。ぺ・ドゥナの唐突にしてあまりにも無警戒な裸体のさらし方は素晴らしい。[DVD(字幕)] 4点(2008-06-02 16:50:52)

1948.  スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師 『チャーリーとチョコレート工場』もそうだったが、これもビジュアル的にバートンぽいにすぎない作品。その美術センスは確かに独創性に富み、我々をひきつける力を持っていると思う。でも映画としてはかなり物足りない。「色」を抜き取ったかのような灰色の世界がファンタジーであることを強調しているのに、さらに虚構を強調するミュージカルにしたところでそこに感動は生まれない(それぞれの歌は良かったと思う)。また、灰色の世界はそれ自体は悪くないものの、光は常に一定で奥行きも感じられない。絵本を眺めているような感じ。加工されたそれぞれの画を写真にしてまとめれば、それこそ美しい写真集ができるだろう。結局バートンってビジュアルだけの人だったのだろうか。初期の作品はそれが新鮮だっただけなのだろうか。うむむ、、。どっちにしろもうバートンには過度の期待はしないほうがよさそうだ。[映画館(字幕)] 4点(2008-05-30 15:14:48)

1949.  グエムル/漢江の怪物 怪物の姿がいきなり現れたときの唐突感が素晴らしい。怪物がぜったいいそうにない空間に怪物がいるという不自然さが素晴らしい。その後の徹底した家族のストーリーも悪くはない。むしろ徹底しているから良い。でも初顔見せが素晴らしかったのに、怪物が一向に怖くならないのが致命的。恐怖演出が弱い。弱すぎ。怪物が出てくるだけで実は社会派映画だからとか家族の絆こそをメインに描いた映画だからとか、そんなの理由にならん。怪物なんだから怖くないと話にならん。[DVD(字幕)] 4点(2008-04-23 14:16:10)(良:2票)

1950.  名探偵コナン 瞳の中の暗殺者 《ネタバレ》 コナンファンのヨメ(当時はまだ結婚してませんでした)に付き合って並びましたよ。子供ばっかりの列に。その長い行列が一番印象に残ってる。いつも新たな登場人物に名前や職業の字幕が出て、いわゆる容疑者を我々に提示するのだが、その提示された瞬間に、一人だけ全く容疑者前としていないという理由で犯人が予想できてしまうという粗さがまず痛い。犯人がただただコナン(新一)と蘭のロマンスを盛り上げるためだけとしか思えない不可解極まりない思考と無謀な行動を繰り返し、全体的にムリヤリ感が充満している。それでも一番の見せ場となる告白シーンにウチのヨメはいちいち「キャ~!!」とか「イヤーン」とか叫ぶのだが、まあ、そうやって楽しむ作品なんだろう。そうでもしないとクサすぎて見れないでしょ、コレは。[映画館(邦画)] 4点(2008-02-13 17:28:31)

1951.  ゆれる 兄はこういう人物である、あるいはそうあってほしい、あるいはそうに決まってる。信頼と嫉妬によって作られる願望と偏見。思い込み、思い違い、記憶違い、主人公である弟から見たドラマが主人公自身の曖昧な記憶をもって、地味なドラマにミステリアスな装いをかぶせる。とはいってもやっぱりミステリアスな展開が全て弟の心情からくるものでしかなかったのだと解かるラストあたりでは、正直、「ずるいなあ、この展開」と思ってしまった。ま、「ずるいなあ」の中には「うまいなあ」ってのも含むんですが。ただ、いくら主人公から、つまり弟から見たドラマとはいえ、兄の心情が実に曖昧でその曖昧さが一見作品の魅力にもなってるようでもあるのですが、個人的にはどうも腑に落ちん。心の中という実に曖昧なものを説明を排除して見せてゆくんだけど、けして映像で見せるのではなく過剰な表情で見せてゆく。気持ち悪いくらい過剰なのにけっきょく何考えてんだかよくわからんってどうなのよ。どうとでもとれる表情を過剰にするって、変じゃん。[DVD(邦画)] 4点(2008-02-06 11:32:44)

1952.  アメリカン・ヒストリーX ノートンの筋肉隆々とした裸体とスキンヘッドからくる危険なオーラ全開の冒頭部には、かなりひき付けられたのだが、そういった怖さが画面に出ていたのはこの冒頭部のみで、一番怖くなけりゃならん集会のシーンが全く怖くない。要するにノートンだけが演技力でもって怖さを演出していただけの作品。アメリカにおける人種差別の根深さもノートンの髪長かりしころの表情だけが表現しているだけで、作品そのものはむしろ差別の根深さを消し去るような実に浅はかな展開とありがちなエンディングで語ってしまう。お話の内容でも、刑務所での長い年月をかけた体現が考えを変えさせたのは解かるが、それをたかだか数分で言って聞かせるだけで弟が改心するというのもかなりムリがある。[DVD(字幕)] 4点(2008-01-28 13:31:57)

1953.  運命を分けたザイル 九死に一生スペシャルじゃないけど、実際に起こった山岳事故を俳優を使って再現するというテレビでよくある再現ドラマの体を成しているのだけど、本物の山に登ってるってところが本格的。実際、CGでは太刀打ちできない絶景を拝める。ただしイチイチ今の本人たちが映し出され解説をしてくれるんだけど、おそらく実際に起こったことに対しより生々しく伝えたかったのだろうが、はっきり言ってくどい。本人たちがそのときどう思っていたのかを必死に説明をすればするほど、リアルな映像が無意味なものになってゆく。本人たちは特典映像で登場してくれればじゅうぶん。[DVD(字幕)] 4点(2008-01-16 14:43:11)

1954.  バーティカル・リミット 《ネタバレ》 いきなりネタバレしてしまうが、生き残ったのが主人公と主人公の妹と主人公と今後結ばれそうな女の3人という恐ろしいまでの予定調和にはあきれるしかないのだが、そこを無視してもかなり無理やりな作品である。時代を戦時としたのはニトロを使いたかっただけなような気がするが、そのニトロの必然性がイマイチ伝わらない(はるか遠方の爆発でかなり崩れてるし、中から目印を氷を突き破って出してるし、これならニトロじゃなくても手榴弾でじゅうぶんなのではと思ってしまう)うえに、ニトロが登場して得られる緊迫感も無い。最悪はCGバレバレのクライミングシーン。アップ多用でごまかしてくれたほうがずっとマシ。アクションシーンはそれなりに楽しめた。[CS・衛星(字幕)] 4点(2008-01-15 16:52:17)

1955.  キャスティング・ディレクター ショーン・ペンの役柄自らの深層心理をそのまま言葉に変換させたような哲学チックなセリフの洪水は圧巻。役柄の個性がよく伝わる。深層に迫れば迫るほどやるせない自己の露見。共感はできなくとも理解はできるゆえにこちらもイラつく。住む世界が異なる少女(アンナ・パキン)の存在が清涼剤のごとく作品をなごませる。他の演者たちはかなり豪華なのだが、いまいちパッとしない印象。嘘と虚構に満ちたハリウッドの片隅にいる男の苦悩。ということなんだろうが、画面には苦悩も不安も映されない。なので面白いと思えなかった。[DVD(字幕)] 4点(2007-12-19 12:06:56)

1956.  レイヤー・ケーキ 冒頭の画が凝りまくりで、スタイリッシュさが売りってのは分かるんですが、見た目だけお洒落で肝心なものが欠けてる映画。以前観た『シューティング・フィッシュ』というイギリス映画を思い出したのですが、内容は全く違うのですがその薄っぺらさが似ている。『ロック、ストック&~』のスタッフが終結!とかDVDパッケージに書いてあったが、遠く及ばない。話はそれなりに面白いと思うんだけど、全然ノレない。同じトーンが続く。緊張感がない。レビューまでダラ~っとなってしまった。[DVD(字幕)] 4点(2007-12-07 13:49:37)

1957.  真珠の耳飾りの少女 冒頭、色とりどりの野菜を切る女が映し出されるのだが、その白い肌をさらに白く輝かせる光を浴びた女の描写はなんとも美しく、且つ人工的であり、まるで絵画そのもの。その後もスカーレット・ヨハンソンに当てられる光だけは常に特別であり、芸術家が素材として惚れこむだけの眩さを出すことに成功している。でも、彼女のキャラクターが凡庸にすぎる。もっと謎めかしてもいいし、反対に内面にあるものをさらけ出させてもいいと思うのだが、どっち付かずの人物描写のせいで絵が出来上がるまでの行程に興奮がない。画家の娘の目が印象的であったが、彼女のいじわるも単なるエピソードとしてしか語られない。肉屋の青年との恋(というエピソード)なんかいらないんじゃないか?画面が美しいといっても先に書いたようにスカーレット・ヨハンソンだけに限っていて、しかもその美は表面的な美でしかなく、まったく物語を面白くさせることに貢献していない。つまり美し画がただそれだけで終わっているということ。[CS・衛星(字幕)] 4点(2007-11-14 13:05:31)

1958.  みんな~やってるか! 観ている最中に、観ている自分が恥ずかしくなってきた。面白いとか面白くないとかの次元じゃないです。ひたすらくだらない。しかし傑作『ソナチネ』の次の作品である。この作品の後、『キッズ・リターン』『HANA-BI』がある。ということは確信犯なのだろう。北野武とビートたけしという二つの顔を持つ男の葛藤の表れか。後年この二者を見事に『TAKESHIS’』で融合させ破壊させたのだが、この頃はこの『みんな~やってるか!』というくだらない作品でバランスをとるしかなかったのかもしれない。そういう意味では北野武の映画史においては興味深い作品ということになるだろう。作品単体だとくだらないとしか言い様がないのだが。ただ、この作品、ぜんぜん背伸びしてないところがある意味凄い。ちょっとぐらい高尚なところを垣間見せたいのが人の性だとは思う(元々才能はあるのだし)が、そうゆうのが微塵も無い。まあ、でも、くだらない。[ビデオ(邦画)] 4点(2007-11-09 13:41:48)

1959.  クリムゾン・タイド 《ネタバレ》 戦争が常にあることを前提にいかに国家を守るかという思想と、戦争そのものが真の敵と捉える思想のぶつかり合い、、ではなく、異なる思想によって軍規の捉え方が変わってしまうその危うさを、対立する二人が見せる。そこが面白くもあり、面白くなくもある。二人の行動規範はあくまで軍規であることに変わりない。それはアメリカ海軍のしかも潜水艦の艦長と副艦長なのだから当然なことなのだが、あそこまで切羽詰った状況で感情的にも対立してしまった様を見せるのなら、もっと軍規を超えた思想の吐露があったほうが面白い。それは極めて不自然ではあるけども、そこには軍人ではなく一人の男が描かれたに違いないから。阪本順治の『亡国のイージス』はそこだけを評価してます。軍人ではなくあくまで一人の人間としての感情の吐露が唯一箇所あります。原爆ミサイルを撃たずにすんだ瞬間の艦内に響く歓声の嵐。このシーンにホッとした。まあ、このシーンに至る通信装置のタイムリミットぎりぎりの修理完了にしても、耐艦深度ぎりぎりのエンジン修理完了にしてもその展開の凡庸さには呆れるが。 監禁脱出を繰り返す二人が狭い艦内を移動する様、なかでも何度も階段を上り下りする様を上から下から捉えた画は、動きの少ない潜水艦映画の中に慌しい動きを効果的に見せたトニー・スコットの面目躍如。[DVD(字幕)] 4点(2007-07-31 11:31:22)

1960.  トータル・リコール(1990) お話は面白いし、全体に覆われるB級感たっぷりの近未来観もかなりイケテるし、チープな未来アイテムにもたっぷりとお金が注ぎ込まれていることも見てとれ、その馬鹿げた無駄遣いっぷりもハリウッドならではのおバカさが象徴されていて楽しい。顔がぱかっと割れるシーンなんかべつにいらないのにムリヤリ入れちゃうその無意味さもこの映画では魅力になる。ただし、例えば洗脳装置に縛り付けられたシュワルツネッガーがバカ力で外し、そこにいた研究員を倒すのに突き出たネジを首にぶっすりとか、普通のアクション映画なら殴ったり蹴ったりで相手が倒れるところをあからさまに殺しまくってるところに嫌悪感を抱く。北野武の映画にはこういった痛いシーンがあるが、それは痛いシーンとして撮っているからいいのです。ヴァーホーヴェンの『ロボコップ』の過剰な暴力シーンもその過剰さをあえて際立たせているからまだいいのです。でもこの作品ではそこを強調することなく、あまりに普通に一切の躊躇もなく殺しが行われる。娯楽映画としてそれらを見せていることに恐怖すら感じる。ホントは殺しているのにあえて映さない数多のハリウッドアクション映画を揶揄しているという深読みもできなくはないが、やはり嫌悪感が勝ってしまう。[ビデオ(字幕)] 4点(2007-07-24 10:26:56)

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