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タイトル名 |
ミュンヘン |
レビュワー |
tottokoさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2014-12-09 00:48:11 |
変更日時 |
2014-12-09 00:48:11 |
レビュー内容 |
いや、そうだよ キリが無いんだよテロ行為なんてのは。今の時代皆知ってるよ。ラストのE・バナの台詞「こんなことを続けても終わりが無い」とはまたずいぶんと分かりきったことを言わせたもんだ。巨匠をもってしても、テロを扱った題材ではベタなオチにしかならないということか。 モサドの秘密暗殺員のリーダーとしてスタートした当初は“国を守る”という使命感と確信に満ちていた主人公。けれど日が経つにつれ、“殺し”に厭いてくる。彼も仲間も。オランダ女の殺害は全くの私情によるもの。しかも遺体まで辱めやがって、なにが誇り高きイスラエルだ。自分たちもそのことに気付いている。ベクトルがずれてしまっていることに。大義を失ってしまっていることに。ここまでくると、自室の電話機は分解し、マットレスの下を確認し、挙句クローゼットの床でしか眠れない爆弾恐怖症を発症してしまうのだ。もはや祖国すら信じられない。 あのさ、エルサレムにサッカーリーグを作ったらどうかな。ルールは厳密に各チームイスラエル国籍の者と、パレスチナ人をきっちり5:5の構成にすること(控え含む)。もちろんこんなことで積年の憎悪が一朝一夕に霧散するとは思えない。けれど、パレスチナ人のエースストライカーを、イスラエルの人々が歓迎するなんて考えただけで痛快ではありませんか。 |
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