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タイトル名 |
リリーのすべて |
レビュワー |
tottokoさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2018-08-09 23:34:39 |
変更日時 |
2018-08-09 23:34:39 |
レビュー内容 |
ホーキング博士になったり、女性になったりと演技の技術が要請されるE・レッドメイン。で、技巧派の彼はできちゃうんだなこれが。元々が繊細な女顔であるから、今作もすんごい説得力のある仕事をしています。「男装」も「女装」もまあキレイなことったら。 性同一性障害なる知識が全然一般的じゃない時代に生きたリリー、彼(彼女)がいかに辛かったか。涙をうかべて訴えるエディの熱演はその辺りをよく伝えてきますし、傷ついているのは妻も同じで、夫を苦しみから解放しようと一生懸命なアリシアの静かで孤高な頑張りもまた心に訴えるものがありました。妻にしてみれば夫を失うことにもなるわけですから、彼女の複雑な胸の痛みは察するに余りある。ここらの二人の揺らぎも丁寧に描かれていたと思います。 ただね、ちょっとだけ腑に落ちないのが冒頭からの夫婦の描写。初めの方はエディは完全に男性の人格ですよね。夫婦生活もごく普通にあったというのはどうなんだろう。「僕の命」と呼んで妻を抱く、何度か描かれる前半の性描写でのエディは100%男らしくて葛藤が無くて、昔から女だという自覚があったというふうには見えない。ふつう、妻は薄々と気付いているものではないのかしら。いや、なんとも私個人の想像なのですが。そこらへん、ちょっと?と思い続けて観ちゃったな。 |
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