6.この物語を理屈ぬきに感動できた俺様ちゃんは勝ち組。
嗚呼、昭和のあの時…20年以上昔を思い出すよ。
真面目なヤツも、不良なヤツも、普通のヤツも皆単純かつ、シンプルだった。
何かを切っ掛けに分かり合い、一生のツレとも言える関係になる…そんな話があの頃は山ほどあったのに。
教師が生徒を殴るのにも、ワルは抵抗しながらも心の中では納得していた。
少なくとも時間が経てば「殴られた意味が納得」できた。
あれだけムカついた先生たちも、社会人になり学校に挨拶に訪れたとき…俺たちを見て涙混じりの笑顔を見せてくれたのは忘れない。
古き良き時…相対化した価値観に溺れ、教師が見下される現在…
ゆとり教育…学級崩壊…教師の不当暴力…教師の淫行…もう、情け無い。
しかし、俺様ちゃんの学生の頃には「聞かなかった言葉」だ。
それは「教師たちが変化した」のか?それとも「細かい事を騒いでる」のか?それは俺様ちゃんには解らない。
でも生徒と教師も自分本位である現在なのは間違いない。
あの頃は「何かをしなきゃいけない」と使命に燃える教師が沢山いた。
明らかに自分の枠を超えて、はみ出してでも…それが鉄拳制裁であろうとも。
生徒に対して全力で感情を放ち、コミュニケーションを図る教師が居たんだ…。
そんな教師を描いたこの映画。
教師と生徒という人間関係の、一つの理想の形が此処にある。
そういえば、俺を泣きながらブッ飛ばしてくれたU谷先生…元気かなぁ~…。
…で、下の【あしたかこ】さんのレビューにも感動したのはナイショだ。