112.部屋で、腕に銃がカシャーーンってなる道具を作ってたシーンが好きです。いかれたことやってるなーって思いながら見てたけど、最後、タクシー運転するデニーロ見たら、いかれてたわけじゃなく、ごく普通の自分たちとおんなじなんだーって考えさせられました。 【A_sui】さん 10点(2003-07-28 03:30:34) |
111.この映画のテーマはずばり「正義」の行く末でしょう。この世の中に正義がなくなって久しい。主人公が愚直に信じる正義の観念とはうらはらにその向かうべき対象は異様なねじれを見せる。そういう世の中である。一見するとそれは単なる狂人の妄想に思えるし、ラストの展開は「暴力衝動」の発露そのものに見える。スコシージ自身もデニーロの圧倒的な存在感を軸として、そういう見せ方をしているから、この映画自体がストーカー的な「狂気」へのひそやかな共感という見方をされることも分かる。しか~し、始めに戻ると、この映画のテーマは「正義」の行く末である。僕らは今やこの「正義」の意味についてあまり自覚的でない。その当時、アメリカがベトナム戦争を「正義」の戦争として遂行していた時、主人公の「正義」は確かにあったはず。「正義」への従属こそ人を生かしめた時代があり、その後それは「懐疑」の象徴に代わった。ベトナム後ですら、主人公はあまりに「正義」への従属に愚直であり、そういう人間像として、主人公は「正義」に殉じるヒーローたろうと奮闘し、その末に念願のヒーローになる!が、それはあまりにいびつで滑稽な達成であった。「正義」という観念にとって、それはそれはもの哀しいラストなのである。「正義」や「ヒーロー」という言葉に空虚な響きしか覚えない現代の僕らにとって、そのいびつさは自明すぎるだろうか。「正義」は「小さなラディカリズム」へと変遷し、今では「狂気」そのものになってしまったのだろうか。失われた「正義」に心を震わせること自体が既に時代遅れな感覚なのだろうか。 |
110.よどんだ街の匂いが漂ってくるような映画です。全編に流れるけだるいサックスの音に酔ってしまいます。止めている煙草を吸いたくなるような映画です。 【omut】さん 7点(2003-07-27 04:35:26) |
109.大学生の頃、東京の映画館で見た。ジャジーなBGM。トラビスが憧れるベッツィー役のシビル・シェパードが美しく好きでした。好きなところは、大統領候補の襲撃未遂や売春宿のドンパチではなく、事件の報道の後に、自分のタクシーの客としてやってきたベッツィーを乗せて、自宅に送っていくシーン。別れが切ない。デニーロはこの映画のトラビス役が一番良かった。今は大物俳優ぶりが鼻について、好きになれない。 【くるみぱぱ】さん 9点(2003-07-19 06:03:12) |
108.トラビスがいつキレるのかと観ていてヒヤヒヤした。アメリカの、しかも70年代の頃からこんなやつがすでにいたのか・・・と目からうろこがおちた気分。トラビスがドン・キホーテのように現実に無謀に衝突しまくり、ジレンマに陥る姿は過去の自分のようで、観ていて辛かった。劇中のけだるーいテーマ曲が頭にこびりついています。 【チキチータ】さん 7点(2003-07-18 16:59:10) |
107.「狂気の無い映画はつまらない。」は、私の「へ」でも無い持論なんですが、なんじゃ~これは~「狂気だらけ」やんけ。戦争、人種差別、売春、金権政治、薬、ポルノそして、偏愛(ストーカー)等々。現代社会の病巣をトラビスという男の眼と行動を通して、見事に描き出している。お友達にはなりたくない男、トラビス君だが、不思議なもので、最後には応援している自分がいた。彼は狂っているのか? むしろノンポリ(無思想)で傍観者を気どり、何もしようとしない我々の方が病んでいるのではないのか。 【すぎさ】さん 9点(2003-07-13 13:37:36) |
106.どうも、僕の肌には合わなかった。そりゃあのジョディ・フォスターにはめろめろだけど主人公のストーカーぶりにちょっと悪寒が走ってしまって受け付けませんでした…。何かしたいって気持ちはわかるけどね。 【とむ】さん 4点(2003-07-10 22:15:40) |
105.今更ながら傑作。デニーロ演じるトラヴィスはあまりにも強烈。怖さを通り越して見ていて悲しいくらいだ。はじめて見た後、自分の中で何かが変わった気がした。 【カズゥー柔術】さん 9点(2003-07-10 11:32:49) |
104.全編に漂うあのどんよりとした重苦しい雰囲気が大好きです。デートでポルノ映画に連れて行くダメっぷりから武装してモヒカン頭で大統領候補暗殺未遂までやらかしてしまうトラヴィスの狂気っぷりは恐いくらいです。スコセッシの演出も重苦しいあの音楽も役者も最高です。傑作 【まりん】さん 10点(2003-06-29 02:24:26) |
103.デニーロにはカンペキやられた。にじみ出る狂気には圧倒されました。内容的には退廃的なニューヨークをタクシードライバーの視点から描いた映画であり、とてもシュール。 【Andy17】さん 7点(2003-06-28 18:41:01) |
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102.初見のときは意味わからなかったけど最近見たら結構共感できた。 【トゥルー】さん 7点(2003-06-23 12:42:40) |
101.孤独なトラビスに めっちゃ共感してしまった僕って一体・・・。トタビスが寂しさのあまりTVを蹴落としたシーンに めっちゃ共感してしまった僕って一体・・・。 【ケンジ】さん [映画館(字幕)] 8点(2003-06-13 22:09:35) |
100.何でそんな事するの~!の連発でした。奇怪な行動に被害者の心理になっていたわ。ジョディ・フォスターの演技と存在感には驚き!私が観た彼女の作品の中で一番です!(出番少ないけどね) 【オリーブ】さん 6点(2003-06-11 16:36:24) |
99.やばいっす。このデ・ニーロ。自分の世界に入っちゃって、正しくないものに対する憎悪を燃やし、拳をなぜかガスの炎で炙って自分を鍛えていくあたり、完全におかしな人になってる。 でも、分かる気もするんだよな。いろんな人を乗せているタクシードライバー。ジョディ・フォスターが幼い売春婦を演じるけれど、そこまでしなきゃ暮らせない社会って何だ?って思うかも。 1976年には「ネットワーク」っていう映画もあるけれど、こちらも社会への不満を吐き出す系の映画。このころのアメリカは、いろんな意味で病みもし、問題も抱えていたのかな、と思う。 【あでりー】さん 6点(2003-06-05 20:51:57) |
98.昔の映画はあまり見ないが見てみた。ロバートデニーロのななめ45度の角度の顔はすごくかっこいい。ジョディー・フォスターの子供なのに娼婦役も大人顔負け。内容はわかりにくかったけどキャストに感動した。 【スマイル】さん 5点(2003-06-02 16:33:44) |
97.一般的な評価ほどの魅力は感じることができなかった。朝一の講義の時に観たので寝てたのかも……。 【スマイル・ペコ】さん 5点(2003-05-29 17:32:08) |
96.カンヌでパルムドールを獲った作品であるが、みんなはデニーロばかりを評価し、いまひとつ可愛そうなスコセッシ監督。今でも有名監督でありながらアカデミーは候補止まりで痛々しい。でもこれは作品として好きですよ。 |
95.最高にスタイリッシュな映画。やっぱデニーロはコレだよな。 |
94.子供の頃見た時「枯れたおじさんの憂鬱」映画だなぁという感想を持ちました。最近見たら、なんとトラビスは26歳! 私と同じ年じゃん。若者の映画だったのね。しかも、すごい共感できる。あのやるせない気持ちとか、鏡に向かって自分に語るシーンとか。ひたすら暗い映画というイメージだけど、そうじゃない。いい終わり方。ある意味ハッピーエンド。同じくスコセッシの救命士と比べると、テーマが明瞭だし、ずっと明るい。それにデ・ニーロの演技力がとにかく素晴らしい。まさに演技派No.1! 【ともとも】さん 9点(2003-05-24 11:46:34) |
93.ベッツィを連れて行ったポルノ映画の映像、気色悪すぎ。「オイオイ、これじゃ変態だよ」と思った。でも、好きな女にうまく自分の魅力を伝えられず、嫌がられたら一転して罵りまくり。そんな不器用さは絶妙に表現されてましたね。なんで大統領候補を暗殺しようと考えたのか等「???」のところもあるけど、凄い映画だと思います。もう一度観てみようかな。 【風呂水ワンダー】さん 8点(2003-05-22 23:38:22) |