360.確かに良作だと思う。でも、わざわざ映画でやるほどの話ぢゃないでしょ。よって、可も不可もなし。 【Keicy】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-01-22 20:36:58) (良:1票) |
359.法学部の授業で観た。陪審員制が導入されるといかに大変かを感じさせてくれる映画でした。 【こまごま】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2007-01-07 12:26:46) (良:1票) |
358.最初から最後まで裁判所の一室での陪審員たちの討論を描いているので内容的にはものすごく地味なのにだんだん白熱していく討論に目が離せなくなり、引き込まれていった。シドニー・ルメット監督のデビュー作らしいが、今まで見たこの監督の映画(といってもこれを含めて3本くらいしか見てないが。)の中ではいちばん面白い映画だと思う。白黒映画なのも効果が出ていて良かった。ラストシーンも印象的。 【イニシャルK】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2007-01-04 19:33:43) (良:1票) |
357.もう20年近く前になるでしょうか。家の近くに初めてレンタルビデオ店が出来ました。そのとき初めて父が借りてきたビデオがこの作品でした。「これ面白いんだぞ。まあ観ろ。」めずらしく家族揃ってこの作品を観たのを覚えています。派手なアクションも笑いも涙もない、モノクロの作品がなんと面白いことか。ただのドラマだけでこれほどドキドキする感覚になったのはこの作品が初めてでした。お金をかけなくても面白い作品は出来るという見本のような作品です。自分も子供が年頃になったら、父と同じようにこの作品を教えてあげたいと思います。未見の方はぜひ観てくいただきたい、これぞ名作中の名作です。 【目隠シスト】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2006-04-22 21:42:01) (良:1票) |
356.見てない人は見るべき。見始めたらラストまで一瞬。 【Vanilla】さん [DVD(吹替)] 10点(2005-12-16 17:53:44) (良:1票) |
355.陪審員の協議は社会そのものを象徴していると思うわけです。また登場する12人の個性により社会を構成する人々の思想を象徴させてもいるのでしょう。そして自分の利益につながらない場合の社会の非情さと付和雷同する様を陪審員の協議という鏡に映して描き、自分が無条件で信じていたものが崩れていく時の人々の狼狽と抵抗そして失望を泣き崩れる陪審員を通じて描ききる。最後の裁判所の外のシーンで肩の荷が下りたような気分になったのは初めてでした。普段日本語吹替を観ない私ですが、吹替え版に切り替えて続けて観たほどのインパクトでした。久しぶりにシビレる映画に出会ったように思います。 【クルイベル】さん 10点(2004-10-30 12:57:54) (良:1票) |
【B.Rabbit】さん 7点(2004-10-19 11:41:20) (笑:1票) |
353.「~評決のとき」を見て、再度、オリジナルを見ました。映画の師匠である母に、中学生ぐらいの時、勧められるままNHK(たぶん)で見たのが最初だったと。私の映画人生を左右する一本だった。是非、多感な少年少女に見ることを進めるべきだと思う。大人を信じられず反抗期の彼らにとって大人とはこういう汚い面もあるけれども、・・・というものを深く知り、妙に感動してしまったことを今でも思い出す。自分が知らないところで、自分のことを考えてくれる大人がいるかもしれないということがとても嬉しかった。今、思うと映画ってこんな捉え方もあるんだなあということに驚く。見る年齢や性別、人種などなどによって、映画の捉え方は千差万別だということを私が実感できた映画。 【蝉丸】さん 9点(2004-07-04 08:45:05) (良:1票) |
352.まず、一時間半という時間がよい。緊張感を持って映画を観ていられる時間だ。そして、合間合間に挿入される息抜きの場面のタイミングも実によい。監督は観客の集中力に細心の注意を払ったに違いない。こうした監督の巧みなメリハリのつけ方と、フォンダの熱意のこもった演技で、僕自身もすっかりフォンダの論調にすっかりのめりこんでしまった。これから日本でも裁判員制度が始まるというが、その前に是非、みんなにこの映画を観て欲しいと思う。 【デューク】さん 9点(2004-06-30 19:09:39) (良:1票) |
351.10点以上評価出来ないのが残念でならない。討論されてる場面の一つ一つをいちいち映像化せず、見る者に想像させるスペースがある。度々入るトイレタイムでは、見ている側も微妙にリラックスしている。これはやっぱり脚本が素晴らしい。爽やかなラストも秀逸。 |
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350.オチは最初から丸分かりなのに手に汗握る。いい脚本だ。 が、真実への近さよりも声の大きさの方が勝ってしまう陪審員制度の危うさにぞっとした。 |
349.とにかくヘンリー・フォンダが気に食わないし、とってつけたような民主主義礼賛も気に食わない。が、どんでんがえしを陪審員たちの討論でおこなうという発想とその展開はやっぱり素晴らしい。そのおもしろさは216さんのおっしゃるような「アクション活劇のおもしろさ」こそがそもそも法廷物のおもしろさなのだ、という確信が監督にもあったからかも知れない。ドラマとしてはリメイク版のほうが現代的な複雑さと繊細さを持っているので、オリジナルよりも好ましい。だが、それもオリジナルの極端なトレースの成果であるということは、残念ながら否定できない。 【h.】さん 7点(2004-03-16 05:08:39) (笑:1票) |
348.地味で理屈っぽい映画なのに、後味は最高。多分、これは論理という武器によるアクション活劇だからだろう。11人の敵にたった1人で立ち向かう勇者がどんどんなぎ倒していく爽快感。一つ気に食わないのは、無罪を主張した理由が被告が子供だから、というもの。全ての子供が無垢で純粋なわけではない。ヘンリー・フォンダの説得も、理論的にどうというよりは言葉巧みに相手を何となくその気にさせる、営業力。ここに、真実かどうかはこの世の中では重要なことではない、という厳しい現実を見た。 【ラーション】さん 9点(2004-03-10 17:43:37) (良:1票) |
347.深夜2時頃だろうか、夜更かししてチャンネルを回していると『ダイアモンドシアター』がちょうど始まった。偶然にも今日はこの番組の最終回。最終回を飾る作品がこの『十二人の怒れる男』だった。それまで白黒画面に強い抵抗を持つミーハーな映画ファンだった僕だが、「名作!傑作!」と連呼するコメンテーターに騙されたつもりで見始めた。「クラシック映画なんて所詮おっさんの思い出話だろう。まあそんなに面白いって言うんなら見てやるか」と。思えばこれが運命の分岐点。やられました。『タイタニック』が史上最高傑作だと疑いもしなかった映画観が快く崩壊。僕の新たな映画人生のメルクマーク。 という思い入れのある作品なので内容とは関係なく10点満点。このまえ再見して、ボリス・カウフマンのカメラに驚嘆。世界一“暑い”映画。 【藤村】さん 10点(2004-02-12 19:04:05) (良:1票) |
【k】さん 6点(2004-02-12 12:00:41) (笑:1票) |
345.陪審員が法廷で示された証拠や証言を基に評決するまでの過程を登場人物の表情と台詞だけで描いていきます。法廷に求められるのは、真実の追求と正義の執行です。社会生活で起こる事件やトラブルで私たちは司法を最後の拠所とするからです。しかし、この映画は、その司法の現場でも、過ちを犯す危険性があることを示しています。立派な法律があっても、事実を認定し、法を適用するのは人間である以上、個人的感情、誤解、偏見などが入り込む可能性がそこにあります。司法に携わる者の責任と判断の重みを示した法廷ドラマの傑作です。 【パセリセージ】さん 10点(2004-02-07 08:56:46) (良:1票) |
344.12人が議論していくシーン以外は、ほとんど映像として示されないにも関わらず、殺人現場や、目撃者の様子、裁判官や弁護士の態度など、映っていないはずのものが次々と頭に浮かんできて、いつの間にか勝手に映像を作り上げてしまっている自分に気付きました。そのためか、キャメラがほとんど狭い陪審員室から出ないという退屈さは感じられず、むしろ、時間的にも空間的にも広がりのあるドラマとして印象に残ります。唯一示されるのは容疑者の少年のクローズアップ。これが仕掛けなのか、時折、この少年の顔が頭をよぎり、それを手がかりにしてどんどんイマジネーションが広がっていって、ついには「うん。ノットギルティだ。」と、思わず自分も13人目の陪審員としてディスカッションに参加していました。陪審員もそれぞれ個性的で、彼等の人間性はディスカッションの中で巧みに知らされていき、最後にはそれぞれの持つ人間性の戦いに発展していきます。人間性の紹介、そして人間性の衝突。これが繰り返される度に、一人また一人と票がひっくり返っていくところがこの作品の醍醐味でしょう。特に、有罪派にとんでもない偏見を持った個性や、極端に投げやりな個性を配したところがポイントで、この大胆なキャラクター設定がドラマの盛り上がりに大きな貢献をしています。ただ、彼等の存在は、こんな人がいて大丈夫かという陪審員制度に対する不安を感じさせてしまうのも事実です。恐らくこの作品では陪審員という「制度」そのものに対して否定する意図はなかったでしょうから、これについては多少代償を払った格好になるのでしょうか。陪審員室からキャメラが出るのは冒頭とラストだけ。これらを俯瞰のロングを使ったことで、バストショットが多い中間の陪審員室とは好対照で開放感と清々しさを演出しています。良い意味で「計算高い」傑作だと思います。 ちなみにリメイク版も好きですよ。 【スロウボート】さん 9点(2004-01-28 23:55:50) (良:1票) |
343.ヘンリー・フォンダが壮年期だった頃のアメリカ、そして今のアメリカや日本でも共通していると思いますが、国選(アメリカでは公選)弁護人がもらえる報酬というのはすごく少ないんだそうです。特に殺人事件なんて任されたらウェイターやったほうが儲かるどころかまともに取り組んで労力と時間を費やしたら最低賃金を割ってしまうほどなんだそうです。ましてや、この映画の被告人のような英語が不自由で貧しいマイノリティーが殺人を犯したら・・・法廷では通訳がついても弁護士にはつかないでしょう。だから、調査はちゃらんぽらん、「物的証拠がない限り推定無罪」なんて刑法適用上の原則もめちゃくちゃにないがしろにされて、「こんなやつは虫けら同然。死んでも自分にとっては痛くも痒くもない。だからこいつを犠牲にして一件落着にしてやろう。」なんて弁護人も証人も思うようになってしまうのです。こんな状況において陪審員が頑張らなければ誰が無実の人を救うんでしょうか?陪審員が何とかしなければ結果は火を見るよりも明らかです。この映画は検察庁(弁護人と異なって給料をもらっている検察官や通訳者がいる)に代表される国家権力と個人が犯罪行為をめぐって対峙した場合における「疑わしきは罰せず」という刑法の大原則、あるいは法治国家の原則を示している教科書です。 なぜ十二人の陪審員が「怒れる男」なのかわかっていただけるでしょうね。 【かわまり】さん 10点(2004-01-27 14:52:51) (良:1票) |
342.脚本の勝利!作家としてこれだけのモノを書けたら、とサスペンス系の物書きたちは思うことでしょう。一貫して論理性という基軸をを保ちつつも、そこに個々の陪審員たちのキャラを重ね合わせることで、単なるいち事件にしか過ぎなかった平坦な一本道に彩りを加えたり、または閑散としたものへと変化させていってる。映画としても十分過ぎるくらい面白いと思うし、将来法律家、法廷弁護士を目指す人は見て損はないと思う。「法廷モノ(厳密には違いますが)」で今作以上の作品はいまだお目にかかったことがない。 【給食係】さん 10点(2003-10-29 01:18:55) (良:1票) |
341.アイデアと脚本、そして役者陣次第では、こんな限られた条件下でも見事な傑作が作り得るということでしょう。蒸し暑く閉塞感充分な室内の描写。サスペンスを盛り上げるナイフの演出。次第に浮き彫りにされる人間ドラマ。雨上がりの中、それぞれが家路に向かう開放感溢れるラスト。そんな見事なまでの展開に、最後まで画面にクギ付けでした。本作では、一人また一人と有罪から無罪へと流れが変わっていきます。しかし、もしこれが逆だったら(無罪から有罪へ)と思うとゾッとします。密室で行われ、しかも法の専門科でない人達による陪審員制度の難しさをも、教えてくれる作品でありました。 【光りやまねこ】さん 9点(2003-08-16 13:27:11) (良:1票) |