32.橋本忍にしてはやや物足りない脚本だが、やっぱり作り手の気合いが違うのか、去年見たリメイク版よりもこちらのほうが何倍も面白かった。田所博士や山本総理を中心に話が進むため、リメイク版とはだいぶ印象が異なるが、演じる小林桂樹や丹波哲郎の渋い演技もあってか(特に丹波哲郎演じる総理大臣がすごく良い。)とても重厚で見ごたえのある作品になっていたのがとても良かった。リメイク版でやや唐突に感じた小野寺と玲子の恋愛もこれなら一応納得がいく。渡老人を演じた島田正吾も印象的だった。中野照慶による特撮(とくに爆破シーン)が派手すぎるのはちょっと気になるけど、見たあとじゅうぶんに満足できる映画だった。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-04-30 11:41:49) |
31.新作を観たあと、ただちに旧作を借りてきて観くらべた。たしかに多くの人の言うとおり、旧作の方がずっとよく、CGのない時代だったにもかかわらず、往年の東宝特撮スタッフの実力はたいしたものだった、とあらためて思った。それに俳優が、1970年代の映画では今よりずっと大人だったなあ。 小林桂樹の暖かみがありながら苦虫をかみつぶした独特の味、丹波哲朗のくっさいが威圧感のある演技、端正な中村伸郎、それに新国劇の大御所島田正吾はもうさすがというほかなく、見ごたえがありましたね。 【goro】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-04-16 09:23:27) |
30.原作を知っていると、どうしてもダイジェストのように感じてしまうが、あの膨大な量を見事に映画化したものだと賞賛したい。「日本が沈むまで」の盛り上げ方が大変素晴らしく、じわじわと恐怖を煽っていくところはパニック映画のお手本といっても良いだろう。最大の見所は、言わずもがな東京大震災のシーンだが、恐らく本当に地震が起こればああなるだろう、という説得力がある。ガラスが割れて人々に降り注ぐシーンなんかはまさにそれで、本気で対策を考えたくなるほど。技術面で見てもあの東京震災の描写は素晴らしく、ミニチュア特撮の最高峰であると言ってイイ。。「門を開けてください!!」や「このまま何もせんほうがええ」など印象的なシーンが目白押しなのも良い。それだけに、いろんな方が言っているように、コンビナートの爆発シーンに違和感ありまくりだったのが残念だ。またラストの展開がやや急ぎ足気味なのがどうしても気になる。だが、不満はあっても10点を付けるだけの力のある良い映画であることは間違いない。 【ドラりん】さん [DVD(邦画)] 10点(2007-03-06 02:26:46) |
29.当時、終末思想ブームで、「日本沈没」はキーワードでした。けれど、実際の映画の出来と言えばしょぼいもので、わざわざ映画館まで足を運び、たいへんにがっかりした思いがあります。宣伝によるイメージ戦略が功を奏してヒットしたに過ぎない映画だと思います。 【ジャッカルの目】さん [映画館(邦画)] 2点(2007-02-03 16:48:35) |
28. 子供の頃、映画館で見て最近テレビで見直しました。どう考えても新作よりはるかに良い作品です。今ならつっこみどころがたくさんあるのでしょうが、あんなあほなリメイクするぐらいならこれと同じストーリーでCGだけリアルにして欲しかったと思うのですが。 【海牛大夫】さん [映画館(邦画)] 7点(2007-01-02 11:58:38) |
27.地震大国・日本に住む我々にとって、単に不安を煽るだけ…かと思いきや、ギリギリ「警鐘レベル」に留まっており、シミュレーションにはならずとも「心構え的」な物を持たせる力量を感じる。そして、こういうジャンルの作品として舐められたくないという心意気が、エンタテイメントとしての完成度を確立している。地震・雷・火事・親父共・沈没な作品でした。 【aksweet】さん [DVD(邦画)] 7点(2006-09-11 15:38:06) |
26.何でこんな美味しい題材で、こんな退屈な作品になるかなあ・・・。導入部がだらだら長すぎるのと、肝心の災害発生の描写に想像力が欠如しているのと(地震でも火災でもない「沈没」ならではという要素がない)、ペース配分を誤っている(災害発生後も何となくのんきな会議なんかが続いている)のが敗因でしょう。神経質に叫びまくる小林桂樹というのも、どうにも違和感。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2006-08-21 00:45:45) |
25.初めてコレがテレビ放映された時は私は夜のテレビを見せてもらえなくて、ラジオで音声だけを受信して聞いていました。恐くて相当ガクブルしたのを覚えています。後日ビデオで観て、やはりガクブルしました。 面白いことは面白いのですが、やはり身近な恐怖だけに怖いですね… ずっとタイトルを「東京沈没」だと思ってました。 【えむぁっ。】さん [地上波(邦画)] 7点(2006-07-08 02:59:22) |
24.私としてはTVドラマ版の方が強く印象に残ってます。ドラマでは一話毎、各地に各様の天変地異が起こり、日本全体が壊滅していく様子をじっくりと描いてました。映画ではもちろんそんな悠長なことは出来ないので、日本は一斉に災害列島と化す。しかし、TV版と比べても映画ならではの「大作感」は希薄。例によってマクロな「政治」や「科学」もほとんど描かれず、フィクサーみたいな爺さんが悲壮な日本人論を展開したかと思えば、いしだあゆみ演じる訳の判らない根暗女が物語にしゃしゃり出てきたりする(ヒロインもTV版の由美かおるの方が良かった)。悲惨な話なので仕方ないのかもしれませんが、パニック映画としての盛り上がりにも欠ける。ということで、本作には子供時分から余り良い印象はありません、4点献上。 【sayzin】さん [映画館(邦画)] 4点(2006-06-28 00:00:53) |
23.リメイク版の予習に見ました。結構昔なのにSFXとか頑張ってるなぁという印象が 却って新鮮。冒頭の深海探索と大地震のパニックシーンが一番ドキドキしました。 「エヴァ」や「トップ」のガイナックスファンにも別の意味で盛り上がる要素 たっぷりです。今の映画は綺麗だけど退屈というイメージがあるので、しばらくは 昔の邦画をもっと見ようかなと思いました。(この映画の樋口さんのリメイクには 期待してます)丹波さんの首相は人間味溢れてて良かったです。あのウルウル場面 には私もウルウルしました。あと、日本人の観客はこんな状況になったら自分は どうするかな~と無意識にでも考えるかな?と思いました。(あっさり飛び出す人、 愛する母国と心中する人、色々でしょうね) 【ひろほりとも】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-02-05 13:26:54) |
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22.え? 淡々とストーリーが進みますねぇ。 意外。 なんだか最後は、だらだらだら~っと収束してしまった感じだし。 当時は結構なブームだった記憶がありますけど、実は観たことなかったんですよ。 これが初見。 いや、もっと大パニックシーンを見せてくれるのかと思ったけど、国外避難の大変さだとか、民族の問題だとか、そういう話が多かったですね。 まあ、特撮はあんなもんでしょう。 今にもウルトラマンが出てきそうでしたけど(笑)、まあ、許せます。 最初、探査潜水艦が海底陥没を発見するシーンなんか、なかなかいい映像ですしね^^ 丹波哲郎総理は結構名言を吐くし、D-1部隊の活躍もまずまずなんだけど、藤岡弘のストーリーは、もうちょっとなんとかなったんではないでしょうか? 民族受け入れをシブっていた諸外国が、いざ沈没が始まった途端受け入れを始めたのは、なんか嬉しかったなぁ。。。 あ。小松左京本人がちょい役で出てますね^^ まあ、よかよか^^ 【とっすぃ】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-11-29 23:02:27) |
21.タイトル的に「新幹線大爆破」みたいなかと思ったら実際沈んでておもしろかった。日本列島だけが沈没なんてありえるのかとか思うが、シュミレーション的になってて考えさせられる。「何もしないほうがいい」ってのが結構究極だと思う。 【バカ王子】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-10-24 23:31:54) |
20.東宝の特撮技術はいつ見ても凄い。よくそこまでつくったなぁ。キャスティングが妙に変なのは気になるところですが、丹波さんの名(?)総理ぶりにはちょっと感動。。題名を見るとこの映画のオチは一発で分かるからストーリーをいかにして面白くするっていうことが最重要課題なのに違う意味で右フックを食らった感じでTKO負けしそうでした。ちょっとちょっとー、、その拍子抜けた終わり方はないでしょ~。HIROSHI藤岡は眉毛がふてぇ!!火山噴火でゴジラが出てくると思った!!以上!! |
19.「 マントルが 動いて日本が 沈没だ 藤岡・いしだが イチャイチャ♪おいおい! 」 詠み人 素来夢無人・朝 |
18.テレビの連続ものと記憶がごったごったになっていたのが、整理できました。藤岡弘という俳優は面白い人で、どんな役をさせても周囲から浮いて、最後に仮面ライダーに変身して日本を救うのではないかと思ったのは私だけでしょうか。いしだあゆみの黒いビキニ姿は、マニアックでした。 【ジブラルタの星】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-06-22 17:05:02) |
17.わ、うちの地方が一番早く沈んだ、とか、うちの地方は津波じゃん、とか寅さんシリーズの地方ロケのような、ご当地映画の様相をみせていた公開当時から30年、久々に見たのだが、うーむ、面白い。■パニック映画の多くは「パニック状況での人間ドラマ」で、つまり個々の人々のちまちましたドラマなんだが、この映画はしっかり「民族が国をなくす」という、えらくでかいことをしようとしているのがよい。だから、ラストも盛り上がる。別れ別れになった恋人たち、である以上に、これは日本民族の姿なんだ、というわけで、どーんと盛り上がる。■で、そんなどでかいことを成し遂げた一因が丹波哲朗。ザッツ大芝居。名台詞多々あり。■いしだあゆみの黒いビキニも忘れてはならないが。 【まぶぜたろう】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-03-29 22:56:37) |
16.原作が大好きなもので甘めです。二時間では所詮あの原作の悲しみを表現できるはずも無いので満点でも7点ぐらいでしょうが、それにしても中野昭慶の特撮が最悪、古いとか新しいではなくて ゴジラの登場でも爆破、山崩れでも爆破、何が何でも爆破、爆破、爆破。なんでやねん!! 21世紀版日本沈没を見て、この映画のすばらしさを再確認しました。以前は上記のように感じていましたが、良くぞまとめた!!と言うべきでした。 小林桂樹、丹波哲郎の演技もすばらしい!! 【かじちゃんパパ】さん [DVD(邦画)] 7点(2005-03-07 12:25:16) |
15.30年前の作品だが映像に迫力があるし出演者の演技もすばらしい。現在の技術でリメイクしてもこの作品をこえるのは難しいのではないか? 非常に見ごたえがあり未見の方はぜひみてほしい。 【北狐】さん 9点(2004-09-25 18:50:49) |
14.7歳の時、映画館で観て怖さのあまり泣きました。 【gyu_yan】さん 6点(2004-05-03 23:04:36) |
13.つい、先日、見直したばかりです。今のレベルで観れば稚拙なSFXシーン、はしょりすぎのストーリー。でも、今となってこそ、丹波哲郎演ずる総理大臣に涙し、小林桂樹演ずる田所博士に涙できる自分を再発見しました。ちなみに、この中で倒壊していく高速道路や新幹線の陸橋ですが、当時、道路公団や国鉄は「どんな大地震でも絶対に倒れない!」と憤然と抗議しました。しかし、阪神大震災では‥‥ ある種の予言映画でもあったのでした。 【伊達邦彦】さん 8点(2004-02-23 05:33:51) |