3.「全国381スクリーンで夏休み初日公開、在京キーTV局の全面バックアップ付き」ときたら、どんな超大作かと思ってしまうが、かなり地味な内容だった。
題材も地味だが、展開も地味だし、クライマックスさえも地味。
自分が一番気に入ったのは、メインキャラじゃなくて、娘の同級生の男の子だったし。
じゃあ、つまんない映画だったかというと、そんなことはなくて、見終わった後からジワジワくる。
見終わった直後は「パンフも買わなくていいかな~」なんて思ったけど、5時間たった今、パンフ買って良かったと思うし、もう1回映画館で見たいなと思ってるし。
ただ、今回の公開規模から、この映画の細田監督をポストジプリのように言う向きもあるけど、それはさすがに違うなと思った。
ジプリは「大人も見られる子供向け」を作り続けてきたけど、細田監督は「大人向け」ばかり作っている。
だから、今作なんか特にそうだけど、映画作品としては優秀でも、TV放送にはジプリ作品ほど向いていないから。
でも、「時をかける少女」「サマーウォーズ」そして今作と、毎回「前向きに生きる勇気」をもらうたび、毎回「細田監督、次はいつなの?」と思わざるをえない。