60.今年77歳になる母を連れて観にいった。まず、はじまり方が見事!もともとCG処理につい注目しがちな本作。奴の登場は、昔の再現を越えた最もCG向きな場面。そこから始めることによって、現実に戻った時の違和感が消えているのだ。時代性を伝える意味だけでなく、CGの違和感を消し去り、さらに「東宝」の金字塔に敬意を表するという3つの意味ですばらしい。ストーリーも1作目の伏線をすべて戻しているのが好感持てる。ついヒット作となると更なる続編のために結論を先延ばしが多い昨今の作品のなかでは貴重かもしれない。周辺の人々の配役も見慣れた役をこなした名優たちで固めているため安心感がある。東京で生まれ育った私にとって夕陽の位置が違う、などのツッコミも、余裕のあるストーリー展開のおかげで、薀蓄をたれる余地と感じてしまう。そして何よりもうれしかったのは、スクリーンを見つめる母親の横顔を何十年ぶりに見れたことかもしれない。 【やしき】さん [映画館(邦画)] 9点(2007-11-12 12:46:13) (良:8票) |
《改行表示》59.ストーリーは前作と大きく変わらない予定調和であるが、大ヒットの続編として、様々な制約のあったなかでよくもここまで完成度の高い作品を作ってくれたと思う。 昭和30年代というのは、今と比べてそんなに良い時代だったのか?といえば全然そんなことはないハズだ。 今よりずっと不自由で、差別的で、貧しさゆえの犯罪だってずっと多かったに違いないのだ。 だから私は安易に昭和を「良き時代」にしてしまうことには非常に抵抗がある。 しかしそんな時代に、未来への希望を持って生きた人々と幸福の本質を描くことで、本作もまた普遍的な感動作になっている。 これでもかというくらいに詰め込まれたベタなストーリーの数々は、役者たちが生き生きと演じることで、決して白々しいものになっていないし、前作同様、小物からセットまで見事に再現された三丁目の風景は、もう会えないと思っていた大好きな人に再会できたような感動を与えてくれた。 今の時代はあのころに比べてずいぶん豊かだが、未来に希望が持ちにくくなっているのは事実だと思う。 それでも「今日の夕日はなんでこんなに綺麗なんだろう」と言える幸福はきっと身近なちいさなモノの中にあるんだろうと、素直にそう思えた。 【poppo】さん [映画館(邦画)] 9点(2011-09-10 19:56:48) (良:2票) |
《改行表示》58.前作と同様、ストーリーはいわゆる「お約束」の範疇だし、色んなエピソードがとっちらかってて散漫だなぁと思いながら観てるんだけど、最後でキッチリ泣かされちゃいますねぇ。 あの時代を観る側にちゃんと意識させながら、それでいて出しゃばり過ぎないように丁寧に描き、しっかりノスタルジーを呼び起こす。 で、出てくるキャラが全員「いい奴」(いい人じゃなくね)なもんだから、気持ちがどんどん緩んでいくんだよね。 そのままラストで「泣かせ」が連発で入るもんだから、勝てません(笑)。 この構成は上手いなぁ、と。 あと、端役の役者の顔ぶれ見ても、気合い入ってるのが伝わってきますねぇ。 ていうか、あんまり難しいこと考えずに素直に泣いちゃうべき映画なんでしょうね^^ 続編だけに全然期待してなかったんだけど、素敵な映画に仕上がってましたわ。 【とっすぃ】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-11-24 01:00:32) (良:2票) |
57.こういう近所づきあいって、できなくなったなぁ。高速道路も普通に走ってて、テレビも洗濯機も最先端を行ってて、食事も洋服にも十分満足してて。でも何か足りないものを感じてる。昭和の時代を生きた人たちって、今でいう格差とか気にせず、純粋に夢を追っていて、ささやかな幸せを大切にしてる。いい仕事して、いい服を着て、いいレストランでワインを飲むことよりも、風呂上がりにグビッと飲むコーヒー牛乳。古くても今では得難い、大切なものがいっぱい詰まってる映画でした。近所の人は他人なのに、本気で笑ったり、怒ったり、悲しんだり。個人の自由を得た代償に、自分の世界だけに閉じこもり、人と人のつながりの大切さを見失ってしまったと気づく。自分が傷つかないために、人を傷つけないように人と接する自分を後悔してしまう。ベタでもこういう映画を観れたことは、とても幸せなことだと思う。 【どんぶり侍・剣道5級】さん [DVD(邦画)] 9点(2008-05-22 23:40:38) (良:2票) |
《改行表示》56.このシリーズ観てると 苦手だった小雪が苦手じゃなくなる 嫌いだった堤真一が嫌いじゃなくなっていたりする 好きじゃなかった堀北真希のことが少し好きになっていたりする どうでもよかった温水さんは やはりどうでもよいまんまで終わっていたりする 逆に 薬師丸ひろ子っていいなって今まで以上に思ってしまっていたりもする 産後の8mmモノクロムービーがほがらかだった。あのシーン良かった 上手く撮れていた。 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-06-22 21:00:47) (笑:1票) |
《改行表示》55.当時を再現した背景や小道具の映像は、予想以上のできだと思った。 しかし、ドラマ的には薄っぺらで、とりたてて見るべきところがなかった。 昭和という舞台とは関係なく、現代邦画のまさにそれでしかない、 意味もなく浮わついた雰囲気が受け付けない。 音楽が出しゃばり過ぎているのもいかにも確信的で嫌だった。 あの悪役の社長の言っている内容が、作中で一番まともに思える。 当時の雰囲気を感じたいなら、こんなものより当時のフィルムを 見たほうがいいんじゃないだろうか。 ハンドルを回して絞る洗濯機には驚いた。 【且】さん [地上波(邦画)] 5点(2008-11-22 08:40:24) (良:1票) |
54.ベッタベタのド直球なのかもしれない。ひねた目線を、重ねる年齢と共に合わせ持っていた気はしていたんだけどな?結局、文句無しの最高点。こんなに完成度が高いとは驚き。昭和三十年代を僕は知るはずもない世代。けれども、映画の中に母と祖父母を見た。入院中の祖父と、喋ることもままならない祖母が、確かにそこで躍動している。祖父も恵比寿で個人事業主だったから「きっとこんな感じだったんだろうな~」なんて思って観てたら、いやになるほど涙が出た。今を生きることが出来るのは間違いなくおじいちゃん達のおかげです。僕も新しい命へと繋いでいきます。ありがとう。ただただ感謝。<追加レビュー>提案になるのですが、小日向さんと三浦さんの配役を逆にしてほしい・・・薄毛の小日向さんのほうが哀愁を誘うはずなんです。三浦さんは毛がふさふさなんだから、嫌味な社長役はかなりのはまり役だったと思う。残念だ、ふさふさはそれだけで嫌味になるのだからアドバンテージを持っていたのに 【マリモ125cc】さん [DVD(邦画)] 10点(2008-06-05 10:39:22) (良:1票) |
《改行表示》53.続編となると1作目と並ぶような作品はめったにないが、 この映画は1作目とほとんど変わらない内容でした。 個人のキャラがきちんと引き立っていて 非常に良かった。 時間は長いが、さまざまなエピソードがあって 長さをあまり感じさせなかった。。。 【ナラタージュ】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-05-20 15:34:12) (良:1票) |
52.映画としては6点。茶川のエピソードを大きくし過ぎてしまっていて、それが全てベタで構成されているために何もかも読めてしまって全然面白くありません。それに、そのエピソードの大きさに押されて大切にして欲しかったはとこの女の子のエピソードが脇に追いやられ半端な印象になってしまったのが残念でなりません。だけど、映画を見ている間、尋常じゃないくらいに自分の過去のあれこれを思い出していて、ツボを突かれまくっておりました。父が倒れ、祖母の家に預けられた時のこと、朽ち捨てられた空き地、トロリーバスの架線が作る低い空、母に連れられ歩いた銀座の街並・・・。前作ではノスタルジックにキレイに描かれていた東京が、今回は汚れてくすんでいて、私の記憶にある灰色の東京に近くなりました。昭和30年代の映画を見ているような映像の自然さもいい感じですし。だけど、今回なんと言っても良かったのは、映画の地元とも言えるような場所で見た事。映画が終わって外に出ると、そこに東京タワー。今もそこにある見慣れた塔を、大きな繭やギャオスの巣やらを思い描くのではなくて、ずっと続いてる人々の営みの象徴としてウルウルしながら見るのは初めての事でした。映画の出来とは関係なく個人的に貴重な時間を与えてくれた映画です。最後に、あのTOHO SCOPEから続くオープニングを見せられちゃ、私としちゃたまりませんわ。東宝さん、この監督で行っちゃえばいいんじゃないですか? 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 8点(2007-12-01 17:06:35) (良:1票) |
51.ヒロミお姉さんに、せんべつをくれた女にただただ感謝!!!「純青」を読む文学の声に泣けた! 【ケンジ】さん [映画館(邦画)] 8点(2007-11-22 15:45:10) (良:1票) |
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《改行表示》50.見所のひとつにVFX技術の完成度。 前作に引き続き、昭和34年をリアルに再現。東京タワーはもちろんこと、国鉄やら港区界隈やらは忠実。 あとは下町人情で前作を踏まえて続きを展開。王道ど真ん中ですが、たまにはこういうのもいい。 今作も夕日が映えました。 |
《改行表示》49.前作同様大好きです。 小学生の恥じらいがいいですね〜。 【へまち】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-12-06 22:15:37) |
48.2012.05/26 鑑賞。私の時代、懐かしいの一言。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2017-02-05 20:45:50) |
《改行表示》47.ちょっと哀しいような嬉しいような泣ける場面が散りばめられている。 後から考えると、上手く泣かされているのだが、それも映画としてはありだと思う。細かいことを考えずに雰囲気に浸ってしまいたいという作品。 【simple】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-11-09 18:14:52) |
46.べつにリアルでもないし深くもないけど、なんかおもしろい。夕日に染まった東京下町の異空間。まるまる作られたものだけど嫌味じゃない。自分が子供時代を生きてきたころを思い出そうとすると、なぜかこういうふうになってしまう、という気もする。だからなんか良い評価をしたくなる、そういう作品。 【柚】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-09-12 20:50:06) |
45.前作の方が印象的かな。でもそれぞれのエピソードは良かった。 【noji】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2013-09-30 14:35:25) |
44.私も前作よりダウンでした。本当の意味での続編でした。もともとが漫画の読み切りエピソードのつなぎ合わせではあるけれど、相変わらずうまく足してある。が、1とあまり変わり映えしない印象であった。 【movie海馬】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-06-17 15:31:54) |
【N.Y.L.L】さん [地上波(邦画)] 7点(2012-02-10 16:42:03) |
【たこちゅう】さん [地上波(邦画)] 8点(2012-01-29 12:14:59) |
《改行表示》41.前作の感動を再び、今回もまた東京タワーを背に夕日が赤々と・・・。続編ながら前回と同様にすばらしい。 茶川と芥川賞と紛らわしいのが気になるが・・・。古行淳之介、川渕康成も同様 【ESPERANZA】さん [映画館(邦画)] 8点(2011-12-26 22:42:54) |