65.映画史に残る20分間と言われるオマハ・ビーチ部分だけでも本作の価値は確かに存在する。墓地から回想シーンに切り替わるとそこは海の上。登場する人物の事など一切分からないまま激しい戦闘シーンに突入していく。まるでその場に放り込まれたような感覚。勝ち負けなど関係なく、ただただ銃弾が怖いという体験を映画でさせてもらったのは大きい。その後、上からの命令でライアン探しへ。ここでは不謹慎かもしれないけど、少々笑える場面も用意されていて緊張を解きほぐす工夫が感じられた。序盤、終盤を圧倒的な迫力で描き、中盤は内面描写を中心とする。このバランスの良さにより170分と長めの尺も苦にならない。素晴らしい。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2010-07-23 20:49:23) |
64.うかうかしてる間に劇場に行きそびれて大後悔していたところ、とある機会にとある場所で、プロジェクタで大々的に映写して鑑賞することができたので、まあ良しとするかな、と(詳細はイエナイ)。クライマックスの、あの戦車がのしかかってくるかのようシーン、「コワいスピルバーグが帰ってきた!」と、うれしくてしょうがなかったです(『ジョーズ』で見せたコケオドシ。金属が軋む不気味な音は、まさに『激突!』だ!)。冒頭のノルマンディー上陸は、通常の演出では『地上最大の作戦』を越えられない、とばかり、戦争映画ならぬ“戦場”映画の様相。雨アラレと飛び交う弾丸・砲弾の恐怖。兵士が無力に撃ち倒され肉塊と化す光景のみならず、その横で、持ち主を失い地面に横たわる銃が、敵の銃弾で跳ね上がり不気味なダンスを踊る、その光景によってこそ、戦場の恐怖が感じさせられます。さて物語はと言いますと、『シンドラーのリスト』が、「大勢の命を金銭で買い取って救う話」だったのに対し、こちらはその対極とでもいうべき、「たった一人の兵卒を、何人もが命がけで救おうとする」お話。テーマ自体はとても我々が共感することのできない、理不尽なもの。もともと戦争は矛盾に満ちたものなのだから。同時期の『シン・レッド・ライン』があまり馴染みのない俳優(ごめん)を中心に据えた、その賢明さに対して、こちらの作品は、馴染み深いあのジャガイモ顔を中心に据えてしまったため、フィクション臭さがどうしても強くなってしまうのだけど、その分、登場人物たちのキャラを際立たせた、ヒーロー色の強い娯楽映画にもなっています。その一方では、戦争の矛盾、納得できない使命への苦悩、割り切り。これぞ、『七人の侍』と『乱』を足して、ハリウッド資本をたっぷりまぶした、まさに成金クロサワ映画。こういうのを観たかった(笑)。冒頭の戦闘シーンは、これ以上ありえないほどの激しさだったけど、クライマックスはそれを凌ぐほどの歩兵戦。その前の静かで和やかな光景が印象的(やや冗長な程、たっぷり時間をとっているのが『激突!』のレストハウスのシーンを思い出させる)。そしてついに、最初に述べた、あの壮絶な戦闘へ。観るたびに「あーえらいもん観ちゃった。でもまた観たい」と思わせる、スゴい映画です。 【鱗歌】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2008-11-24 08:55:32) |
【ジダン】さん [映画館(字幕)] 10点(2007-10-17 18:26:34) |
62.《ネタバレ》 まあ、任務内容はともかくとして、やはりスティーブン・スピルバーグとトム・ハンクスが揃うとヤバイ!冒頭、オマハの戦闘シーンだけでも見ておく価値はありますね。初めて観たのが中学生の時で、父親と2人で居間で観ました。僕は、「うほ! すごいべ? こいつが最後に……」と話しかけてくる父親の話などそっちのけで、全身の毛を逆立たせて興奮していました。評価の9点+父親との思い出に1点追加で10点! 【南の二等星】さん [地上波(吹替)] 10点(2007-08-22 00:59:30) |
61.《ネタバレ》 スゴイ、とにかくスゴイです。初めて観たのは中学生の時でしたが、冒頭シーンのあまりの凄まじさに途中で観るのをやめました。最初から最後まで観られるようになったのは高校生の時でした。ストーリーは単純ですが、無駄がなくて分かりやすいです。ヘンに恋愛とか女性が絡んでないあたりも好感が持てました。ハッピーエンドというわけでもないので、現実味があります。戦争って、絶対にあってはいけないと観るたびに痛感します。戦車だとか、機関銃だとか、手榴弾だとか、人間に向けるものではないですよ。人と人が殺し合うなんて、まさに悪夢。私の中で、今現在この映画を越える映画はまだないと言い切れるくら、印象づいています。なので、文句なしの10点です。 【カナブン】さん [DVD(字幕)] 10点(2007-07-29 19:17:04) |
60.見ごたえ十分な映画だと思う。終始飽きさせないし、見入ってしまえる作品だった。冒頭のノルマンディー上陸作戦は圧巻の迫力と映像ですばらしかった。上陸するまでの兵士たちの緊張した表情がリアルに見えて良かった。ストーリー自体はアメリカ的で本当に戦場でわざわざ一人の兵士を帰すためだけにこれだけの事をしているのかと疑問に思ってしまう事が少し難だったが、映画全体としては出来がいいので減点するほどではないと思った。(本当にやっていたのかもしれないし)。この映画は映像と音響が特に良かったと思う。市街地戦での砂埃や兵士たちの汚れた感じ、兵士目線のような撮影方法、映像の色合い、銃撃や砲撃による迫力ある映像等が良かった。また音響がよくて銃や戦車の音、様々な音が迫力もあったし、効果的であったと思う。これら映像と音響によって戦場の過酷さや恐怖感、壮絶感がよく伝わってきてリアリティを感じることが出来たと思う。出演者の事を言うとすると、トム・ハンクスはもちろんいい演技をしていたし、それにジャクソン狙撃兵を演じた、バリー・ペッパーは特に良かったと思うし、一番印象に残った俳優だった。この映画は娯楽映画でありながら戦場の凄まじさと過酷さを伝えることに長けたものであると思った。 【スワローマン】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-05-01 23:41:07) |
59.最初の戦闘シーンは多分50回くらい見たと思う。あれに影響されてトップソン買ったぐらいだしね。ホントにこの映画は芸術としかいえない、ものすごい映像だ。ちなみに、My Chemical Romanceでこの映画をパロディってるPVがあるんだけどかなり泣けるから一度見たほうがいい。 【Pepe】さん [映画館(字幕)] 10点(2006-01-06 00:33:28) |
58.人生で一番最初に衝撃を受けた映画がこれだった。この映画を観る前と後で自分の中で何かが変わった。映画にしかできないこと、伝えられないものがあることを教えてくれた私にとって大切な作品の一つです。 【ばかぽん】さん [映画館(邦画)] 10点(2005-01-29 07:08:24) |
57.トム・ハンクスの映画はどれも最高!ほんとに良い俳優さんだと思います。 |
56.「たった1人の兵士を救い出す為に9人もの兵士の命を懸ける必要があるのか?」という戦時中での理不尽な任務、戦闘中にほんの数秒間で自分の周りにいた仲間が次々と銃弾を浴び、爆風を浴び、虫けらのように殺されていく戦場の地獄絵図、登場人物たちの友情や勇気。そういうあらゆる面から戦争を否定できるのはやはりスピルバーグだけだと断言したい。他の監督だったら(特にエメリッヒやベイ)一歩間違えて戦争を娯楽にしたりアメリカ万歳映画にしてしまいがちなのにスピルバーグは何一つ違和感無く完璧な反戦映画を作り上げた。この映画は今まで戦争を甘く見ていた俺にとって、深く強い衝撃を与えてくれた。 |
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55.OPの戦闘凄かった。 自分の周りを銃弾が飛び交う臨場感!!これがこの映画の全てではないでしょうか? 【weber】さん 10点(2004-06-13 13:20:43) |
54.最初の戦闘シーンでおしっこ漏らしそうになった。あれだけで10点の価値あり。 【映画界の貴公子】さん 10点(2004-06-12 19:51:34) |
53.戦争体験の無い我々に戦場の怖さや醜さをお腹一杯感じさせた映画。冒頭の戦闘は今まで見てきた中で一番臨場感があったし生々しく恐ろしかった。このシーンだけで戦争なんて絶対したくない参加したくないって思える。ライアン一人の為に何人もの兵士が死ぬっていう矛盾も「これが戦争だ!」て事だろう。「戦争自体が矛盾していて、だから戦争は駄目だ。」ていうスピルバーグのメッセージを強く感じました。最後は感動して泣きました。平和ボケしている俺にはドーン!ときました。 【諸星わたる】さん 10点(2004-03-21 17:36:26) |
52.人形のように人間が簡単に死んでしまうものすごいカメラワークの戦争映画、その中で個人個人の様々な想いを感じさせてくれる作品ですね。そんなに簡単にでる作品ではないと...自分にとって最高の作品に間違い有りません。劇場で観たかったな~ |
51.さすが、スピルバーグ! 一味違います! リアリティーを追求した本物の映画! リアルですね~ このリアルさがたまらない、完璧です! 戦闘シーンは 迫力満点! 実際にそこにいるかのようなカメラワーク、すばらしい!の一言! 作品として 「アメリカ万歳!アメリカ正義!」 的な要素もありますが、物語として、映画として、抜群の出来です! 脚本、演出 が、も~ 絶妙! 私的には、冒頭の上陸シーンなんて “おまけ” のようなもの..作戦に対する不条理さ、上官と部下、兵士としての生き様、葛藤..刻々と変化していく戦況..その中で絡み合う人間ドラマ..そこが、しっかりと、とても丁寧に描かれています..実は、まったく期待しないで観ました..侮ってました..ごめんなさい、そして、ありがとう!スピルバーグ監督..ど真ん中です!大満足です!! ヒューマンドラマ好きの方、オススメ! 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 10点(2003-12-19 12:17:43) |
50.最初のシーンだけですでにドキドキものでした。途中ダレて来る部分もあったんですが、飽きないで最後まで見てたので面白かったんだなぁと思ったりしてます。戦争映画の描写としてはトップクラスだと思います。 【ばん】さん 10点(2003-11-11 16:58:29) |
49.もう、何回見ただろうか・・・ここまで飽きさせない映画はそうないです。戦闘シーンが大迫力でいままでみた戦争映画の中で1番です!そしてすごいのはただドンパチするだけの映画ではなく、複線がしっかりはられストーリーがしっかりしてる。最後はマジ泣きしそうになりました・・・ここまですごい衝撃を受けた映画は男たちの挽歌以来です。これをみておもしろくないという人はそうはいないでしょう。自信をもってすすめられる傑作映画です!! 【フェリシタル】さん 10点(2003-09-14 19:24:05) |
48.意味のある戦争映画を描くためには、ヒューマニズムは絶対であり、さらに、映像のリアリティも追求されてきた昨今・・・。ここまで「戦場を感じさせる」映画は今まで無かった。もはや、誰もが「戦争はいけない」と理解出来ているはずだし、繰り返したくないと願っている(しかし、第二次大戦後、戦争もしくは紛争は一度も無くなる事がなかった)。だが、どれだけ「戦争の恐怖」を語ったとしても、実際に感じる事は出来ない(勿論、感じたくない)。その恐怖を「映画」という媒体で疑似的に感じ取れた今作の意味は量りしれない・・・。劇場で見た、最初のオマハビーチの映像は「想像を超えるモノ」で、「恐怖」のあまり体が強張ったのを覚えている。そして、圧倒的な映像に留まらず、「8人の命を賭けて、1人の命を救出する意味」という「矛盾」も丁寧に描いている。ただ、真に素晴らしいのは、大尉が元「先生」だという点で、「教え育てる人」が「銃を持ち、人を殺さなくてはならない」という、「戦争の矛盾」についても語っている部分だろう。そして、与えられた「命」と「人生」の重さを諭してくれる、年老いた「ライアン」のセリフに胸打たれる・・・。つくづく、銃で人を撃たずにすむ「現代」と「(平和になった)国」に生まれた事を最高に幸せだと感じずにはいられない・・・。 【sirou92】さん 10点(2003-08-12 04:41:53) |
47.ジュラシックパーク以来、CG映像が凄いと思った2度目の映画。当時の衝撃たるや、DVDを買うまでず~っと脳裏を離れなかった。それほど衝撃を受けました。CG映像により、戦争映画の歴史を変えた映画だと思っています。 |
46.戦争はやっぱり恐い!!ヒューマンドラマの中で、実話が感動します。トム・ハンクスいい人だ。 【正岡賢二】さん 10点(2003-07-16 18:31:46) |