《改行表示》48.ストーリー、映像、音楽、どれにおいても私の中で圧倒的に印象に残る作品です。私はインテリではないので細かい見解を述べることはできませんが、モノリスの圧倒的な存在感には40年以上たった今でも十分ゾクゾクさせられました。ただ多くの方が述べられていますが、わけがわからなくて観ている途中に眠たくなるところがあります。けどわけわからん映像と壮大なクラッシックによるこの眠気が不思議とたまらん感覚のもので、この感覚私はちょっと気に入っていたりします。 う~ん、やっぱりこんな映画を撮った監督の遺作が「アイズ・ワイド・シャット」とはどうも納得できない。 【ぺろぽねそす】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-05-12 01:45:32) |
《改行表示》47.《ネタバレ》 2週間限定ながら、IMAXで本作を再鑑賞する機会を与えてくれた関係者の皆様にまず感謝。 本作で有名なシーンは多々有る。 言うまでも無く、代表的なのは類人猿(Moon Watcher)が文明・文化・力の象徴である骨を投げ上げるシーンだろう。 私の場合は、骨を投げ上げるシーンの少し前、水飲場で武器を用いて別の群れを蹴散らしたMoon Watcher率いる一群が、 唸り声を上げながら次の場所に移動を開始するほんの僅か数秒のシーンだ。 私はこのシーンを映画史上で最も「勢い」を感じさせるさせるものだと思っていて、今回の再鑑賞でその思いをより強固にした。 あのシーンを観る度に、私の頭の中では壮大な地響きの様な音がいつも鳴り響いている。 ----------------------------------------------------------------------- 10年振りに劇場で再鑑賞。 点数1ポイントUPの理由は自分なりに新しい解釈が出来たから。 クラーク&キューブリックは閉塞感一杯な現在の地球を予想していたのでは無いだろうか? 我々地球人が今本当に必要なのはモノリスの様な「ブレークスルーのきっかけ」以外の何物でも無い様に思える。 ちょっと気持ち悪いけど、スターチャイルドの真摯な眼差しは21世紀を迎えても相変わらずの我々にこう訴えかける・・・「人類はちゃんと成熟・進化しているかい?」と。 【たくわん】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-09-15 19:53:29) |
《改行表示》46.《ネタバレ》 形而上学を地で行くストーリーは表面的につまらなく、興味を保つことが困難ではあるがボーマンの感じた驚きを自分の中にも発見すると、二重三重に折りたたまれた錯視のような世界が持つ映像の説得力はもの凄い。色やデザインの良さもインテリアに取り入れたいと思えるほど良い。映像編集は斬新だし見所が満載。未だ褪せない個性を纏った人工知能の暴走のようなきっかけもスリルがある。 つまらなさと同居する刺激がある。ストーリーは驚くほどにつまらない。全く面白くない。 しかし、万博のパビリオンに誰もストーリーなんて求めていない。そこで展示してるしょうもない技術に将来があるとも思えない。純粋に眺める。そう言う多面的な要素が実は土台になって作られてるんだと思うととても大切な話に思えてる。 正直、ふと正気に戻れば最新の万博の展示物の方が張り子の虎でプラスチックの玩具にしか見えない。しかしこの作品は正気に戻させない何かがある。それほどこの映画は強烈に未来的でアトラクティブで、迷い込める思索の樹海である。未だに。 そして、何年ぶりかで見直すと、びっくりするほどつまらないストーリーと、年代を差し引いてもゆるすぎるプロットに心の底からもう一度、同じように驚くのである。 【黒猫クック】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-08-15 15:05:06) (良:1票) |
《改行表示》45.これはもう単純に映像を撮りたかっただけでしょう。 あと音楽かな。あの映像にこの音楽を載せたかっただけ。 どんな映画でもそれなりに楽しみを見いだせる自分ですがこの映画は無理です。 何度この素敵な映像と音楽に没頭しようとしたか。 しかしやはり映像と音楽だけでは2時間以上もたせることは不可能でした。 少しでも内容があれば良かったんですけどね。 まぁこれを理解出来る人は映画通なんでしょうね。 自分は理解出来ない人間で結構です。 と、ここまで書いておいてなんなんですが また見て感想変わるかもしれない映画ではあります。 もしかしてもう一回みたら10点とかになる可能性を秘めた映画ではあると思います。 2/4追記:時間が経つにつれ、また見ようかなと思うようになって来た… これは一体+1点 8/6追記:あれ、またなんか見たくなった。というか見た。2点じゃ少ないな+1 追記:あれから数年が経ち何度か見ましたが、映画を見ている時以上に、頭の中でストーリーを考えたり思いかえしたり、知り合いと話したりして楽しんでいる自分がいます。 なので点数大幅に変更したいと思います。 しかしながら、やはり映画は映画の中だけで理解させるべきという考えは変わらず。 考察サイトや、その他著書などを見て理解というのは映画単品の評価とは別物だと思います。 【非映画人】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-12-20 16:02:46) |
《改行表示》44.《ネタバレ》 この映画を理解できないとお思いの皆様ご安心ください(笑)。この映画の公開当時、監督のキューブリックと原作のクラークは「これは観客が2、3回見ただけで理解できるような映画ではない。もしこの映画を見た観客が内容をすべて理解できるようなら、公開した自分たちの負けだ」みたいなこと(うろ覚えですが)を言っていたようです。むろん私も完全には理解できていません。 もう40年前の映画ですがそれを感じさせない映像美(美術)と選曲の良さは素晴らしいの一言です。 【追記】2013年、劇場にてリバイバル公開されたので鑑賞。やはり、この手の映画は大スクリーンで見るに限ります。感想ですが、ティスカバリー号が木星に到着するまでは非常にわかりやすい映画になっています。HAL9000が自我を持ち、宇宙船の操作系統から切断される恐怖におびえ反乱するところなどはサスペンスフルで面白いです。しかし、ボーマン船長が木星に到着してからは一転して哲学的な内容に変わります。モノリスは木星に到着したボーマンに何をしたのか。その答えは劇中ではわかりやすい表現では示されません。最初の、猿がモノリスに触れる場面では、モノリスは「道具を使う」という進化を与える神(地球外知的生命体)の役割を果たしていました。その次の、月に埋まっていたモノリスは木星に向けて電波を発していた発信器でした。木星にあったモノリスは、映画の内容をそのままとると、輪廻転生をさせる装置のように思えます。結局、モノリスとは何なのか。それは今でも謎のままです。 余談ですが、地球と宇宙ステーションを結ぶシャトルや宇宙ステーションと月面基地を結ぶロケットバスの運行会社が今は無きPAN-AMであることが涙を誘います。 【MASS】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-07-14 08:26:42) |
43.他の宇宙を題材にしたSF物やスペースオペラとは見る側が体感できる宇宙の広さ、怖さ、深淵さがまるで違う気がします。40年前にコレを作れた事が奇跡みたいなものですね。ストーリーはあって無きがもののような気がしますが(笑) 【AIRS】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-04-27 17:21:29) |
42.宇宙を移動している間の冗長な映像はさておき、未来を予言したかのような21世紀の描写はひとつの芸術品と言っていいでしょう。細部まで練られたインテリア、無重力空間の視覚効果、窓から見える宇宙空間の幻想的な脈動…それら一つひとつが息を呑むほどの力を持っています。観る者全てをまさに宇宙の旅へといざなう、歴史的作品ではないでしょうか。キューブリックは音楽を巧みに使うのは勿論ですが、この映画ではHALの叛乱というサスペンス要素を静かに際立たせる上で、沈黙を随所に挟むことによって誰もいない宇宙空間での人間と人工知能との闘争を、見応えたっぷりに魅せることに成功していると思います。 【Thankyou】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-04-10 01:20:54) |
41.《ネタバレ》 20年ぶりに鑑賞。これで三回目。しかし、色あせない。飽きない。ひたすら映像美に酔うのみです。木星に着いてからなんでああなってしまうのか、全然わかんないけど、それでも全然オッケー。ディスカバリー号の造形的な美しさはスター・トレックのエンタープライズと双璧をなしますね。『ソラリス』とよく比較されますが、どちらもバイブルのような作品です。でも造形美では、こちらの方が勝ってます。『ソラリス』のデザインは、いかにも旧ソ連製って感じで(笑)。他の方のコメント全部読んでないので、以下のコメントは重複かもしれませんが、『鉄腕アトム』のアメリカ放送を見たキューブリックが手塚治虫にデザインのオファーを出していたというのは、手塚が自伝の中で紹介している有名な話ですね。結局手塚側が忙しくて実現しなかったのですが、でも、実現したとしても、きっと喧嘩別れに終わっていたと思う。天才二人は並び立たないんじゃないだろうか。 【いのうえ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-02-09 00:03:33) (笑:1票) |
40.内容ははっきし言ってつまらんし、1回目は絶対に寝るし、意味がわかったところで大して評価は変わらんし、美術的価値も俺は好きですが興味ない人にはとことん興味ないだろうしでなんともいえない映画なのですが・・・・こういう変わった、ある意味面白い映画を取れるキューブリックがちょっと凄いなと思います。 【ケ66軍曹】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-12-27 01:13:12) |
39.《ネタバレ》 あんまり考えてはいけないみたいだ。「猿ですな」とか「宇宙船ですな」とかいうノリで見ないと、頭がおかしくなりそうだから。そんなわけで、映像と音楽の美しさに一時所有して、心を落ち着けたいときに、ぼーっと寝る前に写してみたりした。セリフがほとんどないから映像つきのBGMにもなりますよ、お客さん。単なるレンズを「恐ろしく」見せたことはすごい。「レンズ」なのに。この時代に宇宙船の中をリアルに見せたことはすごいことだ。とにかく考えるのをやめて、「わー無重力だー」と喜ぶしかない、そんな映画。変人キューブリックは、いつも観客のことなんてこれっぽっちも気にしていないところが正真正銘芸術家であった。 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-11-20 18:32:44) (笑:3票) |
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《改行表示》38.”ツァラトゥストラはかく語りき”と”美しき青きドナウ”のインパクトはすごい!これほどまでにクラシックを印象的に使った映画はないでしょう。内容の方は”意味わからーん”の一言でしょう。 でも解説を読むとまた面白いんだなぁーこれが! 【maemae】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-10-27 22:35:42) |
37.最後まで観ることにこれほど時間がかかった映画はない。何度も何度も最初の20分くらいのサルの場面で睡魔に負け、大人になってようやくこの長い旅路(?)に終止符を打つことができた。そういう意味では最高の気分になれた。相変わらずキューブリックの世界観はスゴイし、映像や音楽も申し分ない。でも、疲れた・・・。 【チャコ】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-06-07 14:57:30) |
36.普通に見た時は、なんだかわからない絵画のような映画。こないだ高熱が出て、朦朧と死にそうになりながら見た時に、色んな事が理解できました。ひとつ変だなと思ったのは、最初の方の、猿が骨投げて、それが宇宙船に変わるというところ。あのシーンの繋げ方が違和感がありました。 |
35. 最近の映画って、別に映画じゃなくてもいいじゃないというのが多い気がします。物語だけなら小説で語れる。映画は人々の描く物語へのビジョンを画一化してしまうものが多いと思う。でも2001年宇宙の旅は、私達をさらなる想像と創造の世界に連れて行ってくれる。映像がどんどん訴えかけてくる。無限の旅です。 【ちゃこ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-05-14 14:51:13) (良:3票) |
34.「名作」で有名な映画。なんかすごいってのは分かるねんけど、凡人のあたしにはいまいち理解できず(笑)。冷たい印象。 【mamik】さん 8点(2005-01-16 22:48:08) |
33.この映画とキューブリックについて予備知識全くなしの僕の挑戦が始まった。最初はHALが壊れて危機に陥るみたいなサスペンス系かと思って見始めたら、なんと開始約25分。セリフが「ウキー!」しかないじゃないか。そして謎の石碑。徐々にこれはただの娯楽映画じゃないとやっと気がついた。(かなり中略)見終わった・・・。衝撃だ。映像美のことを忘れてしまうくらいだ。そして、ある程度はこの作品の意図したところを理解したつもりだったが、キューブリックの意志は遙かに先の方であった。かくて僕の挑戦は敗北に終わった。 【アルテマ温泉】さん 8点(2004-11-22 00:26:04) (笑:2票) |
32.SF映画好きの私にとってはまさにバイブルのような作品!・・・と言いたいところですが、まとめ方に疑問を感じるところが多々ありました。一応ストーリーは人類の発展とHALLの反乱とスターチャイルドの誕生を3部構成で展開させているわけですが(昔の映画だからか、休憩時間まである!)、冒頭の宇宙船内の説明シーンが長すぎます。キューブリックは直前にナレーションをカットしたという噂ですが、それが納得できるほど退屈でした(「エイリアン」は船員たちの行動を追うだけで近未来の説明を終わらせる事に成功している)。普通、ただカットするだけじゃなくて、ちょうどいい尺に収めなおすのがプロでしょう。さらに、ラストの20分はもうちょっと詳しく説明する必要があったと思います。そのせいで内容は人類の発展がテーマである哲学的な映画でもあるのに、見るものに映像だけに集中させるような終わり方になってしまっていました。「2010年」が撮影されたのは正解だと思います。 【マイカルシネマ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2004-09-09 17:25:42) |
31.ホワイト・アングロサクソン・プロテスタントさん(とソビエト科学者)以外は宇宙に出られないという、往年のSF映画の世界観。この頂点に君臨する本作は、21世紀になった事もあって賞味期限的にはかなりヤバい状態にある。最近よく思う。ボーマン船長がデュリアからサミュエル・ジャクソン(でなくてもいいけどアフリカを感じさせる骨っぽい黒人俳優)に替わったらどんな映像になるかな…と。ただ、世界が圧倒的な冷戦(そして宇宙開発競争)のプレッシャーにさらされていた時代に作られた本作のメッセージは非常に明快で、ただひたすら人類文明の卑小さ・宇宙世界の壮大さ・次のステップへ登るための競争(=戦争)の不可避性を伝えようとしている。低得点の人たちのコメントを見ていて「このメッセージが伝わらなくなったのは、ある意味世界がそれだけ平和になったからか」と安心したりもした。個人的には映画音楽のあり方を決定的に変えた作品、という事で記憶に留めたい。ダブルシュトラウス、リゲティ…クラッシックに慣れ親しんだ耳には今なお「これほどの解釈ができるのか」という感慨が沸いてくる。科学技術の突き放した扱いに比べ、これら音楽たちの扱いの、なんと丁重で荘厳なこと! ロケットはいまだ旅行客を静止軌道上へ運んで行けてないけど、シュトラウスのワルツはそうしてくれている。リゲティなら木星の彼方まで連れて行ってくれる。この映画以後は、ね。そう考えると芸術の賞味期限は、再解釈でどこまでも延ばせるものなのかも知れない。 【エスねこ】さん 8点(2004-08-30 08:46:04) |
30.人類発祥から人類が宇宙に進出するほどまでに文明が発展した本質的理由を一瞬で描いてみせたシーンには大変感動しました。セリフなしで映画はあれほどまでに雄弁になれるんですね。中盤からのストーリー展開はどう解釈していいのかわかりませんが、おもしろいです。 【リトルバード】さん 8点(2004-08-20 22:45:59) |
29.ハルの視点でカメラが動いていたのが面白かった その視点のおかげでハルがさも生きているような感じがした やはりストーリーは難解でした 何回見直したことか あと何回ぐらい観れば理解できるのかな 理解できるまで頑張って見続けたいと思います 映画はいい音楽といい映像が融合しなければいい作品は生まれませんね 【ぺぷとりじ】さん 8点(2004-06-03 22:54:01) (良:2票) |