君たちはどう生きるか(2023)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。2ページ目

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君たちはどう生きるか(2023)

[キミタチハドウイキルカ]
The Boy and the Heron
2023年上映時間:124分
平均点:5.85 / 10(Review 52人) (点数分布表示)
公開開始日(2023-07-14)
公開終了日(2024-07-03)
ドラマアドベンチャーファンタジー戦争ものアニメ動物もの
新規登録(2023-04-26)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2024-05-14)【イニシャルK】さん
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監督宮崎駿
山時聡真牧眞人
菅田将暉覗き屋の青サギ/サギ男
柴咲コウキリコ
あいみょんヒミ
木村拓哉牧勝一(特別出演)
木村佳乃夏子
小林薫老ペリカン
火野正平大叔父様
國村隼インコ大王
大竹しのぶあいこ
竹下景子いずみ
風吹ジュンうたこ
阿川佐和子えりこ
滝沢カレンワラワラ
ロバート・パティンソン覗き屋の青サギ/サギ男(英語吹き替え版)
フローレンス・ピューキリコ(英語吹き替え版)
福原かれんヒミ(英語吹き替え版)
クリスチャン・ベール牧勝一(英語吹き替え版)
ウィレム・デフォー老ペリカン(英語吹き替え版)
マーク・ハミル大叔父様(英語吹き替え版)
デイヴ・バウティスタインコ大王(英語吹き替え版)
原作宮崎駿
脚本宮崎駿
音楽久石譲
作詞米津玄師「地球儀」
作曲米津玄師「地球儀」
主題歌米津玄師「地球儀」
撮影奥井敦(撮影監督)
製作星野康二
西村義明(協力製作)
宮崎吾朗(製作プロデューサー)
スタジオジブリ
プロデューサー鈴木敏夫
制作スタジオジブリ
スタジオポノック(制作協力)
配給東宝
作画本田雄(作画監督)
井上俊之
近藤勝也
田中敦子〔作画〕
米林宏昌
高坂希太郎(原画)
コミックス・ウェーブ・フィルム(作画協力)
美術武重洋二(美術監督)
高屋法子(ハーモニー)
編集瀬山武司
録音木村絵理子(アフレコ演出)
東北新社(音響制作)
あらすじ
太平洋戦争が激化しつつある中、東京に住む少年・牧眞人は入院中の母を病院を襲った大火で失い、その後父とともに疎開する。疎開先には父の再婚相手であるナツコが待っていたが、彼女は亡くなった母の妹であり、眞人の弟妹となる命を身籠っていて、彼は素直に新しい母として受け入れられなかった。更には転校先の学校の子どもたちとも打ち解けられず、眞人にとって孤独な日々が始まることに。そんな中、広大な屋敷の敷地を歩いていた彼は、森の中にひっそりと佇む朽ち果てた様子の塔に辿り着く。その塔に惹きつけられる眞人。すると謎めいたアオサギが彼に語り掛け塔の中に誘うのだった。「風立ちぬ」以来10年ぶりに宮崎駿監督が送る長編アニメーション作品。
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123
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32.少し唐突な印象も残るくらいにあっさりと映画が終わった。
その時点で、とてもじゃないが言語化はまだできておらず、一抹の戸惑いと、何かしらの感慨深さみたいなものが、感情と脳裏を行き交っている状態の中、少しぼんやりとエンドロールを眺め見ていた。
すると、「作画協力」として、今やこの国のアニメーション文化を牽引する錚々たるスタジオの名前が整列するように並んでいた。
他のアニメスタジオが作画協力に名を連ねること自体は、さほど珍しいことでもないのだろうけれど、スタジオジブリ作品、そして本当に宮崎駿の最後の監督作品になるかもしれない本作のエンドロールにおけるその“整列”には、何か特別な文脈があるように思えた。

そしてはたと気づく、ああそうか本作の「真意」は、クリエイティブの極地に達した創造主からの、新たな創造主たちに向けたメッセージだったのだなと。

宮崎駿、その想像と創造の終着点。
そこには、彼がこの世界に生まれ落ち、いくつもの時代を越えながら吸収してきた数多のクリエイティブの産物で溢れかえっていた。
彼が吸収したものが、いくつものアニメーション作品の中で具現化され、一つ一つの「世界」となって、積み木のように積み上げられていったことをビジュアルによって物語っているようだった。
そしてその世界は、「崩壊」という形で、時を遡って、何も生み出していない無垢な自分自身に継承される。それはまるで、クリエイターの根幹たる魂が「輪廻」していくさまを見ているようだった。


宮崎駿が生み出した「世界」そのものは、創造した自分自身の手によって崩壊という終焉を経て、無に帰す。
ただし、同時にそこからは、色とりどりの無数のインコが飛び立っていく。
この色とりどりのインコたちこそが、エンドロールに名を連ねた新世代(ジブリ以降)のアニメスタジオであり、新たな創造主たち(=クリエイター)を表しているのだろう。

“声真似”をするインコを用いたのは、どこか“ジブリっぽい”アニメ作品を量産しているクリエイターたちへの皮肉めいた批評性、というか明確な“イヤミ”もあるのかもしれない。
その一方で、宮崎駿自身がそうであったように、先人たちの数多のクリエイティブを吸収し、真似て、発信しようとするプロセスは、必然であり、正道であることを暗に伝え、激励しているようにも思えた。


あらゆる側面において、極めて意欲的な作品だったと思う。
ただ、本作においいて、宮崎駿というクリエイターの本質とも言うべき“支配力”や“エゴイズム”が、全盛期同様に満ちていたかというと、そうではなかった。
クリエイティブという活動そのものの性質や限界を考えると、それは至極当然のことだろう。
むしろ、クリエイターとしての限界のその先で生まれた作品だったからこそ、本作はそれに相応しい「崩壊」や「終焉」をエモーショナルに描き切ることができたのだと思う。

創造と崩壊、巡り巡ったその先に、君たちはどんな「世界」を創るのか。
様々な解釈はあろうが、それは、「夢と狂気の王国」築き上げ、積み上げ続けた一人の狂気的なクリエイターの、決して優しくはないが、力強いメッセージだったと思う。
鉄腕麗人さん [映画館(邦画)] 8点(2023-07-20 12:47:44)(良:1票)
31.《ネタバレ》 いろいろ言えそうだけど、私には「シン・ラピュタ」に思えました。空から降ってきたのがシータではなく死んじゃったお母さんだったら(しかも若き日の)、という話で、二人で冒険して最後に一緒に世界を救う決断をする、という。アニメ界の後輩たちに「宮さんパンツ取れ」と言われ続けて、最後の最後に「自分はロリコンではなく、筋金入りのマザコンなのです」と80オーバーの老人がパンツ脱ぐ話。幼き頃からいろいろ楽しませてもらいました。そして今回も。ありがとうございます。
みげるさん [映画館(邦画)] 9点(2023-07-19 13:48:55)(良:1票)
30.《ネタバレ》 ■初回上映時に劇場から出てきたお客さんにワイドショーかなんかがインタビューして、感動のあまり泣き出してしまった青年の画像がネットで出回ってたけど、私はまさにあの状態になってしまった。劇場前にカミさんが迎えに来てくれてたのだけど、車に乗ってカミさんに「どうだった?」と聞かれたとたん、ボワーっと涙があふれてきて、次に「え?どんな話だったの??」と聞かれて、「全然分かんない…」と答えるのがやっとだった。
■イマジネーションのオンパレードに圧倒された、という感覚は、千と千尋にも匹敵した。あれが80のじいさんの頭の中から出てきたという事実に、全く打ちのめされた。
■尻切れトンボ感は各所で指摘されているけれども、怒涛の折り畳みからプツっと終わって、真っ青な画面で米津を聴かされる、ってのは、何にも整理できなくて心がぞわぞわさせられたままで、それが泣いた原因の一つだとも思う。
■ブログやYouTubeで考察を見るのが大好きなのだが、その意味では私にとってこれほどおあつらえ向きの映画もない。どこそこの場面は何とかという絵画や映画がモチーフで、という指摘は実に勉強になるし、今作は日本中のアニメスタジオから著名なアニメーターをかき集めて作ったそうで、彼らの作画への影響を論じるものもあって、大変興味深かった。傑作は、これはジブリの内情を表しているというもの。半ば都市伝説めいているのだけれど、真偽はともかく、それ自体がエンタメとして面白い。
■さはさりながら、基本的には不思議の国のアリスなのだろうから、「説明不足」の類の批判は見当外れかと思う。その意味では意外と子供の方が素直に楽しめるのかもしれない。
■母や義母の描写が、今までの宮崎作品にはないほど艶めかしかった。考察によれば、それは外部アニメーターのアイデンティティの発露、という意見がある一方、齢八十にしていよいよ宮崎翁がリミッターを外してきた、という人もいる。今作から「みやざき」の「ざき」の字が別字になったらしいから、シン・ミヤザキとして、後者であるのだと思いたい。
麦酒男爵さん [映画館(邦画)] 8点(2023-07-19 10:46:28)(良:1票)
29.《ネタバレ》 『君たちはどう生きるか』。同名の小説あり。
前情報一切なしでの劇場公開。といってパッと思いつくのは『クローバーフィールド(2008)』だろうか?
当時はまだAndloidが出る以前の世の中。みんな携帯電話を持っていて、記録媒体はビデオカメラ。情報化社会はまだまだ発展中の時代でしたね。
スマホがあればいつでもどこでも最新の情報が手に入る世の中。それこそ、聞きたくない情報までリアルタイムにキャッチしてしまう世の中で、この映画で解っているのは「タイトル・制作会社・監督・鳥人間らしき画」だけ。
「小説知ってるけど、読んでないんだよな」「何観せられるんだろう?」「そもそもアニメだべか?」
周りから知らされるより、自分の目で確かめたい。と思ったので公開初日に観に行ってしまいました。
感想は…大丈夫です。安心しました。迷っている方はいつものように観に行って良いと思います。


以降ネタバレを含みます。公開スタイルを尊重すると、まだあんま書かない方が良い時期。と考えるので、観た人向けです。
こんなの読むより観た方早いです。(そのうち気が向いたら清書します)



この映画の一番伝えたいことが、この公開スタイルだったんじゃないか?と思えます。興味がある人、観たい人だけ、お金を払って観ればいいだけなんです。観ればわかることを、ネットをポチポチして、事前情報を探る。恐らく「失敗しないように」「お金と時間を無駄にしないように」なんだろうけど、その検索行為こそ、初見の楽しさや驚きを奪う失敗と、時間の無駄なのかもしれません。
それはネットに溢れる情報も一緒で、スマホで簡単に見られる、地球の裏側の刺激的な場面。身近に感じていた芸能人の死の詳細。誹謗中傷の応酬を見て、負の感情を刺激して、不必要に自分の心を痛めつける行為と一緒かもしれません。でもそれは誰に頼まれたでなく、自分で選んで、見てしまっているんですね。

生活環境の大きな変化。周りと衝突。かまに注目。理由を隠すから勝手に想像し、動きます。でもいしで大きくしました。よくある通過儀礼は大事件に。
「もっと素晴らしいもの」。それを聞いてから『 』。でした。でもそんなややこしい解釈を考えるより、純粋に物語を楽しめる作品です。
K&Kさん [映画館(邦画)] 7点(2023-07-15 13:35:46)(良:1票)
28.《ネタバレ》 私みたいなB級ホラー好きが本作の一番レビューなどおこがましいが、朝イチで見ちゃったもので。
ちなみに宮崎映画で一番好きなのは「ラピュタ」と言うごくありふれた宮崎駿ファンでもあります。

本作には私が唯一見入ったシーンがあります。中盤で少年が横たわる母親(の妹)に近づくシーンです。
触れると水のように溶け出し流れていってしまう。これは真性のホラーですね。
ここだけは見入りました。

その他は全くもって退屈な2時間でした。
オマージュと言うかセルフパロディは数多くあるけどそれを探す気はないです。
それにしても何で鳥をあんなに醜怪に描くんですかね?鳥に何か嫌な思い出でもあるんだろうか?
本作の興行収入がいくらになるか想像もつかないが、おそらく次作はもうないでしょう。
長い間、本当にお疲れ様でした。
ぴのづかさん [映画館(邦画)] 5点(2023-07-14 17:37:55)(良:1票)
27.《ネタバレ》 世間での評判はあまりよくなかったのと、なんだか説教臭いタイトルが気になって、ロードショー時は敬遠したのですが、なんとアカデミー賞獲ったということで、観てみました。いやあ、権威に弱いなあ。
難解だとかわけわからんだとかの評価が多いのも知っていたので、ストーリーはあまり真剣に追わないようにして、何があっても受け入れるという姿勢で、また、タイトルも英題である「少年とサギ」だと思い込むようにして鑑賞しました。
そうすれば、比較的素直なストーリーのファンタジーとして観れないこともないです。でも、面白かったか?感動したか?と振り返ると、あまりそうでもないような。
イマジネーションの爆発、という点においても、私個人としては千と千尋やハウルの方が上だった気がするんですよねえ。
Northwoodさん [映画館(邦画)] 4点(2024-03-24 17:17:01)
26.子供向けではないな。そういうのはもう作らないんだろうな。
Yoshiさん [映画館(邦画)] 4点(2023-12-06 18:32:08)
25.言うなれば難解。ファンタジーというより妄想。
(今更ながら💦)セル画では到底なしえないワラワラとした圧倒的な雑踏感。
近年の宮崎作品に特有な要素はてんこ盛りに含まれていて尚且つ暗示的で哲学的な要素を
これでもか!と詰め込んでいるので1度みただけでは理解不能。
ただ言える事は当年82歳にもなる後期高齢者とは到底思えない
底知れないイマジネーションのパワーは見せつけられた気がする。
それこそ頭の中に蟲でも沸いてるのか?と思えるくらいのファンタジー・・・もとい
死生観?或いはインターステラー?・・・とにかく常人に理解できないワールド感に圧倒される。

・・・と4カ月前に思っていたありのままレビュー、今になってようやく投稿できた
理由は分からないが自分の中で咀嚼できなかったか・・・単に忘れていただけか。。。
後者だな、歳も歳だし忘れる事も肝要。それが普通の人
sting★IGGYさん [映画館(邦画)] 7点(2023-11-21 22:50:02)
24.圧倒されるイメージ力と
物語の語り口がとても心地好く。
素晴らし時間を体験することが出来ました。
muntuさん [映画館(邦画)] 10点(2023-10-07 12:53:38)
23.《ネタバレ》  観ました。
 環境はIMAXのほぼ最上級環境で。宮崎駿作品なら映像&音響の良い所で見とどけないといかんなと思い。

 率直な感想としては、宮崎駿監督、まだまだやるなあ!(感嘆)て感じでした。

 絵が最後まで息切れせずに割としっかりしてたのは、他の人に描いてもらってたんやねと知ったりしました。
 本映画についてはだいぶ前に情報がちらっと出ていて「君たちはどう生きるか」の漫画版が出てちょっと評判になった後に実はそのタイトルで映画を作ろうとしている、という話が出て、そのあとその小説の映画版ではなくて作中の主人公が愛読してる本が『君たちはどう生きるか』だってだけ、という情報が出たりなんかしてたのを見ながら思い出しました。
 『君たちはどう生きるか』と本映画の内容が合ってるかというとほぼ関係なくて、『君たちはどう生きるか』って卑屈と罪悪感と裏切りの話じゃん、てのに対して本映画だと主人公が初期の宮崎駿作品のようにとてもしっかり主人公主人公してて強い意志を持って行動していくので、なんかもう心根が全然違うわけで、まあ別物です。
 まあ、終盤のあの人……が深読みすればそんなような心境の人と言えなくもなく、監督の心情に近い人でもあってそこで共感したのかとか思いましたが元の『君たちはどう生きるか』の主人公の人ってまったく偉い立場の権力を持った人でもないただの普通の人であるのに対して、あなたはもうすでに絶大な権力を持ってて、何を泣き言言ってるんだと言わざるを得ず、なので主人公が話の途中で『君たちはどう生きるか』を読んで泣く場面があるんですけど、いやいやいやあなたのそのキャラクターでその本の話にどう涙できるかさっぱりわからんわ、て感じでしたか。

 で、元の話が現実の普通の人の話なので、現実を舞台にした展開になっていくかと思ってたら、どんどん異様な様相を見せていき、まさにジブリワールド、宮崎駿ワールド全開の破天荒な展開になっていって、そういや宮崎駿監督って、メルヘン・ファンタジーの鬼才でもあったよなあと思いだしたりしました。そっち方向は『思い出のマーニー』ですっかり米林宏昌監督に追い抜かれたと思ってたのですが、いやいやまだまだやるじゃんと。

 でまあ不思議の国のアリスばりのナンセンスな展開をしていくので、途中が、ええ!? なんでそんな風に行くの? みたいな電波的なご都合主義っぽい展開が多いんですけど、宮崎駿監督作品って物語的要請とか映像的説得力の剛腕とテンポの良さで違和感なく話を進めてしまう感性の達人で、ナウシカと同時期にやってた『シュナの旅』でもまさにそうだったわと思いだした感じです。

 本映画で個人的に好きになったのは、いままで自分の言い訳ばかりして体よく装うことに終始してて自分のことでいっぱいいっぱいで勝手な人だと思ってたのが、本作では新進の存在に対して暖かいまなざしで見られるようになったような表現があって、丸くなったなあってところです。

 あと、主人公の母親が主人公を抱きしめて、あんた本当に良い子だねえ! しっかり生まなきゃ! とかいう場面はホロっと来てしまいますね。

 そんなところです。
simさん [映画館(邦画)] 7点(2023-08-30 15:10:09)
22.《ネタバレ》 分かりにくい部分と分かり易い部分のバランスで考えた場合
ストーリーは分かり易い寄りだと思う。
ただただ普通過ぎた感がある。王道だ。
母を亡くした子が不思議世界に入り込んでなんやかんやある、と。
後妻(実母の妹)と少々あるもラストには母さんと呼んであげる、と。
ジブリらしく婆さんが何人も出演してたはいいが、全くもって活躍しない。
ただ1人キリコさんが不思議世界に同行し、キリコさん(若)となって現れるくらい。
現実はさておき、この不思議世界や各キャラ、どうも掘り下げが無い。
2時間もあったのに、なんか目は離せないんだけど物足りない。
いけ好かないキャラ(父親)にキムタクを当てたのは技アリ…か?
キャストは楽しめたが演技的にストーリーと同じでどうもパンチが足りなかった。
タイトルは間違った気がするなぁ。
お前の母さんは生きてる、からの死の世界の冒険譚かと思った。
HIGEニズムさん [映画館(邦画)] 7点(2023-08-12 12:58:51)
21.《ネタバレ》 口外一切禁止、宮崎駿監督による10年ぶりのジブリアニメ。冒頭部分は戦争モノ、これは重たいけど感動作か…と思っていたら、少年が塔の中に入って、濁声でしゃべる青い鳥が現れて…。どんどん筋書きがあらぬ方向へと進んでいく。終わったら物語の中身がすっかり無くなり、なんじゃこりゃ。ハヤオさん、もったいぶっときながらやっちゃいましたね。これで創作活動を終わりにしねえで送んなせえ。駄作。
獅子-平常心さん [映画館(邦画)] 5点(2023-08-06 08:24:36)
20.先に観た人から聞いた通り、物語の本筋が途中から分からなくなります。それでも観ないまま終わるのは勿体ない作品です。なんとなくハッピーエンドですしね。
次郎丸三郎さん [映画館(邦画)] 8点(2023-08-04 23:28:14)
19.そりゃよく分からんのだけどね。観た後ふと色々と思い出してしまう、余韻を感させる意味ではいい映画だったと思います。
Kの紅茶さん [映画館(邦画)] 7点(2023-08-04 21:17:49)
18.★予備知識一切仕入れず観ました(もちろんタイトルを拝借したあの本も未読、そもそも啓発本嫌いなんで)。拍子抜けなくらい「普通に」面白かった。 ★て言うか普通のジブリ作品過ぎて、なんであんな堅苦しいタイトル付けたのか、前宣伝に緘口令敷いたりしたのかわからない。良くも悪くもブランドは確立してるし、普通に売れば普通に興行成績上げれたと思うけど。 ★まあ内容は・・・背景的にいろんなメタファーがあるのかもしれないが、全く深く考える気にならない。宮崎監督の御年とは思えないめくるめくイマジネーションの洪水をただ楽しんで来ました。 ★確かに過去作(特に近年の)の焼き直しという印象は否めない。従って宮崎駿のそういう作品はもういいや、というヒトは無理して観に行かなくてもいいと思う。 ★まじめに評価すれば、ストーリーはあってないようなもの、舞台もキャラの性格付けや言動などもイマイチピントがずれてる感じで、これが日本アニメ界御大の集大成と言ってしまうのはあまりにも寂しい。 ★例えるなら元プロの野球選手が引退後草野球チームに入って(結成して)「俺もまだまだやれるじゃん」ってな感じで、時々現役時を思わせるすごいプレーもありながら基本は和気あいあい好き勝手に楽しんでる?って感じ。それはプロとはまた別な楽しみ方があるんであって。 ★失礼ながら御大も今やそんな感じなんだと思って(これからまだ続けるのかどうかわからないけど)過剰な期待をせずにおいた方がいいのかもしれない。 ★まあ自分は適度に楽しめたしコスパ・タイパ(流行りの(笑))的に損したとまでは思わない。けどヒトに積極的に観なきゃ損とまでは言わない、よってこの点数です。
wagasiさん [映画館(邦画)] 6点(2023-08-03 23:10:29)
17.タイトルは吉野源三郎による小説と同名ですが、原作でも原案でもなく、監督が同作によってインスパイアされたことから借り受けたタイトルなのですね。底流には共通のテーマ性があるようにも感じられますが、あくまでもオリジナル作品として鑑賞しました。

一言で言わせていただけば、宮崎作品の集大成といった感が強いです。物語の展開、精緻に描かれたアニメーション等々、良い意味での既視感が全編通じて続きます。

難解だとか説明が足りない、といった感想を耳にしますが、そもそも本作には明確な答えはないように思えます。投げかけられた問いにどう答えるか、将来答えていくかは、一人ひとり異なって然るべきであり、しかも同一人であっても、人としての成長過程・成熟過程によって答えは変わっていく、変わり続けていくのだと思います。

一見、恵まれた家庭環境に生まれながら、母親の突然の死によって自らを見失ってしまった少年が、不思議な体験をすることによって成長し自我を獲得していく姿を描いた物語、といった印象ですが、拙速に答えを導こうとすることなく、それぞれの人生の中で物語を紡いでいって欲しいという監督の願いが感じられるような作品でした。そして、それ故このタイトルなのかなと思います。

そういう意味で、過去の宮崎作品の集大成であると同時に、過去の宮崎作品とは一線を画す作品と言って良いのではないでしょうか?

(追記)
蛇足ですが、トリ好きの私と致しましては、アオサギとインコの描き方(作画というよりキャラ設定)が不満でした。イメージ違います!
タコ太(ぺいぺい)さん [映画館(邦画)] 7点(2023-07-31 23:24:20)
16.《ネタバレ》 鑑賞直後、腹が減ったのでワッパーを食いながら久しぶりに感想を。
とても、よかった。
見る前は宮﨑駿がやりたい放題で意味不明なイメージ垂れ流しの走馬灯ムービーだったらどうしようと思っていたが、全然そんなことはなかった。
冒険と生死と出会いと別れと成長、世界へのテーマが描かれた、ハヤオまだやれるやん!と思える力いっぱいの作品。
時空も生死も姿も曖昧で、崩壊しつつある異世界。何のためにこの世界が必要なのか、大叔父様が世界を作る前は死んだ人はどこにいってたのか、どう生まれ変わってたのか?とかよくわからんところはあるし、理解もできない。理解できる気もしない。
ただ、奪い合い火を放つ悪意の世界をどう生きるかと問われた真人は、友達を作ると言った。悪意に満ちた邪悪な存在に見えたアオサギも友だちになれたからね。単純で幼稚かもしれないけど、めちゃくちゃいい答えやんと思った。
お母さんとの別れのシーンもよかったよ。死ぬことはわかってるけど、母親になるために元の世界に戻る。いい子だから。泣ける。
世界観よくわからんとか設定よくわからんとか、何か深すぎてわからんとかまああるだろうけど、面白かった。ハヤオは小さい頃から見てきたハヤオだった。ちなみにナウシカ、ラピュタ、ハウル、トトロ、魔女宅は好き、もののけ、千尋はいまいち、風立ちぬは嫌いです。
ブラック武藤さん [映画館(邦画)] 8点(2023-07-30 15:16:45)
15.《ネタバレ》 賛否両論、分かれてますね〜 
鑑賞後、確かに…と思いました。

駿さんはもう自由に何も気にせず、好き勝手に作られたのでしょう。
監督があそこまでの人になっていなければ、もう少し周りのスタッフが意見したかも。

ほんの少しのこと、例えばひとつのセリフを増やすことで、説明のついたところはいっぱいあるはずと思いますが、
それをしなかったのはおそらく、観終わったあと、ああなのかこうなのかという話の花を咲かせて欲しい、ということなのじゃないか…
と勝手に解釈しています。

その分かりやすくするかどうかの匙加減を若干誤ったかな、という印象はどうしてもあります。
 もう気持ち、説明していただいてもよかったんじゃないでしょうか。
再会して泣き出すシーンとか、背景が分かっていないとやっぱり不自然に感じてしまいますから。

でも自分はこの手の脚本は大好きなので、結構楽しめました。
主人公のキャラ設定がいまいちなのと、俳優さんの声の不自然さや、どう受けめていいのか微妙なインコのキャラとか…笑
つっこみどころは確かに多いですが、それでもやはりさすが! と思わせる部分も多く、いろいろなことを肯定的にスルーしてしまえば、
なかなかおもしろい作品と言えるんじゃないかと思います。
水のシーン、食べるシーンは駿さんならではですし。
アオサギの登場から、段々何者か分かってくるくだりはわくわくしました。

未だに謎な部分もあるので、自分なりに時々思い出して咀嚼しようかな、と思っています。
観終わった人たちで、一杯やりながらああじゃないかこうじゃないかって、わいわいやる時間は楽しいですよね。


これが最後の作品かもと思ったら、最後のエンドロールと米津さんの歌でちょっと泣けました。
jetter3さん [映画館(吹替)] 7点(2023-07-29 13:32:45)
14.最初は、
「世界は時間も次元も善悪も生き物も鉱物もイメージもすべてがつながっている。死んだ人とも当然逢えるが楽園にはとどまらない。楽園追放でもあり色即是空空即是色でもあるあらゆるユニバースを包括した上での実存主義!」
といったことかと思って感動したのだが、文庫の「君たちはどう生きるか」の要旨を見るとどうも違うメッセージらしい。

もちろん作品の解釈はそれぞれでいいのだが、この映画の場合だけは文庫版の「君たちはどう生きるか」のメッセージと大きく違ってはいないだろう。文庫版「君たちはどう生きるか」を読めと言ってるわけだから。

文庫版「君たちはどう生きるか」のメッセージは基本説教です。そして人類はその手の説教をほとんど聞くことなく、エゴ優先であいも変わらず自分たち自身を追い詰めている。そのために起こる地球環境問題もほぼほぼ乗り越えることはできないところまで追い詰められている。

そんなときにこんな昭和初期のメッセージでいいのかと思う。

さらに宮﨑氏がよく言ってたはずの空想の世界に留まるな、現実に向き合え的メッセージも入ってるわけだが、いまやイーロン・マスク氏すら「この宇宙は仮想現実」という。

そしてAIの進歩はその開発者たちも脅威を覚えて規制してくれと訴えるほどだ。人類は近い将来AIに取って代わられるかもしれないほどに現実が進行している。

地球が自らが破壊されるリスクを負っても人類(巨大な大脳新皮質)を生み出したのはなぜか。

AIを地球の管理者にし、宇宙が新しい進化をはじめようとしているのかもしれない。人類はその移行のための存在なのだろうか?

昭和初期の人たちがまったく想像もできないそんなとんでもない時代になってきているというのに、こんな昭和初期のメッセージでいいのかとも思う。
wooさん [映画館(邦画)] 8点(2023-07-24 23:12:56)
13.《ネタバレ》 帰って宮崎駿の生い立ちをネットで見て
あーなるほどと思ったけど、
この作品の主人公は宮崎駿自身なんでしょうね。
だから今回の主人公は男の子。

「風立ちぬ」では両親への想いが描かれ、
本作では自分自身の人生と向き合い、
口では説明のできない感覚・感情を映像の世界に昇華させた。
そんな感じなのかな!?

監督自身のコメントの
「おそらく、訳が分からなかったことでしょう。
私自身、訳が分からないところがありました」
というのは照れ隠しのような気もする。

映画の成功や評価より、
宮崎監督は自分の為にこの映画を作り、
完成した時点で満足なんじゃないかな。
壮大な自己満の世界なんだけど、
結局、映画でも音楽でも文学でもアートでも、
芸術と言われるものの多くはそこが原点。

賛否あるのはわかるし、すごく面白かったとも言えないんだけど、
ジブリの世界観はあったし、何よりジブリ作品を映画館で楽しめた。
僕は好きな作品でした。
ゆにおさん [映画館(邦画)] 8点(2023-07-24 17:01:35)
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【点数情報】

Review人数 52人
平均点数 5.85点
023.85%
123.85%
211.92%
3611.54%
435.77%
5611.54%
647.69%
71528.85%
8815.38%
935.77%
1023.85%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 3.50点 Review4人
2 ストーリー評価 5.00点 Review8人
3 鑑賞後の後味 6.44点 Review9人
4 音楽評価 5.16点 Review6人
5 感泣評価 5.57点 Review7人
chart

【アカデミー賞 情報】

2023年 96回
長編アニメーション賞宮崎駿受賞 
長編アニメーション賞鈴木敏夫受賞 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2023年 81回
作曲賞久石譲候補(ノミネート) 
アニメ映画賞 受賞 

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