89.《ネタバレ》 鑑賞3回目にして初めて犯人役がケビン・スペイシーだったことに気づいた・・。あらためて見ると、序盤とか、伏線はりまくりの展開も楽しい(カメラマンにわざわざ名前を知らせちゃったり・・・)し、ラストの悲壮感も見事。3回目でも評価は変わりませんでした。最初に映画館でみたときは、犯罪の「完成」っぷりに妙なカタルシスを感じたものでしたが、今回はミルズの葛藤と絶望がじわじわと押し寄せてきて、いい意味でのバッドエンドを味わうことができました。そういえば、犯人は途中で予定を変えたっていってたけど、もともとはどんな予定だったんだろう。グウィネスは死なずにすんだのかな? 【ころりさん】さん 9点(2004-04-19 01:51:52) |
88.ミルズが撃った相手のことを思い出して「ああ・・・・あいつ名前なんていったっけ?」その直後にピカッ!!と車の中が光で満たされたシーン、このときもう、全ての人間は罪だらけなのだ、というこの映画の(嫌な)主張と「ミルズは後で裁かれるのです」という監督の(嫌な)目配せを感じた。私は思った。「もう、十点付けちゃおう」(鑑賞から一日たってやっぱり九点にしてしまった・・・何故か。最後ミルズに自殺して欲しかった、余計後味にダメージ?でもそっちの方が予定調和的でいいと思うんだけど)ともかく、これに代表される象徴的なシーン多すぎ。目配せありすぎ。好みはあると思うが私は大好き。綺麗だからいいや。ところでスペイシーに今作で始めてお目にかかったのですが・・・・すごい!!自分日本人なのに、見た瞬間「ワオ!」って言いそうになったよ、オーラがすごい、人目でただもんじゃないなあ、と分からせる。その凄さは、普通の言葉では言い表せない、から「ワオ!」って言うしかないですね(違)後味は言われているほどは悪くないなあ、と思った。私がミルズだったら、彼が警察署に現れた時点で撃っちゃうと思いますが(だめじゃん) 【かなかなしぐれ】さん 9点(2004-04-19 00:22:17) |
87.残酷なんだけど、バッドエンドなんだけど、いい映画としか言いようがないです。メインキャストの3人が、それぞれ演技でいい味出してます!何が魅力なのか言えないけど、私は好きな作品です。 【neozeon】さん 9点(2004-02-26 21:32:44) |
86.コレは凄い。どうしようもない後味の悪さが最高。最後のブラッド・ピットの演技は絶対に忘れられない。 【カワサキロック】さん 9点(2004-02-01 12:25:55) (良:1票) |
85.暗い。ひたすら暗い。映像もストーリーも何もかもが。雨が降ってる。服が湿ってる。傘はあるが、何の意味も持たない。早く着替えたい。この空間すべてから開放されて陽の光を浴びたい。そんな気にさせる。しかし、これは良作だ。本作以後、日本でも「精神世界モノ」「猟奇、残酷モノ」が一時期大流行して、便乗した映画やドラマも数多かったが、殺人の異常性ばかりに執着して、ドラマ本来とは別の、裏側にある「しだいに感じさせていく恐怖」までは描ききれていなかった。この映画が同類の作品よりも遥かに優れているのは、先見性ではなく、この「裏側にある恐怖」をひたひたと、しかし確実に訴えかけてくる力がある点だ。それは「本当にあったらどうしよう」といった現実的な恐怖ではなく、鑑賞後、あれやこれやと勝手に想像力が肥大していってしまう、抑えようのない働きに対する恐怖感だ。ところで、端役で出ていたグウィネス・パルトロー。本作のせいで「幸の薄い女」との印象が私の中では定着してしまい、シェイクスピアに恋をしても「結局、幸せにはなれないんでしょ、君は?」と、迷惑な邪推が頭の中でもたげてしまうのだった。嗚呼、抑制不能の自己想像力・・・ 【給食係】さん 9点(2004-01-31 23:41:04) (良:1票) |
84.フィンチャー的世界構成が見事に実を結んだ良作。テーマの7つの大罪連続殺人も一歩間違えればよくある刑事映画に堕するところを、観客を、(降りしきる雨に象徴される)重い空気に取り込み、逃さないことに成功した。あまりにも美しく、残酷。 【コーヒー】さん 9点(2004-01-28 16:10:07) (良:1票) |
83.暗くてよく見えないので、いろいろ想像してしまって余計に恐かった。図書館のシーンはとても綺麗ですよね。見に行った映画館でブラピのポスターを無料で配っていたんだけど、席の周りに死ぬほどポスターが捨ててあった。映画館側ではブラピ目当ての客ばかりと思ったのでしょう。 【とーこ】さん 9点(2004-01-21 00:52:44) |
82.ラストはどうでもよいが、いい映画です。降り続く雨と、うらぶれた灰色の都会、低いトーンの会話の中に織り込まれる猟奇的な事象の対比。一場面一場面にひきつけられます。 【エンボ】さん 9点(2004-01-16 00:13:35) (良:1票) |
《改行表示》81.《ネタバレ》 ラストのブラピのものすごい表情に尽きる。 なんの説明がなくても、ものすごい衝撃を伴って 彼の気持ちが伝わってくる。 やはり素晴らしい役者だ。 但しその後にフリーマンのナレーションで終わるのは蛇足かもしれない。 オープニングの偏執狂的な映像は、この後かなりいろんなところで真似されたのもわかるくらい素晴らしい。 【うさぎ】さん 9点(2004-01-01 18:01:06) |
80.《ネタバレ》 ラストにつきる。犯人をケビン・スペイシー、ブラピの嫁をグゥイネス・パルトロウがやってるのを当時知らなかった。後味最悪だが良作。 【長尾 景虎】さん 9点(2003-12-26 18:22:12) |
|
79.通常のハリウッド映画とは、全く違う創り..とにかく、リアルさにこだわっているだけに、説得力が有ります、監督の才能を感じますね..演出がすごくイイ..当然、脚本もすばらしい! 戦慄のラストは、紆余曲折があり、最終的に監督の強い意向によって..あのようになったとか..製作側に屈しなかった監督に拍手!! 【コナンが一番】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2003-12-25 20:34:43) |
78.後味の悪さでは断トツだが傑作だ。肩がパンパンになるような緊迫感と恐怖でグイグイ引っ張っていくが、ブラピの魅力を見せるファンサービスも忘れないのを見てると、ああ、これってスターの映画なんだ。娯楽映画なんだ!と実感した。悪が、それも全く同情の余地のない、歪みきった正義を内に秘めた悪が勝利を収めるという救いのないラストではあるが、「この世は戦う価値がある」という言葉に圧倒される。これほど病んだ絶望を叩きつけられても希望を捨てないアメリカって・・・・こちらの理解を超えるな。これから日本でも、こういう犯罪が増えるような気がするよ。また、こういう犯人をヒーロー扱いする人も増えるだろうな・・。そうなりつつあるしね。 【ひろみつ】さん 9点(2003-12-19 23:22:17) |
77.猟奇ものは苦手なのに知らずに見てしまった映画。で、一気に最後まで画面に縛り付けられてしまった。もう二度と見ることはないが、これは傑作でしょう。ブラピはいい味出してる。彼は作品選びのセンスがあるなあ。 【ロイ・ニアリー】さん 9点(2003-12-12 12:53:43) |
76.この映画、当時劇場の大画面で観ました。ラストがあまりにも衝撃的で悲しくて・・・映画であんな気持ちになったのは初めてでした。で、今回ようやく8年ぶりに改めて観たのですが(あまりの衝撃で当分観る気が起こらなかった)、ラストが分かっていても、そんなこと全く関係なく面白かったです。映像も音楽も好みです。 【きすけ】さん 9点(2003-12-09 09:33:39) |
《改行表示》75.サスペンス、ミステリー映画の傑作。ミステリー映画は結構見たけど セブンを越える作品は未だに見たことはない。ストーリーの組み立てから伏線の張り方、ラストの"オチ"に至るまで、まさに完璧の出来。 【真。】さん 9点(2003-12-06 17:58:34) |
74.《ネタバレ》 2人の刑事が7つの大罪になぞらえた死を捜査し、事件の全容を解き明かしていくというストーリー。しかしこの映画では犯人が誰なのかということには主眼が置かれていません。ミルズ刑事(ブラピ)が犯人を殺すべきか殺さざるべきかという葛藤がこの映画のメイン・テーマなのです。同じ状況で「自分ならこうする」という予測は立てられても、ミズル刑事が最終的にどう行動するかは彼自身も迷っていたし、他の誰にも分からないのです。そしてその行動が正しかったのか、そうでなかったのかも分からない。常識を超えたサスペンス映画です。 |
73.たかがブラピの出る作品じゃん?って鷹をくくってました。そのせいかもしれないんだけど、すごく面白かった!こんだけ素直によかったって思えるサイコスリラーは今まで初めてでした。モーガンフリーマン、いいですね。 |
72.怖い話だと聞いていたので長い間観るのを避けていたが,もっと早く観れば良かったと後悔した。こんな素晴らしい作品だったとは!こういうサスペンスを思い付く頭が羨ましい。ケビン・スペイシーはすごいな~。犯人役での役得ってこういうことかと思った。 【ロウル】さん 9点(2003-11-26 12:55:50) |
71.《ネタバレ》 犯人役がケビンスペイシーだったとは・・・そして最後に完成させるとは・・すげえ!! 【ピニョン】さん 9点(2003-11-24 20:39:47) |
《改行表示》70.デビット・フィンチャー独特の銀シャリ映像。 序盤~犯人自首までをアオリの視点で描き、 ラストの現場に行く過程をドン引きの俯瞰映像を多用し客観的にみせて臨場感をあおる。 相変わらず他の監督と一線を画したカメラワークで存在感がある。 ブラット・ピットの出世作であるが彼の殺伐とした演技が モーガン・フリーマンの演技と対照的でメリハリがある。 キリストの7つの大罪を見立てた猟奇的連続殺人事件を新人刑事と 定年間近のベテラン刑事がお互いに協力(時に反目)しあいながら事件の謎を解いていく。 冒頭からドス暗く陰鬱とした映像を『陰』の要素として印象付けておき 唯一、ブラピ&パルトロウ夫妻の明るい平均的な家庭を『陽』と描いておいて 最後に観るものを絶望のドン底に突き落とし激しく拒絶するという容赦の無さが 何とも秀逸でありサイコサスペンス物としては最高の展開だと思う。 |