20.《ネタバレ》 原作未読なため、どの程度原作を再現しているのかわからない。十分内容は理解できたが、ちょっと駆け足過ぎたように思う。もう少し尺を延ばして家族の実態をわかりやすく描写してもよかったかなと思う。 【あるまーぬ】さん [映画館(邦画)] 5点(2013-12-31 23:33:05) |
《改行表示》19.《ネタバレ》 ひと夏の経験。あの少年には一生かけて解かなければいけない宿題が課せられてしまったわけで、わが子可愛さに甥っ子を利用するとはあんまりだ。そもそもが娘が伸子を殺す動機も弱いし、犯人が刑事を殺すトリックもなんかしっくり来ない。自動車のエンジニアだと、死んだ場所が旅館て特定された時のために、あらかじめあんな筋書きを考えられるのですかね。煙を部屋に引き込んで、と言うのはわかるんだけど。でも、煙突の煙を吸い込んで死んだのなら肺の中に灰が残らないのかな。無駄に韻を踏んでしまった。 それと成実が伸子を刺すシーンでは、歩道橋に雪が残っていたように見えたけど、そうなると当然足跡は残るわけで、女子中学生のそれと自首してきたおっさんのそれじゃ明らかに違うと思うんだけど、鑑識はなにやってんの?そんなんだから、一介の大学教授が刑事を差し置いて取調室にいるわけですか?(原作は違うそうですね) でも皆さん言っているようにペットボトルロケットのシーンはすごくよかったです。これは子役がうまいせいもありますが、湯川と恭平君の会話の場面は見ていて楽しかったです。理科の嫌いな恭平君が、濡れたコースターを固形燃料で燃やそうとしますが結果的にこれで自分がしてしまったことに気づくって言うのは、なかなかデキる子だと思いますよ。私なら指摘されなきゃ気づかないもん。 【MILA】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-12-31 03:29:41) |
18.《ネタバレ》 「容疑者Xの献身」ほど、ストーリー的にぐっとくる内容ではありませんでしたが、相変わらずよく練られた脚本だなと、その完成度はやはり感心するものがあります。大人達は、子供をかばうために色々と奔走するわけですが、結果としてそれは子供のためにならず、娘さんはずっと苦しみ続けていたんだと。その点が深いですね。涙を流しながら、育ての父と鏡越しに向かい合うシーンが一番の盛り上がりどころでしょうか。あの男の子には、事実を知ってひねくらずに、科学的思考を持つ優秀な大人になってほしいものです。個人的には、そういう犯罪絡みのシーンよりも、ペットボトルロケットを打ち上げて海中を見せてあげてるシーンが一番良かったです。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-12-30 22:08:24) (良:2票) |
17.《ネタバレ》 子役が光ってます。でも、可哀相。ずっと尾を引く感じです。「包み隠さず教えて欲しい」というきっと約束は守られるでしょう。「全てを知った上で自分の進むべき道を決める」というのは過酷。意味深。この映画のテーマですね。 【ursla】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-09-12 00:20:44) |
16.《ネタバレ》 子供嫌いの湯川が献身的になるところや深い家族愛ととても切ない物語にグッとくるものがありました。サスペンス部分は普通ですが人間ドラマとしてみて”実に面白い”作品。 【とむ】さん [映画館(邦画)] 9点(2013-09-11 00:49:13) |
15.純粋に楽しめた。何よりストーリー。吉高の演技がどんなに酷かろうと、風吹ジュンがどんなにやりすぎであろうと、ストーリーが面白ければ、引き込まれるものだ。決してスッキリとするエンディングではないし、やりきれない内容ではあるけれど、でもそれが人間なのだという説得力が、この話にはあると感じた。主役の福山ですら、ストーリーとそれを織り成す人間たちを前にして脇役にしてしまう、潔い演出が成功していると思う。 【ぽん太】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-08-14 20:24:37) |
14.《ネタバレ》 おもしろかったのですが、ガリレオ的な謎解き要素は皆無です。 言い方を変えれば、ただの人間ドラマだった、って感じです。 やっぱり、主人公の少年に背負わされた負担は想像以上のものでしょうし、その部分がひっかかりますねえ。 【ミスプロ】さん [映画館(邦画)] 5点(2013-08-14 17:34:08) |
13.いいんじゃないですか。“湯川の仮説”という名の真相が明かされる際の湯川への丸投げっぷりなど気にはなるのだが、注目していた少年との関わりなど充分な満足感。チョイ役でも妙に豪華な配役で、個人的な出色は西田尚美。まあもともとご贔屓女優ではありますが(笑)。西田尚美とやっぱり前田吟に心の1点ずつを。 【まつもとしんや】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-08-06 14:08:18) |
12.《ネタバレ》 湯川の子供に対する意外な一面を垣間見た。わざとらしくはあるが、湯川はキャラクターとして完成されている。しかし普段のラジオ等の福山とのギャップがすごい、、、。 【lalala】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-07-29 19:38:41) |
《改行表示》11.《ネタバレ》 前作の『容疑者Xの献身』は二時間ドラマをそのまま映画館で流したような印象でしたが、本作はキチンと映画として完成されていたと思います。元々東野圭吾のガリレオシリーズの長編は短編に比べるとトリックも派手なモノは少なく、キャラクターの人間関係に絡み合う因縁に重きを置いた作品が多いだけに、本作の様に終始落ち着いた画作りは良かったと思います(前作は矢鱈に奇をてらった演出が多いのが終始不満だった)。それでいて東野圭吾自身が理系出身であることも影響しているであろう、少年に科学の面白さを伝えるペットボトルロケットの場面だけは非常にカタルシスを感じるように演出されており、他の場面との対比が素晴らしい。また物語のキーにもなる"美しい海"の映像を見せる意味でも機能している。 また邦画でありがちなロケ地の風景を是れ見よがしに見せつける様な映像が無かったことも良かった。海の風景は度々繰り返されますが、これは前述の通り物語の重要なファクターなので必然性のある画でした。 忘れてはいけないのが脚本・編集の上手さ。長編小説を、特にミステリーを映画化するときはどうしても説明的な場面が多くなり、間延びしがちですが、一つのシーンにいくつかの要素を入れ同時に説明している場面が多々あり、全体的にタイトに間延びせずに仕上がっていると思いました。 最も惜しいなと思ったのが、個人的な好みもあるかも知れませんが、種明かしが始まってからが長いことでしょうか。流石に愁嘆場を含めて30分はかけ過ぎかも。 【民朗】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-07-28 11:08:07) |
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10.個人的に「容疑者Xの献身」は大嫌いな映画だったんだけど、前作よりは随分楽しんで観ることができました。夏の空気感が伝わってくる映像や、役者の演技、ペットボトルロケットで実験するワクワク感、そして所々ハッとさせられる編集など、見所は沢山でした。TVドラマの映画化でここまでシッカリしてる映画は初めて観ました。とくにペットボトルロケットのくだりは良かった~。自分も、子供の時に親父と一緒に試行錯誤しながら飛ばした思い出が蘇ってきて、感動倍増でした。湯川の主義、心情も伝わってきました。最後に一瞬映る調査船にもハッとさせられます。ただ、事件の真相は「容疑者Xの献身」同様、あまり共感できるものではなかったです。「家族のため、大切な人のため」と言いつつも、裏を返せばただの身勝手としか感じられませんでした。極論ですが、つい最近、人を殺して「けじめつけてきます!」と言い残し自主したヤツがいましたが、あれに似た気持ち悪さがあります。美談のように描いてますが、やってることは結構エグいと思います。 【ゆうろう】さん [映画館(字幕)] 6点(2013-07-23 11:47:44) (良:1票) |
《改行表示》9.《ネタバレ》 傘、冒頭の落下と終盤の浮遊の見事さ。 赤から青へ。 そして電車は同構図の中で来て帰る。 それだけで素晴らしい。 西谷弘が視線劇をしっかりやってくるのはいつものことだが、 終盤の杏と風吹ジュンのカットバックはもうとんでもない。 見つめ合って黙っているのだけどもカットバックの間に回想を挟み、 ふたりの視線と回想で会話させている。 そして何より、マジック・ミラーを介した杏と前田吟の件などは、 視線劇を飛び越えて、もう何がふたりを会話をさせているのだろうか、 ああ、それは愛情か、血は繋がらないけども愛情だろう、やはり。 そしてシーンバックの見事な連鎖を起こさせるペットボトル・ロケットの件は、 勿論、お見事過ぎるのだし、あのペットボトルの中に仕込まれた携帯電話の動画機能、 これもまた、ある意味での視線によるカットバックをしているわけだ。 『アマルフィ』や『アンダルシア』では、ただの説明過多の回想シーンであったが、 この映画での回想はしっかりと物語として機能している。 それは、謎を解く、説明する回想ではなく、ひとを描く回想になっているからだろう。 現在の日本で唯一、シネコンで上映される大作娯楽映画を見事なまでに撮り上げてしまえる監督、 それが西谷弘であって、『真夏の方程式』は間違いなく西谷弘、ここまでの最高傑作。 【すぺるま】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-07-15 23:44:41) (良:2票) |
《改行表示》8.《ネタバレ》 つまらない。 まるでテレビドラマのように、同じ説明の繰り返しがあるので、金を払って真剣に映画を見に来ている客としては、イラっときて、そのうち退屈する。 唯一の見所は、子役(山崎光くん)との絡み。 この子は演技うまいし、夏休みに海で自由研究する楽しさ、って感じが存分に出ていた。 ところがさあ、最後になって、この子が「結果として殺人の片棒を担いでいた」ってのが明らかになるわけ。 それは、この映画の前半の流れから言っても、フィクションの倫理から言っても、残酷すぎるだろ。 しかも、真犯人のオヤジ、旅館の建物の構造を使って人殺しって、この旅館がこの先つぶれても構わないって思ってるわけ? などと、憤って見ていたんだけど、隣の席からスースー音がするから、チラっと見たら、その人(カップルで来ていた若い女性)、なんともらい泣きしていた! いやあ、「映画一つとってもいろんな見方があるもんだ」とは思ったけど、「テレビドラマと映画の悪い面だけ出た映画」っていう自分の評価は変えません。 【まかだ】さん [映画館(邦画)] 1点(2013-07-15 21:02:13) (良:2票) |
《改行表示》7.《ネタバレ》 私には難しいお話でした。謎解きが難解なのでは無く、あの家族の中での秘密が良く分からなかったからです。例えば、15年前の殺人の真犯人は家族内で共有していると思っていました。事件後に一家で田舎に引っ越していますから。でも、湯川と父の会話をマジックミラー越しに聞き、涙&鼻水を流す娘を見て、そうでは無かった事が分かった次第です。娘の実の父が誰なのかも共有情報だと思っていました。全員が知っているのにコンセンサスは取っていなかった訳ですが、この辺りの描写は不明瞭だと思います。そこに乗り遅れるとストーリーにシンクロした感慨が湧いて来ません。家族同士が知らない前提で培ってきた関係性が変わるところに本作の醍醐味があったはずなので、とても残念でした。 今回の湯川の役割は「選択する」ために必要な事実を全て並べることでした。それは科学者が実験データを集めて真実にアプローチする姿勢に似ています。シリーズのように科学知識だけで事件を解決する訳ではないところに映画版としての重みがあったと思います。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(邦画)] 5点(2013-07-12 23:12:19) |
《改行表示》6.《ネタバレ》 面白かったです!この映画のハイライトはロケットを飛ばすところだと思っていますが、子供の頃にこんな経験をしていたら絶対一生の思い出ですよね。お父さん、息子の尊敬をかっさらわれてややかわいそうです。 トリックや謎解きは二の次でとにもかくにも人間ドラマだったところにはやや物足りなさを感じましたが、推理もゼロではなかったのでいいことにしました。 湯川先生がかっこよくて、子役がうまくて、なかなか泣けるいいお話でした。 【メリーさん】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-07-08 18:03:35) |
5.しっかりと泣かされました。「東野作品」の映像化は全般的に上手くいった作品が多いなと感じます。この作品もその一つかと。白竜の演技に心持ってかれました。 【tonao】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-07-07 22:13:19) |
《改行表示》4.《ネタバレ》 原作では海辺が舞台となる謎解きシーンは、映画では取調べ室に置き換えられる。 本来なら、その後に続く杏と風吹ジュンの面会シーンのようなセットとしたほうが いかにも現実的で「ツッコまれ」ないだろうが、映画はあの部屋を要請する。 劇中で幾度も変奏されてきた反射装置の極め付けと云うべきミラーガラスが そこにあるからに他ならない。 この1枚の仕切りを介した視線の劇が、 『パリ、テキサス』とはまた別種の形容し難い情感を生む。 母娘の正対する面会シーンもまた、仕切りを介して現在と過去を交錯させる。 息せき切って走る、フラッシュバックの中の娘。 揺れる水面上で、マジックミラーの背後で、喘ぐように嗚咽する現在の娘。 女優の呼吸が、ヒロインのキャラクターに文字通り生を吹き込んでいる。 そして疑似父子としての福山雅治と山崎光が 幾度もロケット実験を繰り返すシーンの清々しさは、その放物線の美しさと共に 『父ありき』の川釣りのシーンにこじつけたくもなる。 二人が横並びで座る駅舎のベンチシーン。 福山の誠実な語りの響きがいい。 【ユーカラ】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-07-02 23:17:58) |
《改行表示》3.《ネタバレ》 それまで反復されてきたセリフが最後に映画を支配するメッセージとして結実した瞬間に「ああ、なるほど!」と納得しました。 開発の問題も、それぞれが抱え込んだ問題も、そしてこの物語が受け手に向って投げかけたものも、全てはそこに集約されてゆくのだと。 であるならば、当然、そこに明快な判りやすいオチなどが存在する訳もなく。 犯罪とそれにまつわる人々のあり様は基本的に前作『容疑者Xの献身』と似たような話に思えます。ですが、今作では海洋資源開発の是非が早々に語られる事で、パーソナルではない、もう少し広い何かを語ろうとしているのが垣間見えます。そして、それは湯川の言うように決して0か100かではない、選択の問題。 数値化できない人の心に対する湯川なりの解答。 美しく捉えられた海の映像に対比されるように描かれる閉ざされたそれぞれの心。 杏の日焼けした健康美と内に秘めた秘密。 幾つにも渡って描かれる対比構造が、この映画のキーとなり、そのメッセージを織り成してゆきます。 登場した人々に対して道を示した湯川は伝道者のような存在であったのかもしれません。 『ガリレオ』自体には興味が無い状態ゆえ、前作では『ガリレオ』的部分が余計に思えたのですが、今回はそれを全く感じさせず、一本の独立した映画として冒頭から終わりまで一切ダレる事なく楽しませて貰えました。 杏と比較してしまうと可哀想なくらいに魅力を消されまくっているつまんない吉高由里子はどうかと思いはしましたが。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 9点(2013-07-01 23:50:50) |
2.この事件は別に湯川先生じゃなくても解決できなくない?警察で十分事足りる(子供がわかったくらいだから)最初の事件にしてもそれ程驚きもなく、むしろそうなると動機が弱くないか?って思うし、旅館の事件も同じく。海を守るって話も結局どうなったのか。前作が良かっただけに残念です。湯川先生を出せば何でも面白くなると思ったら間違いです。いい所と言えば、湯川先生と少年とのやり取りがほのぼのしてて良かった事と杏さんの魅力が全開だった事彼女がお気に入りの人にとっては一見の価値あり。 【Yoshi】さん [映画館(邦画)] 4点(2013-07-01 20:01:35) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 なんとなく収まってエンディングとなったが、今一つスッキリしないのは何故?殺人の片棒を担いだ少年の心の深い傷のこと(これから迎える思春期に今回のことが大きな影を落とすのでは・・・)、殺人なのに過失致死として葬られた元刑事とその夫の死の真相を知らされることのない妻のこと(これから夫婦で残りの人生を静かに過ごしたいと思っていたに違いないのに・・・)、これからも真実を隠してウソを付き続けて生きる夫婦(自分たち家族の幸せのために、罪もない人間を殺したが罪の意識は死ぬまで続き家族は決して幸せになれないのに・・・)、いずれ少年に罪の告白を約束させられた娘(それまでは誰にも真実を隠し続け、いずれは自分が殺人者であることを告白することを約束させられた人生は、恋愛も結婚もできないままに、いずれ訪れる破滅を待つ地獄の日々・・・)これでいいのか???きっと杉下右京だとただではおかないだろう。本編で語られていないことまでほじくり返して、罪は罪、犯罪は裁かれるべきなのですよぉ!の信念で解決させたでしょう。でも、そこから関係者の未来への再STARTが切れるのは確かである。映画として、それはそれで後味は悪いかもしれないが納得はできるかもしれない。どちらにしても、今回はXから期待して待っていた「ガリレオ」ではなかった。2シーズン目のTV版と同じで、一般人化した超劣化版ガリレオだった。次回こそ超天才で、変人で、子供嫌いで、見事なまでに空気を読まない上に、非論理的なこと(人)に興味のない湯川学と内海刑事に会いたい。ついでに万年助手にも。。。 【リニア】さん [映画館(邦画)] 6点(2013-06-30 01:05:57) |