36.《ネタバレ》 V・・SAWのソウの仮面に激似(欲しい・・)
やはり原作がアメコミみたいですね。
アメコミ苦手なわりにまあまあ楽しめました。
というのも変なキャラがでてこなかったからかな。
その分空を舞ったりするとかもっと派手な演出も期待したんですが・・
CMや特番で見たシーンは全て見せ場シーンだったので、
もっと隠れた見せどころがあるに違いないと観ていて、
ソレが物足りなかった原因のひとつ。
日本のCMはいい場面を惜しげもなく見せちゃうもんねぇ・・
一番の不満は説明不足。
どれかひとつかふたつに絞ってくれてたらいいんですが。
たくさん登場人物が出てくるわりには主役ふたりがあくまでも中心。
だから復讐とか革命とかその理由が薄く感じました。
どこかで繋がるという表現をラストに持ってこなくても、
予期シーンをいくつか絡めてもよかったのでは。
というのもラストで繋がるという手法はどの映画でもあるのですが、
この作品は実は繋がってはいません。
前にも書いたのですが、
「バタフライ・エフェクト」という蝶が羽ばたくと何かが起こる、
カオス理論、そして「キリング・フィールド」でも書いた、
ドミノ理論。
このすべてのことをドミノ倒しの図で説明しているだけです。
その手法はとてもわかりやすく、
しかも意味不明(ドミノ理論なんて単なる共産主義排除理論ですから)
カオスもそうだし哲学の美学やクラシック音楽を流すならば、
そこまでの持って行きようをどうにかしてほしかったです。
ここのアイデアや演出がとてもよかっただけに残念。
どうしょうもない映画ではありません。
観て損はしないと思います。
この素晴らしいエンディングに見合うだけの理由を描いてほしかった。
人間ドラマを絞ってしかも飽きないようにアクションも均等に入れるとか。
冒頭の絞首刑の男からどうやって繋がるのか、
ソレは単なる歴史の引用で主人公の復讐に理由を重ねるためか。
160分くらいかけても面白くできたんではないかな。
犯人探しのサスペンスではないのだから、
描くべきことは主役ふたりの意義なのではないでしょうか。